25 / 223
第3部 群雄割拠編
第24話 躍進!小覇王ソンサク!
しおりを挟む
「あれがリュウヨウ軍が籠る部室棟ね。
よし、ちょっと様子見てくる。テイフ、留守番よろしくね」
気持ちが逸るソンサクは、戦闘準備を始めていた自軍をよそに一人駆け出してしまった。
「待てソンサク、危ないぞ!」
「少し偵察するだけじゃけー大丈夫よ」
「ああもう。リュービ、ソンサクについてやってくれないか」
「わかった、すぐ追いかけよう」
「兄さん、私達もお供します」
「オレとカン姉がいれば、もしもの時も安心だぜ!」
「よし、カンウ・チョーヒ、すぐにソンサクを追おう」
テイフやシュウユ達は戦闘準備で忙しい。手透きの俺達がソンサクの後を追ったが、既にソンサクは遥か彼方を駆けていた。
「相変わらず速いなぁ」
「静かじゃね。本当にリュウヨウ軍はあそこに籠っているのかな」
ソンサクは部室棟側の草むらから様子を伺っていた。
「おい、お前そこで何をしている。
ん?お前はソンサク!」
ソンサクが遭遇したのは、背中に『信義』と書かれた真っ赤な羽織に、長い黒髪をひとつ結びにした長身の女生徒であった。
「なんだ、もうばれちゃったのか。
君はリュウヨウの部下か?」
「拙者はリュウヨウの客将太史慈。
人呼んで『信義の美丈夫』タイシジ!ここでお前を倒す!」
「いいよ、相手してやるけーかかってき」
タイシジが殴りかかるのをソンサクひらりとかわすが、タイシジ瞬時に胸元から取り出した扇子を投げつける。
ソンサク慌ててかわすも、その隙にタイシジは、ソンサクを組伏せる。
「あの扇子…君があの時の娘か」
「拙者の扇子を二度もかわすとはやるな」
ソンサク、タイシジを蹴り飛ばし落ちていた木の棒きれを手に身構える。
しかし、タイシジはすかさずその棒きれを蹴飛ばし、再び胸元から扇子を取り構えて対峙する。
「やるね君!」
「そっちこそ!」
「ソンサク!大丈夫か!」
何者かと闘っているソンサクの姿を見つけると、俺達は急いでソンサクの元に向かった。
「ん、君は!」
「タイシジさんじゃないですか」
「なんでお前がここにいるんだぜ?」
「おや、リュービ殿、奇遇ですな。その様子だとどうやら今はソンサク軍の味方のようですな」
「タイシジ、そういう君はリュウヨウ軍にいるのか?」
「そういうことです。
しかし、ソンサク一人で苦戦しているのに、あなた方三兄妹はいただけない。
とても勝ち目がないのでここは撤退させていただきます。では、さらば!」
タイシジは脱兎の如く逃亡した。
「リュービ、あの子を知っていの?」
「ああ、タイシジとは少し前に一緒に戦ったことがあるんだ。
しかし、困ったな。タイシジは変わり者だが、強い」
「ああ、あの強さは味方に欲しい」
「タイシジ、どこに行ってたんだ!」
「はい、リュウヨウ部長、偵察任務です!」
「ソンサク軍は目の前にいるのに今さら何を偵察するんだ」
「ソンサクが少数でそこにいます。リュービ三兄妹もいますが、全軍で攻めれば捕虜にすることも可能だと思います。攻めましょう!」
「バカなことを言うな。そんなの罠に決まっている。君は側で僕を守ればいいんだ」
「落ち着いてください。リュウヨウ部長!」
「うるさい!ハンノウやサクユウ達も負けてしまった。残りの戦力でなんとかソンサクを防がないと…」
そこに目付きの鋭い男子生徒・シギが部屋に飛び込んできた。
「リュウヨウ部長、ソンサク軍が攻めてきました!その数約500人!」
「500?
バカな、ソンサク軍は100人足らずの少数部隊ではなかったのか?」
「おそらく、連勝により我が軍の敗残兵や新兵を吸収して膨れ上がったのでしょう」
「僕達の残り戦力ではとても勝てない…
よし、逃げよう!僕は逃げる!逃げるぞー!」
「お待ち下さいリュウヨウ部長!」
ソンサク軍襲来に恐れをなしたリュウヨウは側近を引き連れ逃亡し、部屋にはタイシジのみが残された。
「リュウヨウ部長も主だった部員も皆いなくなってしまった。
ということは…この水泳部の主は拙者か!
