裕也の冒険 ~~不思議な旅~~

ひろの助

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第1章。「満月の夜」

5、げぇ誘拐 ~満月の夜①②~

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--げぇ誘拐--

裕也が日曜日の教会にも慣れて、みんなとも仲良くなったある日のこと。
「あぁ。無事に礼拝も終わった」
裕也は、一息つき辺りを見渡した。
(メンディアがいない)
メンディアはいつも神父の横で作業を手伝っているはずである。
「神父。今日はメンディアいないね」
裕也は、アドウェイ神父に近づき尋ねた。
アドウェイ神父は、他の人に聞かれないように裕也の耳もとで小声で話した。
「実はメンディアがさらわれた」
「げぇ。誘拐」
裕也は、大声を出しかける。
神父は慌てて裕也の口を押えた。
「落ち着いて。落ち着いて裕也。
 こっちに付いてきて」
神父は裕也を裏のオフィースに連れて行った。

--満月の夜①--

オフィースに入ると神父は詳しい内容を話し出した。

神父の話した内容とは、
今朝、起きていつもの様に新聞をポストに取りに行くと、
ポストに手紙が入っていた。
何の手紙だろうといぶかし気でいた。
そして、急用かもとすぐに手紙を開けて見た。

その内容は、次の内容である。

---手紙の内容---
アドウェイ!

光の娘は預かった。
今日、満月の夜。
闇の獣神がよみがえ蘇る。
光女は、生贄いけにえにささげる。

もう昔の様には戻りはしない。

あのころにはな。

悪魔の降臨だ。

あはぁぁあは。

さようなら。

---以上---
手紙は、短い文でつづられていた。

--満月の夜②--

裕也は、アドウェイ神父の話を聞き、大まかな手紙の内容を理解した。
(しかし、獣神?
 また、神との戦いかよぉ。
 いや、悪魔か?
 まあ、いいや。そう言う運命か)
「神父、俺も行きます。ところで場所の手がかりは有りますか?」
裕也は、取り急ぎ尋ねた。

「ないこともない。
 町の中心部の広場があやしいです。
 そこは、中世期に闇の城があり魔物が住んでいてこの土地を治めていました。
 そして、中央から派遣された領主が戦い滅ぼしたと言う歴史があります。
 本当かどうかは分かりませんが、
 伝えられています」
アドウェイ神父は、裕也に大まかにこの土地の過去を話した。

「分かりました。広場に行って見ましょう」
裕也は、早々とアドウェイ神父とメンディアを救いに行くことを誓った。
そして、行こうとする。
「待った。
 夜に成ってからです。
 昼間は、姿を現さない」
アドウェイ神父は、付け加えた。
「では、夜に。教会の前に来ます」
裕也は、神父と夜に待ち合わせをした。

メモ:見出しは、ブログと合わせているために付けています。

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