91 / 126
同じ存在になる為に
しおりを挟む
返って来た言葉にルカは思わず固まった。
絶対に無理だと思っていたのに、まさか方法があるかもしれないというのはどういう事だろうか。
腕を緩め目を瞬きながらレイフォードの顔を見ると頬を撫でられる。
「⋯⋯えっと⋯」
「ルカが竜族になりたいなら、その方法はあるにはある」
「⋯ある⋯?」
さっきから言葉が上手く飲み込めなくて呆けた返事しか出来ない。そんなルカにクスリと笑ったレイフォードは、手を離すと左手を首の後ろへと回し長めの襟足を左に流して少しだけ首を前に倒し項を指差す。
「これが見えるか?」
「? ⋯⋯銀色の⋯何?」
示された場所を覗き込むと花びらのような形をした銀色の鱗があり、指先で触れるとツルンとした艶のある表面をしていた。
不思議な物がついているものだと思いながら見ていると、頬に口付けられ膝の上に座らされる。
「これは竜族の王しか持っていない大事な部分で〝神鱗〟というのだが、基本的にはあってもなくても、生きていく上では特に気にも留めないものだ」
「じんりん⋯」
「だが、とある理由に限りこれを使う必要があるのだが⋯」
髪を戻して神鱗を隠したレイフォードの手が頭と腰に回され強く抱き締められた。額や頬に唇が触れ、まるでここ数日の間触れ合えなかった分を埋めるような行動には申し訳なさを感じる。
情緒不安定だったとはいえ、大切な人を放っておきすぎた。
「⋯⋯その前に、ルカに番の事を説明しなくてはいけないな」
「つがい?」
「番とは、竜族にとって唯一無二の存在を示す言葉だ。私にとってはルカだが、正確に言えばルカはまだ私の番ではない」
「⋯⋯?」
番が特別好きな人という事は分かったが、番ではないという意味が理解出来なくて眉尻を下げると、少し考えるような素振りをしたレイフォードがふっと笑った。
「王が人間を選んだ場合、契るだけでは番にはなれない。本当の意味で番うにはまず神鱗を使ってルカを竜族にする必要があるんだ」
「え⋯」
「ルカが私の神鱗を飲む事で、ルカは竜族になれる」
「の、飲む?」
「ああ。それに私たちは既に精霊に認められているから、竜族になればルカはもう私だけの番だ」
まさか本当に竜族になれる方法があるとは思わなかったし、しかもその方法があの鱗を飲む事だなんて驚きだ。
(でも⋯飲むだけで竜族になれるんなら⋯これからもレイと一緒にいられるなら俺は⋯)
祖母を失った時のような悲しみをレイフォードには味わわせたくない。鱗を飲むという感覚は分からないけど、それだけでいいならルカは喜んで飲むつもりだ。
だからそう答えようと顔を上げたら、先ほどとは違い難しい顔をしたレイフォードがいて目を瞬く。
「飲めば竜族にはなれる。だが、それには耐え難い苦痛を伴うんだ」
「耐え難い苦痛⋯?」
「身体を根本から作り替える事になるからな。それが一月ほど続き、気が狂って自害を選ぶ者もいる。⋯私はそれが怖い」
耐え難い苦痛とは、祖母やクレイルを失った時よりも辛く苦しいものなのだろうか。
落ち着いていた悲しい気持ちがぶり返しそうで堪えるように下唇を噛んだら、レイフォードの親指がそこを撫でおもむろに口付けてくる。すぐに離れたが、彼の方が泣いてしまいそうなほど切ない顔をしていてルカは目を見瞠った。
「もしそのせいでルカが命を落としたら、とてもじゃないが私は耐えられない。あとを追ってしまうだろうな」
「レイ⋯」
「だから、私は確実にルカが生きている未来を選びたい」
つまりそれは、一緒にいられる時間があと九十年でも構わないという事か。だがそれだと、ルカが思った〝レイフォードに同じ悲しみを味わわせたくない〟という気持ちは成就しない。
緩く頭を振ったルカは、腕を上げてレイフォードの首に回すとぎゅっと抱き着いた。
