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第26話 一番大切なひと
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26.一番大切なひと
「マヤさんがうちに来る前に掃除と買い出ししておかなきゃ」
夜勤明けにマヤさんが来てくれることになったので俺はルンルン気分でマンションに戻ったのだが、またエントランスに会いたくない人物がいた。
「親父……」
「堅祐、久しぶりだな。元気だったか?」
おざなりの挨拶。けれども、父親は相変わらず仏頂面だった。元気だったか、の声にまるで感情がない。
「ああ、元気だよ。外科の先生に色々教わって充実してるよ」
「そうか」
端的な返答。これもいつものことだが、話題の切り返しにしては、何となく歯切れが悪い。
「わざわざ忙しい中ここまで来たのは理由があんだろ?」
「……母さんがこっちに来ただろう」
またマヤさんの件か。夫婦揃ってやることが姑息でしつこい。
「俺も医者の卵として働いているんだから、放っておいてくれないかなあ」
「お前が、いつまでも結婚しないのが悪い」
頑固な父親は俺を「もの」としか見ていない。
「結婚に何の意味があるんだよ。どうせあんたらが求めているのはその先だろう、好きでもない女を孕ませてガキ作れって? 冗談じゃねえよ」
見合い写真が送られ、酷い時は勝手にセッティングされる。何度も興味のない女と無理矢理食事会をしてきた。あちらがその気になっても、興味が湧かない。
孫の顔がみたいと熱望する母親の期待には応えられそうもない。
「好きな人がいるんだ」
「お前が不毛な恋愛をしていると、母さんから……」
「不毛ってなんだよ、マヤさんは俺の外科医としての全てを守ってくれた命の恩人だ!」
浅川がメスを堅祐に向けた時、真弥は自分の手を差し出して庇った。外科医は手が命なんだから大事にしろと、堅祐の顔を殴りつけて怒った真弥。
相手を本気で大切だと思わない限り、身を呈してまで庇わないし、殴ってまで説得なんてしない。
「あの人ほど、俺を大切にくれた人はいない。本気で好きなんだ。俺は、マヤさんから絶対に離れない……!」
「それが本心なら何も言わない。母さんにもそう伝えよう……」
「ああ。ごめんな、孫の顔見せてやれなくて」
「仕方がないことだ。お前に対して金以外の愛情を注いでこなかったのが原因だろう」
仮面夫婦と思わないでくれと苦笑しながら親父は片手を上げて駅の方へと足を向けた。
寂しそうな背中を見送るのは辛かったが、下手に見合いをしても、その人に愛は囁けない。
俺はマヤさんを愛している。愛のない結婚をして、その人の人生を悲しませるなら何もしない方がいい。
◇
「こんなもんでいいかなあ?」
真弥が何を作ってくれるかわからなかったので、スーパーに寄って適当に具材を買いこんだ。
小さな冷蔵庫に入る分だけ野菜を突っ込み、ベランダに酒缶を置いて自然の力で冷やす。
鼻歌を歌い掃除機をかけて、散らばった衣類をまとめて洗濯機に入れる。
「やばい……眠い」
買い物に掃除に洗濯──しかも当直明け。休まずに身体を動かしていたら、疲れがどっと押し寄せてきた。
ちょっと仮眠取ろう──マヤさんが入ってこれるように玄関の鍵も開けておいたし、大丈夫だろう。
トントントントン。
──トントン。
頭の片隅で、包丁が規則正しく動く音がした。そうそう……女の家で寝てるとこうやってご飯を作ってくれる音がして──。
「あ、あれ……」
そうだよ、ここは自分の家だ。間抜けな声を聞いた真弥がぷっと笑う。
「ごめん、起こしたか。堅祐は今晩も当直だろ。まだ寝てていいよ」
上半身を起こすと、寝室に置いてあったブランケットがかけられていた。換気したまま放置していた部屋も綺麗に整えられている。
本当に、よくできた人だ……堅祐はひとつあくびをして、カウンターキッチンに立つ真弥の背後から鍋の中を覗いた。
「マヤさん、何作ってくれてるの?」
「鍋にしようかと思ったけど、この家って調味料が全然ないから、野菜カレーにした」
鍋は確かここに住み始めた時に買ってそのまま放置してたやつしかない。
まるで勝手知った女房のように手際のよい真弥の料理姿──堅祐は無意識に、彼の白い項にそっと舌を這わせていた。
「お、おいっ……まだ出来てないから──!」
「カレーは、じっくりコトコトでしょ」
