5 / 31
【前編】僕たちの新婚旅行
襲い掛かる刺客
しおりを挟む
新婚旅行先である人間たちが暮らす6大王国へと旅立った。
まずは北の大国アルスラン王国へ行った。
「凄く幻想的な雪景色だね。」
「あぁ、ここの景色は絶景なんだぜ!」
そう言ってドレッドは僕を抱き締めて頬にキスをした。
「ねぇ、君って意外とロマンチスト?」
「お、俺はそんなんじゃねぇ!恋人がいたら一度来てみたいと思っていただけだ。」
「ふーん、そうなんだ。でも嬉しいよ。ありがとう。」
僕がドレッドに抱き着くと彼は頬を真っ赤に染めた。
「なっ!?おまっ、いきなり抱きつくなよ!」
「だって君が可愛いからつい……。」
「やめろぉおお!!恥ずかしいだろ!!」
次に温泉の名地、南の国アグラ王国へ向かった。到着すると早速2人で入浴した。
「うわ~気持ちいいな。」
「ああ、最高だな!ところでお前さっきから俺の身体ばかり見てるな?」
「そりゃ他の男なんて眼中にないもん。」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねーか!」
僕達は互いの背中を流し合い、和気あいあいと温泉を楽しんだ。
今度は東の国ジパングへ行くことになったがそこでとある人物と出会うことになる。
東の国ジパングへ向かう途中、薄気味悪い森を通ることになった。
「おい!ここは魔獣がいっぱい出るらしいから気をつけろよ」
心配してくれるドレッドに僕は目線を送り静かに頷く。しばらく歩いていると突然、目の前に謎の人物が現れた。
「クックックッ……我の名はバッシュ・ザ・ブラックナイト!」
「僕達に何の用だ!」
「言うまでもない、貴様らの命を貰い受けに来た!」
どうやら彼は魔族のようだ、しかもかなり手ごわそうだ。僕には創造魔法があるのでこの程度の敵なら対処できると思うが全能力値1の僕は一瞬の油断が命取りになる。
「ドレッド頼む、時間を稼いで!」
「おう、任せろ!」
僕はドレッドに時間を稼ぐようにお願いし、その隙に創造魔法を唱えた。
「平和主義者になれ!」
僕は創造魔法でバッシュを平和主義者に変えてみたが、効いていない様子だった。
「フハハハッ!!我が剣の錆びになるがいい!!」
そう言ってバッシュはドレッドの護衛を搔い潜って僕に襲いかかってきた。間一髪のところで避けた僕は慌ててMP回復薬を飲むと今度はバッシュを5歳児に変えるように試みた。するとバッシュの身体はみるみるうちに縮んでいく。
「えっ?何これ!?体が縮んでる!?」
バッシュが5歳児の姿になると、ドレッドが手刀をあびせて彼を気絶させた。
「ふー、危なかったね。」
「しかし、こんな奴らに苦戦するとは俺もまだまだだな……」
「まさか、僕の創造魔法が効かないなんて……」
僕は創造魔法を一度も失敗したことがない。間違いなく発動していたのにバッシュは一度それを無効化している。創造魔法を無効にできる相手と出くわすのは過去の転生も含めて初めての出来事のため、僕は内心とても動揺していた。
「魔王軍以外にもこんなに強い魔族がいるんだね……」
僕が心配そうにそう告げるとドレッドが僕の肩に手を置いた後、僕を抱き寄せた。
「ああ、だがこれからもっと強い敵と戦うことになるだろう。強くならねば……」
「僕も更に強い魔法を身に付けたい。全能力値1だけど、夫として君を守りたい。」
「そうか……ありがとう。俺もお前のことを伴侶として愛しているぞ。」
僕はドレッドに寄り添った後、ひとまず今後のことについて提案した。
「ジパングでの観光が終わったら、一旦そこの図書館で調べものをして良い?」
「ああ構わないぞ!」
そんな会話をしながら僕達はジパングへ到着した。
まずは北の大国アルスラン王国へ行った。
「凄く幻想的な雪景色だね。」
「あぁ、ここの景色は絶景なんだぜ!」
そう言ってドレッドは僕を抱き締めて頬にキスをした。
「ねぇ、君って意外とロマンチスト?」
「お、俺はそんなんじゃねぇ!恋人がいたら一度来てみたいと思っていただけだ。」
「ふーん、そうなんだ。でも嬉しいよ。ありがとう。」
僕がドレッドに抱き着くと彼は頬を真っ赤に染めた。
「なっ!?おまっ、いきなり抱きつくなよ!」
「だって君が可愛いからつい……。」