「前にも言ったじゃん。俺はそんなにヤワじゃないって」
「だが、自ら命を絶つ者がいるほどの苦痛だ。いくらルカでも⋯」
「俺を信じてよ、レイ」
「⋯⋯」
顔を上げ、真っ直ぐに紫の瞳を見つめて言えば、言葉に詰まったレイフォードがぐっと眉根を寄せる。
レイフォードだって本心ではルカに竜族になって貰いたいと思っているはずだ。ただルカの身を案じて口にしないだけで、少しでも長く共にいられるならそっちの方がいいに決まっている。
「レイと同じ竜族になれるなら、俺頑張れるから。絶対死なないし、自分で死んだりもしない」
「⋯⋯約束出来るか?」
「約束する」
「破ったら、私も一緒に逝くからな」
「⋯うん」
本当は自分が命を落としたとしても生きていて欲しいけど、こんなにも想ってくれるレイフォードにそんな事は言えなかった。
頷き、自分から口付けて数回啄むと腰が抱かれ舌が入ってくる。久し振りの深いキスに身体を震わせたルカは、舌先で擦ってくる肉厚な舌に軽く歯を立てた。
ピクリと反応して唇を離したレイフォードが口端を上げて笑う。
「悪戯っ子だな」
頬を擽られ首を竦めて笑うと再び唇が重なり今度はどちらともなく舌を絡ませ合う。
最初は無知過ぎて口付けさえ知らなかった。レイフォードだったから、その心地良さも触れ合う気持ち良さも知る事が出来て今は自分から行動に移せるまでになってる。
この幸せの為にも、絶対に耐え難い苦痛とやらに負けたくない。
「レイ。俺、約束守るから。絶対絶対、竜族になるから」
「ああ⋯信じてる」
背中が強く抱き締められ胸元にレイフォードが顔を埋める。
いつもは大人で凛としている彼の甘えるような仕草に笑みを零したルカは、心の中でも決意を新たにし柔らかな金の髪へと頬を寄せた。
レイフォードの悲しい顔だけは、絶対に見たくない。
絶対に無理だと思っていたのに、まさか方法があるかもしれないというのはどういう事だろうか。
腕を緩め目を瞬きながらレイフォードの顔を見ると頬を撫でられる。
「⋯⋯えっと⋯」
「ルカが竜族になりたいなら、その方法はあるにはある」
「⋯ある⋯?」
さっきから言葉が上手く飲み込めなくて呆けた返事しか出来ない。そんなルカにクスリと笑ったレイフォードは、手を離すと左手を首の後ろへと回し長めの襟足を左に流して少しだけ首を前に倒し項を指差す。
「これが見えるか?」
「? ⋯⋯銀色の⋯何?」
示された場所を覗き込むと花びらのような形をした銀色の鱗があり、指先で触れるとツルンとした艶のある表面をしていた。
不思議な物がついているものだと思いながら見ていると、頬に口付けられ膝の上に座らされる。
「これは竜族の王しか持っていない大事な部分で〝神鱗〟というのだが、基本的にはあってもなくても、生きていく上では特に気にも留めないものだ」
「じんりん⋯」
「だが、とある理由に限りこれを使う必要があるのだが⋯」
髪を戻して神鱗を隠したレイフォードの手が頭と腰に回され強く抱き締められた。額や頬に唇が触れ、まるでここ数日の間触れ合えなかった分を埋めるような行動には申し訳なさを感じる。
情緒不安定だったとはいえ、大切な人を放っておきすぎた。
「⋯⋯その前に、ルカに番の事を説明しなくてはいけないな」
「つがい?」
「番とは、竜族にとって唯一無二の存在を示す言葉だ。私にとってはルカだが、正確に言えばルカはまだ私の番ではない」
「⋯⋯?」
番が特別好きな人という事は分かったが、番ではないという意味が理解出来なくて眉尻を下げると、少し考えるような素振りをしたレイフォードがふっと笑った。
「王が人間を選んだ場合、契るだけでは番にはなれない。本当の意味で番うにはまず神鱗を使ってルカを竜族にする必要があるんだ」
