『ルームメイトの服を着てナニしているのを見られちゃいました。』他、見られちゃった短編集

雨月 良夜

文字の大きさ
4 / 61
『ルームメイトの服を着てナニしているのを見られちゃいました。』

これってアレと同じだよ…※

しおりを挟む



「ああっ!っま…って!…んっ、…だ、……め!」

陰茎の先っぽの穴を右手の親指でぐりぐりといじられながら、竿を俺の手ごと上下に激しくしごかれて、動きもどんどん早くなっていく。

緩急をつけながら身体を巧みに愛撫で操られ、快感が全身を駆け上がり限界へ追いつめられていく。


「あっ、あ…。ああ!……やっ!もっ…はな…し……!」


好きな人に見られながらイキたくない。
そんな淫乱な自分の姿を晒したくない。


このまま出してしまったら涼介の手を汚してしまう。最後の理性を振り絞って達するのを耐えていると、無情な言葉が左耳に囁かれた。


「……だめ。これはお仕置きだよ。」


『お仕置き』という言葉が頭を支配していく。

そうだ。これはお仕置きだった。

気持ち悪いことをしていた自分への罰なんだ。
恥ずかしいけど、こんなに気持ちがいいのも
受け入れないといけない。


甘くて、でも気持ちが良い刺激が強すぎておかしくなる。


…やだ……。涼介の前でイキたくない……。
でも……。


絶頂の兆しに耐え続けて、小刻みにカタカタと震える身体を、涼介はじっと見つめてきた。

左耳の耳たぶを甘噛みされて、ピクリと反応して力が少し抜けた。唇がそのまま左耳に移動し、息を吹きかけられる。


「……ほら、俺の前でイケ。」


冷たく腰に響く低い声に身体がブルっと震えて快感を煽られる。

涼介のこんな欲情を孕んだ声を聞いたことがなく、普段の優しい涼介との違いに一層興奮してしまった。


「あっ、あ…ぁ…、いくっ…いっちゃ!……はぁああ!」

背中が反り返り、身体がひときわ大きい波に全身が襲われる。目の奥がチカチカと火花が散った。


魚のようにビクビクと弛緩するのに合わせて、俺の陰茎からトロリとした白濁がびゅっ、びゅっ、と勢いよく出てくる。


白濁が涼介と俺の手を汚し、俺のお腹にも飛び散った。自分でするときとは、桁違いの快感が身体を貫き、その余韻でぼんやりとして指先さえも動かせない。


荒い呼吸をどうにか鎮めようと、はぁ、はぁ、と肩を上下に動かし息継ぎをする。


「……すげぇ、出た。溜まってたの?」

涼介は右の指先についた白濁を口元に近づけると、俺に見せつけるようにしてペロリとなめとった。


「なっ!?」

その殊更な様子に、耳まで真っ赤に染めあがり驚きで目を見開いて固まってしまった。

涼介はくすっと笑って揶揄っているように見えるが、目はぎらついている。


「ユウちゃんのイキ顔、すごい可愛かった。」

左耳をペロリと舐めあげ囁かれる。まだ達した余韻が残っている身体は、耳へのちょっとしたいたずらも、快感として拾い上げていく。


「はぁ!んんっ」

堪らず声がでて、身体がびくっと上に跳ね上がった。


「…もうエロすぎ……。我慢できない……。」

「そのまま足閉じてて。……ユウちゃん。一緒に気持ちよくなろ?」

そう言うと涼介は、俺をベッドに四つん這いにさせた。抵抗する気力もなく、俺は涼介に成されるがままになる。


後ろではベルトを外しズボンのチャックが降ろしている音がする。
何をさせられるのか分からず、俺は混乱と不安で、後ろを振り返った。


右手で前髪をかき上げた涼介が、はあっとため息をつく顔が見えた。
 

「……その恰好で涙目とか……。煽ってる?」

「……えっ?…あっ…お……?!」

俺の言葉は途中で途絶えた。
くちゅりと足の間から水音がして、後ろから熱くて固いものが、足の間にゆっくりと刺し入れられた。


自分の先ほど達した精液が、くちゅりと音を出し、固いものの動きを滑らかにしていく。
卑猥な白濁が、自分の陰茎が凶悪なものに擦られるのを手伝っている。


涼介は熱くたぎった自身を、俺の太ももに射し入れると腰を前後に動かし始めた。


「っ!あ!あっ!…んっン!……はぁ!」

お互いの身体がぱちゅっ、ぱちゅっとぶつかり合う。そのたびに、陰茎に涼介の熱く滾ったものが、容赦なく往復して擦り上げていく。


先ほど達したはずの俺の陰茎は、すぐに力を取り戻す。涼介の行為に反応して再び熱を持ち、勃ちあがっている。


(だめ…。こ…んなの……。ヤッてるのと同じだよ……。)

