106 / 188
106:チェックメイトまで、あと少し!
しおりを挟む
ベルが転入してきた日の朝から、すぐに俺が寮の部屋を代わるためにいなくなったところで、翌日───つまり今朝の映像に切り替わった。
そこから先は、カイエンが遅刻しそうになりつつもパレルモ様を連れて登場して、ベルが遅刻をしてきたところがさらっと流される。
もちろんそこでは、カイエンが巻き込まれたパレルモ様とリオン殿下のやりとりも網羅されている。
その場で厳しいことを言われたパレルモ様が、カイエンに向かって『リオンくんがいじめる』と泣きつくそれは、やはり先ほどのリオン殿下の証言のとおりだった。
そして少し早送りされて休み時間になった。
俺が冤罪をふっかけられた、件の『パレルモ様号泣事件』へと至る。
リオン殿下の叱責で泣き出したパレルモ様に、タイミングよくあらわれたベルと担任教師によって俺が犯人あつかいされ、いくらリオン殿下が真実を伝えようとしてもねじ曲げられる、ヒドいシーンが映し出される。
きっかけこそベルが俺を見ながら糾弾し、担任が『犯人は俺』だと決めつけたわけだけど……。
皆があやつられたかのように、ベルと担任のセリフに乗ってくる。
まぁ何度見てもツラくなるとしか言いようがないそれは、あらためて見ても、はじめから俺を犯人に仕立てあげ、そしてクラス中から糾弾させるというシナリオに沿った不自然なものとしか思えなかった。
そういう『物語の強制力』のようなものでも働いてなきゃ、こうはならないだろ!
「───よろしい、そこで止めてくれ」
「はい、校長」
校長からの指示にしたがい、魔法科の教師が杖をふるう。
「なんと酷い…!」
「担任教師という立場でありながら、確認すらせずに特定の生徒を犯人と決めつけるとは、教育者の風上にもおけないじゃないか!」
……うん、ごもっともな意見だ。
「それにあのベル・パプリカという生徒、この神聖なる査問会の場で、なにひとつ正確な証言をしていなかったな?!まったく、とんでもない生徒だ、品性が疑われる!!」
「本当に、正しく真実を告げられているリオン殿下のお言葉を無視するとは、あきれたヤツらだ」
そうそう、そこに気づいてくれたなら、もう俺の勝ちは確定したようなもんだろ。
「それどころか、見たか?あのクラス中の生徒たち、まるでそろってダグラスくんをいじめているようじゃないか!」
「あぁ、しかも担任じきじきに指揮したようにも見えたな……」
査問委員をつとめる教師陣からは、口々にそんな声があがっていた。
「さて、今見てもらったものがすべてなわけだが……はたしてどちらの主張が正しいものだったかは、言うまでもないと思う」
校長の心なしか固い声が、妙に重苦しい空気のなかに響く。
「さて、これより採決に入るとしよう……」
「待ってください!まだお話しすべきことがあります!」
校長が採決をうながそうとしたところで、あわてて声をあげる。
むろん、今の映像を見れば、俺がふたりによってハメられたのは一目瞭然だったとは思う。
ただ、このままだと誤解がのこったままになってしまう。
今の映像だけを見たら、たしかにベルが最初に俺をうたがってはいたものの、むしろ担任が名前を出して決めつけたのが発端になって、クラスメイトたちからも俺が一方的に責められていたように見える。
でも、ちょっと待ってほしい。
これって本当に担任もクラスメイトたちも、彼ら自身の意思でやったことなのか?って。
そこをハッキリさせなくちゃ、真の原因はあぶり出せないだろ!
俺のかんがえとしては、言うなれば彼らはこの世界に侵食したヤツの手により、無理やりに設定をゆがめられたせいで俺を攻撃したにすぎないんだと思う。
ここが『星華の刻』の世界で、彼らがゲームのなかのキャラクターでもある以上、『物語創作者』の権能には決して逆らえないのだから。
もし俺が、ただ自分にツラくあたったヤツらを見かえしてスッキリしたいだけなら、このまま判決を待てばいい。
そうできるだけの理解は、査問委員たちから十分得られているとは思う。
でもこのままだと、より罪が重いのは、直接俺を犯人と断定した担任のほうになってしまうんじゃないだろうか?
ベルは、ちょっと暴走気味だしウソつきではあるけれど、それは友だち思いだという点の裏がえしなだけだという評価を受けて、なんだかんだと責任をのがれられる可能性もなくはない。
俺はそこを、完ぺきに封じたかった。
だって、権能の力であやつられてしまった担任の教師も、クラスメイトも、ある意味でみんな被害者なんだから。
この世界において、その責任を取るべきものは、この世界に侵食して権能の力を奪った犯人だけだろ!