「やめろぉおお!!恥ずかしいだろ!!」
次に温泉の名地、南の国アグラ王国へ向かった。到着すると早速2人で入浴した。
「うわ~気持ちいいな。」
「ああ、最高だな!ところでお前さっきから俺の身体ばかり見てるな?」
「そりゃ他の男なんて眼中にないもん。」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねーか!」
僕達は互いの背中を流し合い、和気あいあいと温泉を楽しんだ。
今度は東の国ジパングへ行くことになったがそこでとある人物と出会うことになる。
東の国ジパングへ向かう途中、薄気味悪い森を通ることになった。
「おい!ここは魔獣がいっぱい出るらしいから気をつけろよ」
心配してくれるドレッドに僕は目線を送り静かに頷く。しばらく歩いていると突然、目の前に謎の人物が現れた。
「クックックッ……我の名はバッシュ・ザ・ブラックナイト!」
「僕達に何の用だ!」
「言うまでもない、貴様らの命を貰い受けに来た!」
どうやら彼は魔族のようだ、しかもかなり手ごわそうだ。僕には創造魔法があるのでこの程度の敵なら対処できると思うが全能力値1の僕は一瞬の油断が命取りになる。
「ドレッド頼む、時間を稼いで!」
「おう、任せろ!」
僕はドレッドに時間を稼ぐようにお願いし、その隙に創造魔法を唱えた。
「平和主義者になれ!」
僕は創造魔法でバッシュを平和主義者に変えてみたが、効いていない様子だった。
「フハハハッ!!我が剣の錆びになるがいい!!」
そう言ってバッシュはドレッドの護衛を搔い潜って僕に襲いかかってきた。間一髪のところで避けた僕は慌ててMP回復薬を飲むと今度はバッシュを5歳児に変えるように試みた。するとバッシュの身体はみるみるうちに縮んでいく。
「えっ?何これ!?体が縮んでる!?」
バッシュが5歳児の姿になると、ドレッドが手刀をあびせて彼を気絶させた。
「ふー、危なかったね。」
「しかし、こんな奴らに苦戦するとは俺もまだまだだな……」
「まさか、僕の創造魔法が効かないなんて……」
僕は創造魔法を一度も失敗したことがない。間違いなく発動していたのにバッシュは一度それを無効化している。創造魔法を無効にできる相手と出くわすのは過去の転生も含めて初めての出来事のため、僕は内心とても動揺していた。
「魔王軍以外にもこんなに強い魔族がいるんだね……」
僕が心配そうにそう告げるとドレッドが僕の肩に手を置いた後、僕を抱き寄せた。
「ああ、だがこれからもっと強い敵と戦うことになるだろう。強くならねば……」
「僕も更に強い魔法を身に付けたい。全能力値1だけど、夫として君を守りたい。」
「そうか……ありがとう。俺もお前のことを伴侶として愛しているぞ。」
僕はドレッドに寄り添った後、ひとまず今後のことについて提案した。
「ジパングでの観光が終わったら、一旦そこの図書館で調べものをして良い?」
「ああ構わないぞ!」
そんな会話をしながら僕達はジパングへ到着した。
0
あなたにおすすめの小説
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました
水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。
世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。
「見つけた、俺の運命」
敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。
冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。
食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。
その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。
敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。
世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる