FIGHT AGAINST FATE !

薄荷雨

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Ride or Die

18・講習会1

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 花園高校、全日制の放課後。
 榊は講習会の件で、竹之内と軽い打ち合わせをするつもりで保健室に向かった。朝礼のときの竹之内の調子が悪そうだったから気になった、というのもある。
 もし乗り気でないのなら無理強いしたくはない。なにしろ個人的なお願いで教えてもらうのだし、開始時刻も夜の九時以降と遅い時間だ。しかも全日制の校舎ではなく定時制の校舎の空き教室を使うつもりだから、不慣れでもあるだろう。
 竹之内はといえば、資料も整え準備万端ではあったのだが、心配事が重なり気が塞いでいた。
 原因のひとつは〔白幻〕という施設に預かってもらっているつがいが、予定通り発情期に入ってしまったことだ。
 もしかしたら一日くらい遅れるかも、と微かな望みをかけて高額なオプション──施設のα職員によるΩへの奉仕──の使用を躊躇ためらっていたために予約をしていなかったのだ。いざとなったら自分が行けばなんとかなる問題に出費を惜しんでいたわけだ。
 施設からは『竹之内様を心よりお待ち申し上げております』という文面の、「お前は絶対に来いよ」という圧を感じさせる丁寧なメールが届いている。いつもなら有給休暇を取得してとっくに施設にチェックインし、Ωへ恵みを施してやっているはずの時間帯だ。とりあえず、仕事が長引いて遅れそうだ、と返信しておいたが果たしてどうなることか。
 もうひとつは、祖父の入居している老人ホームで食中毒が発生したことだ。ほかの入居者同様、祖父にも食中毒の症状があると連絡を受け、見舞いに行ったところ幸い症状は軽いほうであったが、とはいえ九十歳間近の高齢者だ。家族構成からいけば亡くなったら喪主は俺だよな、と考えて焦りが募る。
 そしてさらに榊の親しくしている「皆さん」──おそらく昔の不良仲間──のことも原因である。今夜は彼らの前で講義をしなければならない。粗相をしでかしたら何をされるか。無事に生きて帰れるだろうか。
 不安と心配と緊張が混ざり合う。そんな状況なこともあって、竹之内の様子がいつもと違ったのを榊は見逃していなかったのだ。
 保健室を訪れた榊が、もしかして具合が悪いのでは?と問いただしたところ、竹之内が番持ちでしかもΩが発情期なのだということが判明した。
 法律上の番契約には協力、扶助、同居の義務があることを知っている榊は、
「是非とも番のかたを優先してください」
 と帰宅を勧めた。
 実のところ竹之内は法律上の番登録をしていないので、果たさなければならない義務はない。だが高額オプションと講習会の回避のために榊の厚意に甘えて、慣れた方へと逃げてしまったのだ。


 夜、花園高校定時制の授業が終わってからのこと。
 普段は空き教室になっているその場所に、どう見ても学舎まなびやに似つかわしくない、いわゆる不良ヤンキーやらヤクザじみた風体の輩が集合している。
「講習をお願いしておりました竹之内先生ですが、残念ながら本日は来られません」
 急用ができたということで、と榊が言えば、一番後列の真ん中から特徴のある濁声だみごえが飛んできた。鳥居地区代表の烏丸翔吾だ。
「おい、ここまで集めといて延期か」
 実際は榊が人を募ったわけではなく、いつの間にか口コミで広まり勝手に集まっただけである。
 想定では各地区の代表が二、三人くらいだろうと踏んでいたのだが、蓋を開けてみればこの通り、五十人近く来てしまった。それだけ先月発生した事件のインパクトが強かったということだろう。
「延期はしません。せっかくお集まりいただいたので」
 私が代わりにやります、と榊は教壇に立った。

