スポーツ＋ONE

綴玲央

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【コーチング】指導とは？

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いきなりだが、指導というのは難しい。
私は水泳コーチとして、某スポーツクラブで指導を５年半してきた。
指導力に限界を感じた。本当のことをいえば、それ以外にもいろいろあって、耐えられずに辞めた。しかし、私にはこれ以上の指導はできないと思ったことも事実だ。

現代では熱心な人は自分でもWEB動画を見て勉強する。そして、実践してみる。これが上手くハマると、グングン成長していく。

指導者には申し訳ないが、スポーツクラブのスタッフのみでは、上達は難しい。やはり、自ら勉強していく人が伸びるのだ。

そうなると、指導者もマニュアルにある方法を指導するだけでは、上達させることはできないわけで。

結局、上達するか、しないかは指導者の手腕もあるけれど、本人次第。
指導者はテクニックを教えるだけではダメなのだ。
そこには、メンタルも絡んでくるので、メンタルに火をつけたり、時にはメンタルを和らげたりすることも必要になる。
また、一番の指導の役割は、その人にとって、体の負担にならない、痛みを和らげる体の使い方を見極めることだと思う。

ただ、泳ぎを覚えたいのであれば、WEB動画で十分なのだ。しかし、そのやり方で体を痛めたり、負担になって窮屈になったりすることがある。楽な身体の使い方ができない。

そこで、指導者がこうすれば、楽な身体の使い方ができる、負担にならない、体の痛みを和らげるやり方のレパートリーをたくさん用意して、その人に合う方法のヒントを与える。あくまで指導者はヒントのみ。

あとは本人に考えさせるように誘導していく。私はそういうものが指導だと思っている。指導者の言う通りにやれという誘導はしたくない。だけど、スポーツクラブを見ていると、その人の要望を聞いているが、決して考えさせる指導はしていない。

考えさせる指導ではななくなると、指導者のほうは勉強しなくなる。もちろん、一部の人間だろうけど。勉強しなくなって、指導者はこれが絶対と思い込んでしまい、指導者についてこなくなる。この指導が正しいと勘違いしてしまう。生徒は指導者から学ぶこともあるけれど、指導者もまた生徒から学ぶ姿勢で指導をしないと、指導者としても成長はしない。

指導者が絶対に正しいということはない。
これは生徒にも理解してほしいと思う。
指導者はあくまでヒントを与えるだけ。
体の負担にならないやり方、体をさらに痛めてしまうなんてことがない体の使い方。これを指導できる指導者は、スポーツクラブではどのくらいいるのだろう。

指導者として仕事をやっている以上は、どんなに難しくても、私みたいに限界を感じても、辞めない限り追求し続けないと指導をやっている資格はない。

一般のスポーツクラブでも、トップアスリートやオリンピック選手を輩出するくらいの覚悟で指導を本気でやるからこそ、本当のプロ。

また、暗い顔でやっていても楽しくないし、つまらないから、やめようという気持ちになってしまう。

指導者自身が楽しんで指導することが大事だ。

私が現役に戻り、スイムトレーニングを続けて、隣のレーンで指導の様子を見たり、自分の指導力に限界を感じたりして、指導者とは、どういうものなのか、私なりに導きだした結論だ。

Ｘにも、もう少し細かく何回かに分けて公開している。
興味のある方は、ぜひ、読んで欲しい。

X　https://x.com/reotuzuri

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