俺の名前は今日からポチです

ムーン

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ぱーてぃ、じゅうきゅう

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雪兎の鞄から犬の肉球がある足を模した手袋と靴下が取り出され、俺は自分で外すことの出来ないベルト付きの手袋と靴下をつけられた。指の曲げ伸ばしも満足に出来ない丸っこい形状の手袋は見た目は可愛らしい。

「お手!」

「わんっ」

ベッドの上に脚を開いてしゃがむ。犬がおすわりをしているポーズだ、犬と違うのは勃起した性器を腕の間から覗かせ、ぷるぷると揺らしていること。

「よしよし、よく出来ました。はい、ご褒美」

「わん、わんっ……きゃうんっ! はぅっ……ん、んぅっ、くぅうんっ!」

芸が出来たご褒美はクリップ型のローターで乳首を挟んでもらうこと。まだ動かしてもらってはいないが、お手が出来たので右乳首を挟んでもらった。ぎゅっと摘まれる感覚が、微かに感じる痛みが、快楽だ。

「左も欲しいよね、じゃあおかわり!」

「わん!」

「よく出来ました! ご褒美あげるね」

左乳首にもクリップ型のローターが取り付けられ、胸の敏感な突起が二つとも更に淫猥に育てられる。服が擦れるだけで勃たせ、シャツの下からでも主人を誘うほど淫らに膨らみ、軽く摘まれただけで絶頂するような淫猥な乳首になる──もうなってるな。

「……わんちゃん? もしかしてご褒美のおもちゃが気持ちよかったのかな?」

「くっ……くぅん、くぅぅん……!」

振動もまだなのに挟まれただけで浅い絶頂を迎えてしまった。しかもまだ快楽を欲しがって、クリップごと肉球のついた手袋で擦ってやろうなんて考えている。俺はどれだけ淫乱になっているんだ。

「そっか……」

乳首を挟んだクリップ型のローターを動かして欲しい、そう願いを込めて赤紫の瞳を見つめ、雪兎の太腿にお手とおかわりを繰り返す。

「じゃあ、伏せできる? 伏せ!」

俺はすぐに体の前面をベッドに押し付け、犬の伏せの体勢を取った。

「……マジで犬じゃん。いいなぁ、この犬。めちゃくちゃ可愛いじゃん、羨ましいぞユキぃ」

雪風に頬を撫でられてゾクゾクとした快感を味わい、呼吸が荒くなったのもあって口を開けた。すると雪兎によって口にリングタイプの口枷が詰められ、俺は舌を突き出した状態で固定され言葉を奪われた。

「ぁ、わぅう……ぁう、ふ……」

「犬は喋らないからね、事故のないようにしないとねー?」

「熱い時とか運動中とか舌出してるもんだしな」

口に押し込まれた輪の中に舌を通す形になる輪口枷。突き出させられ飛び出させられた舌を二人の指で弄ばれ、俺はカクカクと腰を揺らしていた。

「柔らかいし、ちっちゃいし、可愛い舌だよね」

「並よりは長いけどな。いやでもすごいな……性器じゃん」

俺の舌はもはや性器と呼んでいいほど敏感で、ぎゅっと摘まれると鈴口からしゃばしゃばした精液を吐き出してしまった。

「完成だよ、わんちゃん。可愛い可愛い僕のポチ、僕とお父さんに可愛い顔見せて、可愛い声で鳴いてね」

「今お父さんって言った!?」

雪風の絶叫の後の静寂、カチッとスイッチを入れた音がした。途端に乳首を挟んだクリップ型のローターが震えだし、後孔に挿入されている歪なバイブも震え出した。

「んゔぅううっ! わぅっ、んぅうっ! くぅうんっ……! きゃうんっ、わぅうんっ!」

「……お、まだ犬の鳴き真似保ってるぜ。これすごくないか?」

「すごくないよ、犬なんだから犬の鳴き声出すのは普通でしょ?」

刺激を求めて尖った乳首に非道なまでの振動が与えられる。ベッドに胸を押し付ければ振動が逃げずに胸に伝わる。尻尾飾りのバイブが犬の真似をしていることで興奮し締め付けてしまう腸壁を好き勝手に震えさせ、快感を与え、俺を更に淫らな犬へと育てていく。俺はそれにもはや恐怖は一切感じず、ただただ悦んで主人に向けて媚びた声で鳴いていた。
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