さあ、残ってる者達よ、ソンサク軍に備えよ!」
ソンサク陣営~
「サクちゃん、リュウヨウが数人の供を引き連れ、裏口から逃亡したようです」
「ユーちゃん、その中にタイシジはいた?」
「それらしい人はいなかったようです」
「なら逃がしてやろうか。
今うちが欲しいのは部員と部室と、そして、タイシジじゃけー。
もはやリュウヨウには用がないけーね」
ソンサク軍は部室棟正面より攻撃を開始した。
対するタイシジ軍は、戦力も乏しく、士気も低く、指揮官もいなかったので一気に劣勢となった。
「やはり拙者が直接指揮を執らねばならないようね。
これより拙者が正面の敵に当たる!あなた達は留守を任せます!」
タイシジは部室棟から飛び出すと、そのままソンサク軍に正面から突っ込んでいった。
「我こそは信義の美丈夫・タイシジ!
腕に自信のあるものはかかってきなさい!」
「ならば俺が相手をしよう。俺の名はテイフ!」
「あんたが空手部のテイフか!相手にとって不足なし!」
タイシジは突き、蹴り、投げと次々と技を繰り出すが、防御に徹するテイフの前に全て不発で終わってしまった。
「あんた中々しぶといな。
だが、防御に徹するばかりでは拙者は倒せぬぞ!」
「ああ、それで構わん。俺の役目はお前の足止めだからな」
「何!?」
その時、部室棟より大音声が響き渡る。
「この部室棟は我らプロレス同好会が陥落させた!」
部室棟の窓より栗色の髪の女生徒・ショーキンが身を乗り出してソンサク軍の旗を降っている。
「何だと!
まさかこんなにあっさり部室棟が占領されるなんて…!」
「プロレス同好会は少し前までサクユウ軍にいた。
まだ我らに寝返ったことを知らぬ者も多くいたのだろう」
「味方と思って通してしまったのか…
こうなっては仕方がない。
このタイシジ、ソンサク軍に降伏する。煮るなり焼くなり好きにせよ!」
降伏したタイシジは一人、ソンサクのいる本陣に通された。
「ソンサク、先ほどぶりだな。それに隣にいるのは我が友・リュービではないか。
まさか、こんな形で再会するとはな…」
「タイシジ、うちは君を罰したいわけじゃない。私の仲間になって欲しいんよ。頼む」
「ソンサクは戦いに強いし、みんなから慕われている。きっと君の力も活かせると思うんだ」
俺はソンサクと共にタイシジの説得に当たった。
「勝者が敗者に頭を下げられては恐縮してしまいますな。それに友からの言葉もあれば断る理由はありません。
わかりました。このタイシジ、これよりソンサク殿の仲間となりましょう。
ただし、生徒会長になる夢は諦めはしませんよ」
「ああ、もちろん。その時が来たら独立してくれてもかまわんよ」
「ならば早速お役に立ちましょう。
これまでの敗戦でリュウヨウ軍は何人も逃げ散ってしまいました。拙者にお命じくだされば、彼らをまとめて配下にしてみせましょう」
「わかった。任せるよ」
ソンサクはタイシジを笑顔で送り出したら、その行動に疑問を持つ者もいた。曰く、もうタイシジは戻ってこないのでは、と。
しかし、ソンサクは意に返さず、タイシジの帰還を待った。そしてタイシジは約束通りリュウヨウ残党を引き連れ帰って来た。
水泳部を吸収したソンサクはその後も快進撃を続け、東校舎を瞬く間に平定。いつしか彼女は校東の小覇王と呼ばれるようになるのだが、それはまた別の話である。
タイシジがソンサクの元に無事戻ってきたのと同じ頃、俺達の元にコウソンサン先輩から連絡がきた。
「リュービ、カンウ、チョーヒ、本当に行ってしまうのか、残念じゃな」
「ああ、先程コウソンサン先輩から連絡があった。文芸部のトウケン先輩がソウソウに攻められて困っているそうだ。俺達の力を是非貸して欲しいと」
「またいつでも来てね。歓迎するけー」
「ありがとうソンサク。また、会おう。
さて、トウケン先輩のところに行こう!」
俺・リュービと、二人の義妹カンウ・チョーヒの三人はトウケン先輩を助けるため、中央校舎に向かった。
しかし、敵として立ちふさがるのはあのソウソウだ。果たして俺達はこの危機を乗り越えられるのだろうか?
