ドア

 目覚めるとそこは暗闇だった。そこは上下右左、前後までも定かでないその場所へ、一体いつ、どうやって来たのやら。
 不意にどこからか猫の声が聴こえた少年・蘇芳は、淡く発光しているふたつの生き物──黒猫と、幼女と対面する。

「誰かを、ずっと前から捜している気がする」

 時代から時代へ移動する『ドア』を潜り、彼らのサガシモノを求める旅は、三者が出逢うよりも以前から始まっていた。
 想いに突き動かされ、やがて手を取り合い、涙と共に時代から時代へと。

 戦国時代の城下町。
 砂漠の高原に佇む砦。
 産業革命時代ヨーロッパ。
 そして、大正初期の町の片隅。

 三者は各所で大切なものを思い出しては、別れを経験し強くなってゆく。夢を見る度に思い出す『サガシモノにまつわる記憶』は、三者が進むための道しるべとなりうるか。
 そして、『ドア』とは何なのか──。

 時代を越えても会いに行きたい。
 濃密な人間ドラマを織り込んだ、伏線満載のタイムトラベルファンタジー。
 もう一度出逢うための時空を超える長い旅が、蘇芳と共に今、始まる!


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◆11年前にプロット作成後、7年前に途中まで書き上げていましたが詰みに。
この度改稿兼リトライに挑むべく投稿いたします。

◆喧嘩による打撃戦闘シーン有りのため暴力レイティングを付けています。暴力によって捻り潰すなどはありませんが、苦手な方のために明記いたします。

◆物語後半で二ヶ所に濃厚接吻シーンを挟んでいるため性描写レイティングを付けています。それ以上や裸体などは一切ありません。

【1tweet小説集】内にも登場人物のショートショートがちらほら。
140字未満なので覗いてみてください。
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