裕也の冒険 ~~不思議な旅~~

ひろの助

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第4章。「東の地球の誕生」

3、魔族の国⑦⑧ー闘技②ー

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ー闘技②-

--魔族の国(007)--


闘技者とうぎしゃには、仏法を信じる者、日本の神の氏子うじこ、イエスを信じる者がいた。
魔族が、日本にいる信仰者から作り出した民である。

昔、魔族は、光の神に負けた。
原因の一つは、欲望の大きい民であったことです。
女王は、幸福に生きるために、信仰に救いを求めたのである。
彼女は何の信仰をするか迷った。
そして、彼女は民をきそわし殺し合わすことにした。
その勝者がする宗教を国教こつきょうとすることにした。


闘技は、始まった。

イエスを信じる者は、剣を上げるものは、いなかった。
そして、無残むざんに殺されていった。
裕也は、駆け寄ってたずねた。
「なぜ、戦わない」

イエスの民は、答えた。
「私たちは、自分のためには戦わない。
 私たちは、魔族の民ではない。
 イエスの子です。
 あなたは戦いなさい。
 あなたの民のために」
と殺された者は答えて息絶いきたえた。


--魔族の国(008)--


裕也の戦う番が来た。

裕也は、真菜美を救わなくてはならない。

まず、彼は、仏法者と剣をまじえることに成る。
仏法者は、欲望が大きい。
その者から生み出されたのである。
勝者がしている宗教を女王がすると聞いたので、俄然がぜんりきった。

「カン カン カン」

裕也は、人を殺すことは出来ない。

剣技けんぎにもけていない。

相手の剣が裕也の頭上をめがけて振り下ろされた。

(しまった。終わりか)裕也は、覚悟かくごした。

「ブゥーン」剣が裕也に当たる寸前すんぜんに次元が変わる。

打ち降ろした剣が空を切る。

思わず地面を剣がたたき、剣が飛び去る。

裕也や相手ののどに剣を当てた。

「マ マ マィツタ」
相手は、降参こうさんした。
「裕也の勝利」
審議者しんぎしゃが声を上げた。

女王は、信仰者が人を殺せないものがいることを知っていた。
だから、無理には強要きょうようしなかった。

全ての魔族に作られた人々の命が光となって、裕也の体に入って来る。
裕也の血肉ちにくに成ったのである。

裕也は、勝利した。

それは、裕也が痛みを知り、許すことが出来る人間だからである。

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