1,927 / 2,351
静止したエレベーターの上へ (水月+ヒト・サン・荒凪・ネイ)
しおりを挟む
物部が呼び出し、荒凪が全滅させた魑魅魍魎の死骸もすっかり消えた。大型の怪異の残骸はまだ少し残っているが──お、化けガエル居たのか。嫌な思い出が蘇るな。
「痛っ……いっ、たぁ……!」
「早く立ってよ兄貴、手ぇ貸してあげてるんだから」
「無茶言わないでください! 足二発も撃たれてるんですよ!? 痛っ、はぁ……無理、歩けない……サン、おぶってください」
「え~……」
「役に立たないくせに着いてきたんだからそれくらいやりなさい!」
「兄貴の足を縫った小人を見つけたのはボクだよ」
「サン……ヒトさんは俺を守って怪我しちゃったんだ、もう少し優しくしてあげてよ。背の高いヒトさん運べるの、フタさんとサン以外には居ないし……フタさんも怪我してるから、ね? サン、俺からもお願い」
何とか立ち上がりはしたものの、支えなしでは立ってもいられない。当然歩くなんて出来やしない。足に大怪我を負ったヒトの姿は見ているだけで胸が痛む。
「…………はぁ。水月に言われちゃ仕方ないね」
「ありがとうサン! 髪、前に回しておくね」
人をおぶるのには邪魔な長髪を身体の前に回し、屈んだサンの背にヒトがおぶさる。
「いっ……! 痛っ、痛……痛いっ! 乱暴に持ち上げないでくださいよ! はぁ、はぁ……も、変な汗出てきた……痛い……」
「きゅう~……ひとぉ」
「……ごめんなさい」
「ぁ? あぁ……そういえばあなた達の呪いでしたね、この傷……あなたの意思ではなかったんでしょう? 気に病むことはありませんよ」
「僕達嫌う……して欲しくない」
「ヒト、俺達に優しかった。好き」
「……嫌ってませんから。あなたを取り戻せてよかった……また、ウチに遊びに来てください」
意外だ。ヒトの性格なら荒凪に恨み言を吐くと予想していた。以前、化け物丸出しな見た目の荒凪をすぐに受け入れて浴室を貸してくれたことも、その際に何の文句も言わなかったことも、意外に思ったんだったか。荒凪が絡むとヒトは意外な一面ばかり見せてくる。
(爬虫類好きだから荒凪きゅんに優しいのでしょうか)
荒凪の下半身は魚っぽいヒレが生えているだけでほぼ蛇だからなぁ、と改めて眺めてみる。
「きゅ? みつき、何?」
「怪我、痛い? 歩けない?」
「え? あぁいや、俺は平気……わっ!?」
四本の腕でひょいと抱えられてしまった。お姫様抱っこと呼べるのだろうか、これは。腕が四本だと安定感が段違いだ、非常に心地いい。
「まひろ、どこ行く?」
「真尋、歩ける?」
「物部も怪異も使ってなかった一番奥の扉が気になる。あっちに進むぞ。あと、俺は怪我してない」
「分かった。あっち」
「真尋、怪我治った」
蛇のように下半身をくねらせて進む荒凪の腕の中は快適だ、振動がない。体調が悪い時に抱き上げられて運ばれたって、乗り物酔いを起こすことはないだろう。
「快適快適……痛っ!?」
「きゅ!? みつきごめん!」
「ごめんなさい。水月、長い」
壁に足をぶつけられてしまった。横抱きで運ばれるには扉の幅が足りなかったらしい。一旦下ろしてもらい、体育館のように広かった部屋に比べると格段に狭い通路に下ろされる。
「またエレベーター……ですか?」
「前社長いわく物部の本体は地下に居るそうで、ようやくゴールが見えてきたって感じですね」
ボロボロの羽織りを腕にかけた秘書がエレベーターのボタンを操作する、二つしかないそれを片方ずつ押し、同時に押し、連打し、首を傾げる。
「……電気通ってませんねコレ」
「籠城かな。エレベーター以外に階層の移動方法がない以上、エレベーターを止めてしまえば僕達は物部の元に辿り着けない」
「さっき乗ったエレベーターも止められてたら、一旦帰るとかも出来ませんね」