真弥の手から包丁を取り上げてシンク下に収納する。鍋はとろ火に変更して、まな板も片付けた。
「勿論、カレーも食べるけど、先にマヤさんを食べたい……」
「肉……まだ入れてないんだけど」
「そんなん、ギリギリでいいでしょ、それに、こっちのお肉が──あだっ!」
調子に乗って真弥の首筋を吸っていると頭の上にゲンコツが落ちた。
「どこのエロ親父だよ! ばかなこと言ってないで──」
挽肉に手を伸ばした真弥の手首を掴み、堅祐は真弥の腰を自分の方に引き寄せた。既に昂っている堅祐の熱が真弥の尻に当たる。
「マヤさん、欲しい……」
「痕……残すなよ。まだ、年末ギリギリまで勤務残っているから」
「ふふっ、マヤさん、そんなコト気にしてくれるなんて意外とノリノリ──ってぇ!」
また額をぴしゃりと叩かれた。オペ室で鍛えられたスナップは結構痛い。
「これは、コッヘルとペアン渡すくらいの強さかな」
「怖っ……そんなの食らったら俺のおでこ壊れちゃう」
額を両手で押さえ、堅祐はささっと真弥から距離を取った。振り返った真弥は楽しそうに微笑んでいた。
「堅祐は今日も当直だろ。シャワー入って少しくらい寝ないと」
「うう……真弥さんと一緒に入りたい……」
睡魔と額のヒリヒリする痛みと、消化出来ない自分の下半身の熱に思わず本音がぽろりと出る。また怒られるかと思いきや、意外なことに了承してくれた。
マヤさんがせっかく作ってくれたカレー食べる前に、風呂場で燃え上がって一回戦してしまい、その後相当怒られたけど。
夕方仕事に行く前に、真弥さんがいってらっしゃいのキスをくれた。もうそれだけで俺の顔はにやけてしまい、仕事に行きたくないなんて駄々をこねた。「お前はガキか」と笑われ、結局もう一度キスをして家を出る。
「堅祐。鍵、帰る時に閉めてポストに入れておくな」
手を振ってくれる真弥の笑顔にデレデレしながら病院へ向かう。
「あー、そうだ……合鍵作らなきゃ」
真弥がどういう気持ちでお付き合いを続行してくれているか分からない。オペ室だから身につけられないと言いつつ、しっかり指輪も受け取ってくれた。
しかも、職場を出たらさりげなくつけてくれているので、結構気に入ってくれているのかも知れない。
合鍵を渡すのってどうだろう。重い? それとも、嫌がられるだろうか──。
「マヤさんがうちに来る前に掃除と買い出ししておかなきゃ」
夜勤明けにマヤさんが来てくれることになったので俺はルンルン気分でマンションに戻ったのだが、またエントランスに会いたくない人物がいた。
「親父……」
「堅祐、久しぶりだな。元気だったか?」
おざなりの挨拶。けれども、父親は相変わらず仏頂面だった。元気だったか、の声にまるで感情がない。
「ああ、元気だよ。外科の先生に色々教わって充実してるよ」
「そうか」
端的な返答。これもいつものことだが、話題の切り返しにしては、何となく歯切れが悪い。
「わざわざ忙しい中ここまで来たのは理由があんだろ?」
「……母さんがこっちに来ただろう」
またマヤさんの件か。夫婦揃ってやることが姑息でしつこい。
「俺も医者の卵として働いているんだから、放っておいてくれないかなあ」
「お前が、いつまでも結婚しないのが悪い」
頑固な父親は俺を「もの」としか見ていない。
「結婚に何の意味があるんだよ。どうせあんたらが求めているのはその先だろう、好きでもない女を孕ませてガキ作れって? 冗談じゃねえよ」
見合い写真が送られ、酷い時は勝手にセッティングされる。何度も興味のない女と無理矢理食事会をしてきた。あちらがその気になっても、興味が湧かない。
孫の顔がみたいと熱望する母親の期待には応えられそうもない。
「好きな人がいるんだ」
「お前が不毛な恋愛をしていると、母さんから……」
「不毛ってなんだよ、マヤさんは俺の外科医としての全てを守ってくれた命の恩人だ!」
浅川がメスを堅祐に向けた時、真弥は自分の手を差し出して庇った。外科医は手が命なんだから大事にしろと、堅祐の顔を殴りつけて怒った真弥。
相手を本気で大切だと思わない限り、身を呈してまで庇わないし、殴ってまで説得なんてしない。
「あの人ほど、俺を大切にくれた人はいない。本気で好きなんだ。俺は、マヤさんから絶対に離れない……!」
「それが本心なら何も言わない。母さんにもそう伝えよう……」
「ああ。ごめんな、孫の顔見せてやれなくて」
「仕方がないことだ。お前に対して金以外の愛情を注いでこなかったのが原因だろう」
