俺の名前は今日からポチです

ムーン

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おねだりじょうず、いち

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チクチクと皮膚を刺す芝生の上に脚を開いて座る。片膝を立てて、雪兎に全て見えるように──

「ほーら、早く自分でやってよ」

目の前で椅子に腰掛けた雪兎はくすくすと笑いながら俺を見下している。

「……そうだ、僕の指示通りにやってみる?」

「…………どういう意味ですか」

「口開けて、舌出して」

とりあえず言われた通りにしておこうと口を開け、舌を出す。

「……これ舐めて」

雪兎が差し出したのは俺のものと遜色ない大きさのディルド。

「…………ほんと、趣味悪いですね」

「舐めながらオモチャで二回イって。射精は禁止、よく考えて使いなよ?」

先程渡されて手の中にあったのはピンク色の小さな玩具。ローターだ。射精禁止で二回……陰茎に当てるのはダメだ、胸か後ろで……

「ほら、ちゃんと咥えて。僕のだとでも思ってご奉仕しなよ」

「んっ……ユキ様の、もっとおっきぃ……」

「そう?  そっかなぁ……」

雪兎の手に添えていた手で陰茎の根元を強く握る。禁止と言われたのに出してしまったら何をされるか分からない。
もう片方の手でローターのスイッチを入れ、そっと胸の先端に押し当てた。

「んぅっ!?  ん……ふっ、んんっ!」

いつも以上に敏感になった身体は微かな刺激にも大きな反応を見せた。

「ちゃんと咥えたままで……わっ、大丈夫?」

ローターと自分の指で乳首を挟み、ぐりぐりと動かす。身体が勝手に反り返り、背中を芝生が刺激する。肩周りと足の裏は地面に着いたまま、腰だけが浮いて揺れた。

「……ふふ、かーわいい」

「ゃあぁっ、ふぁ、ぁああぁっ……んっ!?」

口に無理矢理ディルドが押し込まれ、上顎を乱暴に突く。

「んっ、ん、ん……ふっ…………んぅ……」

ローターを止めて手を離し、雪兎を見上げる。

「今、イった?」

頷こうにも深々と挿さったディルドがそれを許さない。

「自分でオモチャで弄ってイっちゃうんだ?」

それをやれと言ったのは雪兎だろう。そう文句を言いたくてじっと見つめると雪兎はディルドを俺の口から引き抜いた。

「……ね、これ欲しい?  後ろに入れて欲しい?  その媚薬効いてるうちに後ろぐっちゃぐちゃにかき回されたら、ポチどうなっちゃうのかなぁ」

「ほ、ほしいっ!  ほしいれす、ユキ様ぁ……入れてください」

気付けば足は限界まで開いていた。

「しっかり身体鍛えた年上の男が、僕みたいな子供にオモチャおねだりしちゃうの?」

「……俺はっ、犬……なんでしょ。ユキ様……ご主人様ぁっ!  俺に、犬にっ、それ……入れてください。かきまわして……」

「ふーん?  そんなに欲しいんだ。じゃ、さっき言ったことちゃんと出来たらね?」

射精せずに絶頂しろ、と。媚薬が効いている今なら余裕だ、どこに当てても絶頂出来る。
俺はそう確信してローターのスイッチを入れたが、それは雪兎に取り上げられてしまった。

「追加条件。オモチャは無しね、思ったより敏感になってるみたいだから、自分の手だけでイけるでしょ?」

「そんなっ……」

「欲しい?  欲しいなら早くしなよ。ご褒美は目の前だよ、犬ならしっかり芸しなきゃね?」

頬にディルドが押し当てられる。俺の唾液で冷たく濡れて、ぺちぺちと音を立てる。
俺は胸元を漂っていた手を開いた足の間に入れた。
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