「餓死か衰弱死待ち? 随分と気の長い話だね。ヤクザや子供だけならともかく、僕が居るんだ。救出部隊が送り込まれてくるよ」
「公安も居ますしね。影薄いけど」
「怪異相手は専門じゃないんです、影が薄くて当然でしょう」
ネイはムッとした顔で秘書に言い返す。
「公安ってなんかこう……出来ないんですか? このパネル剥がしてコードとか引っ張り出して、パソコンとかに繋いでコントロール乗っとるみたいなこと」
「出来ませんよ! 公安警察を何だと思ってるんですか」
「サイバーパンクニンジャ」
ハッキング云々なら穂張事務所の社員の方が適した者が居たのでは、と社員の中でも小柄な男に視線をやる。タブレットを持っている彼は俺の視線に気付くと眉間に皺を寄せた。
「若、ネットに繋がってない機械のハッキングは基本無理。常識だと思う」
「ですよね……」
じゃあどうすればいいんだろう。物部が地下に居るとして、そこから動かないならここで時間を食っていても大丈夫だけれど、もし他に脱出口があったら? 救助を待っている間に物部が逃げたら?
「コンちゃんとサキヒコくん……それからフタさんとこの猫ちゃん達は下行けるよね?」
「すり抜けて行けばいいだけじゃからのぅ、霊体のみのワシらには児戯よ」
「……コントロールルーム的なの探してきてもらうとか、ぁーいや危ないかなぁ……下にさっきよりヤバい怪異とか居たら、そんな少人数じゃちょっとね」
「みつき、下降りたい?」
「ん? うん……」
言い切るが早いか、荒凪は尻尾をエレベーターの扉に叩きつけた。凹んだそれは鈍く嫌な音を立てて外れ、奈落へと落ちていった。いや、案外遠くないところに落ちたようでガゴォンッという音が程なくして聞こえてきた。
「降りれるようにはなったな。ナイス荒凪」
「きゅ、まひろ喜んだ」
「水月は? 嬉しい?」
「……え、これ降りれる判定?」
エレベーターの乗る部分……あの昇り降りする箱の部分は今、下の階に停まっているのだろう。四角い穴を恐る恐る覗いても、暗くて何も見えないけれど。
「ドアが落ちた音的にそんな高くもなさそうですし、飛び降りましょう。降りたらハッチ開けてエレベーター入って、また荒凪にドア壊してもらったら下の階行けますよ」
「とっ、飛び降り!? エレベーターでそんなドンドコやったらワイヤー切れちゃいますよ! 行けたとして帰りはどうするんですか!?」
「下にコントロールルームあるかもって言ったの鳴雷さんじゃないですか。動くようにしに行きしましょう」
「ドア壊しちゃうんですよね!?」
「エレベーターには最悪床さえあればいいでしょう。ドアのないエレベーター、海外には結構あるそうですよ?」
「みつき、降りる、こわい?」
「俺達、抱っこする。怖くない」
「いやそういう問題じゃ、待って待って抱えないでやだやだ飛び降りないで! 荒凪くん!? 君俺の言うこと絶対聞くって習性はっ……あぁあああっ!?」
荒凪は四本の腕で俺を無理矢理抱え、単なる枠となった壊れた扉の跡をくぐり、飛び降りた。
「痛っ……いっ、たぁ……!」
「早く立ってよ兄貴、手ぇ貸してあげてるんだから」
「無茶言わないでください! 足二発も撃たれてるんですよ!? 痛っ、はぁ……無理、歩けない……サン、おぶってください」
「え~……」
「役に立たないくせに着いてきたんだからそれくらいやりなさい!」
「兄貴の足を縫った小人を見つけたのはボクだよ」
「サン……ヒトさんは俺を守って怪我しちゃったんだ、もう少し優しくしてあげてよ。背の高いヒトさん運べるの、フタさんとサン以外には居ないし……フタさんも怪我してるから、ね? サン、俺からもお願い」
何とか立ち上がりはしたものの、支えなしでは立ってもいられない。当然歩くなんて出来やしない。足に大怪我を負ったヒトの姿は見ているだけで胸が痛む。
