姉のお古ドレスばかりだったおまけが社交界の花になった結果、“本当の私”がわからなくなった件

田舎の伯爵家で、“地味で冴えない妹”として育った リディア・フォン・クラウゼル 。

姉のお古のドレスを着て、 誰にも見向きされず、 いつも誰かと比べられていた彼女は、 「せめて誰かに認められたい」と願い続けていた。

そんなある日、 王都の公爵夫人に見出され、 養女として迎えられることに。

――そして数年後。

彼女は“社交界の花”と呼ばれるほどの完璧な公爵令嬢へと変貌する。

優雅な微笑み。 隙のない礼儀作法。 誰もが憧れる美貌。

けれどその完璧さは、 努力で塗り固めた“虚構”だった。

本当の彼女は、 今でも臆病で、 人付き合いが苦手で、 嫌われるのが怖いだけの小さな少女。

周囲の令息たちは皆、 “理想の令嬢”ばかりを愛し、 本当の彼女を見ようとしない。

そんな中、 幼馴染みの無愛想な令息 ノア・エーヴェル だけが、 彼女にこう言った。

「……息苦しくない?」

これは、 “愛されるための自分”を演じ続けた少女が、 ありのままの自分で息をできるようになるまでの、 少し不器用な恋の物語。
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