29 / 223
第3部 群雄割拠編
第28話 就任!リュービ部長!
しおりを挟む
ソウソウとの和睦が成立し、文芸部に平和がもたらされた。
俺・リュービは、トウケン部長に呼ばれ、図書室隣の空き部屋に通された。
「リュービ君、私は君に文芸部部長を任せたいと思う」
文芸部部長・トウケンは思いもかけない提案を俺にしてきた。
「え、そんな、俺は部外者ですよ」
俺はあくまで援軍として文芸部にやってきた身。部員でもなんでもないのにいきなり部長なんて…
「皆ともよく話し合った結果だ。他の部員は君の部長就任を望んでいる」
「でも、トウケンさんはまだ引退には早いじゃないですか」
「私も三年生、今引退しなくても近いうちにその時は来る。
それに今回の件でよくわかったんだ。この学園で部長をやるということがどういうことか。
私は内申点ばかり気にして部長をやって委員をやって…でも私では皆を守れなかった。
君には守る強さがある。この部を、部員を守って欲しい」
「しかし、俺はソウソウやエン姉妹のように強くない。
今回の戦いもソウソウには勝てなかったわけですし…」
「確かに彼女らは強い。いや、強すぎる。彼女達は全てを倒し、頂点を目指す者達だ。
彼女達は決して他者が隣を歩くことを認めない。そのような者にこの部を託したくはない。
だが、リュービ君、君なら別の道を探せるだろう。私はそんな君にこの部を託したい」
「しかし…」
「頼む。もう私では皆ついてこないのだ」
後輩の俺に深く頭を下げるトウケン部長に、俺は根負けした。
「…わかりました。部長の件お請けします」
「ありがとう、リュービ君」
文芸部部長就任の件を義妹のカンウ・チョーヒ、そして同じく援軍にきたデンカイに報告した。
「…というわけで俺は文芸部部長になることになった」
「おめでとうございます!兄さん!」
長く美しい黒髪をなびかせて、カンウが俺の手をとり感激してくれた。
「アニキがついに認められた!よかった、よかったよぉ…」
左右の中華風のお団子ヘアーを揺らしながら、チョーヒも涙ぐみながら喜んでくれた。
「二人ともありがとう」
「リュービさん、おめでとうございます」
「デンカイもありがとう」
「私達も役目が終わりましたので馬術部に戻ります。
それとあの時は助けてくれてありがとうございます。またいつでも遊びに来てくださいね!」
「ああ、文芸部の部長になったし、馬術部との同盟も強化していこうと思っている。これからもよろしく頼むよ」
髪をアップにまとめた女生徒・デンカイは援軍に来た馬術部員を率いて部室へと帰っていった。
「さて、兄さん…いえ、部長。これから文芸部はどうしていきましょうか」
「そうだなアニキは部長だもんな!部長、どうするんだぜ?」
「やめてくれよ、カンウ、チョーヒ。二人はこれまで通り呼んでくれ」
「ふふ、すみません兄さん。ですが、文芸部は本当にどうしていきましょうか?」
「そうだぜ、アニキ。文芸部部長って何するんだぜ?」
「リュービさん、部長就任おめでとうございます。そうですね、では、文芸部の活動と部員達を簡単に紹介しておきましょうか」
くせっ毛気味のショートカットに、赤いフレームの眼鏡をかけた文芸部員の女生徒・ビジクが部を案内してくれた。
「文芸部の主な活動は部誌の発行です。部誌の内容は小説・詩・随筆・論評と多岐に渡ります。
現在の主な執筆者はこの二人です」
ビジクに紹介された執筆者のうちの一人は、長身で、茶髪を短めのボブにカットにし、黒いフレームの眼鏡をかけた男子生徒。
「明陳圭、チンケイだ」
チンケイは無愛想な感じに話を終えると、続いて隣の小柄な、銀髪ショートの三白眼の女生徒が挨拶をする。
「私はその妹の登亜、チントウです」
「他にも執筆者はいたんですが、主な人達は今回の騒動で去ってしまって。チョウショウさんとか」
少しビジクが気まずそうな顔をしたので、次の場所に移った。
「こちらでは製本作業や発行手続き等をやっています。ここの担当は私ビジクと」
「その妹の美作芳枝、ビホウです~」
真面目そうな姉・ビジクとは対象的に、赤毛に肌を黒く焼き、薄く化粧をしたギャルっぽい娘が挨拶をしてくれた。
「今残っている文芸部の中心人物はこんな感じでしょうか。他には…」
「おい、俺を紹介せんか!俺は副部長の曽我兵介、ソウヒョウだ!」
話に割り込んできたのは、明るい茶髪に、白いヘアバンドをつけ、上着の前を開けて赤いTシャツを見せている男子生徒。
そして、その隣には見覚えのある金髪に、片耳からイヤホンをぶら下げた、へらへら顔の男子生徒。
「そして俺がリュービの大親友、簡田庸介ことカンヨー!」
「カンヨー!なんでお前がここにいるんだ!」
こいつ・カンヨーは中学時代から付き合いのある俺の悪友だ。
「親友のお前が部長になったと聞いてなー、俺も恩恵に…いや、支えになろうと思ってなー!