「…………はぁ。水月に言われちゃ仕方ないね」
「ありがとうサン! 髪、前に回しておくね」
人をおぶるのには邪魔な長髪を身体の前に回し、屈んだサンの背にヒトがおぶさる。
「いっ……! 痛っ、痛……痛いっ! 乱暴に持ち上げないでくださいよ! はぁ、はぁ……も、変な汗出てきた……痛い……」
「きゅう~……ひとぉ」
「……ごめんなさい」
「ぁ? あぁ……そういえばあなた達の呪いでしたね、この傷……あなたの意思ではなかったんでしょう? 気に病むことはありませんよ」
「僕達嫌う……して欲しくない」
「ヒト、俺達に優しかった。好き」
「……嫌ってませんから。あなたを取り戻せてよかった……また、ウチに遊びに来てください」
意外だ。ヒトの性格なら荒凪に恨み言を吐くと予想していた。以前、化け物丸出しな見た目の荒凪をすぐに受け入れて浴室を貸してくれたことも、その際に何の文句も言わなかったことも、意外に思ったんだったか。荒凪が絡むとヒトは意外な一面ばかり見せてくる。
(爬虫類好きだから荒凪きゅんに優しいのでしょうか)
荒凪の下半身は魚っぽいヒレが生えているだけでほぼ蛇だからなぁ、と改めて眺めてみる。
「きゅ? みつき、何?」
「怪我、痛い? 歩けない?」
「え? あぁいや、俺は平気……わっ!?」
四本の腕でひょいと抱えられてしまった。お姫様抱っこと呼べるのだろうか、これは。腕が四本だと安定感が段違いだ、非常に心地いい。
「まひろ、どこ行く?」
「真尋、歩ける?」
「物部も怪異も使ってなかった一番奥の扉が気になる。あっちに進むぞ。あと、俺は怪我してない」
「分かった。あっち」
「真尋、怪我治った」
蛇のように下半身をくねらせて進む荒凪の腕の中は快適だ、振動がない。体調が悪い時に抱き上げられて運ばれたって、乗り物酔いを起こすことはないだろう。
「快適快適……痛っ!?」
「きゅ!? みつきごめん!」
「ごめんなさい。水月、長い」
壁に足をぶつけられてしまった。横抱きで運ばれるには扉の幅が足りなかったらしい。一旦下ろしてもらい、体育館のように広かった部屋に比べると格段に狭い通路に下ろされる。
「またエレベーター……ですか?」
「前社長いわく物部の本体は地下に居るそうで、ようやくゴールが見えてきたって感じですね」
ボロボロの羽織りを腕にかけた秘書がエレベーターのボタンを操作する、二つしかないそれを片方ずつ押し、同時に押し、連打し、首を傾げる。
「……電気通ってませんねコレ」
「籠城かな。エレベーター以外に階層の移動方法がない以上、エレベーターを止めてしまえば僕達は物部の元に辿り着けない」
「さっき乗ったエレベーターも止められてたら、一旦帰るとかも出来ませんね」
「餓死か衰弱死待ち? 随分と気の長い話だね。ヤクザや子供だけならともかく、僕が居るんだ。救出部隊が送り込まれてくるよ」
「公安も居ますしね。影薄いけど」
「怪異相手は専門じゃないんです、影が薄くて当然でしょう」
ネイはムッとした顔で秘書に言い返す。
「公安ってなんかこう……出来ないんですか? このパネル剥がしてコードとか引っ張り出して、パソコンとかに繋いでコントロール乗っとるみたいなこと」
「出来ませんよ! 公安警察を何だと思ってるんですか」
「サイバーパンクニンジャ」
ハッキング云々なら穂張事務所の社員の方が適した者が居たのでは、と社員の中でも小柄な男に視線をやる。タブレットを持っている彼は俺の視線に気付くと眉間に皺を寄せた。
「若、ネットに繋がってない機械のハッキングは基本無理。常識だと思う」
「ですよね……」
じゃあどうすればいいんだろう。物部が地下に居るとして、そこから動かないならここで時間を食っていても大丈夫だけれど、もし他に脱出口があったら? 救助を待っている間に物部が逃げたら?
