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第3章 広く人材を集めよう
第14話 北へ
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商会を設立し、当面の活動資金を得た由紀たちは、船を動かすという当初の目標に向けて人材の確保に乗り出すことにした。
商会の監査役になっている華小路薫には、今年一年は人材を集めるのに力を注ぐので営業活動は二年目からになり初年度は配当できないと説明した。
それに対して薫は、
「馬鹿ね。由紀君たちに配当なんて元から当てにしていないわ。
こんな面白い人たちを手放さないために出資したんじゃないの。
今年の配当ができないなら、現物で何かいただこうかしら?
本当は、まだ何か持っているんでしょう、面白いもの。」
と催促されてしまった。
由紀は、クルーザー船の備品から、四人分の羽根布団と羽枕、二人分のガウンとバスローブを渡した。
華小路家の掛け布団は、高級な真綿の布団であったが、軽い羽根布団に薫は満足気であった。
**********
帝国暦二千五百九十五年三月一日、由紀たちが大八洲帝国に迷い込んで丸二ヶ月が経過したこの日、由紀と桜子は人材発掘の旅に出る。
目標は、船を動かせるだけの頭数を揃えること(由紀は寝床にしたいクルーザー船を動かす人員二百人、桜子は空母を動かす人員五百人と実は目標が違う。何で桜子が空母を動かしたいのかその真意は不明。)。
もっとも、一度に百人もの人間は教育できないので、今回はリーダーになる二十人ぐらいを目標にしている。
日本橋まで行き日本橋から国道四号線で福島を目指す。
ちなみに帝都の範囲を帝都環状線の内側と言ったがこれには例外があり、日本橋界隈と帝都中央駅から品川にかけての海までは環状線の外側も帝都に含まれるらしい。
日本橋から国道四号線を北上するのだが、日本橋界隈の街並みは立派であった。
特に、帝都銀行本店と伍越百貨店は、共に重厚な石造りで帝都の繁栄を象徴するかのようであった。
由紀は、日本橋の様相に目を見張っていた。
桜子の運転する三トン半トラックは、日本橋、上野、千住大橋、千住新橋と車の往来の少ない道を順調に飛ばして行った。
由紀たちは、夕刻には最初の目的地である白河に着いた。
翌朝、由紀たちは、昨晩泊まった宿の亭主から白河で一番の商家だと聞いた呉服屋の前にいた。
由紀が、店の前の掃除をしてる丁稚に、「商談で番頭に会いたい。」と伝えると、顔を赤らめた丁稚はそそくさと店の中に入っていった。
ちなみに、由紀の今の服装は、若草色のワンピースに、白いカシミアのカーディガンを羽織り、肩にはウールのショールをかけている。
薄く化粧もしており、丁稚が顔を赤らめるのは無理もない美少女になっていた。
一方の桜子は、パンツルックのスーツ姿で、いかにも男装の麗人といったいでたちであり、宝塚の男役を彷彿とさせるものであった。
桜子は、由紀の後ろに立ち、みかん箱大の桐の箱を携えていた。
奥から出てきた番頭は、女二人で商談と言って訪ねてきた由紀たちに怪訝な顔をした。
だが、二人の上等な服装を見て軽くあしらってはいけない人物だと判断し、奥に通すことにした。
奥に通された由紀は、
「はじめまして。わたくしは、日本商会の代表取締役の山縣と申します。
隣にいるのは、わたくしのビジネスパートナーの華小路にございます。
この度は、突然の訪問にもかかわらず、お話しする時間をとって頂き有り難うございます。
ここに紹介状がございますので、目を通していただけますか。」
といって、手に提げたトートバッグから、封書に包まれた紹介状を取り出すと番頭に差し出した。
紹介状と言ってもこの商家に宛てたものではない。
立派に装丁された三つ折の厚手の和紙に、「この者は、当家の御用商人であると共に当家の縁者であり、便宜を図って欲しい。」という内容が、華小路貴久の達筆な筆で遠まわしに書かれているもので、最後に子爵華小路貴久という署名と彼の印が入っている。
要は、紹介状という名の身分証明書あるいは、貴族の御用商人の証明書である。
番頭は、紹介状を読んで、門前払いしないで良かったと冷や汗をかいた。
番頭は、紹介状を由紀に返しながら、
「それで、日本商会の社長さんが、本日はどのようなご用件でございましょうか?」