仮面夫婦と思わないでくれと苦笑しながら親父は片手を上げて駅の方へと足を向けた。
寂しそうな背中を見送るのは辛かったが、下手に見合いをしても、その人に愛は囁けない。
俺はマヤさんを愛している。愛のない結婚をして、その人の人生を悲しませるなら何もしない方がいい。
◇
「こんなもんでいいかなあ?」
真弥が何を作ってくれるかわからなかったので、スーパーに寄って適当に具材を買いこんだ。
小さな冷蔵庫に入る分だけ野菜を突っ込み、ベランダに酒缶を置いて自然の力で冷やす。
鼻歌を歌い掃除機をかけて、散らばった衣類をまとめて洗濯機に入れる。
「やばい……眠い」
買い物に掃除に洗濯──しかも当直明け。休まずに身体を動かしていたら、疲れがどっと押し寄せてきた。
ちょっと仮眠取ろう──マヤさんが入ってこれるように玄関の鍵も開けておいたし、大丈夫だろう。
トントントントン。
──トントン。
頭の片隅で、包丁が規則正しく動く音がした。そうそう……女の家で寝てるとこうやってご飯を作ってくれる音がして──。
「あ、あれ……」
そうだよ、ここは自分の家だ。間抜けな声を聞いた真弥がぷっと笑う。
「ごめん、起こしたか。堅祐は今晩も当直だろ。まだ寝てていいよ」
上半身を起こすと、寝室に置いてあったブランケットがかけられていた。換気したまま放置していた部屋も綺麗に整えられている。
本当に、よくできた人だ……堅祐はひとつあくびをして、カウンターキッチンに立つ真弥の背後から鍋の中を覗いた。
「マヤさん、何作ってくれてるの?」
「鍋にしようかと思ったけど、この家って調味料が全然ないから、野菜カレーにした」
鍋は確かここに住み始めた時に買ってそのまま放置してたやつしかない。
まるで勝手知った女房のように手際のよい真弥の料理姿──堅祐は無意識に、彼の白い項にそっと舌を這わせていた。
「お、おいっ……まだ出来てないから──!」
「カレーは、じっくりコトコトでしょ」
真弥の手から包丁を取り上げてシンク下に収納する。鍋はとろ火に変更して、まな板も片付けた。
「勿論、カレーも食べるけど、先にマヤさんを食べたい……」
「肉……まだ入れてないんだけど」
「そんなん、ギリギリでいいでしょ、それに、こっちのお肉が──あだっ!」
調子に乗って真弥の首筋を吸っていると頭の上にゲンコツが落ちた。
「どこのエロ親父だよ! ばかなこと言ってないで──」
挽肉に手を伸ばした真弥の手首を掴み、堅祐は真弥の腰を自分の方に引き寄せた。既に昂っている堅祐の熱が真弥の尻に当たる。
「マヤさん、欲しい……」
「痕……残すなよ。まだ、年末ギリギリまで勤務残っているから」
「ふふっ、マヤさん、そんなコト気にしてくれるなんて意外とノリノリ──ってぇ!」
また額をぴしゃりと叩かれた。オペ室で鍛えられたスナップは結構痛い。
「これは、コッヘルとペアン渡すくらいの強さかな」
「怖っ……そんなの食らったら俺のおでこ壊れちゃう」
額を両手で押さえ、堅祐はささっと真弥から距離を取った。振り返った真弥は楽しそうに微笑んでいた。
「堅祐は今日も当直だろ。シャワー入って少しくらい寝ないと」
「うう……真弥さんと一緒に入りたい……」
睡魔と額のヒリヒリする痛みと、消化出来ない自分の下半身の熱に思わず本音がぽろりと出る。また怒られるかと思いきや、意外なことに了承してくれた。
マヤさんがせっかく作ってくれたカレー食べる前に、風呂場で燃え上がって一回戦してしまい、その後相当怒られたけど。
夕方仕事に行く前に、真弥さんがいってらっしゃいのキスをくれた。もうそれだけで俺の顔はにやけてしまい、仕事に行きたくないなんて駄々をこねた。「お前はガキか」と笑われ、結局もう一度キスをして家を出る。
「堅祐。鍵、帰る時に閉めてポストに入れておくな」
手を振ってくれる真弥の笑顔にデレデレしながら病院へ向かう。
「あー、そうだ……合鍵作らなきゃ」
真弥がどういう気持ちでお付き合いを続行してくれているか分からない。オペ室だから身につけられないと言いつつ、しっかり指輪も受け取ってくれた。
しかも、職場を出たらさりげなくつけてくれているので、結構気に入ってくれているのかも知れない。
合鍵を渡すのってどうだろう。重い? それとも、嫌がられるだろうか──。
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