よし、ちょっと様子見てくる。テイフ、留守番よろしくね」
気持ちが逸るソンサクは、戦闘準備を始めていた自軍をよそに一人駆け出してしまった。
「待てソンサク、危ないぞ!」
「少し偵察するだけじゃけー大丈夫よ」
「ああもう。リュービ、ソンサクについてやってくれないか」
「わかった、すぐ追いかけよう」
「兄さん、私達もお供します」
「オレとカン姉がいれば、もしもの時も安心だぜ!」
「よし、カンウ・チョーヒ、すぐにソンサクを追おう」
テイフやシュウユ達は戦闘準備で忙しい。手透きの俺達がソンサクの後を追ったが、既にソンサクは遥か彼方を駆けていた。
「相変わらず速いなぁ」
「静かじゃね。本当にリュウヨウ軍はあそこに籠っているのかな」
ソンサクは部室棟側の草むらから様子を伺っていた。
「おい、お前そこで何をしている。
ん?お前はソンサク!」
ソンサクが遭遇したのは、背中に『信義』と書かれた真っ赤な羽織に、長い黒髪をひとつ結びにした長身の女生徒であった。
「なんだ、もうばれちゃったのか。
君はリュウヨウの部下か?」
「拙者はリュウヨウの客将太史慈。
人呼んで『信義の美丈夫』タイシジ!ここでお前を倒す!」
「いいよ、相手してやるけーかかってき」
タイシジが殴りかかるのをソンサクひらりとかわすが、タイシジ瞬時に胸元から取り出した扇子を投げつける。
ソンサク慌ててかわすも、その隙にタイシジは、ソンサクを組伏せる。
「あの扇子…君があの時の娘か」
「拙者の扇子を二度もかわすとはやるな」
ソンサク、タイシジを蹴り飛ばし落ちていた木の棒きれを手に身構える。
しかし、タイシジはすかさずその棒きれを蹴飛ばし、再び胸元から扇子を取り構えて対峙する。
「やるね君!」
「そっちこそ!」
「ソンサク!大丈夫か!」
何者かと闘っているソンサクの姿を見つけると、俺達は急いでソンサクの元に向かった。
「ん、君は!」
「タイシジさんじゃないですか」
「なんでお前がここにいるんだぜ?」
「おや、リュービ殿、奇遇ですな。その様子だとどうやら今はソンサク軍の味方のようですな」
「タイシジ、そういう君はリュウヨウ軍にいるのか?」
「そういうことです。
しかし、ソンサク一人で苦戦しているのに、あなた方三兄妹はいただけない。
とても勝ち目がないのでここは撤退させていただきます。では、さらば!」
タイシジは脱兎の如く逃亡した。
「リュービ、あの子を知っていの?」
「ああ、タイシジとは少し前に一緒に戦ったことがあるんだ。
しかし、困ったな。タイシジは変わり者だが、強い」
「ああ、あの強さは味方に欲しい」
「タイシジ、どこに行ってたんだ!」
「はい、リュウヨウ部長、偵察任務です!」
「ソンサク軍は目の前にいるのに今さら何を偵察するんだ」
「ソンサクが少数でそこにいます。リュービ三兄妹もいますが、全軍で攻めれば捕虜にすることも可能だと思います。攻めましょう!」
「バカなことを言うな。そんなの罠に決まっている。君は側で僕を守ればいいんだ」
「落ち着いてください。リュウヨウ部長!」
「うるさい!ハンノウやサクユウ達も負けてしまった。残りの戦力でなんとかソンサクを防がないと…」
そこに目付きの鋭い男子生徒・シギが部屋に飛び込んできた。
「リュウヨウ部長、ソンサク軍が攻めてきました!その数約500人!」
「500?
バカな、ソンサク軍は100人足らずの少数部隊ではなかったのか?」
「おそらく、連勝により我が軍の敗残兵や新兵を吸収して膨れ上がったのでしょう」
「僕達の残り戦力ではとても勝てない…
よし、逃げよう!僕は逃げる!逃げるぞー!」
「お待ち下さいリュウヨウ部長!」
ソンサク軍襲来に恐れをなしたリュウヨウは側近を引き連れ逃亡し、部屋にはタイシジのみが残された。
「リュウヨウ部長も主だった部員も皆いなくなってしまった。
ということは…この水泳部の主は拙者か!