と由紀たちに尋ねた。
「本日、こちらを訪ねたのは、こちら様がこの街一番の大店だと伺ったからです。
何分、私どもが扱う商品はどれも一点物の値が張るものばかりなので。
それと、やはり一番の大店と言うことで、このあたりの情報には詳しいのではないかと思いまして。」
といって、桜子に桐の箱を出すように言った。
「本日お持ちしたのは、グラスのセットでございます。
ワイングラス、シャンパングラス、タンブラーグラス など五種類を各十個でセットにしてあります。」
クルーザー船で使われてるクリスタルガラス製のグラスである。
仮にもかつては豪華客船と言われた船で使われている二十一世紀製のクリスタルガラスであり、この世界の技術で作れるものではない。
番頭は息を呑んだ。そして、
「これは、私どもの商いとは関係ないもので、私どもの主の道楽にかかるものです。
私にこれを如何こうする権限はありませんので、今主を呼んで参ります。」
と言って番頭は席をはずした。
ほどなくして、番頭は初老の人物を伴った戻ってきた。
老人は好々爺と言う笑みを浮かべているが、眼光鋭く目は全然笑っていなかった。
「帝都から来なすったようで、よう来られました。
私は、呉服白川屋の店主で、白川屋善吉と申します。
なんぞ、珍しいものをお持ちいただいたそうで?」
由紀と桜子は、善吉に挨拶したあと、桐箱を差し出した。
「ほう、舶来もののグラスですか。
これは、確かに番頭では判断つきかねるものですな。
こんなに透き通ったグラスは今まで見たことがない。しかも、信じられないくらい薄い。
輝きはまるで本物の水晶のようだ。
良いに目の保養になりました。
でも、これは手が出ませんな。
心は欲しいって言ってますが、身の程をわきまえませんと。
私の道楽で、これを買うのは贅沢すぎますわ。
ちなみに由紀さんは、いかほどでこれをお譲りいただけるのですか?」
由紀は、四百圓 と言った。これは、由紀が希望する価格の倍である。
桜子から、どうせ足元を見られるから最初は倍で吹っかけてみろと教えられていたからである。
「おお、これは相場も読めない小娘とは侮ることはできませんな。
私も、道楽にいくらでも金を使えるなら、そのくらいは出しますよ。
でも、目利きはあるようですが、売る場所を間違えていますよ。
この辺でそんなお金を道楽に出せるのは、お殿様か、酒田の本間様ぐらいですよ。
なんで、東北まで来たんですかい?」
と善吉は眼光を緩めてにっこり笑っていった。
由紀は、自分の会社を女性二人で設立したこと、事業を本格的に始めるに当たって優秀な女性従業員が欲しいこと、東北で身売りに出される少女の中から頭の良い子を買って教育しようとしていることを話した。
その上で、東北地方の農家の状況や身売りの実態の情報が欲しくて、情報を多く持っている地域の大店に接触しようとしたこと、大店の店主の気を引くような商品を持ってきたことを話した。
「そういうことでしたか。
でしたら、こちらにも少し分があるようですね。
正直、山縣さんが持ってきたグラスは、喉から手が出るくらい欲しかったんです。
でも、こちらも商人、商いとは関係ないわし自身の道楽に使ってよい金はわきまえてます。
山縣さんの言い値の四百円は、わしから見ても妥当だと思って諦めていた訳ですが、
どうですか取って置きの情報を提供しますので、ドンと値引いてもらえないでしょうか?」
話を聞くと、値引きの引き換えに由紀がもらえる情報は、東北地方一帯の昨年の作柄の細かい地域別情報と身売りの実情といった一般情報に加えて、善吉が掘り出し物と太鼓判を押す娘の情報、しかも娘の保護者に口利きをしてくれると言う。
その娘の話をもう少し詳しく聞いた由紀たちは、これが原価でこれ以上値引きはできないと大嘘をついて、いっきに半額の二百圓を提示した。
善吉は、ホクホク顔で、桐箱を引き寄せると、もう返さんぞと言うばかりに腕に抱えた。
次話予告
第十五話にしてやっとヒロインが登場します。
商会の監査役になっている華小路薫には、今年一年は人材を集めるのに力を注ぐので営業活動は二年目からになり初年度は配当できないと説明した。
それに対して薫は、
「馬鹿ね。由紀君たちに配当なんて元から当てにしていないわ。
こんな面白い人たちを手放さないために出資したんじゃないの。
今年の配当ができないなら、現物で何かいただこうかしら?
