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1 恐怖体験を楽しく語る美沙子を理解できません。
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「もう、面白かった~。郷里さん、いい!」
美沙子が言った。
なんで?どんな冗談??
このところの一週間、郷里さんのヘルプを頼まれていた。
同じ課の郷里先輩。
見るだけでも怖い、見つめられたら凍るくらいに怖い、声をかけられたら失神しそうなくらい怖い。
美沙子も最初の頃は私と同じくらい怖がってた。
週の初め、表情も固い美沙子を私は背後からエールを送って見送った。
郷里さんのところに向かう美沙子はまるで人身御供だと、そんな事を思いながら自分の胸も痛かった。
それなのに、確かに半日くらいですでに顔色を取り戻してた気もする。
後は普通だった。さらに、しばらくするとすごく楽しそうでもあった。
手伝ってる仕事の内容が楽しいのかと思ってもいた。
だって、それ以外思いつかないし。
そしてヘルプが終わって、久しぶりに一緒にランチに行けた。
どうだったって聞く前に言われた。
「郷里さん、面白かった~。」
へ? オモシロイ?? 何が?どこが? オソロシイの間違い?
そんな理解不能な感想を聞いた私の表情はどんな感じだろうか?
ただの『マヌケ面』だろうか?
「郷里さんね、すごく優しいよ。」
私の表情に突っ込むこともなく、ふわっとすごくいい笑顔になった美沙子。
だからそれは・・・・もともと優しさなんて期待してないから、一日に一回でも『お願い』とか、『ありがとう』を聞けただけでもそう思うんじゃない?
「あと、結構シャイ。」
シャチの間違い?
獰猛でペンギンもオットセイも丸呑みしそうな海の生き物。
まったくもって感動も同意も共感もできない私。
「それに他にもちょっと楽しそうなこともあったりして。すごくいろいろ教えてくれて勉強にもなったし、本当にいろいろ。あ、人参嫌いなんだって。肉じゃがの中の人参だけ残ってた。私のお皿には欠片しか入ってなかったのに、大きいのが二個も入ってて悲しそうに見てた。」
本当に楽しそうに話す美沙子。
そんな小話を聞いても『そう、意外だね。』としか言えない。
それは明らかに肉食だから、兎の好物を食べるよりは兎を食べたいかも?
イメージはあちこちに飛躍する。
もはや定まらないけど、どんな美沙子の感想も、私には少しもしっくりこないのは確か。
でも、どうやら本当に楽しかったらしい。楽しめたらしい。
こんなところに猛獣使いがいたんだと思った。
何かの時は身代わりになって欲しいくらいだ。
ランチを終えて席について、午後の仕事を始める、その寸前。
「でね、今度一緒に飲みに行こうって話になったから。」
「ふ~ん、凄いね。」
そんなに仲良くなるとは、猛獣キラー?
実は猫にマタタビみたいな、言いなりになるくらいの弱点を掴んだとか?
「もう・・・・当然だけど、阿里もメンバーだよ。」
「・・・・まさか・・・・・なんで・・・・・。」
私には災難レベルのお誘いです。
一瞬にして蒼白になった気がした。
肌には鳥肌がさざ波立ち、全身で危険を感じてる。
「だって喜んで奢られますって言っちゃった。原市先輩と郷里さんね。」
へ?
原市先輩も?
それは災難じゃなくて幸いです!!
でも、ああ~、やっぱり無理。
ああ、原市先輩・・・・。
ハッピーな足し算と恐怖の引き算、どうなる?どうなる?
どうしよう。すごく広いテーブルで端と端なら。
人参料理だけ食べてていいから離れていたい。
郷里さんと何故か仲がいい原市先輩。
どうする?どうする?
「行こうね。誘われようね、飲もうね。楽しみだね。」
「・・・・・保留で。」
席に戻って来てたので、原市先輩を見ようとしてふと視線を動かした。
ギャッ。
心の中ではすごい声を出してしまった。
急いで視線を戻した。でも目が合った気がした。
勢いつけて戻し過ぎて、首がゴキってなったかも。
もしかして、聞こえてた?
こっちをずっと見てたような気配だった。
どうしよう。怖くてもう二度とそっちを向けない。
原市先輩もいるのに、見れない。
席変え希望!
確か高校までの席は3ヶ月位で変わってた!
会社もそうでもいいはず。もしくは自由席で、はやりの固定席無しで。
だいたい二人は同期らしいけど、なんで隣なの?なんで仲がいいの?