ははははは」
「調子のいい奴…」
「うう、面白くない。本来なら副部長であるこの俺が部長になるべきじゃないのか!」
副部長・ソウヒョウは不満な様子でぼやいた。
「まあ、ソウヒョウさんは誰も支持してなかったから仕方ないっすね」
ソウヒョウに相づちを打つのは、オールバックの髪型に、アゴヒゲを少し生やした、右耳にピアス、十字のネックレス、腰からチェーンを垂らした男子生徒・ゾウハ。
「ああ、そうだな。誰も俺を支持してくれなかったからな…ってお前らも支持してないってことじゃねーか!」
「まあ、俺らは黄巾党の騒動の時に所属した傭兵みたいなもんなんで部員としての発言力はあんまないっすからね」
「俺だってリュービが来る前にソウソウと戦ってたっつーのによぉ!誰も評価しやがらねー」
「それで負傷してさっさと戦線離脱しましたっすからね」
「うるさいよ!
クソー、ビジク姉妹にチンケイ兄妹が熱烈に支持したのが大きかったなぁー。おまけに環境委員長のコウユウの推薦までありやがるしよー」
文芸部・書庫~
薄暗い室内でチンケイ・チントウ兄妹の二人が対面していた。
「上手くいきましたね、兄さん」
「ああ、トウケンは内申点ばかり気にする上にプライドが高く、問題ばかり起こしていたからな。ようやく引退してくれた」
「しかし、リュービ支持でよくまとまりましたね。誰かエンジュツ辺りを次期部長にして保護下に入ろうと言い出すかと思いましたが」
「やはりソウソウ戦であてにならなかったエンジュツ軍と最後まで戦ったリュービの印象の差だろうな。
エンジュツでは会長になれん。あれとは古い付き合いだが、あんなのに任せたところで波乱が増えるだけだ」
「では、兄さんはリュービを生徒会長にするおつもりなんですか?」
「いや、リュービでは無理だ。おそらく会長になるのはソウソウだろう」
「では、何故リュービを部長にしたんですか?リュービ部長ではまたソウソウと戦うことになるだけでは?」
「ソウソウも和睦を結んですぐ攻撃はできまい。
それに敗戦や保護を求めてソウソウ傘下に加われば何の仕事を押し付けられるかわからん。
ソウソウに文芸部を高く売り付ける。その橋渡しにリュービが最適だったというだけのこと」
「それではあまりにもリュービに悪いのではないですか」
「どうした、リュービに守られて惚れでもしたか?」
「バカなこと言わないで下さい、兄さん!」
顔を赤らめて反論するチントウ。
「私の目的は文芸部の活動を守ること。選挙戦に興味などない」
会話の最中、チントウのスマホが鳴り響いた。
「はい、チントウです。はい、え、そんな…
兄さん、大変です。リョフが、あのリョフが文芸部に逃げ込んできたそうです!」
「なに!その名は計画に無いぞ…文芸部よ、どこに行こうと言うのだ!」
俺・リュービは、トウケン部長に呼ばれ、図書室隣の空き部屋に通された。
「リュービ君、私は君に文芸部部長を任せたいと思う」
文芸部部長・トウケンは思いもかけない提案を俺にしてきた。
「え、そんな、俺は部外者ですよ」
俺はあくまで援軍として文芸部にやってきた身。部員でもなんでもないのにいきなり部長なんて…
「皆ともよく話し合った結果だ。他の部員は君の部長就任を望んでいる」
「でも、トウケンさんはまだ引退には早いじゃないですか」
「私も三年生、今引退しなくても近いうちにその時は来る。
それに今回の件でよくわかったんだ。この学園で部長をやるということがどういうことか。
私は内申点ばかり気にして部長をやって委員をやって…でも私では皆を守れなかった。
君には守る強さがある。この部を、部員を守って欲しい」
「しかし、俺はソウソウやエン姉妹のように強くない。
今回の戦いもソウソウには勝てなかったわけですし…」
「確かに彼女らは強い。いや、強すぎる。彼女達は全てを倒し、頂点を目指す者達だ。
彼女達は決して他者が隣を歩くことを認めない。そのような者にこの部を託したくはない。
だが、リュービ君、君なら別の道を探せるだろう。私はそんな君にこの部を託したい」
「しかし…」
「頼む。もう私では皆ついてこないのだ」
後輩の俺に深く頭を下げるトウケン部長に、俺は根負けした。
「…わかりました。部長の件お請けします」
「ありがとう、リュービ君」
文芸部部長就任の件を義妹のカンウ・チョーヒ、そして同じく援軍にきたデンカイに報告した。
「…というわけで俺は文芸部部長になることになった」
「おめでとうございます!兄さん!」
長く美しい黒髪をなびかせて、カンウが俺の手をとり感激してくれた。
「アニキがついに認められた!よかった、よかったよぉ…」
左右の中華風のお団子ヘアーを揺らしながら、チョーヒも涙ぐみながら喜んでくれた。
「二人ともありがとう」
「リュービさん、おめでとうございます」
「デンカイもありがとう」
「私達も役目が終わりましたので馬術部に戻ります。
それとあの時は助けてくれてありがとうございます。またいつでも遊びに来てくださいね!」
「ああ、文芸部の部長になったし、馬術部との同盟も強化していこうと思っている。これからもよろしく頼むよ」
髪をアップにまとめた女生徒・デンカイは援軍に来た馬術部員を率いて部室へと帰っていった。
「さて、兄さん…いえ、部長。これから文芸部はどうしていきましょうか」
「そうだなアニキは部長だもんな!部長、どうするんだぜ?」
「やめてくれよ、カンウ、チョーヒ。二人はこれまで通り呼んでくれ」
「ふふ、すみません兄さん。ですが、文芸部は本当にどうしていきましょうか?」
「そうだぜ、アニキ。文芸部部長って何するんだぜ?」
「リュービさん、部長就任おめでとうございます。そうですね、では、文芸部の活動と部員達を簡単に紹介しておきましょうか」
くせっ毛気味のショートカットに、赤いフレームの眼鏡をかけた文芸部員の女生徒・ビジクが部を案内してくれた。
「文芸部の主な活動は部誌の発行です。部誌の内容は小説・詩・随筆・論評と多岐に渡ります。
現在の主な執筆者はこの二人です」
ビジクに紹介された執筆者のうちの一人は、長身で、茶髪を短めのボブにカットにし、黒いフレームの眼鏡をかけた男子生徒。
「明陳圭、チンケイだ」
チンケイは無愛想な感じに話を終えると、続いて隣の小柄な、銀髪ショートの三白眼の女生徒が挨拶をする。
「私はその妹の登亜、チントウです」
「他にも執筆者はいたんですが、主な人達は今回の騒動で去ってしまって。チョウショウさんとか」
少しビジクが気まずそうな顔をしたので、次の場所に移った。
「こちらでは製本作業や発行手続き等をやっています。ここの担当は私ビジクと」
「その妹の美作芳枝、ビホウです~」
真面目そうな姉・ビジクとは対象的に、赤毛に肌を黒く焼き、薄く化粧をしたギャルっぽい娘が挨拶をしてくれた。
「今残っている文芸部の中心人物はこんな感じでしょうか。他には…」
「おい、俺を紹介せんか!俺は副部長の曽我兵介、ソウヒョウだ!」
話に割り込んできたのは、明るい茶髪に、白いヘアバンドをつけ、上着の前を開けて赤いTシャツを見せている男子生徒。
そして、その隣には見覚えのある金髪に、片耳からイヤホンをぶら下げた、へらへら顔の男子生徒。
「そして俺がリュービの大親友、簡田庸介ことカンヨー!」
「カンヨー!なんでお前がここにいるんだ!」
こいつ・カンヨーは中学時代から付き合いのある俺の悪友だ。
「親友のお前が部長になったと聞いてなー、俺も恩恵に…いや、支えになろうと思ってなー!
ははははは」
「調子のいい奴…」
「うう、面白くない。本来なら副部長であるこの俺が部長になるべきじゃないのか!」
副部長・ソウヒョウは不満な様子でぼやいた。
「まあ、ソウヒョウさんは誰も支持してなかったから仕方ないっすね」
ソウヒョウに相づちを打つのは、オールバックの髪型に、アゴヒゲを少し生やした、右耳にピアス、十字のネックレス、腰からチェーンを垂らした男子生徒・ゾウハ。
「ああ、そうだな。誰も俺を支持してくれなかったからな…ってお前らも支持してないってことじゃねーか!」
「まあ、俺らは黄巾党の騒動の時に所属した傭兵みたいなもんなんで部員としての発言力はあんまないっすからね」
「俺だってリュービが来る前にソウソウと戦ってたっつーのによぉ!誰も評価しやがらねー」
「それで負傷してさっさと戦線離脱しましたっすからね」
「うるさいよ!
クソー、ビジク姉妹にチンケイ兄妹が熱烈に支持したのが大きかったなぁー。おまけに環境委員長のコウユウの推薦までありやがるしよー」
文芸部・書庫~
薄暗い室内でチンケイ・チントウ兄妹の二人が対面していた。
「上手くいきましたね、兄さん」
「ああ、トウケンは内申点ばかり気にする上にプライドが高く、問題ばかり起こしていたからな。ようやく引退してくれた」
「しかし、リュービ支持でよくまとまりましたね。誰かエンジュツ辺りを次期部長にして保護下に入ろうと言い出すかと思いましたが」
「やはりソウソウ戦であてにならなかったエンジュツ軍と最後まで戦ったリュービの印象の差だろうな。
エンジュツでは会長になれん。あれとは古い付き合いだが、あんなのに任せたところで波乱が増えるだけだ」
「では、兄さんはリュービを生徒会長にするおつもりなんですか?」
「いや、リュービでは無理だ。おそらく会長になるのはソウソウだろう」
「では、何故リュービを部長にしたんですか?リュービ部長ではまたソウソウと戦うことになるだけでは?」
「ソウソウも和睦を結んですぐ攻撃はできまい。
それに敗戦や保護を求めてソウソウ傘下に加われば何の仕事を押し付けられるかわからん。
ソウソウに文芸部を高く売り付ける。その橋渡しにリュービが最適だったというだけのこと」
「それではあまりにもリュービに悪いのではないですか」
「どうした、リュービに守られて惚れでもしたか?」
「バカなこと言わないで下さい、兄さん!」
顔を赤らめて反論するチントウ。
「私の目的は文芸部の活動を守ること。選挙戦に興味などない」
会話の最中、チントウのスマホが鳴り響いた。
「はい、チントウです。はい、え、そんな…
兄さん、大変です。リョフが、あのリョフが文芸部に逃げ込んできたそうです!」
「なに!その名は計画に無いぞ…文芸部よ、どこに行こうと言うのだ!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
