彼女は偽りのお嬢様


事の発端は数時間前に遡る。

「ねえ、伊織。私の代わりに、婚活パーティー、出てくれない?」

古くからの友人でもある彼女は、とある金融会社の社長令嬢の彩加。

その「彩加」として、御曹司達が集う婚活パーティーに参加することになってしまった。

今まで、着たこともない煌びやかなドレス。

身に付けたことは愚か、触ったことさえ無かったジュエリーのネックレス。

まるで私じゃないみたいだ。

否、実際に、今は「私」ではない訳だけど。

ああ、まさか、こんな事になるなんて。

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