俺の名前は今日からポチです

ムーン

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ふたまた、きゅう

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雪風の仕事部屋の扉を開けると雪風が仕事をしていた。一瞬俺を見たが表情を崩すことなくパソコンに視線を落とした。

「……雪風」

名前を呟くと顔は上げずに瞳だけを動かし、俺を見た。赤い瞳はレンズの奥にある。効果不明のブルーライト軽減レンズだろうか、それともただ細かい文字を見るためのメガネだろうか、そんなことはどうでもいい。重要なのは雪風が細い黒縁のメガネをかけているということだ。

「明日またそのメガネかけてくれよ、ぶっかけたい」

俺がそう呟くと雪風は驚いた顔をした後俺を睨んだ。軽く手を振って寝室に進み、頭から薄手の毛布を被った雪兎を眺める。毛布を頭の上まで引っ張っているから足首から下が出ていて可愛らしい。

「……ちっさい足」

頑張れば全て口に含んだり……流石に無理かな? 無理矢理突っ込まれたらイケるかも。雪兎でもそこまで惨いことはしないかと苦笑いしつつ爪先に唇を触れさせ、足の裏を舐め上げる。ピクンと足が動いたので足の甲を軽く撫で、腰の辺りまで毛布をゆっくりと捲った。

「…………嘘だろ」

雪兎はズボンを履いていなかった。よく見ればシャツは学校指定のものだ。寝るには窮屈なズボンだけ脱いでベッドに潜り込んだということか、着替えも面倒なほど疲れて──いや違う、俺を誘っているんだ。

「……お望み通りに、ご主人様」

着替えていないということはシャワーを浴びていないということ。今日は体育はなかったと思うが、一日中履いていたというだけでも素晴らしい。
下半身だけを毛布から出している幼い肢体の淫靡さに目眩がする。そっとベッドに乗り、慎重に下着に顔を近付ける。ゆっくりと鼻を下着に押し付け、匂いを嗅ぐ。

「……っ、 はっ、ぁ……ユキ様……」

自分でも異常だと分かる。匂いを嗅いだ途端に玩具を締め付ける力が強まった。勝手に玩具をしゃぶる腸壁のせいで尻尾飾りが揺れ、太腿が擽られている。

「はぁっ……あぁもう無理、ユキ様、ユキ様……いただきます」

我慢出来なくなった俺は雪兎の下着をずり下ろし、柔らかいままの陰茎を咥えた。ふにふにとした性器は新鮮で、ふと思い立って陰茎を口から出して代わりに陰嚢を口に入れた。

「ん、んっ……んふっ、ふぅっ……んぅ……」

袋の中に丸っこい物が二つあるのでそれを飴玉のように口内で転がしていくと次第に張ってくるのが分かった。既に俺の身体は最大の興奮を溜め込んでおり、陰茎に走る血管の脈動まで手に取るように分かった。どくどくと振動がある、きゅんきゅんと下腹が疼く、前立腺が小突いて欲しいと喚いている。

「ん……? な、に……」

薄手の毛布が頭に被さる。目を覚ました雪兎が自身の上半身を覆っていた毛布を下半身を隠しているはずのもう半分に重ねるように折ったのだろう。上体を起こした雪兎は性器周りに感じているだろうぬるぬるとした感触の正体を下半身に被せた毛布を持ち上げて探る。

「…………ポチ? 何してるの」

「ん……」

性器から口を離して起き上がり、薄手の毛布を吹っ飛ばし、ご奉仕ですと言おうと口を開いた瞬間に別のアイディアが浮かんだ。

「…………わん」

バスローブを脱ぎ、雪兎の頬を舐める。

「わ、ちょっと……何、もう、寂しかったの?」

「くぅん……わん、わん」

下手くそな犬の鳴き真似をしながら雪兎の頬や顎を舐め、血管が浮くほどに勃起した肉棒を雪兎の細い足に擦り付ける。

「熱っ……何? うわ、めちゃくちゃおっきくしてるね、雪風抜いてくれなかったの?」

俺の性器の様子を確認した雪兎は犬にするようにくしゃくしゃと頭を撫で回した後、足の親指を陰茎の根元に押し付けてグリグリと動かした。

「んひっ……!? ぁ、んっ……わんっ、わふっ……わんっ!」

「いいよ、可愛いわんちゃん。勝手に下着脱がしてしゃぶってるなんて普通はお仕置きだけど、今日は相当辛かったみたいだからね。雪風忙しかったのかな?」

昼間に雪風をたっぷり抱いたことは言わない方がいいだろう、というか今の俺は犬なので喋れない。

「じゃあ仰向けになって。ごろーんだよわんちゃん、ごろーん……そうそう、ご主人様が手でしてあげるから、いっぱい出すんだよ」

犬が仰向けになった時とまるきり同じ体勢、手足を曲げて開き、拳は緩く握って性器も後孔も見せつける体勢になる。
雪兎がすぐに抱いてくれるものだと思い込んでいた俺は雪兎の言葉に愕然とした。
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