裕也の冒険 ~~不思議な旅~~

ひろの助

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第7章。「西の宇宙」

1、西の民

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ーー金の象ーー
裕也は、朝の祈りをしていた。
呼吸をするように、体からエネルギーを発する。
胸の中心を思い浮かべる。
エネルギーは、体全体に広がり、枠を超え全宇宙に広がる。
金色をしたエネルギーが天井に集まっていく。
(不思議だ。今日は、エネルギーが部屋にまっていく)
裕也は、天井を見た。
(あ!)
そこには、金色をしたぞうが鼻をあげエネルギーを吸い取っていた。
象には、体があり4つの太い足、目は愛嬌があり真ん丸である。
鼻の先が天井てんじょうに広がって見えた。
エネルギーが吸い込まれる筋が見える。

ーー西の民(1)ーー
部屋の天井に金の象さんがいる。
「こんにちは。
 象さん。
 どちらから何しにいらしたのですか?」
(答えるわけがないかぁ)
「こんにちは」少年の声が答える。
「あ!あなたは、どなたですか?」裕也は、声の主に尋ねた。
「私は、西の民です。
 少し、エネルギーをもらいに来ました。
 象使いです。
 イジーと申します。」声の主は名乗った。

ーー西の民(2)ーー

「西と言うのは、どこの国ですか?」裕也はイジーに尋ねた。
「西と言うのは、国ではありません。
宇宙の領域の名前です。
地球は銀河の宇宙にあり。
銀河を超え、神様や仏様、魔族が住んでいる宇宙が存在します。
その全ての宇宙を東西南北に分けた西です。
ちなみに、銀河は南の宇宙の一部。
東は、神仏の宇宙。
北は、欲界の宇宙です。
西は、科学の宇宙とも言います」
イジーは、裕也に西の宇宙の生い立ちを話し始めた。

ーー西の民(3)ーー
「少し西の宇宙の生い立ちについてはなしましょう。
一人の王のもとに10人の子供がいました。
その中の一人の息子は、科学の力にひいでていました。
 その名前は、イウェーと言います。
この国には、数多くのの古文書こぶんしょがありました。
 昔の文明と言うより、神の文明でした。
 イウェーは、その本を読破し、多くの研究をしていました。
 そんなある日。
 彼は、山のどうくつで、光る宙に浮く石と稲妻いなずまを放つ石を発見した。
 彼は、その2っの石を持ち帰り、また研究に没頭ぼっとうしました。
 中に浮く石は、重力石。稲妻を発する石は、稲妻石であった。
 そう古文書に載っていた。
 そして、二つの石を使いとうとう宙に浮く船を作りました。


ーー西の民(4)ーー

「イウェーは、宇宙の冒険の旅に出た。
 宇宙には、星の間を早く進める道があった。
 そして、とうとう命を持つ星に着いた。
 それは、イウェーの母星と同じように
 太陽を持ち。山や海、草原、水に満ちていた。
 そして、その星には豊富な重力石と稲妻石が有った。
 イウェーは、その星の民に科学を教えた。
 そして、その星の王に成った。」

ーー西の民(5)ーー

「イウェーは、その土地の娘と結婚し4人の男子を設けた。
 長男を「イオー」、次男を「イアク」、三男を「イラー」、四男を「イブー」と名付けた。
4人の息子は、大きくなり、自身の国を求め、それぞれ宇宙に飛び出した。
 そして、4人は、自身の国となる星を見つけた。
イウェーの宇宙は、繁栄はんえいした。
 しかし、年老いやがて、死が訪れる。
 イウェーは死んだ。
 王位は、長男のイオーにゆずった。」

ーー西の民(6)ーー

西の民は、平和に落ち着いたように見えた。
しかし、イウェーの死によって、兄弟は争い始める。
資源しげんを求めて侵略しんりゃくを繰り返すし、領星りょうどを拡大するのを止めなかった。
武器を開発し、争いが始まった。
今の地球以上の文明があった。
なぜなら、神の文明が基本にあるからである。
争いは切りが無かった。
そこで、四兄弟は、話し合った。
そして、四兄弟はそれぞれ王位を持つ帝国になった。
下位の星をまとめるために、下位には共和国制をしいた。
そして、その上に君臨くんりんした。
また、平和になった。

長く長い時が流れた。
とうとう、太陽の寿命じゅみょうきつつあった。

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