妄想していたことが現実になっているような、でも、こんな刺激が強すぎるのは想像以上で追いつかない。

涼介の左手が脇腹を撫でながら上にのぼり、左の乳房にたどり着くと乳房を揉みしだいた。


人差しの爪で乳首をカリッと引っ掛かれる。
引っ掛かられるのは痛いはずなのに、気持ちが良いなんておかしい。絶妙な力加減に翻弄させられる。


足の間から陰茎を擦り上げられる強制的な刺激と、少し痛みを感じるような乳首への刺激。


強い快感と弱い快感を同時に教え込まれて、もう息も絶え絶えで、耐えられない。
それなのに、涼介はさらに俺をおかしくさせようと身体をこねくり弄ぶ。


「っああん!まっ……!…それ!…っああ!」

腰を掴んでいた涼介の右手が、擦れあっている俺の陰茎と涼介の陰茎を一緒に握りこんだ。

涼介は腰を動かしつつ、激しく手を上下に動かして俺を追いつめる。


「……はぁっ、はぁ……。ユウちゃん……。気持ちいい…?」

涼介が俺の背中に覆いかぶさって、右耳に少し掠れた声で話しかけてくる。


すごく気持ちいい。
気持ちよすぎて頭がおかしくなる。
でも、気持ちいいなんて言葉にできない。


(……聞かないでよ。いじわる……。)

俺は涼介の意地の悪さに妬ましくなって、涼介の目を睨み返した。


「…はぁ、もう…。その顔逆効果……。可愛すぎでしょ……。」

何も言えず睨みつけた俺を咎めるように、左手できゅっと乳首をつままれる。


「っつ!…ああっ!……あっ…んんっ!」

そのまま、つん、つんと人差し指と中指で軽く下に引っ張られる。


涼介に触られるまで何も感じなかったそこが、作り替えられたように明確に快感を感じる。
陰茎を擦るあげる右手と腰の動きがより性急になる。


「あっ!あ…、ぁあっ…、ま…た……!」

先ほど教え込まれた急激な快感の波が、また身体にやってくる気配がする。
もう、そこまでせり上がってきている。


……く…る。……だめ。さっきのが。き…ちゃう。


「はぁ、はぁっ……っ俺もイク……!」

パンッ、パンッ、と素肌がぶつかり合う律動がとたんに早くなり、涼介がラストスパートをかけてくる。


涼介が陰茎を、俺の太ももギリギリまで引きずり出す。
そのまま、ぐっ、とすばやく腰を打ち付けて奥まで入れてくる。


ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅと太ももの間からは濡れた音が鳴っていて、お互いの熱が溶け合ったように熱い。

涼介の切羽詰まった声と、荒い息遣いが耳元で聞こえてくる。こんなときでも、涼介が俺に興奮しているのが嬉しく感じてしまう。


ダメ押しとばかりに、腰を激しく動かしながら陰茎を扱いていた親指で、先っぽの穴をぐりぐりといじめられた。


「…っん!あ、あっ、あっ!イクッ…!ッイッ……!…はぁんんっ…!!」

「……っン…。」


今まで感じたことのない、すさまじい絶頂に身体ががくがくと震える。
オレは背中を大きくのけ反らせ、涼介のたくましい腕で後ろから抱きしめられた。


陰茎からは白濁がまた、びゅ、びゅっ、と吐き出されている。白濁が吐き出されるたびに気持ちいいのが止まらない。

瞼の裏に火花がチカチカと点滅し、先ほどよりも長い絶頂に浸っている。太ももにトロリと温かな熱を感じ、涼介も達したのだと気が付いた。


しばらく涼介は俺の背中に覆いかぶさり、絶頂の余韻に浸って動けなくなっている俺を、両腕で後ろからぎゅっと抱きしめてきた。


体力と気力の限界で急激な眠気に襲ってくる。

意識が遠のいていく中で、涼介の少し掠れた嬉しそうな声が聞こえた気がした。
 

「……ユウちゃん、好き。…好きだよ。」



チュッと音がして、左頬に柔らかな感触を感じながら、俺はとうとう意識を手放した。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...