やっぱりいい人、優しい原市先輩。誰にでも優しいから。
最初からすごく優しかった。
私は何故かコピー機に嫌われるみたいで、よく紙詰まりになってアラームが鳴っていた。
忙しいだろうに、何度か助けてもらった。
手には黑インクがついてるのに、なんでもないように。
他にも助けてくれた人はいるけど、一番多い。
他にも、本当の新人の頃、よく分からないミスをした。
仕事というより備品関係なのが謎なんだけど。
コーヒーサーバーで無事にコーヒーを入れるのに二回は粉を無駄にして、一回は、溢れた!
溢れた湿った粉の掃除も一緒にしてくれて、内緒ね、なんて無駄になった粉を捨てた。
お客様用のお茶を知らずに飲んでいた。しかも、お客様用の茶器も使っていた。
だって知らなかったんだから。
それは、飲み終わった後、やんわりと注意された。
落し物をして変なところに転がりこんで困ってると覗き込んで取り出してくれたり、キャビネットを閉めて、摩訶不思議に自分の足を挟んで悲鳴をあげたりした時もすぐに来てくれた。
恥ずかしい数々。
仕事もちょっとは迷惑かけたかもしれない。ほんとにちょっとしたミス。
直接は知られてないと思う。
それはちょっとだけホッとしてるところだ。
だいたい仕事の迷惑は違う先輩に行った。
もちろん自分の教育担当の先輩に。
それでも郷里さんには何度か名前を呼ばれたことがある。
そのたびに寿命が縮む思いだった。
先輩にちゃんと見せてOKもらったのに、そこはスルッと見逃されて、郷里さんのとこに行った書類。
先輩、ちゃんと気がついてってそのたびに思った。
そして、固まった私に謝る先輩。
そんな恐怖体験。
とにかく怖い、顔や体が大きくて威圧的でもある。
そしてたいてい不機嫌な顔をしてすごい目つきでもある。
ナマハゲみたいな大きい顔が近くに来るとそれだけでホラーなのに、体も大きくて、壁に押しつぶされそうな気がする。全身で、手も使わずに、視線だけで、圧だけで、一人壁ドンされてる感じ、いや、もっとせんべいの薄さになるくらいの壁ベタリ・・・・・。
もしくは自分の周りに分厚い暗雲が立ち込めて太陽が届かず暗い場所に追い込まれる感じ。
黒い邪悪な影に飲まれそうになる感じ。
小さいころクローゼットに隠れてて出れなくなった時の恐怖体験がフラッシュバックする。
こっそり見つからないようにテーブルにあった煎餅を一枚抜き取り、食べようと思っただけなのに。クローゼットに隠れて食べた。暗かっただろうに感覚だけで食べた。
食べおわり満足した後、座布団にゴロンとしたらそのまま寝てしまい、気がついたら真っ暗でビックリ仰天のパニック。一人で暴れてパニックになって。運悪く宅配で届いた荷物があって扉が開かなかったらしい。気がついてもらった時はぐしょぐしょに泣き、ひきつけを起こしてたらしい。
声が出ないほどの恐怖で、暴れてたのに座布団がクッションになって気がついてもらうまで暗闇にいてジタバタしてた。
あの闇の時間は永遠に思えた恐怖の時間だった。
その恐怖がトラウマになりしばらく煎餅が食べられなかったほどだった。
今では普通に食べられるようになったのはうれしいけど、閉所、圧迫感、闇、それらを怖いと思うのはその時の呪いだと思ってる。
だから大きい物の影になると恐怖を覚えるのは今でも変わりない。
だから嫌だ、無理なのだ。
もし郷里さんのヘルプなんて頼まれたら、そんなPTSDもどきでどうにかなりそう、美沙子みたいに楽しいなんて思えないし。
仕事でもないのに一緒に食事なんて絶対無理だと思う。
美沙子とランチが一緒だったのも久しぶりだった。
この一週間、一人だった。美沙子がいなかったから一人で社食で食べていた。
それでも、一回だけ、原市先輩と他の先輩が一緒に食べてくれた。
それはそれはもう至福の時間!
さすがに美沙子と食べてると挨拶だけの原市先輩。
あの時の私はすごく寂しそうだったのかも、そう思った。
だからいっしょに食べてくれたのかも。
いい人、優しい人、かっこいい人!
あぁ、今度もしヘルプがあったら美沙子と代わって、私はまた一人で原市先輩が来てくれるのを待ってもいい。
幸せな夢が広がり、いっそ、ヘルプを頼まれたいとか、思ったりして。
ただ、そんなことを軽々しく思ったらいけなかったみたい。
美沙子が代わってくれる条件での妄想レベルのものだったのに。
そんなぁ・・・・・。
美沙子が言った。
なんで?どんな冗談??
このところの一週間、郷里さんのヘルプを頼まれていた。
同じ課の郷里先輩。
見るだけでも怖い、見つめられたら凍るくらいに怖い、声をかけられたら失神しそうなくらい怖い。
美沙子も最初の頃は私と同じくらい怖がってた。
週の初め、表情も固い美沙子を私は背後からエールを送って見送った。
郷里さんのところに向かう美沙子はまるで人身御供だと、そんな事を思いながら自分の胸も痛かった。
それなのに、確かに半日くらいですでに顔色を取り戻してた気もする。
後は普通だった。さらに、しばらくするとすごく楽しそうでもあった。
手伝ってる仕事の内容が楽しいのかと思ってもいた。
だって、それ以外思いつかないし。
そしてヘルプが終わって、久しぶりに一緒にランチに行けた。
どうだったって聞く前に言われた。
「郷里さん、面白かった~。」
へ? オモシロイ?? 何が?どこが? オソロシイの間違い?
そんな理解不能な感想を聞いた私の表情はどんな感じだろうか?
ただの『マヌケ面』だろうか?
「郷里さんね、すごく優しいよ。」
私の表情に突っ込むこともなく、ふわっとすごくいい笑顔になった美沙子。
だからそれは・・・・もともと優しさなんて期待してないから、一日に一回でも『お願い』とか、『ありがとう』を聞けただけでもそう思うんじゃない?
「あと、結構シャイ。」
シャチの間違い?
獰猛でペンギンもオットセイも丸呑みしそうな海の生き物。
まったくもって感動も同意も共感もできない私。
「それに他にもちょっと楽しそうなこともあったりして。すごくいろいろ教えてくれて勉強にもなったし、本当にいろいろ。あ、人参嫌いなんだって。肉じゃがの中の人参だけ残ってた。私のお皿には欠片しか入ってなかったのに、大きいのが二個も入ってて悲しそうに見てた。」
本当に楽しそうに話す美沙子。
そんな小話を聞いても『そう、意外だね。』としか言えない。
それは明らかに肉食だから、兎の好物を食べるよりは兎を食べたいかも?
イメージはあちこちに飛躍する。
もはや定まらないけど、どんな美沙子の感想も、私には少しもしっくりこないのは確か。
でも、どうやら本当に楽しかったらしい。楽しめたらしい。
こんなところに猛獣使いがいたんだと思った。
何かの時は身代わりになって欲しいくらいだ。
ランチを終えて席について、午後の仕事を始める、その寸前。
「でね、今度一緒に飲みに行こうって話になったから。」
「ふ~ん、凄いね。」
そんなに仲良くなるとは、猛獣キラー?
実は猫にマタタビみたいな、言いなりになるくらいの弱点を掴んだとか?
「もう・・・・当然だけど、阿里もメンバーだよ。」
「・・・・まさか・・・・・なんで・・・・・。」
私には災難レベルのお誘いです。
一瞬にして蒼白になった気がした。
肌には鳥肌がさざ波立ち、全身で危険を感じてる。
「だって喜んで奢られますって言っちゃった。原市先輩と郷里さんね。」
へ?
原市先輩も?
それは災難じゃなくて幸いです!!
でも、ああ~、やっぱり無理。
ああ、原市先輩・・・・。
ハッピーな足し算と恐怖の引き算、どうなる?どうなる?
どうしよう。すごく広いテーブルで端と端なら。
人参料理だけ食べてていいから離れていたい。
郷里さんと何故か仲がいい原市先輩。
どうする?どうする?
「行こうね。誘われようね、飲もうね。楽しみだね。」
「・・・・・保留で。」
席に戻って来てたので、原市先輩を見ようとしてふと視線を動かした。
ギャッ。
心の中ではすごい声を出してしまった。
急いで視線を戻した。でも目が合った気がした。
勢いつけて戻し過ぎて、首がゴキってなったかも。
もしかして、聞こえてた?
こっちをずっと見てたような気配だった。
どうしよう。怖くてもう二度とそっちを向けない。
原市先輩もいるのに、見れない。
席変え希望!
確か高校までの席は3ヶ月位で変わってた!
会社もそうでもいいはず。もしくは自由席で、はやりの固定席無しで。
だいたい二人は同期らしいけど、なんで隣なの?なんで仲がいいの?
