新☆何でも屋

敵情視察

""今………まつかわで一番人の入りが激しいのは……やっぱココよね‼(だよな‼)""
中村夫婦は何故に！そう思ったかは謎だが……たまたまソコに行った土曜日が人で溢れ返っていたからであろうか？


てな訳で！
中村夫婦称『まつかわで今‼アツい雑貨店「西遅フット」探索』の命を店主より受けたスパイ舞、某バラのデパートへと侵入だ！

バラのデパートの七階に存在する問題(？)の西遅フットへと挙動不審に向かう明らかに怪しい人影。もちろん土曜日である。

頭はド派手な赤いスカーフでしっかりと顔を覆い、ご丁寧にもその上にマスク。更には定番の黒いサングラス。
…………てか、此処まで完全に素性を隠す必要は果たしてあったのか？？？(謎)

上の階に呼ばれているのかなかなか降りて来ないエレベーターにちょっとイライラしながらも、他のお客さんと共にそれを待つスパイ舞。
その間もその明らかに怪しい外見をみんなが引き気味に見つめていたのを舞は知らない。


(ふう………やっと七階に着いたわ………ココまでがなかなか遠かったわね……(疲労))
結構待って(※その時間、おそらく5分くらい？)漸く降りて来たエレベーター。
それに乗り込むも人はキッチリ詰められた寿司折状態。
人にもみくちゃにされながらのココまでの道のりはそれはそれは！長かった………とスパイ舞は後々に語る。

(それにしても…………)
来たのは二度目だけども！
やはり無駄に広い西遅フットのフロア。雑貨店なので雑貨はもちろんのこと、文具やコスメ等も豊富に取り揃えてある。


(あ！アレ‼可愛い～♡♡)
スパイ舞が釘付けになったのは多彩な色彩で舞を誘いざない続けるその西遅フットの可愛いシールやマスキングテープなどの商品ソレ………では無かったのであった。

スパイ舞はその「任務」をも忘れ、売り場に駆け込んだ先は……

此処バラのデパートの七階には大きく分けると三つの売り場が存在する。
一つは此処、スパイ舞が視察団として派遣された西遅フット。
もう一つは催し物会場。
この時開かれていたのは……
女性物の下着の即売会。
そしてもう一つは、今スパイ舞がこころ奪われている………

絵本売り場‼……であった。
(無論その他の本も数多く取り揃えてある)


『この！「みかんだよ……♪」の絵本の作者、私大好きなのよね～～～っ♡この苗字を二つくっつけたような響きとか……♡♡』

………あ～らら………(呆)こりゃダメだ………

『あっ！あっちでは♡ヲケールの下着売ってるじゃな～い♪♪』
そうしてスパイ舞は本来の自らの目的を忘れ、全く別の方向へと姿を消したのであった。(合掌)


その後、彼女を待ち受けていた運命さだめは……まぁ言うまでもないよね☆