裕也の冒険 ~~不思議な旅~~

ひろの助

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第2章。「魔族の誤解」

13、新しい時代

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--新しい時代--

像の体は、完全に灰になった。
「ガヤァ ギャァ」灰の中から聞こえてくる。
エジェントは、慌てて駆け寄った。
「おおぉ エトランダァー」
灰の中から黒々した赤ん坊。その子は、確かに人である。
そして、両手で抱き上げ。
「命の新しい誕生だ!」

「おめでとう」裕也は、ほっとした。
ただ像を壊し、像と言えども生きている命をうばったと思ったからだ。
(命は無くならない)裕也は確信した。
エジェントが、集まって話しだした。
そして、暫くして結論がでた。
エジェントのおさが裕也に話しかける。
「我々は、神の本当の姿でないとあかしは起こらないと思っていました。
 しかし、違った。
 裕也は、生身の体で証を行う。
 正直に話します。
 私たちの呪いを解いてほしい。
 日の光を浴びても大丈夫な体になりたい」

裕也は、少し考えたが、やることは一つだった。
周りを見渡すと、エジェが、ほっとした顔をして離れた場所からのぞき込んでいた。
「エジェ。刃物はないか?」
「あるよ」エジェは、駆け寄り、裕也に短剣を渡した。
裕也は、泉のはいに近づき人差し指を短剣で傷つけた。
血は、泉(噴水)の杯に「ポト ポト ポト」と落ちた。
魔力の泉である。
泉(噴水)の水は、薄赤色に染まる。
泉(噴水)のあふれれでる源まで、薄赤色に染まっていく。
「これを全ての人に飲ませなさい。
 私と血の縁を結ぶのです。
 人間である俺と」
裕也は、命じた。

エジェントは礼を言った。
「ありがとう。裕也」

エジェントは、魔民まみんみな集め泉(噴水)の水を飲ませた。
闇に隠れし者は、皆こぞって泉(噴水)の水を飲んだ。
「ジュワー」と肌が焼け、蘇る。
泉を飲んだ魔民は、太陽の光を浴びても平気に成った。

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