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ふらいと、さん
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雪兎は俺の膝の上で不敵な笑みを見せている。零れた涙を舐めて、唾液を垂らす口を塞ぐ……
「ふふ、可愛い顔」
濃厚なキスを交わしてもなお、雪兎は表情を崩さない。
「分かる? とろんっとしてるよ。どこ見てんのか分かんない」
「ユキ様……俺は、ユキ様しか、見えてません」
「あははっ、そう? それは嬉しいなぁ」
雪兎の手が首筋を撫で、耳たぶを挟む。もどかしくふわふわとした感覚が俺の頭を支配する。
「よしよし、可愛いのご褒美あげるね?」
雪兎はポケットからローターのリモコンを取り出す。あぁそうか、鞄が開いていたのは雪兎がこれを出したからか。
「ま、待って、それじゃ、出せなっ、ぁ、ぅあぁっ!」
中に入っているローターが動き出す。雪兎に見せられたリモコンによると「中」の強さらしい。
「二番目に入れたやつだけ動いてるはずだよ、分かる?」
「はぁあっ、あっ、分かるわけっ、ない……でしょっ!」
俺が弱いところにほど近く、奥ではない部分。そこへの振動が一番強い。もどかしい位置のローターは前後のローターにぶつかり、ガチガチと振動を伝える。
「ユキ様っ、ユキ様、前の、前の外してっ、出したい……出したいです、ユキ様ぁっ!」
「前の? 分かった」
雪兎はリモコンを弄る。予想通り、陰茎の根元あたりにあったローターが震えだす。陰嚢まで揺さぶられて射精したいという思いが更に強まる。
「ゃ、あぁっ……ちがっ、ちがうっ!」
「ちがう? こっち?」
陰茎の周りにあったローター四つ全てが動き出す。振動は「弱」だ。
「ぁ、あぁあっ! ふぁぁっ……ひぁっ、あぁ……」
「最弱設定なのにそんな情けない声出すんだ?」
「ひぅっ、うぅ……んぁ……」
「強くしたらどうなるのーっと」
前のロータ四つが「強」に変えられ、後ろに入っていた分は動きを止める。
「ぁ、あぁあんっ! ひぁあああっ、ふぁっ、ゃああんっ!」
「わ、可愛い声」
俺の理性を吹っ飛ばずには前だけで十分だ。
「ださせてぇっ! ユキ様っ、ださせて、ださせてっ、ださせてよっ!」
「可愛い声は出してるよ?」
「ちがっ、ぅあぁっ! せーえき、せーえきだしたいっ!」
「白いの?」
「しろいのぉっ……!」
「後で君の中にたーっぷり出してあげるよ?」
それは別荘に着いたら抱いてやるという事だろうか。
「ぁ……ユキ様の欲しぃ……ちっ、ちがうっ、おれっ! 俺がだしたいのっ!」
「えぇ……どうしようかな。ポチは何回出してもすぐ勃てちゃうしなぁ」
雪兎は俺の膝の上でわざとらしく艶かしく腰を振る。亀頭が雪兎の太腿の隙間に押し付けられてしまっていて、その動きのせいで陰茎が右に左に前に後ろにと無理に曲げられる。
「だめっ、ユキ様ぁ、うごかないで……ゃんっ! あぁっ! りゃめっ……らめ、ぐりぐりしないでっ、ぁ、やぁぁっ!」
「ふふ……りゃめ、だってさ。自分で分かってる?」
僕が理解出来ているのは自分が大声を上げているということだけだ。呂律が回らないだとか、パイロットに聞こえているのではなんて考えられない。
ローターの振動と雪兎の腰振りにひたすら喘いで、俺は望んでいない形での絶頂を果たした。
「ふふ、可愛い顔」
濃厚なキスを交わしてもなお、雪兎は表情を崩さない。
「分かる? とろんっとしてるよ。どこ見てんのか分かんない」
「ユキ様……俺は、ユキ様しか、見えてません」
「あははっ、そう? それは嬉しいなぁ」
雪兎の手が首筋を撫で、耳たぶを挟む。もどかしくふわふわとした感覚が俺の頭を支配する。
「よしよし、可愛いのご褒美あげるね?」
雪兎はポケットからローターのリモコンを取り出す。あぁそうか、鞄が開いていたのは雪兎がこれを出したからか。
「ま、待って、それじゃ、出せなっ、ぁ、ぅあぁっ!」
中に入っているローターが動き出す。雪兎に見せられたリモコンによると「中」の強さらしい。
「二番目に入れたやつだけ動いてるはずだよ、分かる?」
「はぁあっ、あっ、分かるわけっ、ない……でしょっ!」
俺が弱いところにほど近く、奥ではない部分。そこへの振動が一番強い。もどかしい位置のローターは前後のローターにぶつかり、ガチガチと振動を伝える。
「ユキ様っ、ユキ様、前の、前の外してっ、出したい……出したいです、ユキ様ぁっ!」
「前の? 分かった」
雪兎はリモコンを弄る。予想通り、陰茎の根元あたりにあったローターが震えだす。陰嚢まで揺さぶられて射精したいという思いが更に強まる。
「ゃ、あぁっ……ちがっ、ちがうっ!」
「ちがう? こっち?」
陰茎の周りにあったローター四つ全てが動き出す。振動は「弱」だ。
「ぁ、あぁあっ! ふぁぁっ……ひぁっ、あぁ……」
「最弱設定なのにそんな情けない声出すんだ?」
「ひぅっ、うぅ……んぁ……」
「強くしたらどうなるのーっと」
前のロータ四つが「強」に変えられ、後ろに入っていた分は動きを止める。
「ぁ、あぁあんっ! ひぁあああっ、ふぁっ、ゃああんっ!」
「わ、可愛い声」
俺の理性を吹っ飛ばずには前だけで十分だ。
「ださせてぇっ! ユキ様っ、ださせて、ださせてっ、ださせてよっ!」
「可愛い声は出してるよ?」
「ちがっ、ぅあぁっ! せーえき、せーえきだしたいっ!」
「白いの?」
「しろいのぉっ……!」
「後で君の中にたーっぷり出してあげるよ?」
それは別荘に着いたら抱いてやるという事だろうか。
「ぁ……ユキ様の欲しぃ……ちっ、ちがうっ、おれっ! 俺がだしたいのっ!」
「えぇ……どうしようかな。ポチは何回出してもすぐ勃てちゃうしなぁ」
雪兎は俺の膝の上でわざとらしく艶かしく腰を振る。亀頭が雪兎の太腿の隙間に押し付けられてしまっていて、その動きのせいで陰茎が右に左に前に後ろにと無理に曲げられる。
「だめっ、ユキ様ぁ、うごかないで……ゃんっ! あぁっ! りゃめっ……らめ、ぐりぐりしないでっ、ぁ、やぁぁっ!」
「ふふ……りゃめ、だってさ。自分で分かってる?」
僕が理解出来ているのは自分が大声を上げているということだけだ。呂律が回らないだとか、パイロットに聞こえているのではなんて考えられない。
ローターの振動と雪兎の腰振りにひたすら喘いで、俺は望んでいない形での絶頂を果たした。
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