やっぱりいい人、優しい原市先輩。誰にでも優しいから。
最初からすごく優しかった。
私は何故かコピー機に嫌われるみたいで、よく紙詰まりになってアラームが鳴っていた。
忙しいだろうに、何度か助けてもらった。
手には黑インクがついてるのに、なんでもないように。
他にも助けてくれた人はいるけど、一番多い。
他にも、本当の新人の頃、よく分からないミスをした。
仕事というより備品関係なのが謎なんだけど。
コーヒーサーバーで無事にコーヒーを入れるのに二回は粉を無駄にして、一回は、溢れた!
溢れた湿った粉の掃除も一緒にしてくれて、内緒ね、なんて無駄になった粉を捨てた。
お客様用のお茶を知らずに飲んでいた。しかも、お客様用の茶器も使っていた。
だって知らなかったんだから。
それは、飲み終わった後、やんわりと注意された。
落し物をして変なところに転がりこんで困ってると覗き込んで取り出してくれたり、キャビネットを閉めて、摩訶不思議に自分の足を挟んで悲鳴をあげたりした時もすぐに来てくれた。
恥ずかしい数々。
仕事もちょっとは迷惑かけたかもしれない。ほんとにちょっとしたミス。
直接は知られてないと思う。
それはちょっとだけホッとしてるところだ。
だいたい仕事の迷惑は違う先輩に行った。
もちろん自分の教育担当の先輩に。
それでも郷里さんには何度か名前を呼ばれたことがある。
そのたびに寿命が縮む思いだった。
先輩にちゃんと見せてOKもらったのに、そこはスルッと見逃されて、郷里さんのとこに行った書類。
先輩、ちゃんと気がついてってそのたびに思った。
そして、固まった私に謝る先輩。
そんな恐怖体験。
とにかく怖い、顔や体が大きくて威圧的でもある。
そしてたいてい不機嫌な顔をしてすごい目つきでもある。
ナマハゲみたいな大きい顔が近くに来るとそれだけでホラーなのに、体も大きくて、壁に押しつぶされそうな気がする。全身で、手も使わずに、視線だけで、圧だけで、一人壁ドンされてる感じ、いや、もっとせんべいの薄さになるくらいの壁ベタリ・・・・・。
もしくは自分の周りに分厚い暗雲が立ち込めて太陽が届かず暗い場所に追い込まれる感じ。
黒い邪悪な影に飲まれそうになる感じ。
小さいころクローゼットに隠れてて出れなくなった時の恐怖体験がフラッシュバックする。
こっそり見つからないようにテーブルにあった煎餅を一枚抜き取り、食べようと思っただけなのに。クローゼットに隠れて食べた。暗かっただろうに感覚だけで食べた。
食べおわり満足した後、座布団にゴロンとしたらそのまま寝てしまい、気がついたら真っ暗でビックリ仰天のパニック。一人で暴れてパニックになって。運悪く宅配で届いた荷物があって扉が開かなかったらしい。気がついてもらった時はぐしょぐしょに泣き、ひきつけを起こしてたらしい。
声が出ないほどの恐怖で、暴れてたのに座布団がクッションになって気がついてもらうまで暗闇にいてジタバタしてた。
あの闇の時間は永遠に思えた恐怖の時間だった。
その恐怖がトラウマになりしばらく煎餅が食べられなかったほどだった。
今では普通に食べられるようになったのはうれしいけど、閉所、圧迫感、闇、それらを怖いと思うのはその時の呪いだと思ってる。
だから大きい物の影になると恐怖を覚えるのは今でも変わりない。
だから嫌だ、無理なのだ。
もし郷里さんのヘルプなんて頼まれたら、そんなPTSDもどきでどうにかなりそう、美沙子みたいに楽しいなんて思えないし。
仕事でもないのに一緒に食事なんて絶対無理だと思う。
美沙子とランチが一緒だったのも久しぶりだった。
この一週間、一人だった。美沙子がいなかったから一人で社食で食べていた。
それでも、一回だけ、原市先輩と他の先輩が一緒に食べてくれた。
それはそれはもう至福の時間!
さすがに美沙子と食べてると挨拶だけの原市先輩。
あの時の私はすごく寂しそうだったのかも、そう思った。
だからいっしょに食べてくれたのかも。
いい人、優しい人、かっこいい人!
あぁ、今度もしヘルプがあったら美沙子と代わって、私はまた一人で原市先輩が来てくれるのを待ってもいい。
幸せな夢が広がり、いっそ、ヘルプを頼まれたいとか、思ったりして。
ただ、そんなことを軽々しく思ったらいけなかったみたい。
美沙子が代わってくれる条件での妄想レベルのものだったのに。
そんなぁ・・・・・。
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