そう、つまり───この場においては、もっとも侵食者とうたがわしい存在の、ベルだ。
「私のことを犯人であると最初に断定したのは、担任の先生ではありましたし、クラスメイトの皆さんもそれに乗って責めてきました……」
と、そこでいったん言葉を切る。
「ですがそれは、とある魔法による影響を受けたせいであることを主張いたします!」
「『とある魔法』……?」
毅然とした態度で言いきれば、校長がハッとした顔になる。
校長と理事長だけは、昨夜のあの夕食会の席にいたからこそ、知っていることだ。
「───パレルモ様はご自覚がないままに、強力な魅了の魔法を常に周囲へとふりまいてらっしゃいます。その精神支配により、魔法の影響を受けたものは、すべからくパレルモ様をあがめたてまつる状態となってしまうのです!」
だから、その影響を受けているものが俺を攻撃しておとしめようとするのは、おかしなことでもなんでもないのだと主張する。
「たしかに……昨晩までのリオン殿下のご様子はおかしかったし、その魔法が解ける瞬間も、しっかりとこの目で見ましたね」
「あぁ、まちがいない。はずかしながら俺も、その魔法の影響を受けてしまっていた」
俺の主張に、校長が首肯し、リオン殿下も肯定してくれた。
「だからこそ、その魔法の影響を受けているかどうかを、まずご確認いただきたい!」
「なるほど、承知した」
さっきまで『保安記録』の操作をしてくれていた魔法科の教師が、今度はこの部屋全体にかかる分析の魔法を操作する。
「鑑定が終わったぞ、この場でかかっているものとそうでないものは、だいたい半々くらいだ。ここにいる君のクラスのメンバーうち、先ほどの映像で君を糾弾していたものは、1名をのぞいて皆、魅了の魔法の影響を受けていた」
魔法科の教師のセリフに、一気に心拍数があがっていく。
「その、『影響を受けていない1名』とは?」
いよいよだ!
校長のたずねる声に、最後の大詰めが近づいてきているのを感じて、手のひらに汗がにじむ。
「それは───ベル・パプリカ、君だけだ」
魔法科の教師の淡々とした声が、ベルの名前を呼んだ。
よっしゃ、リーチはかかった!
あと少しで俺への冤罪事件は、完全に逆転できる。
その予感に、俺は胸がおどるのを感じていた。
そこから先は、カイエンが遅刻しそうになりつつもパレルモ様を連れて登場して、ベルが遅刻をしてきたところがさらっと流される。
もちろんそこでは、カイエンが巻き込まれたパレルモ様とリオン殿下のやりとりも網羅されている。
その場で厳しいことを言われたパレルモ様が、カイエンに向かって『リオンくんがいじめる』と泣きつくそれは、やはり先ほどのリオン殿下の証言のとおりだった。
そして少し早送りされて休み時間になった。
俺が冤罪をふっかけられた、件の『パレルモ様号泣事件』へと至る。
リオン殿下の叱責で泣き出したパレルモ様に、タイミングよくあらわれたベルと担任教師によって俺が犯人あつかいされ、いくらリオン殿下が真実を伝えようとしてもねじ曲げられる、ヒドいシーンが映し出される。
きっかけこそベルが俺を見ながら糾弾し、担任が『犯人は俺』だと決めつけたわけだけど……。
皆があやつられたかのように、ベルと担任のセリフに乗ってくる。
まぁ何度見てもツラくなるとしか言いようがないそれは、あらためて見ても、はじめから俺を犯人に仕立てあげ、そしてクラス中から糾弾させるというシナリオに沿った不自然なものとしか思えなかった。
そういう『物語の強制力』のようなものでも働いてなきゃ、こうはならないだろ!
「───よろしい、そこで止めてくれ」
「はい、校長」
校長からの指示にしたがい、魔法科の教師が杖をふるう。
「なんと酷い…!」
「担任教師という立場でありながら、確認すらせずに特定の生徒を犯人と決めつけるとは、教育者の風上にもおけないじゃないか!」
……うん、ごもっともな意見だ。
「それにあのベル・パプリカという生徒、この神聖なる査問会の場で、なにひとつ正確な証言をしていなかったな?!まったく、とんでもない生徒だ、品性が疑われる!!」
「本当に、正しく真実を告げられているリオン殿下のお言葉を無視するとは、あきれたヤツらだ」
そうそう、そこに気づいてくれたなら、もう俺の勝ちは確定したようなもんだろ。
「それどころか、見たか?あのクラス中の生徒たち、まるでそろってダグラスくんをいじめているようじゃないか!」
「あぁ、しかも担任じきじきに指揮したようにも見えたな……」
査問委員をつとめる教師陣からは、口々にそんな声があがっていた。
「さて、今見てもらったものがすべてなわけだが……はたしてどちらの主張が正しいものだったかは、言うまでもないと思う」
校長の心なしか固い声が、妙に重苦しい空気のなかに響く。
「さて、これより採決に入るとしよう……」
「待ってください!まだお話しすべきことがあります!」
校長が採決をうながそうとしたところで、あわてて声をあげる。
むろん、今の映像を見れば、俺がふたりによってハメられたのは一目瞭然だったとは思う。
ただ、このままだと誤解がのこったままになってしまう。
今の映像だけを見たら、たしかにベルが最初に俺をうたがってはいたものの、むしろ担任が名前を出して決めつけたのが発端になって、クラスメイトたちからも俺が一方的に責められていたように見える。
でも、ちょっと待ってほしい。
これって本当に担任もクラスメイトたちも、彼ら自身の意思でやったことなのか?って。
そこをハッキリさせなくちゃ、真の原因はあぶり出せないだろ!
