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あわせわざ、ご
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雪兎は俺の陰茎の先端がギリギリ届かない位置に指で輪を作り、俺を見つめて意地悪に笑う。
「腰持ち上げて、入れて、振ってごらん?」
「ユキ様っ……!」
「ん? 何、嬉しい? 嬉しいよね、ご主人様の手を使ってしていいよって言われて嬉しくないわけないよね? まさか僕にやらせたりなんかしないよね? 腱鞘炎になっちゃうよ」
今まで散々弄んだくせに、そう叫びたい口は荒い呼吸に対応するのに精一杯で、何も言えない。反対したい心と裏腹に身体は腰を突き出していく。
「ぅ、ふっ……ぅ…………逃げ、ないでぇ……」
「あははっ、ごめんごめん、冗談だよ冗談」
腰を突き出せば突き出すほど遠ざかっていく手に涙声で伝えると、雪兎は笑いと共に手を下ろした。全くの不意打ちで亀頭は雪兎の手の中を抜けた。
「……っ、ふぁあっ! ぁあっ!? はぁっ、やぁんっ!」
強い快感に思わず腰を引けば再び亀頭が雪兎の手の中を通る。刺激が恋しくなって再び腰を突き出して、また引いて──繰り返せば床に臀を打ち付けることにもなって、短い栓が腸壁を叩く。
「僕の手、気持ちいい? ポチ今すっごく情けないよ? 腰振って手に擦り付けて喜んでさぁ、涎垂らしちゃってさ」
「あぁんっ! ゃんっ! ふぁあっ……もっとぉっ! もっとぎゅってしてえっ!」
「だーめ、ふふ……」
雪兎は逆に手を開いてしまった。だが、手のひらに擦り付けるだけでも十分な刺激で、程なく俺は射精を果たした。
「わ……いっぱい出たね。でもさ、ポチ、いいの? ご飯にかかっちゃったよ? レタスとかハムとか残りのパンとか、全部汚れちゃったよ?」
言われてから気付き、そして雪兎の表情を見てもう一つ気付く。朝食に自分の精液をかけさせるのは雪兎の狙いだったのだと。
「もったいないから全部食べてね? 自分のなんだから平気だよね?」
「…………分かり、ました……」
「うん、じゃあまずこれ舐めて?」
白濁液にまみれた小さな手が顔の前に広げられ、俺は脱力した身体を無理矢理動かして首を伸ばし舌を伸ばし雪兎の手のひらに溜まった俺の精液を舐め取った。
「美味しい?」
本当は吐き出してしまいたいくらいに嫌なものだけれど、頷いた。
「……じゃあ、ご飯にもっとトッピングしよっか」
もう一度舌を伸ばすと雪兎の手はそれを避けて再び陰茎を握った。その刺激にすぐに硬さを取り戻し、膨らみ始める。
「んゃあぁああっ! やっ、ぃやあっ! ひぁあっ!?」
勃起する前から激しく扱かれて自然と腰が浮く。これ以上朝食を汚すのは嫌なのに、狂ってしまいそうな快感を与えられるのは怖いのに、身体は勝手に欲しがって雪兎の手に性器を押し付けてしまう。
「ご主人様にやらせるなんて酷いペットだね、これから学校なのに手疲れちゃダメなんだよ? 変な臭い染み付いちゃうかもしれないしさぁ? ご主人様の都合を考えない、自分の快楽優先のダメペットさん、ごめんなさいは?」
俺はやってくれなんて言わなかったし、今こんなに感じやすくなってしまっているのは雪兎が一方的に決めて媚薬を下から飲まされたせいなのに、どうして俺が謝らなければいけないんだ。
「ごめんなさいできない悪い子は気持ちいいのおあずけだよ?」
パッと広げられた白濁液まみれの手が目の前に来る。
「ごっ、ごめんなさいっ! ごめんなさい、ごめっ、なしゃあっ、ぁあんっ! ひぁあああっ!」
「ふふ、堪え性はないけどいい子だよねーポチー?」
「はっ、はひっ……ぃ、いいこっ、らからぁっ!」
「うん、気持ちよくなっていいよ、僕のポチ」
急に雪兎の声が近く聞こえた、雪兎が顔を更に耳に近付けたのだ。鼓膜を揺さぶり脳を蕩かすその声を堪能する暇もなく俺の絶叫に掻き消され、脳も白く塗り潰された。
「腰持ち上げて、入れて、振ってごらん?」
「ユキ様っ……!」
「ん? 何、嬉しい? 嬉しいよね、ご主人様の手を使ってしていいよって言われて嬉しくないわけないよね? まさか僕にやらせたりなんかしないよね? 腱鞘炎になっちゃうよ」
今まで散々弄んだくせに、そう叫びたい口は荒い呼吸に対応するのに精一杯で、何も言えない。反対したい心と裏腹に身体は腰を突き出していく。
「ぅ、ふっ……ぅ…………逃げ、ないでぇ……」
「あははっ、ごめんごめん、冗談だよ冗談」
腰を突き出せば突き出すほど遠ざかっていく手に涙声で伝えると、雪兎は笑いと共に手を下ろした。全くの不意打ちで亀頭は雪兎の手の中を抜けた。
「……っ、ふぁあっ! ぁあっ!? はぁっ、やぁんっ!」
強い快感に思わず腰を引けば再び亀頭が雪兎の手の中を通る。刺激が恋しくなって再び腰を突き出して、また引いて──繰り返せば床に臀を打ち付けることにもなって、短い栓が腸壁を叩く。
「僕の手、気持ちいい? ポチ今すっごく情けないよ? 腰振って手に擦り付けて喜んでさぁ、涎垂らしちゃってさ」
「あぁんっ! ゃんっ! ふぁあっ……もっとぉっ! もっとぎゅってしてえっ!」
「だーめ、ふふ……」
雪兎は逆に手を開いてしまった。だが、手のひらに擦り付けるだけでも十分な刺激で、程なく俺は射精を果たした。
「わ……いっぱい出たね。でもさ、ポチ、いいの? ご飯にかかっちゃったよ? レタスとかハムとか残りのパンとか、全部汚れちゃったよ?」
言われてから気付き、そして雪兎の表情を見てもう一つ気付く。朝食に自分の精液をかけさせるのは雪兎の狙いだったのだと。
「もったいないから全部食べてね? 自分のなんだから平気だよね?」
「…………分かり、ました……」
「うん、じゃあまずこれ舐めて?」
白濁液にまみれた小さな手が顔の前に広げられ、俺は脱力した身体を無理矢理動かして首を伸ばし舌を伸ばし雪兎の手のひらに溜まった俺の精液を舐め取った。
「美味しい?」
本当は吐き出してしまいたいくらいに嫌なものだけれど、頷いた。
「……じゃあ、ご飯にもっとトッピングしよっか」
もう一度舌を伸ばすと雪兎の手はそれを避けて再び陰茎を握った。その刺激にすぐに硬さを取り戻し、膨らみ始める。
「んゃあぁああっ! やっ、ぃやあっ! ひぁあっ!?」
勃起する前から激しく扱かれて自然と腰が浮く。これ以上朝食を汚すのは嫌なのに、狂ってしまいそうな快感を与えられるのは怖いのに、身体は勝手に欲しがって雪兎の手に性器を押し付けてしまう。
「ご主人様にやらせるなんて酷いペットだね、これから学校なのに手疲れちゃダメなんだよ? 変な臭い染み付いちゃうかもしれないしさぁ? ご主人様の都合を考えない、自分の快楽優先のダメペットさん、ごめんなさいは?」
俺はやってくれなんて言わなかったし、今こんなに感じやすくなってしまっているのは雪兎が一方的に決めて媚薬を下から飲まされたせいなのに、どうして俺が謝らなければいけないんだ。
「ごめんなさいできない悪い子は気持ちいいのおあずけだよ?」
パッと広げられた白濁液まみれの手が目の前に来る。
「ごっ、ごめんなさいっ! ごめんなさい、ごめっ、なしゃあっ、ぁあんっ! ひぁあああっ!」
「ふふ、堪え性はないけどいい子だよねーポチー?」
「はっ、はひっ……ぃ、いいこっ、らからぁっ!」
「うん、気持ちよくなっていいよ、僕のポチ」
急に雪兎の声が近く聞こえた、雪兎が顔を更に耳に近付けたのだ。鼓膜を揺さぶり脳を蕩かすその声を堪能する暇もなく俺の絶叫に掻き消され、脳も白く塗り潰された。
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