 ホッチキスで止められた資料を配る。竹之内が用意した部数は二十部、それにプラスして念のため榊が追加でコピーした分を合わせても全員には行き渡らないので、
「何人かで共有して見てくださいね」
 と呼びかける。
 講習会の参加者は榊の見知った顔ぶれが多い。

 花園高校定時制OGであり檸檬姐弩レモネードの元総長でもあった、小田桐麗子。
 同じく、元特攻隊長の橘柑夏かんな
 花園OBの桧村良太と桜庭譲二、ほか数名。
 花園高校定時四年で花高の大将を務める、柿岡。
 花園高校定時四年で檸檬姐弩の現総長である栃綯とちない、以下数名。
 花園高校定時三年の梅津。二年の柚木。一年の梨本。
 
 月輪高校の番長、神鏡じんきょう空明。
 その右に刀童とうどう晴之助、左に幽銭ゆうぜん忠男。
 後方には鈴鬼すずき京一、刃薊はあざみ、ほか数名。

 鳥居地区からは烏丸一家の若頭、烏丸翔吾。
 若頭の双翼、梟極きょうごくと鷲頭、以下十名。
 紅薔薇クローズ元総長、烏丸翔子。
 紅薔薇現総長の朱鷺輪ときわ、副総長の鷹觜たかはし

 地蔵地区、獄烙町青年団副団長の男ケ田銃蔵。
 青年団一班班長の熊谷をはじめとして、五班までの各班長と班員が数名。
 団長の早乙女忍は、欠席であった。

「まずはいただいた資料の内容に沿って、やっていきたいと思います」
 榊はマグネット付きのラミネート加工された紙を黒板に貼り付けた。紙には大きく〔α〕〔Ω〕〔フェロモン〕と記されてある。これも竹之内から預かったもので、彼がどのように使おうとしていたかまでは分からないが、もったいないので使わせてもらう。
「一ページ目をご覧ください、フェロモンについてですね」
 資料の表紙をめくるのに合わせて、あちこちから紙を滑らす音が鳴る。
「フェロモンは肉眼では見えませんが、魔法や超能力などではありません。身体から発散されるものすごく小さな化学物質です。これが同じ種族間で情報を伝達したり、他の個体に作用して行動や生理機能の変化をもたらします。Ωの場合、発情期になると性フェロモン、配偶行動に影響を与えるフェロモンですね、これを放出してαに排卵期であることを伝えて誘引し、番を作ることもできる」
 いったん区切って皆を見渡せば、存外、おしゃべりするでもなく聞いてくれている。全日の生徒より授業態度良いかもな、と榊は感心した。
「αやΩのフェロモンは複数の物質の化合物であるとされています。化合物ですから一種類だけではなく、いろんな物質が合わさっているんです。人間のフェロモンは、現代の科学技術でもまだ解明されていない物質があるのではないかといわれていますね。現時点で分かっている物質を化学合成しても、Ωの発情期のようにαを誘引することはできないそうですから。皮膚の常在菌もフェロモンの効果に影響しているらしいのですが、その関係も完全に明らかとなってはいない。まだまだ謎が多いんですね」
 謎が多いといえば、と榊は続ける。
「α同士で上下関係を決めるとされる階級フェロモンですが、性フェロモンに比べてあまり研究が盛んではないようです。階級は中間層が圧倒的に多く、それに比べて上位や下位のフェロモンを持ったαは極端に少ないので、研究に協力してもらうのが難しいからかもしれません。一体どの物質がαの序列を決めているのか、どこの分泌線から放出されているのか、なぜΩには効かないのか。これについては竹之内先生の考察でも少し触れられていますので、後で読んでみてください」
 
