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はじめてをみたあとで、なな
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余韻に浸る暇なんて与えない。絶頂を迎えた雪風にキスをしながらの更に激しい腰振りを与え、キス直後で声を上げる空気のない口がパクパクと動くのを楽しむ。
「……もっと乱れろよ、雪風」
持ち上げて、折り畳んで、苦しそうなくらい快楽に溺れる身体を突きまくるなんて、なんて──酷い扱いだ。
「…………雪風? 雪風、大丈夫か? ごめん、激しくし過ぎた。ごめんな、大丈夫か?」
ようやく呼吸が落ち着いてきたらしい雪風は俺の唇に一瞬だけ唇を触れさせると、嬉しそうに微笑んだ。
「もっとぉ……」
それだけ囁くと後頭部を俺の頬に押し当て、ぐりぐりと擦り付けてくる。
「………………いいんだな?」
雪風は何も言わない。だが、下腹に力が入ったのは分かった。
「だよっ……な! あのクソ野郎にはっ……愛が、ないけど……俺はお前を愛してる!」
腹側に亀頭を押し付けながら腸壁を抉るように擦り上げ、突き上げながら白い後頭部の真後ろで愛を叫ぶ。
「愛してるっ、愛してる……俺が、一番だ、俺が唯一だ、雪風っ……」
雪風の足をいつの間にか離してしまっていた。変わりに俺は彼を後ろから抱き締めていた。自分より背の高い歳上の男に抱き着いて、激情のまま腰を振っていた。
「雪風、雪風っ、雪風、雪風ぇっ……俺を見て、俺を、俺だけをっ……」
幼い頃に傷付けられて成長できなかった義父を愛で包んで守ってやりたかったのに、俺は自分勝手に彼を抱き、彼の中を白濁で汚した。
「はぁっ、はぁっ……あぁ、雪風、雪風……ごめん……」
ぐったりとした彼をベッドに仰向けに寝かせ、覆い被さるような体勢のまま謝罪を呟く。
「真尋……? 何泣いてんだよ」
彼を包んで守るなんて俺にはできない、俺にそんな解消はない。ただ、汚泥みたいな独占欲の中に彼を沈めてしまうだけだ。
「んっ……ん、ん……はぁっ、真尋……お前キス長いんだよ」
息もできないように頭まで沈めてやる。
「ぉっ……と。んー、やっぱ逞しい身体に抱き締められると安心感すごいなー」
身動きもできない粘性の欲望の中に沈めてやる。
「……あったかい。真尋、ありがとう……大好き」
誰の目にも届かないように、誰の手も届かないように、俺だけのものにしてやる。
「ん……? 真尋、また勃ってるな。いいなぁ若くて。いいぜ、ほら、入れろよ」
雪風は俺の腕の中で身をよじって脚を開く。窮屈だろうに苦しそうな顔は一切せず、開いた足を俺の腰に絡ませてきた。
「んっ……ぁ、はぁっ、あぁ……おっきぃ……これ好き……」
細い腰と頼りない背中に腕を回して強く抱き締め、白濁液に満たされた穴に挿入し、内側と外側から圧迫する。
「あぁ……いいなぁ、この体位。最高……すっごいぎゅーってされたままヤられるんだろ? はぁっ……なぁ、早く揺すれよ。焦らすなって……真尋」
押さえ付けた白い肢体の熱が高まり、ぴったりと引っ付いた腸壁がひくひくと収縮し、真っ赤の瞳に俺の瞳だけが映る。
「真尋ぉ、早く…………ぁんっ! ぁ、やっときたぁっ、ぁんっ、んっ、あぁっ、さいこぉっ、真尋、真尋ぉっ……!」
「…………雪風」
「んっ……やっと、喋ったか……ぁんっ! ん、そこっ、そこもっとぉっ……ひぁんっ! ぁ、あっあぁっ…………は、ぁっ……えと……何だっけ、真尋……」
「………………これでいい?」
雪風の腕も足も俺に絡みついている。柔らかな肉壁は俺を離すまいと締めつけている。
「何が……? ぁ、あっ……!」
「……苦しくない?」
「ん……ちょっと苦しいくらいのが、好きっ……真尋のものになってる気がして……すっごい、嬉しい……」
「………………俺のものでいい?」
「何言ってんだよ、俺はずーっと前からお前のもんだ」
カメラには映らない角度で満面の笑みを浮かべたのは、きっと雪風には何の意図もない自然なことなのだろう。けれど俺には俺の独占欲を受け止めてくれたようで、嬉しくて嬉しくて仕方なくて、腕に込める力を強め、腰を振る速度を上げてしまった。
「あぁっ、あんっ、あぁんっ! 真尋っ、急に……ひぁあっ!? ぁ、ふっ……そっ、そこっ……ごりごりって……」
「……ここ?」
奥まで突き上げた後、更に腹側に亀頭をぐりぐりと擦り付ける。
「んぁあっ!? ぁ、ひぃっ、イっ……く、ぅうっ……! あぁっ、そこ、そこしゅきっ……!」
「雪風……雪風っ、雪風は、俺のものだ」
「ぅんっ、うんっ……嬉しいっ、まひろぉ……」
「二度と他の奴と寝るな、二度と俺以外の奴に惚れるな、動画も全部他の奴には見せるなっ……!」
「あはっ……若い、なぁっ……もぉ、好きぃ……その独占欲の強さ、さいこぉ……もっとキツいの付けろよ、もっと俺を縛れよ、真尋……」
