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第3章 アンジュ王国編
第17話
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「グギャアアアアアアア!」
「衝撃波はもう効かねえよ」
「カッカッカ、そのとおりじゃのう、「空斬」」
もう効かなくなってきた、このまま最強の魔法をぶち込むぞ
「グギ、グ、グギャギャギャギャ」
「なんじゃ!?さっきまでとは様子が……」
おかしい!?
「暴食暴走」
「なんじゃ!?魔力がさっきの5倍に膨れ上が……」
「カナモリさん!」
ッ! まずい来る!
「シールド……グゥゥ」
「ギィギャギャギャ!」
『マスターここで勝つには王位魔法を使うのがもっといいです! できるだけ早く終わりなき虚無の円環の発動を!』
となると、時間稼ぎしてもらうしか方法はない、相手はこれまでよりももっと暴走しているような気がする、時間稼ぎさえしてもらえば……そのためにはまずカナモリさんのことを守らないと
「カナモリさん!」
「だ、大丈夫じゃ」
「ホーリーヒール」
「すまんのう」
「けがが治ったところで悪いんですが、あいつから時間を稼いでください、そのすきに俺が魔法を使って倒しますので」
「カカッ、わかったわい」
「ありがとうございます」
『数学教授を発動、時空間把握を併用、最大限まで魔力を引き出します。暴食の放出を利用、最大限の火力で屠ります』
ああ、わかった
「 闇よ──聖なる静寂に沈む原初の核よ。
影と光の境を越え、いま輪廻の底より姿を現せ。
星々の祈りは解かれ、名を持たぬ旋律が虚空に満ちる。
あらゆる秩序は砕け、形はかすれ、意味は沈黙へと還る。
回れ、終わりなき円環《サークル》よ。
銀河の残響をなぞりながら、崩れゆく世界の周縁をなぞれ。
その旋律は時を裁ち、命を解き、真理を虚無へと導く」
「ギィィィィィィ」
「まずい! ……――ッ、小僧心配するな!これぐらいじゃまだ死なん、そのまま詠唱を続けろ!」
「ッ中心に揺らめく忘却の炎は、記憶を灰とし、
存在を静かに、確かに、崩してゆく。
無音にして不可逆の回転は、
星界の外縁より現れ、
物理も霊魂も分け隔てることなく、円の内に取り込む」
「ギギィィィィィィ」
「逃がすかぁ! ぼけぇ! 「空斬結界」!」
「光を呑みし影はなおも澄み渡り、
咎も救済も無く、ただ静謐のままに終わりを告げる。
逃れる術なし。抗う術なし。
汝の傲慢、今ここにて裁かれる。
黒き輪が宙に浮かび、
空間は軋みながら歪み、時間はその縁から脱落する。
命の記憶は吸われ、言葉は残響を残さず消える。
すべてが還る、円環の中心へ──
終わりなき虚無の円環ここに放たれん。──終わりなき虚無の円環」
うぅぅぅ意識が――――――
____________________________
side:カナモリ
ハアハア詠唱は終わったようだな……
「ギ!ギィィィィィィ!」
あの円環に吸い込まれている
「クギャアアア」
吸収しようとしているのか
「グ、グウウウウ」
だめだろうな
「ギ!ギィィィィィ」
体が崩れている、そして吸収されているのか……
「グ……ギャアア――――――」
もう抗うのをやめたのか、にしてもワシの体からは血が出るか、うまく動けんな、直せそうな小僧も今は気絶しちまってる、じゃがワシの魔力はもう底をついている、意地と精神、そして新たなスキルのおかげで耐えれてはいるが……もう、かなりまずい
「団長!団長!」
ハンゲツ……か
「大丈夫ですか?」
「大丈夫な分けねえよ、ガハッ」
「だ! 団長」
「わりぃ医療班のところへ運んでくれ、あの小僧は……」
「アルスさんが回収してくれるそうです、私たちのほうも私たちのほうで大変だったのですよ」
「カカッそうかい、まあワシは少し……寝る」
~~~
side:リヴ
「ここはどこだ?」
「ここかい?ここは精神空間だよ」
「うわっ誰ですか!」
「久しぶりだね……いや初めましてか」
「ああ初めまして」
なんか懐かしいような一度いや何度も何度も会ったことのあるような気がする
「僕はベルゼブブ君が倒してくれた悪魔の暴走前の状態だよ、ちなみにこの姿はさすがに人化形態ね、いくらなんでも、蠅がこんな白髪の超絶イケメンに代わるはずがないしね」
なんかこの人? 自分でイケメンとか言ってるんだけど
「君がひどいことを考えているということだけはわかったよ、まあここからはいちっどまじめな話に戻ろうか、内容は僕が操られる前とどうして操られたのか、その経緯だね」
「そうですか」
「ああ、そうそうそれと君の体は今お仲間さんが運んでくれてたよ、フェニックスだったよ」
「ああ、なら大丈夫です」
「そうか、それと叡智の図書館みてるんだろうね」
「どういうことですか?」
「いや特に関係ないよ」
ってかナビはいないんだな、スキルも発動できないし、精神空間だからか
_______________
side:案内人
きみいきなり爆弾を投下してくるじゃないか
ああいや君たちには関係のないことだ
完全にこちらのことだからね、まあいい、いったん戻るよ
_______________
side:リヴ
「まあそれじゃあ話始めるとするか―――」
ベルゼブブがそう告げた
___________________
次回か次々回くらいでエピローグとなると思います。
そして、彼を支配した存在の正体とは! まあ次をお楽しみください
それと引き続きSSのお題の募集やっていますのでお願いします。
また
主人公の活躍を見たい!
主人公を応援したい!