 板上の〔フェロモン〕からチョークで矢印がひかれ、〔リリーサーフェロモン〕〔プライマーフェロモン〕と書き加えられた。
「フェロモンはその作用に関してこの二種類に分けられます。短時間で直接的な行動を触発させるリリーサーフェロモン。そして間接的に相手の生殖機能の発育などを誘導するプライマーフェロモン。最近ここらで問題になった発情したΩから出るフェロモンは、こちらのリリーサーフェロモンですね」
 と丸で囲み強調する。
「このフェロモンを嗅いだαは、即座にΩを番にしようと行動を起こす」
 一番前に陣取っている月輪高校の神鏡が、猫のように光を反射する虹彩を向け、
「βは?なんで効かねえの」
 と呟くように訊く。
「我々βもαとΩと同じ種類、人間ではありますが、彼らの発するフェロモンを受け取るための器官がありません。例えば完全に視力を失っていた場合、どんなに綺麗な景色が目の前に広がっていたとしても、見て感動することはできませんから脳は無反応のままでしょう。フェロモンに関しても同じで、その物質を受容できないβが反応することはないんです」
「ふーん、そうなんだ」
 気の抜けた神鏡の反応の次に、発言をした者があった。麗子と資料を共有している橘柑夏だ。
「でもさあ漫画とか映画で、Ωから甘い香りがしてβでも誘惑できるとかあるじゃない」
「架空の人物を魅力的に仕立てるために、フェロモンに影響されないβですら虜にしまうっていう設定にしてるんじゃないでしょうか。六ページをご覧ください」
 ここに書いてあるのは竹之内先生による考察ですが、と榊はページをめくって資料に目を落とす。
「物語中のΩの魅力チャームは、雄豚の唾液から発見されたアンドロステノンという、雌豚に交尾の姿勢をとらせるフェロモン物質をヒントにして作られたのではないかとありますね」
「オスの……ブタって」
 創作の中のΩキャラは、そのほとんどが可憐で愛らしく描かれているものだ。家畜の豚と重なるイメージが無いだけに、橘は唖然とした。
「私なりに少し調べてみました。このアンドロステノンは哺乳類で最初にフェロモンであると同定……特定されたとか見極められたという意味です……された物質です。人間の汗にも存在し、女性に比べ男性の方が分泌量が多い。Ωは第一性に関わらず、αやβの男性と同じくらいの量を分泌します。そしてこの物質にはがある。蜂蜜や花のような甘い香りがするという人もいれば、汗臭さや尿の臭いのようで不快だと感じる人もいて、個人差があるんです。ではこのアンドロステノンがなぜΩと結び付けられたのでしょうか。竹之内先生の考察をところどころ抜粋しますと……」
 榊は手元の資料を読み上げる。
「発情期のΩがαに対して取る姿勢と、発情期の雌豚の交尾姿勢、ロードシス体位がよく似ていることに端を発し、成人向けの漫画やアニメではΩを過度に性的に、滑稽な表現を用いて描かれるのが流行した時代があった。雄豚のフェロモンであるアンドロステノンの存在と、それが雌豚に及ぼす効果が明らかになると、ますますΩの発情が結び付けてイメージされるようになる。さらに人間にもアンドロステノンの受容体遺伝子が同定されたことも、アンドロステノンとΩの連想に拍車をかけていった」
 いったん区切り、
「ここでいう交尾姿勢のロードシスとは、四つん這いで背中を反らせ、雄の方へ尻を高くあげるポーズのことです」
 と補足する。
「では続き。αやΩのフェロモン受容体をもたない多くのβ作家たちにとって、性フェロモンの香りは長年の謎とロマンであり、悩みの種でもあったが、βの嗅覚でも認識できるアンドロステノンは表現の突破口となった。家畜の交尾に深く関わる物質は作品ごとにアレンジされ、さまざまに派生し、強力な魅力チャームとしてあらゆるΩのキャラクターに付与されていく。さらに性的な表現や不快な要素は徐々に薄められて広まっていき、年齢制限のない創作物、子供向けの作品に登場するΩにさえとして波及していった……ということです」
「じゃあ人間には効果ない?」
「はい。豚のフェロモンは人間には効きません。仮にΩから甘い香りが漂っていたとしても、βが誘惑されることはないでしょう」
「現実のΩはそこまでチートじゃないんだね」
 橘は納得したようだった。

 黒板には新たに〔鼻腔内〕、その下に〔嗅上皮〕〔鋤鼻器じょびき〕と書かれた紙が貼られた。
「では一ページに戻りまして。αとΩは主に身体のどの部分でフェロモンを受容、受け取っているのでしょうか。ありがたいことに資料に図が載ってますね、見てください。鼻の内部にある嗅上皮、そして鼻腔と口蓋の間にある軟骨で覆われた鋤鼻器という場所です。この鋤鼻器はβにはありません。退化しているんです。胎児のときはまだあるらしいですが、成長に伴い無くなり、あってもせいぜい痕跡程度にしかならない。しかしαやΩは胎児期を過ぎ、生まれて新生児となり、幼児期を経て大人になってもきちんと残っていて感覚器として機能している。鋤鼻器じょびきは最初に発見した人の名前にちなんでヤコブソン器官とも言われており、フェロモンの受容に特化した器官と考えられています。この鋤鼻器の細胞から脳の副嗅球という部位に情報が伝わっていくんですね。そして副嗅球の細胞の多くが内側扁桃体へ軸索を投射しており、最終的に視床下部に至る。図に赤色で経路が引かれていますでしょう、鋤鼻系と。扁桃体は恐怖や不安、怒りなどの処理や反応、感情の処理や記憶の形成に深く関わる重要な部位です。鋤鼻系の最終地点である視床下部は脳の深部にあり、自律神経および内分泌系の中枢で、摂食や睡眠や繁殖の欲求を制御したり情動にも……」
「ちょっと待て榊」
「はい翔吾さん」
「あんま張り切んな、もうちっと簡単にまとめろ」
 という翔吾に賛同するように、
「バカに優しく!」
「分かる日本語で頼む!」
「変な汗出てきたんだけど」
 と鈴鬼以外の月輪勢がいっせいに訴えた。
「えっとじゃあ、αとΩの人たちは主に嗅上皮、さらに鋤鼻器という場所でフェロモンを感じ取っていると考えられているってことですね。この二つの場所にフェロモン物質が到達すると神経から電気信号が発生し、脳の本能を司る部分に届いていろんな反応が起きる、ってことで皆さんいいですか」
 最前列の月輪勢、ジンと刀童達がうんうんと頷く。
 榊が花園勢の方に視線を投じれば、良太は桜庭と一緒に険しい顔つきで資料を睨んでいた。

 フェロモン受容の器官の次は分泌腺についてだ。
「ではαやΩのフェロモンは、身体のどこから分泌されているのでしょうか。答えは全身の毛穴や粘膜部分からなんですが、特にアポクリン腺、そして皮脂腺、体内では粘膜腺からであるとされています」
 人間のフェロモンはアポクリン腺からのみ分泌されるものだと考えられていたが、皮脂、唾液などの粘液、排泄物にもフェロモン物質が含まれていると分かったのはつい三十年ほど前のことだと、榊は手短に説明を済ませた。
「Ωは発情期になると、普段のフェロモンとはまた違った性質のものを多量に分泌します。どこから出るのかというと……」
 資料にはシルエットのようなΩの全身の略図が描かれており、そちらを見るよう促す。
「主に脇の下ですね、さらに耳や胸、性器周辺の皮膚といったアポクリン腺から。うなじや口内、生殖器の中の粘膜からもΩの性フェロモンは放出されます」
 分泌に盛んな箇所が円でマークされてあり、円の大きさが違うのは分泌量を表している。さらには色分けがされていて、種別があることが一目で分かるようになっていた。横には主な成分が箇条書きで記されてある。
 だがそれぞれをあまり詳しく説明している時間はないようだ。榊は惜しく思ったが、飛ばして先に進むことにした。


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