さあ、残ってる者達よ、ソンサク軍に備えよ!」
ソンサク陣営~
「サクちゃん、リュウヨウが数人の供を引き連れ、裏口から逃亡したようです」
「ユーちゃん、その中にタイシジはいた?」
「それらしい人はいなかったようです」
「なら逃がしてやろうか。
今うちが欲しいのは部員と部室と、そして、タイシジじゃけー。
もはやリュウヨウには用がないけーね」
ソンサク軍は部室棟正面より攻撃を開始した。
対するタイシジ軍は、戦力も乏しく、士気も低く、指揮官もいなかったので一気に劣勢となった。
「やはり拙者が直接指揮を執らねばならないようね。
これより拙者が正面の敵に当たる!あなた達は留守を任せます!」
タイシジは部室棟から飛び出すと、そのままソンサク軍に正面から突っ込んでいった。
「我こそは信義の美丈夫・タイシジ!
腕に自信のあるものはかかってきなさい!」
「ならば俺が相手をしよう。俺の名はテイフ!」
「あんたが空手部のテイフか!相手にとって不足なし!」
タイシジは突き、蹴り、投げと次々と技を繰り出すが、防御に徹するテイフの前に全て不発で終わってしまった。
「あんた中々しぶといな。
だが、防御に徹するばかりでは拙者は倒せぬぞ!」
「ああ、それで構わん。俺の役目はお前の足止めだからな」
「何!?」
その時、部室棟より大音声が響き渡る。
「この部室棟は我らプロレス同好会が陥落させた!」
部室棟の窓より栗色の髪の女生徒・ショーキンが身を乗り出してソンサク軍の旗を降っている。
「何だと!
まさかこんなにあっさり部室棟が占領されるなんて…!」
「プロレス同好会は少し前までサクユウ軍にいた。
まだ我らに寝返ったことを知らぬ者も多くいたのだろう」
「味方と思って通してしまったのか…
こうなっては仕方がない。
このタイシジ、ソンサク軍に降伏する。煮るなり焼くなり好きにせよ!」
降伏したタイシジは一人、ソンサクのいる本陣に通された。
「ソンサク、先ほどぶりだな。それに隣にいるのは我が友・リュービではないか。
まさか、こんな形で再会するとはな…」
「タイシジ、うちは君を罰したいわけじゃない。私の仲間になって欲しいんよ。頼む」
「ソンサクは戦いに強いし、みんなから慕われている。きっと君の力も活かせると思うんだ」
俺はソンサクと共にタイシジの説得に当たった。
「勝者が敗者に頭を下げられては恐縮してしまいますな。それに友からの言葉もあれば断る理由はありません。
わかりました。このタイシジ、これよりソンサク殿の仲間となりましょう。
ただし、生徒会長になる夢は諦めはしませんよ」
「ああ、もちろん。その時が来たら独立してくれてもかまわんよ」
「ならば早速お役に立ちましょう。
これまでの敗戦でリュウヨウ軍は何人も逃げ散ってしまいました。拙者にお命じくだされば、彼らをまとめて配下にしてみせましょう」
「わかった。任せるよ」
ソンサクはタイシジを笑顔で送り出したら、その行動に疑問を持つ者もいた。曰く、もうタイシジは戻ってこないのでは、と。
しかし、ソンサクは意に返さず、タイシジの帰還を待った。そしてタイシジは約束通りリュウヨウ残党を引き連れ帰って来た。
水泳部を吸収したソンサクはその後も快進撃を続け、東校舎を瞬く間に平定。いつしか彼女は校東の小覇王と呼ばれるようになるのだが、それはまた別の話である。
タイシジがソンサクの元に無事戻ってきたのと同じ頃、俺達の元にコウソンサン先輩から連絡がきた。
「リュービ、カンウ、チョーヒ、本当に行ってしまうのか、残念じゃな」
「ああ、先程コウソンサン先輩から連絡があった。文芸部のトウケン先輩がソウソウに攻められて困っているそうだ。俺達の力を是非貸して欲しいと」
「またいつでも来てね。歓迎するけー」
「ありがとうソンサク。また、会おう。
さて、トウケン先輩のところに行こう!」
俺・リュービと、二人の義妹カンウ・チョーヒの三人はトウケン先輩を助けるため、中央校舎に向かった。
しかし、敵として立ちふさがるのはあのソウソウだ。果たして俺達はこの危機を乗り越えられるのだろうか?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる