おとぎの国の物語

多くの人々に知られている御伽噺、しかしそれらは表現に規制がかかりシナリオを直さざるを得なかった物語達。本当に伝えたかった事柄も真実も隠され、忘れ去られてしまったまま…。本を手に取り、それでも全てを知ろうとする者がいた頃はまだよかった。だが書籍の電子化の増加により書物を手にする者が減り――名や姿を与えられぬ者達、忘れられた存在の者達が半旗を翻した。積もり積もった負の感情は黒いシミのようなモヤとなり目に見える形を取り、ある日を境に本の中に現れ美しい世界を灰色に染め上げた。

(助けて、ここは物語の中にある世界おとぎの国。不思議が本当になる御伽噺。この美しい世界を救って――!)

これは美しい世界に繋がる扉を持つ物語、名を『おとぎの国の物語』。一人の女性が愛する者達に残した真っ赤な表紙が特徴の一冊の本。そしてその声は今もなお救いを求め続けている――彼女が愛した者達が本を開くその日まで。

これは、ハッピーエンドが約束されたイージーモードとメリーバッドエンドが確定しているハードモードを突き進む登場人物達の物語。


これより先、物語の表側を歩む者を☆、物語の裏側を歩む者を★と定め書き記していくこととする。
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