「え⋯」
「ルカが私の神鱗を飲む事で、ルカは竜族になれる」
「の、飲む?」
「ああ。それに私たちは既に精霊に認められているから、竜族になればルカはもう私だけの番だ」
まさか本当に竜族になれる方法があるとは思わなかったし、しかもその方法があの鱗を飲む事だなんて驚きだ。
(でも⋯飲むだけで竜族になれるんなら⋯これからもレイと一緒にいられるなら俺は⋯)
祖母を失った時のような悲しみをレイフォードには味わわせたくない。鱗を飲むという感覚は分からないけど、それだけでいいならルカは喜んで飲むつもりだ。
だからそう答えようと顔を上げたら、先ほどとは違い難しい顔をしたレイフォードがいて目を瞬く。
「飲めば竜族にはなれる。だが、それには耐え難い苦痛を伴うんだ」
「耐え難い苦痛⋯?」
「身体を根本から作り替える事になるからな。それが一月ほど続き、気が狂って自害を選ぶ者もいる。⋯私はそれが怖い」
耐え難い苦痛とは、祖母やクレイルを失った時よりも辛く苦しいものなのだろうか。
落ち着いていた悲しい気持ちがぶり返しそうで堪えるように下唇を噛んだら、レイフォードの親指がそこを撫でおもむろに口付けてくる。すぐに離れたが、彼の方が泣いてしまいそうなほど切ない顔をしていてルカは目を見瞠った。
「もしそのせいでルカが命を落としたら、とてもじゃないが私は耐えられない。あとを追ってしまうだろうな」
「レイ⋯」
「だから、私は確実にルカが生きている未来を選びたい」
つまりそれは、一緒にいられる時間があと九十年でも構わないという事か。だがそれだと、ルカが思った〝レイフォードに同じ悲しみを味わわせたくない〟という気持ちは成就しない。
緩く頭を振ったルカは、腕を上げてレイフォードの首に回すとぎゅっと抱き着いた。
「前にも言ったじゃん。俺はそんなにヤワじゃないって」
「だが、自ら命を絶つ者がいるほどの苦痛だ。いくらルカでも⋯」
「俺を信じてよ、レイ」
「⋯⋯」
顔を上げ、真っ直ぐに紫の瞳を見つめて言えば、言葉に詰まったレイフォードがぐっと眉根を寄せる。
レイフォードだって本心ではルカに竜族になって貰いたいと思っているはずだ。ただルカの身を案じて口にしないだけで、少しでも長く共にいられるならそっちの方がいいに決まっている。
「レイと同じ竜族になれるなら、俺頑張れるから。絶対死なないし、自分で死んだりもしない」
「⋯⋯約束出来るか?」
「約束する」
「破ったら、私も一緒に逝くからな」
「⋯うん」
本当は自分が命を落としたとしても生きていて欲しいけど、こんなにも想ってくれるレイフォードにそんな事は言えなかった。
頷き、自分から口付けて数回啄むと腰が抱かれ舌が入ってくる。久し振りの深いキスに身体を震わせたルカは、舌先で擦ってくる肉厚な舌に軽く歯を立てた。
ピクリと反応して唇を離したレイフォードが口端を上げて笑う。
「悪戯っ子だな」
頬を擽られ首を竦めて笑うと再び唇が重なり今度はどちらともなく舌を絡ませ合う。
最初は無知過ぎて口付けさえ知らなかった。レイフォードだったから、その心地良さも触れ合う気持ち良さも知る事が出来て今は自分から行動に移せるまでになってる。
この幸せの為にも、絶対に耐え難い苦痛とやらに負けたくない。
「レイ。俺、約束守るから。絶対絶対、竜族になるから」
「ああ⋯信じてる」
背中が強く抱き締められ胸元にレイフォードが顔を埋める。
いつもは大人で凛としている彼の甘えるような仕草に笑みを零したルカは、心の中でも決意を新たにし柔らかな金の髪へと頬を寄せた。
レイフォードの悲しい顔だけは、絶対に見たくない。
835
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる