【変態医師×ヤクザ】高飛びしたニューヨークで出会いからメスイキ調教までノンストップで行われるえげつない行為

ハヤイもち

文字の大きさ
18 / 19

逃げるならどこまでも

しおりを挟む

リンクが男性に聞こえないように「チッ」と小さく舌打ちをするのを
マサは見ていた。

中年の男性がマサとリンクのいる席の隣に座る。

「リンク、君が誰かと一緒にいるところなんて初めて見たよ。
それどころかプライベートに会うことも初めてだね、こちらご友人かな、
随分調子が悪いようだけど…」

リンクは始終作り笑顔を張り付けた表情でいたが、
『チッ呼んでねーんだよ、失せろボケが、楽しい時間を邪魔しやがって、F●ck』
などと心の中で目の前の男性に対し、激しい罵倒をしていた。

彼は職場の上司である。

そしてリンクは人間嫌いであるが、特にこの上司はその中でもくそだった。
物覚えが悪く、いつもミスばかりをし、そのくせ武勇伝や自慢話が非常に長い。
使えない無能人間その一であった。
(もっともリンクからすれば、周りの人間はほぼ無能になってしまうのではあるが)

「ええ、彼は…」

リンクが言いかけたところで、マサが顔を上げて口を開く。

「俺は、リンクの、、、日本人の友人だ。こいつは見た目によらずわがままで、寂しがりな坊やだから、
俺が、…体調が悪いのに、っ、連れ出されたんだ。あんたは、こいつの職場の上司なんだろ、
俺の、代わりに相手してやってくれ、…わりぃ、俺は席を外す、」

相変わらず真っ赤な顔で途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
そして言い終わると、またゆっくりと立ち上がり、マサはリンクの肩にポンと手を置いてから
席を離れていく。

「…マサっ!」

「君はいつも冷静で冷徹で、仕事はできるが人間味ないロボットのような人だと思っていたよ。
まさか君にそんなわがままを言う友人がいるなんて知らなかった。だが、だめだよ、
彼は汗がすごかったし、顔も真っ赤だった。あんな病人を連れ出すなんて、医者失格だろう。
君がその友人に夢中なのはわかるが、節度をわきまえないと、それに友人だけでなく、
君はもう少し職場の人間関係にも気を使うべきだね、そもそも…」

慌てて立ち上がりマサの後を追おうとしたリンクを阻んだのは上司だった。
そして長々と話を続ける。
『お前は黙れ、ハゲ、邪魔だ、ハゲ、こ●すぞ』と心の中で悪態をつき、そしてそれをおくびにも出さず
にこにこと作り笑顔で対応するという器用なことをしながら、ポケットの中のスイッチを探る。
そうエネマグラバイブのスイッチだ。

しかし、リンクのその行動はぴたりと止まる。
そして彼は、一言つぶやいた。

「マサ、やりやがったな…」

上司がその言葉に顔を上げた。

「ん?何か言ったかね?」
「いえ、どうぞお気になさらず」

笑みを張り付けた裏で、リンクの背中に冷や汗が流れる。

リンクは気が付いた。


自分のポケットが空になっていたことに。


つまり、先ほどまでポケットの中に入れておいたバイブのスイッチが
無くなっていたのだ。


…やりやがったな。


どのタイミングですり取られたのか。

まさか自分がスリ取られるなんて、マサに対してそんなに油断していたことに
驚いた。

手癖の悪いペットだ。

だけど。


…お前が僕から逃げようとするなら、僕は地獄の底までお前を追いかけるぞ。







楽しい鬼ごっこが幕を開けた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

処理中です...