「コンちゃんとサキヒコくん……それからフタさんとこの猫ちゃん達は下行けるよね?」
「すり抜けて行けばいいだけじゃからのぅ、霊体のみのワシらには児戯よ」
「……コントロールルーム的なの探してきてもらうとか、ぁーいや危ないかなぁ……下にさっきよりヤバい怪異とか居たら、そんな少人数じゃちょっとね」
「みつき、下降りたい?」
「ん? うん……」
言い切るが早いか、荒凪は尻尾をエレベーターの扉に叩きつけた。凹んだそれは鈍く嫌な音を立てて外れ、奈落へと落ちていった。いや、案外遠くないところに落ちたようでガゴォンッという音が程なくして聞こえてきた。
「降りれるようにはなったな。ナイス荒凪」
「きゅ、まひろ喜んだ」
「水月は? 嬉しい?」
「……え、これ降りれる判定?」
エレベーターの乗る部分……あの昇り降りする箱の部分は今、下の階に停まっているのだろう。四角い穴を恐る恐る覗いても、暗くて何も見えないけれど。
「ドアが落ちた音的にそんな高くもなさそうですし、飛び降りましょう。降りたらハッチ開けてエレベーター入って、また荒凪にドア壊してもらったら下の階行けますよ」
「とっ、飛び降り!? エレベーターでそんなドンドコやったらワイヤー切れちゃいますよ! 行けたとして帰りはどうするんですか!?」
「下にコントロールルームあるかもって言ったの鳴雷さんじゃないですか。動くようにしに行きしましょう」
「ドア壊しちゃうんですよね!?」
「エレベーターには最悪床さえあればいいでしょう。ドアのないエレベーター、海外には結構あるそうですよ?」
「みつき、降りる、こわい?」
「俺達、抱っこする。怖くない」
「いやそういう問題じゃ、待って待って抱えないでやだやだ飛び降りないで! 荒凪くん!? 君俺の言うこと絶対聞くって習性はっ……あぁあああっ!?」
荒凪は四本の腕で俺を無理矢理抱え、単なる枠となった壊れた扉の跡をくぐり、飛び降りた。
61
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
美人王配候補が、すれ違いざまにめっちゃ睨んでくるんだが?
あだち
BL
戦場帰りの両刀軍人(攻)が、女王の夫になる予定の貴公子(受)に心当たりのない執着を示される話。ゆるめの設定で互いに殴り合い罵り合い、ご都合主義でハッピーエンドです。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
美人なのに醜いと虐げられる転生公爵令息は、婚約破棄と家を捨てて成り上がることを画策しています。
竜鳴躍
BL
ミスティ=エルフィードには前世の記憶がある。
男しかいないこの世界、横暴な王子の婚約者であることには絶望しかない。
家族も屑ばかりで、母親(男)は美しく生まれた息子に嫉妬して、徹底的にその美を隠し、『醜い』子として育てられた。
前世の記憶があるから、本当は自分が誰よりも美しいことは分かっている。
前世の記憶チートで優秀なことも。
だけど、こんな家も婚約者も捨てたいから、僕は知られないように自分を磨く。
愚かで醜い子として婚約破棄されたいから。
脱落モブ男が人気アイドルに愛されるわけがない
綿毛ぽぽ
BL
アイドルを夢見るも、デビューできずオーディション番組に出演しても脱落ばかりの地味男、亀谷日翔はついに夢を諦めた。そしてひょんなことから事務所にあるカフェで働き始めると、かつて出演していた番組のデビューメンバーと再会する。テレビでも引っ張りだこで相変わらずビジュアルが強い二人は何故か俺に対して距離が近い。
━━━━━━━━━━━
現役人気アイドル×脱落モブ男
表紙はくま様からお借りしました
https://www.pixiv.net/artworks/84182395
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる