インプ転生〜インプに転生した俺は自由に生きるために進化して最強になる〜

異世界人(願望)

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第4章 エルフの里編

第19話(エピローグ) 新たな仲間と次なる旅路

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「ッ――!」
 小鳥のさえずりが聞こえる、ここはベッドか?
「リヴ起きたのか! 女王様が!」
「いや、わかる大丈夫だ」
 もう、女王様がいないってことは嫌というほどわかる

「そうか……その場にいたもんね」
「アルス、お前に、女王様の遺言と過去について話そうと思う」
 これはここで言うべきことだ
「遺言に過去?」

「ああ、まあいろいろあって死ぬ前に女王様にあってな……まあ、ここは聞かないでほしい」
「わかったよ」
「ありがとう、まず過去だが――――――」
 
 
 
 
 ~~~
「――――――てな感じだ」
「そんなことが! お父さん、女王様と一緒に旅をしてたんだ」
「そうみたいだ、そういえばカナモリさんは?」

「一足先に帰るって言っていなくなっちゃった」
「そうか、別れるときは色々とお礼とかも言いたかったんだけどな」
「そうだね……なんか、色々と悔しいから、予定を繰り上げて、また傭兵団の仲間たちと旅に出るらしい」

「なるほどね」
 それもまたありか
「それと、その遺言は?」

「ルナに伝え――そういえばだが、ルナは今どうなってるんだ?」
「とりあえず今は女王候補として扱われているよ」
「そうか、候補ね」

「うん、遺言によると連れていってほしいらしいしね」
「そうだな、それが俺たちにできる女王様への恩返しだ」
「そうだね、あの使徒が来たのも半ば僕たちのせいじゃないかって思っちゃうもん」
「まあな……」

『その可能性は極めて低いですけどね』
 お、ナビ

『女王が死んだことは悲しいことですが、いつまでも落ち込んでいることはできません。前を向いて歩いていかなければいけません』
 ……そうだな、たまにはいいこと言うじゃん

『いつも言ってますが?』
 フフフ、少し元気が出たよ、ありがとう

『いえいえ、マスターのことを元気づけるのも重要なナビの仕事です』
 相変わらずだな、ナビは――ッシ頑張るか!

「とりあえずルナに伝えに行こう」
「そうだね」

 クヨクヨしてらんない、前を向いて強く生きないと
 この悲しさも自分の一つとして受け止めて、前をむくんだ!

『そうです! マスター! その調子です!』
 ああ、いっちょ頑張るぞー!
 ~~~

「――って言うのが女王様からの遺言だ、それで俺たちの旅についていくか? どうする? 一応言っておくがこれは強制じゃないぞ」
「……遺言」

 まあ、そりゃあ悩むよね、いくら女王様の遺言だろうと、住み慣れたこの場所を捨てるのは辛いだろうし

「……お願いします!」
 思い切りがいいのはいいことだ

「そうか、じゃあこれからよろしくなルナ」
「はい! お父さんにも言ってきます!」

「オッケー、じゃあ荷物とかもまとめて、もう出るから」
「早いですね わかりました!」

「アルス、あの感じ、ルナは少しは立ち上がることができたんじゃないかな?」
「そうだね、立ち上がれたと僕も思うよ」

「じゃあ、俺たちも準備を整えるぞ!」
「うん」
 ~~~
「リヴさん!」
「サンさん!」

「娘を、お願いします。立派な女王の器の子に育ててあげてください」
「ええ、そこは絶対に約束します。女王様の遺言を果たすためにも」

「そうですね、女王様がいなく、里は悲しみに包まれていますが、立ち上がることが重要です! 精一杯生きていきますので、リヴさんたちもお気をつけて!」

「ええ――それじゃあいくぞ!」
「うん」
「ええ」
集団転移テレポート

 
「うわぁ!」
「「「ルシアンさん!」」」
「なんだ、リヴ殿にアルス殿そして……ルナ殿!? どうしてここへ?」

「実は――――」
「そんなことがあったのですか、女王様にはご冥福をお祈りします」
「そうですね」
「一応ゴール辺境伯と国王陛下にもお伝えしてきますね」

「わかりました」
 そうだな、第一王子も国王になったんだからな、そういえばだが、この後どこへ行こうか、一応ルシアスさんとかに顔を見せるためにここに帰ってきたけど

『でしたら帝国が良いのではないでしょうか、大陸一つも、今のマスターたちなら渡れますし』
 ……そうだな、そうするか、帝国ってどれくらい進歩してるんだろう

『上流階級はマスターがいた「地球」と遜色ないかと』
 そんなにか!

『それと国の体型はお飾りの帝王がいて、5つの公爵家と平民、と言っても豪商などですがから選ばれた5人のリーダーが話し合って決める形式です。元は公爵家だけだったのですが、異世界の勇者が口を出して現在の形になりました。ちなみに豪商以外の平民もかなりいい暮らしをしていて、世界で一番進んでいる国と言っても過言ではないくらいです』
 マジか、まあ異世界からの勇者って十中八九日本とかアメリカとか地球から来たやつだろうし、こうなるのも必然か……

『まあ、そうですね、それはおいておいて、ゴール辺境伯が来ましたよ』
 お! 本当だ!

「久しぶりですな! リヴ殿! どうです? 手合わせでも」
「ああ、いや、このまますぐ旅立とうと思いますので」
「そうですか、どこへ行かれる予定で?」

「まだ仲間たちには共有してはいませんが帝国へ行こうかと」
「そうですか、帝国の情報はほとんど入ってこないので、残念ながら何かアドバイスできることがなく……本当に申し訳ない」

「いえ、大丈夫ですよ」
「そうですか――それとルナ殿」

「はい、なんでしょう」
「女王陛下に対して我が国の代表としてここでご冥福をお祈り申し上げます」

「ありがとうございます。女王様の死を悲しんでくれる方がいる、それだけで私は嬉しいです」
「……そうですか、ではまた」
 そうだな……女王様――いや切り替えないと

「じゃあ行くぞ」
「うん」
「わかったわ」
「ではまた」

「急ですいません、ルシアスさんたちにもよろしく伝えておいてください」
「わかりましたぞ!」

「ではまた! それじゃあ準備はいいか?」
「うん」
「ええ」
「じゃあ行くぞ集団転移テレポート!」
―――――――――――――――
皆様、第4章のエピローグまでお読みいただきありがとうございます。
今日から土日祝日は午後を投稿時間とする予定ですのでそこら辺はご了承ください。また、よければお気に入りをつけたり、コメントをしたり、♡をつけたりしてくださると嬉しいです。
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