雪風が好きなやり方で蕩け切った穴を犯すと亀頭ばかりを具合のいい腸壁に擦り付けることになって、いつもより早く射精を果たしてしまった。
「……もっと乱れろよ、雪風」
持ち上げて、折り畳んで、苦しそうなくらい快楽に溺れる身体を突きまくるなんて、なんて──酷い扱いだ。
「…………雪風? 雪風、大丈夫か? ごめん、激しくし過ぎた。ごめんな、大丈夫か?」
ようやく呼吸が落ち着いてきたらしい雪風は俺の唇に一瞬だけ唇を触れさせると、嬉しそうに微笑んだ。
「もっとぉ……」
それだけ囁くと後頭部を俺の頬に押し当て、ぐりぐりと擦り付けてくる。
「………………いいんだな?」
雪風は何も言わない。だが、下腹に力が入ったのは分かった。
「だよっ……な! あのクソ野郎にはっ……愛が、ないけど……俺はお前を愛してる!」
腹側に亀頭を押し付けながら腸壁を抉るように擦り上げ、突き上げながら白い後頭部の真後ろで愛を叫ぶ。
「愛してるっ、愛してる……俺が、一番だ、俺が唯一だ、雪風っ……」
雪風の足をいつの間にか離してしまっていた。変わりに俺は彼を後ろから抱き締めていた。自分より背の高い歳上の男に抱き着いて、激情のまま腰を振っていた。
「雪風、雪風っ、雪風、雪風ぇっ……俺を見て、俺を、俺だけをっ……」
幼い頃に傷付けられて成長できなかった義父を愛で包んで守ってやりたかったのに、俺は自分勝手に彼を抱き、彼の中を白濁で汚した。
「はぁっ、はぁっ……あぁ、雪風、雪風……ごめん……」
ぐったりとした彼をベッドに仰向けに寝かせ、覆い被さるような体勢のまま謝罪を呟く。
「真尋……? 何泣いてんだよ」
彼を包んで守るなんて俺にはできない、俺にそんな解消はない。ただ、汚泥みたいな独占欲の中に彼を沈めてしまうだけだ。
「んっ……ん、ん……はぁっ、真尋……お前キス長いんだよ」
息もできないように頭まで沈めてやる。
「ぉっ……と。んー、やっぱ逞しい身体に抱き締められると安心感すごいなー」
身動きもできない粘性の欲望の中に沈めてやる。
「……あったかい。真尋、ありがとう……大好き」
誰の目にも届かないように、誰の手も届かないように、俺だけのものにしてやる。
「ん……? 真尋、また勃ってるな。いいなぁ若くて。いいぜ、ほら、入れろよ」
雪風は俺の腕の中で身をよじって脚を開く。窮屈だろうに苦しそうな顔は一切せず、開いた足を俺の腰に絡ませてきた。
「んっ……ぁ、はぁっ、あぁ……おっきぃ……これ好き……」
細い腰と頼りない背中に腕を回して強く抱き締め、白濁液に満たされた穴に挿入し、内側と外側から圧迫する。
「あぁ……いいなぁ、この体位。最高……すっごいぎゅーってされたままヤられるんだろ? はぁっ……なぁ、早く揺すれよ。焦らすなって……真尋」
押さえ付けた白い肢体の熱が高まり、ぴったりと引っ付いた腸壁がひくひくと収縮し、真っ赤の瞳に俺の瞳だけが映る。
「真尋ぉ、早く…………ぁんっ! ぁ、やっときたぁっ、ぁんっ、んっ、あぁっ、さいこぉっ、真尋、真尋ぉっ……!」
「…………雪風」
「んっ……やっと、喋ったか……ぁんっ! ん、そこっ、そこもっとぉっ……ひぁんっ! ぁ、あっあぁっ…………は、ぁっ……えと……何だっけ、真尋……」
「………………これでいい?」
雪風の腕も足も俺に絡みついている。柔らかな肉壁は俺を離すまいと締めつけている。
「何が……? ぁ、あっ……!」
「……苦しくない?」
「ん……ちょっと苦しいくらいのが、好きっ……真尋のものになってる気がして……すっごい、嬉しい……」
「………………俺のものでいい?」
「何言ってんだよ、俺はずーっと前からお前のもんだ」
カメラには映らない角度で満面の笑みを浮かべたのは、きっと雪風には何の意図もない自然なことなのだろう。けれど俺には俺の独占欲を受け止めてくれたようで、嬉しくて嬉しくて仕方なくて、腕に込める力を強め、腰を振る速度を上げてしまった。
「あぁっ、あんっ、あぁんっ! 真尋っ、急に……ひぁあっ!? ぁ、ふっ……そっ、そこっ……ごりごりって……」
「……ここ?」
奥まで突き上げた後、更に腹側に亀頭をぐりぐりと擦り付ける。
「んぁあっ!? ぁ、ひぃっ、イっ……く、ぅうっ……! あぁっ、そこ、そこしゅきっ……!」
「雪風……雪風っ、雪風は、俺のものだ」
「ぅんっ、うんっ……嬉しいっ、まひろぉ……」
「二度と他の奴と寝るな、二度と俺以外の奴に惚れるな、動画も全部他の奴には見せるなっ……!」
「あはっ……若い、なぁっ……もぉ、好きぃ……その独占欲の強さ、さいこぉ……もっとキツいの付けろよ、もっと俺を縛れよ、真尋……」
雪風が好きなやり方で蕩け切った穴を犯すと亀頭ばかりを具合のいい腸壁に擦り付けることになって、いつもより早く射精を果たしてしまった。
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