裕也の冒険 ~~不思議な旅~~

ひろの助

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第1章。「満月の夜」

1、初めての日曜日

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--初めての日曜日--

初めての日曜日。裕也は街を散歩していた。
古びたアパートの間を抜け、少し大きな通りに出る。
曲がり角に教会ある。
「俺は、なんでこんなアパートに住んでんのかなぁ。
 日本に居た時の名残か。
 まあ良いやぁ」
裕也は、日本いるとき、高校を卒業すると一人暮らしをした。
外国語の専門学校に行き、アメリカに留学し、そして、研修をへて就職出来た。
専門学校時代の部屋はぼろい小さな古びたアパート。
共同トイレでお風呂なし、そこで2年間暮らした。
お金がないわけではないが、当時はそんなアパートが日本には多かった。
「真菜美が居ないのは寂しいが、
 教会が有れば、いいや。
 組織に入るのは、いやだが、
 アメリカじゃ 勧誘されないだろ」
裕也は独り言を「ぶつぶつ」言いながら教会の扉を開ける。
「こんにちは 入ります」裕也は小さな声で言った。
神父が語りかけていた。
「天に居ります神は、我々に大地をお与えになりました。
   我々は、神に、この大地を治められるように命じられました。
   主は使いを送りなさいました。
      :
   」
「本場だ。 主は、正しい」裕也は感激した。
(でも、俺は闇の女神の血をく真菜美と血の縁結んだんだよな)
(裕也。私のこと考えたでしょ)真菜美の声が聞こえた。
血の縁を結ぶとその人の心の声が聞こえるのである。
(いけない。ばればれ。元気だよ。じゃぁね)裕也は真菜美の心に話しかけた。
(元気でよかった。じゃあね)真菜美の心の声。
(こころが動くと、いろんな人の声が聞こえる。いかん。いかん。)
      :
神父「今日は、これまでにしましょう」
そして裕也を見て
「おぉ 礼拝ですか?」
横にいる少女は、嬉しそうに微笑んでる。
「お名前は?」神父は裕也に尋ねた。
「裕也です」
「私は、アドウェです」
髪はオールバックで髭が生えている。十字架がやけに大きい。
「私メンディア」少女も答えた。
金髪の美しい輝いた目の少女である。
「はじめまして。日本から来ました。宜しくお願いします」
裕也は自然と立って、お辞儀をしていた。

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