仲間の活躍も見たい!
この続きが気になる!
と言う人はお気に入り登録!投票!感想!
お願いしますm(_ _)m
「衝撃波はもう効かねえよ」
「カッカッカ、そのとおりじゃのう、「空斬」」
もう効かなくなってきた、このまま最強の魔法をぶち込むぞ
「グギ、グ、グギャギャギャギャ」
「なんじゃ!?さっきまでとは様子が……」
おかしい!?
「暴食暴走」
「なんじゃ!?魔力がさっきの5倍に膨れ上が……」
「カナモリさん!」
ッ! まずい来る!
「シールド……グゥゥ」
「ギィギャギャギャ!」
『マスターここで勝つには王位魔法を使うのがもっといいです! できるだけ早く終わりなき虚無の円環の発動を!』
となると、時間稼ぎしてもらうしか方法はない、相手はこれまでよりももっと暴走しているような気がする、時間稼ぎさえしてもらえば……そのためにはまずカナモリさんのことを守らないと
「カナモリさん!」
「だ、大丈夫じゃ」
「ホーリーヒール」
「すまんのう」
「けがが治ったところで悪いんですが、あいつから時間を稼いでください、そのすきに俺が魔法を使って倒しますので」
「カカッ、わかったわい」
「ありがとうございます」
『数学教授を発動、時空間把握を併用、最大限まで魔力を引き出します。暴食の放出を利用、最大限の火力で屠ります』
ああ、わかった
「 闇よ──聖なる静寂に沈む原初の核よ。
影と光の境を越え、いま輪廻の底より姿を現せ。
星々の祈りは解かれ、名を持たぬ旋律が虚空に満ちる。
あらゆる秩序は砕け、形はかすれ、意味は沈黙へと還る。
回れ、終わりなき円環《サークル》よ。
銀河の残響をなぞりながら、崩れゆく世界の周縁をなぞれ。
その旋律は時を裁ち、命を解き、真理を虚無へと導く」
「ギィィィィィィ」
「まずい! ……――ッ、小僧心配するな!これぐらいじゃまだ死なん、そのまま詠唱を続けろ!」
「ッ中心に揺らめく忘却の炎は、記憶を灰とし、
存在を静かに、確かに、崩してゆく。
無音にして不可逆の回転は、
星界の外縁より現れ、
物理も霊魂も分け隔てることなく、円の内に取り込む」
「ギギィィィィィィ」
「逃がすかぁ! ぼけぇ! 「空斬結界」!」
「光を呑みし影はなおも澄み渡り、
咎も救済も無く、ただ静謐のままに終わりを告げる。
逃れる術なし。抗う術なし。
汝の傲慢、今ここにて裁かれる。
黒き輪が宙に浮かび、
空間は軋みながら歪み、時間はその縁から脱落する。
命の記憶は吸われ、言葉は残響を残さず消える。
すべてが還る、円環の中心へ──
終わりなき虚無の円環ここに放たれん。──終わりなき虚無の円環」
うぅぅぅ意識が――――――
____________________________
side:カナモリ
ハアハア詠唱は終わったようだな……
「ギ!ギィィィィィィ!」
あの円環に吸い込まれている
「クギャアアア」
吸収しようとしているのか
「グ、グウウウウ」
だめだろうな
「ギ!ギィィィィィ」
体が崩れている、そして吸収されているのか……
「グ……ギャアア――――――」
もう抗うのをやめたのか、にしてもワシの体からは血が出るか、うまく動けんな、直せそうな小僧も今は気絶しちまってる、じゃがワシの魔力はもう底をついている、意地と精神、そして新たなスキルのおかげで耐えれてはいるが……もう、かなりまずい
「団長!団長!」
ハンゲツ……か
「大丈夫ですか?」
「大丈夫な分けねえよ、ガハッ」
「だ! 団長」
「わりぃ医療班のところへ運んでくれ、あの小僧は……」
「アルスさんが回収してくれるそうです、私たちのほうも私たちのほうで大変だったのですよ」
「カカッそうかい、まあワシは少し……寝る」
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side:リヴ
「ここはどこだ?」
「ここかい?ここは精神空間だよ」
「うわっ誰ですか!」
「久しぶりだね……いや初めましてか」
「ああ初めまして」
なんか懐かしいような一度いや何度も何度も会ったことのあるような気がする
「僕はベルゼブブ君が倒してくれた悪魔の暴走前の状態だよ、ちなみにこの姿はさすがに人化形態ね、いくらなんでも、蠅がこんな白髪の超絶イケメンに代わるはずがないしね」
なんかこの人? 自分でイケメンとか言ってるんだけど
「君がひどいことを考えているということだけはわかったよ、まあここからはいちっどまじめな話に戻ろうか、内容は僕が操られる前とどうして操られたのか、その経緯だね」
「そうですか」
「ああ、そうそうそれと君の体は今お仲間さんが運んでくれてたよ、フェニックスだったよ」
「ああ、なら大丈夫です」
「そうか、それと叡智の図書館みてるんだろうね」
「どういうことですか?」
「いや特に関係ないよ」
ってかナビはいないんだな、スキルも発動できないし、精神空間だからか
_______________
side:案内人
きみいきなり爆弾を投下してくるじゃないか
ああいや君たちには関係のないことだ
完全にこちらのことだからね、まあいい、いったん戻るよ
_______________
side:リヴ
「まあそれじゃあ話始めるとするか―――」
ベルゼブブがそう告げた
___________________
次回か次々回くらいでエピローグとなると思います。
そして、彼を支配した存在の正体とは! まあ次をお楽しみください
それと引き続きSSのお題の募集やっていますのでお願いします。
また
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