インプ転生〜インプに転生した俺は自由に生きるために進化して最強になる〜

異世界人(願望)

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第4章 エルフの里編

第15話 絶望

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 side:リヴ
「コキュートス! フロストジャイアント!」
「「「「「ゴオオオオオ!!!!!」」」」」
交換チェンジ!」
 勝つためのルートが見えてきた、あっちも半日間ずっと魔法づくめにしておいたおかげで魔力はかなり消費されていた、だからこのタイミングで王級魔法をぶち込む
「アイシクルバーン! カオススパーク!」
「ッ!」
 出来た! 少しの油断が、魔力の消費量を5倍に設定して詠唱を最大限省略、これが
ティールイス氷の王道アイスロード!」
「体がァァァ」

 うっし、結構魔力消費量が多かったな、いくらルーン文字なんていうイメージしやすいものがあっても詠唱をここまではしょると、制御は難しくなるんだな……魔力の消費量も5倍じゃなくて10倍になってたし、おかげで魔力も底をついた、ただ倒せている、これだけは間違いないな、変な感じだった空間が崩れていくのを感じる、やっぱこれあいつの能力だったんだな
『そのようですね、恐らくカナモリやアルスも似たような感じかと』
 それに女王様だな、まだ戦いは終わっていないし気を抜かないようにしないと
『そうですね』

 お、外が……
「女王様!?」
 どういうことだ? 血まみれになっている? あの女王が? どういうことだ? それにあそこで糸が切れたように動かなくなっているのはブルータスさん?
「おや、あなたですか」
「ハッハッハ朕は! 朕はまだ死んでおらんぞ! この里を守るためなら命を捨てることなんぞ惜しくない! 神話級魔法:⬛︎⬛︎⬛︎!」
「ッ――!」
 どうすれば、どうすればいいんだ!?何も……わからない

 ~~~
 side:案内人ナビ
 なぜこうなったか……それはこうなる15分前に遡る
信仰の祝福ブレッシング
「信仰系の強化バフか面倒じゃがそれを超える力で押さえつければいいだけじゃ、⬛︎⬛︎⬛︎の力を借り行使する、ゴッド・ミラージュ」
 使徒に向け特殊な鏡に反射され収縮された光が襲う
「なるほど、聖属性魔法の放った光に反射させる性質を持たせ攻撃する……面白いですがこの程度私には効きませんよ」
「そうじゃろうな」

 使徒は不思議そうな顔をし
「……? どうして余裕な表情をしているんですか?」
 そうつぶやいた、その瞬間、嵐が使徒の肉体を襲う、
「どうじゃ! 特性の風魔法は!」
「グヌヌ、風ならばこれで! アンチウインドシールド……いや、違う、これは!」
「一瞬の判断ミスが命取りじゃ」
「グアアアアアアア!」
 嵐と思われた攻撃は雷属性との複合魔法だった、そのため風魔法と思い展開したシールドでは防ぎきることができなかったのだ、ここまでこのようなことをしてこなかったアストラエルの作戦勝ちといえるかもしれない

「まだまだいくぞ! ■■■魔法:アイシクルバーン!」
「アンチマジックシールド! ッ!? 防げない? どういうことですか!? あなたのそれは普通の魔法とは違う、精霊王? いや今は関係ないでしょう、思考がおかしくなっています。どうやら落ち着かないといけませんね、取り乱すのはあまり良いことではありません……」
 少し困惑しながらも使徒はペースを取り戻す

 女王は自分自身に特殊なバフをかける
「ハッハッハ、あまりなめすぎんほうがよいぞ、■■■の祝福」
「通常のバフとは違うバフ……信仰魔法:聖霊召喚」
「「――――」
 それに対応するもっともよい作として使徒がその魔法を使うと2体の光でできた人形ヒトガタが現れた、しかしアストラエルはあまり驚かなかった

「なるほど、精霊の紛い物じゃな、生物ではない、おそらく魔法で再現したのじゃろう、しかし、それには意識がほとんどない、それでは勝てんぞ」
「意識……そのようなものはなくても、世界は回り続けます。それにこちらのほうが神にとって都合がいいでしょう」
「そうか、少なくとも朕の知っている神はそういうやつではなかったが……まあ、貴様に何を言っても信じぬじゃろうなぁ、人により創られた、使徒とは名ばかりの存在よ?」

「名ばかりッ――――――! 信仰魔法:神に絶対なる忠誠をゴッドスレイブ!」
「洗脳系の魔法かのう、しかし人を創るとは、なかなかに思い切りがすごいものじゃ、ふむ……聖霊の支配を強化するために発動した……か」
 その言葉が放たれるやとすぐに聖霊が自爆した
「自爆とは、魔力でできた存在とはいえ使い道はいくらであったろうに、まあよいさて――」

「女王陛下! 加勢に参りました!」
「ブルータス!? 危険じゃ、下がっておれ!」
 女王が驚きそういうと、使徒はニヤリと笑った

神に絶対なる忠誠をゴッドスレイブ! ブルータスに命令を下す! 女王を攻撃せよ!」
「……! グハッ! ブルー……タス」
 ブルータスはアストラエルを指すと同時にぷつん、と糸が切れたように動かなくなった
「その致命傷を負ったままでは勝てまい! 信仰魔法:ホーリースパーク! これで死にましたか」
 
「女王様!?」
 いきなり現れたリヴがそう告げる
 そちら使徒が一瞬目を向ける、その隙をねらい女王は
「ハッハッハ朕は! 朕はまだ死んでおらんぞ! この里を守るためなら命を捨てることなんぞ惜しくない! 神話級魔法:⬛︎⬛︎⬛︎!」
「ッ――――――!」
 使徒が声にならない声を上げた
 そう告げ、神話級魔法を放った、その瞬間使徒と女王は白い空間に包まれ、次の瞬間光を放ち爆発した
 
 こうして時間はこの時に戻る
 ~~~
 side:リヴ
 女王様が爆発した!?
『神話級魔法ですね、魔力を強制的に暴走させて爆散させる……ですか、確かにこれなら大抵どんな生物も葬れますね』
 神話級魔法……つまり女王様は代償で死ぬってことか
『……ええ、そうですね』

 「ハッハッハ、リヴよ!」
「女王様!?爆発して……ってあれ?白い空間?戦いの跡は」
「これは魔法を発動する際、朕が魔法に仕込んであったものじゃよ、貴様にいくつか頼みごとと朕の一部の記憶を預けたくてのう、それでこのような空間を作らせてもらった、この世界は生物の魂を取り込んだ空間じゃ、よって記憶の受け渡しなどもできる、それとあくまでこれは朕が死ぬ前に残した遺言じゃ、これから話すことを、よく耳に焼き付けといてくれ、まあ正確には目にもじゃな、少々過去も見てもらうことになる、では行くか――――」
「え、あ、はい」
 ―――――――――――――――――――――――――
 主人公はどうこの試練を乗り越えるのか……
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