俺のかんがえとしては、言うなれば彼らはこの世界に侵食したヤツの手により、無理やりに設定をゆがめられたせいで俺を攻撃したにすぎないんだと思う。
ここが『星華の刻』の世界で、彼らがゲームのなかのキャラクターでもある以上、『物語創作者』の権能には決して逆らえないのだから。
もし俺が、ただ自分にツラくあたったヤツらを見かえしてスッキリしたいだけなら、このまま判決を待てばいい。
そうできるだけの理解は、査問委員たちから十分得られているとは思う。
でもこのままだと、より罪が重いのは、直接俺を犯人と断定した担任のほうになってしまうんじゃないだろうか?
ベルは、ちょっと暴走気味だしウソつきではあるけれど、それは友だち思いだという点の裏がえしなだけだという評価を受けて、なんだかんだと責任をのがれられる可能性もなくはない。
俺はそこを、完ぺきに封じたかった。
だって、権能の力であやつられてしまった担任の教師も、クラスメイトも、ある意味でみんな被害者なんだから。
この世界において、その責任を取るべきものは、この世界に侵食して権能の力を奪った犯人だけだろ!
そう、つまり───この場においては、もっとも侵食者とうたがわしい存在の、ベルだ。
「私のことを犯人であると最初に断定したのは、担任の先生ではありましたし、クラスメイトの皆さんもそれに乗って責めてきました……」
と、そこでいったん言葉を切る。
「ですがそれは、とある魔法による影響を受けたせいであることを主張いたします!」
「『とある魔法』……?」
毅然とした態度で言いきれば、校長がハッとした顔になる。
校長と理事長だけは、昨夜のあの夕食会の席にいたからこそ、知っていることだ。
「───パレルモ様はご自覚がないままに、強力な魅了の魔法を常に周囲へとふりまいてらっしゃいます。その精神支配により、魔法の影響を受けたものは、すべからくパレルモ様をあがめたてまつる状態となってしまうのです!」
だから、その影響を受けているものが俺を攻撃しておとしめようとするのは、おかしなことでもなんでもないのだと主張する。
「たしかに……昨晩までのリオン殿下のご様子はおかしかったし、その魔法が解ける瞬間も、しっかりとこの目で見ましたね」
「あぁ、まちがいない。はずかしながら俺も、その魔法の影響を受けてしまっていた」
俺の主張に、校長が首肯し、リオン殿下も肯定してくれた。
「だからこそ、その魔法の影響を受けているかどうかを、まずご確認いただきたい!」
「なるほど、承知した」
さっきまで『保安記録』の操作をしてくれていた魔法科の教師が、今度はこの部屋全体にかかる分析の魔法を操作する。
「鑑定が終わったぞ、この場でかかっているものとそうでないものは、だいたい半々くらいだ。ここにいる君のクラスのメンバーうち、先ほどの映像で君を糾弾していたものは、1名をのぞいて皆、魅了の魔法の影響を受けていた」
魔法科の教師のセリフに、一気に心拍数があがっていく。
「その、『影響を受けていない1名』とは?」
いよいよだ!
校長のたずねる声に、最後の大詰めが近づいてきているのを感じて、手のひらに汗がにじむ。
「それは───ベル・パプリカ、君だけだ」
魔法科の教師の淡々とした声が、ベルの名前を呼んだ。
よっしゃ、リーチはかかった!
あと少しで俺への冤罪事件は、完全に逆転できる。
その予感に、俺は胸がおどるのを感じていた。
13
あなたにおすすめの小説
推しのために、モブの俺は悪役令息に成り代わることに決めました!
華抹茶
BL
ある日突然、超強火のオタクだった前世の記憶が蘇った伯爵令息のエルバート。しかも今の自分は大好きだったBLゲームのモブだと気が付いた彼は、このままだと最推しの悪役令息が不幸な未来を迎えることも思い出す。そこで最推しに代わって自分が悪役令息になるためエルバートは猛勉強してゲームの舞台となる学園に入学し、悪役令息として振舞い始める。その結果、主人公やメインキャラクター達には目の敵にされ嫌われ生活を送る彼だけど、何故か最推しだけはエルバートに接近してきて――クールビューティ公爵令息と猪突猛進モブのハイテンションコミカルBLファンタジー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる