俺の名前は今日からポチです

ムーン

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さんにんでおんせん、よん

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自分の倍以上の歳の男に可愛いなんて感想を抱くなんて──そんな考えはもうない。
蕩けた顔を見せてから味わっていると分かるように咀嚼し、飲み込んで動く喉仏を見せびらかして、まだらに白く汚れた舌を突き出して口を開く。そんな雪風に抱く可愛いだとか美しいだとか、それ以外の醜い欲望だとかは彼の年齢を脳内で繰り返してももはや萎えさせられない。

「……美味しかったぞ、まーひーろっ」

微笑みながら柔らかくなった俺の性器に頬を擦り付ける。俺はそっと彼の頭を太腿で挟み、うなじ辺りで足を絡めた。足に軽く力を加えれば銀糸のような髪が太腿を擽り、人とは思えないような美顔が性器に触れる。

「まだ飲ませてくれるのか?」

薄桃色の可愛らしい唇が開いて赤い舌が性器を舐める。その舌の動きや形は性的過ぎて、舌による愛撫を見ているのが何だか恥ずかしくなった。

「……ポチ、舐めてもらうの好きなんだ?」

俺の髪の先端にリンスを染み込ませている雪兎の顔が視界を占領する。

「一生懸命舐めてる顔って可愛いもんね。必死に僕の精液欲しがってたり、大きくして入れてもらおうってやってるポチは可愛いもん。ポチも雪風にそう思ってる?」

「ぁ……俺っ、は……ぁ、あっ、んんっ……くぅっ……!」

「返事もできない? ま、仕方ないよね。すごいよ? ほら見てよポチ」

雪兎は俺の後ろ髪にリンスを塗り込みつつ俺の頭を持ち上げ、俺の性器をしゃぶる雪風の様子を見させた。根元や陰嚢を軽く握って刺激しつつ、亀頭を上顎に擦り付けさせて、その側面を舌で撫でる。

「ポチより上手だよね、ふふ……あ、下手ってわけじゃないよ。それに、ポチのお口の使い方はオナホと一緒なんだから、噛まないように、開け過ぎないように、嘔吐いて吐かないように、ある程度の気遣いできたらそれでいいからね」

「は、いっ……ユキ様ぁ……」

早速実践させるのだろうと、仰向けにした俺の喉を犯すのだろうと、期待に満ちた目を向けて口を開ける。

「ん……? あぁ、話してたらしたくなっちゃった? 残念、しないよ。泡入っちゃダメだから口は閉じてて。ほら、リンス流すよ」

口と目を閉じて頭皮を撫でていく湯の感覚に背を反らし、雪風の喉の奥まで入っていく陰茎に伝わる温度と感触に腰を揺らす。

「イっ……くぅっ、出るぅっ……!」

雪風の頭を捕まえた足に力を入れてしまい、喉の奥まで犯されている雪風の逃げる手段を失わさせてしまった。

「ぁ、あっ……ぁーっ…………はぁっ……ぁ、雪風……」

「ん、ゔ…………ふぅっ、んー、三発目でも多いなぁ」

飲み終えた雪風は俺に覆い被さるように俺の胸の横に手をついて、口内を見せる。

「今の良かったぞ、押さえるやつ。頭ふわってした。もっかいやるか? 俺はやって欲しいけど、まだ出せるよな?」

苦しかっただろうから謝る気でいたが、雪風は悦んでいたようだ。

「ダメだよ、雪風。もう髪終わって次は身体洗うんだから、そんなとこ舐めてたら泡飲んじゃうよ」

「……洗剤不味いから嫌だな。仕方ないか……また後でな、真尋。今度は手で頭押さえてくれてもいいぞ」

雪風が離れ、雪兎に上体を起こすように言われてマットの上に座った。シャンプーとリンスと入れ替わりにボディソープを持ってきた雪兎は手のひらで泡立てている。

「じゃあ、洗うよ、ポチ」

軽く足を開いた間に膝立ちになった雪兎は泡まみれの手を俺の首に添えた。向かい合った白い肢体に欲情し、また息が荒くなる。

「背中は俺が流してやるからな、真尋」

「……ぁ、うん、お願い……」

陶器のような白い肌や、胸の薄桃色の突起に目を奪われていた俺は雪風に生返事をした。背中に泡立っていないボディソープが塗りたくられて、やり方が下手だななんて失礼な感想を抱いた直後、雪風の身体が背中に押し付けられた。
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