本当は、まだ何か持っているんでしょう、面白いもの。」
と催促されてしまった。
由紀は、クルーザー船の備品から、四人分の羽根布団と羽枕、二人分のガウンとバスローブを渡した。
華小路家の掛け布団は、高級な真綿の布団であったが、軽い羽根布団に薫は満足気であった。
**********
帝国暦二千五百九十五年三月一日、由紀たちが大八洲帝国に迷い込んで丸二ヶ月が経過したこの日、由紀と桜子は人材発掘の旅に出る。
目標は、船を動かせるだけの頭数を揃えること(由紀は寝床にしたいクルーザー船を動かす人員二百人、桜子は空母を動かす人員五百人と実は目標が違う。何で桜子が空母を動かしたいのかその真意は不明。)。
もっとも、一度に百人もの人間は教育できないので、今回はリーダーになる二十人ぐらいを目標にしている。
日本橋まで行き日本橋から国道四号線で福島を目指す。
ちなみに帝都の範囲を帝都環状線の内側と言ったがこれには例外があり、日本橋界隈と帝都中央駅から品川にかけての海までは環状線の外側も帝都に含まれるらしい。
日本橋から国道四号線を北上するのだが、日本橋界隈の街並みは立派であった。
特に、帝都銀行本店と伍越百貨店は、共に重厚な石造りで帝都の繁栄を象徴するかのようであった。
由紀は、日本橋の様相に目を見張っていた。
桜子の運転する三トン半トラックは、日本橋、上野、千住大橋、千住新橋と車の往来の少ない道を順調に飛ばして行った。
由紀たちは、夕刻には最初の目的地である白河に着いた。
翌朝、由紀たちは、昨晩泊まった宿の亭主から白河で一番の商家だと聞いた呉服屋の前にいた。
由紀が、店の前の掃除をしてる丁稚に、「商談で番頭に会いたい。」と伝えると、顔を赤らめた丁稚はそそくさと店の中に入っていった。
ちなみに、由紀の今の服装は、若草色のワンピースに、白いカシミアのカーディガンを羽織り、肩にはウールのショールをかけている。
薄く化粧もしており、丁稚が顔を赤らめるのは無理もない美少女になっていた。
一方の桜子は、パンツルックのスーツ姿で、いかにも男装の麗人といったいでたちであり、宝塚の男役を彷彿とさせるものであった。
桜子は、由紀の後ろに立ち、みかん箱大の桐の箱を携えていた。
奥から出てきた番頭は、女二人で商談と言って訪ねてきた由紀たちに怪訝な顔をした。
だが、二人の上等な服装を見て軽くあしらってはいけない人物だと判断し、奥に通すことにした。
奥に通された由紀は、
「はじめまして。わたくしは、日本商会の代表取締役の山縣と申します。
隣にいるのは、わたくしのビジネスパートナーの華小路にございます。
この度は、突然の訪問にもかかわらず、お話しする時間をとって頂き有り難うございます。
ここに紹介状がございますので、目を通していただけますか。」
といって、手に提げたトートバッグから、封書に包まれた紹介状を取り出すと番頭に差し出した。
紹介状と言ってもこの商家に宛てたものではない。
立派に装丁された三つ折の厚手の和紙に、「この者は、当家の御用商人であると共に当家の縁者であり、便宜を図って欲しい。」という内容が、華小路貴久の達筆な筆で遠まわしに書かれているもので、最後に子爵華小路貴久という署名と彼の印が入っている。
要は、紹介状という名の身分証明書あるいは、貴族の御用商人の証明書である。
番頭は、紹介状を読んで、門前払いしないで良かったと冷や汗をかいた。
番頭は、紹介状を由紀に返しながら、
「それで、日本商会の社長さんが、本日はどのようなご用件でございましょうか?」
と由紀たちに尋ねた。
「本日、こちらを訪ねたのは、こちら様がこの街一番の大店だと伺ったからです。
何分、私どもが扱う商品はどれも一点物の値が張るものばかりなので。
それと、やはり一番の大店と言うことで、このあたりの情報には詳しいのではないかと思いまして。」
といって、桜子に桐の箱を出すように言った。
「本日お持ちしたのは、グラスのセットでございます。
ワイングラス、シャンパングラス、タンブラーグラス など五種類を各十個でセットにしてあります。」
クルーザー船で使われてるクリスタルガラス製のグラスである。
仮にもかつては豪華客船と言われた船で使われている二十一世紀製のクリスタルガラスであり、この世界の技術で作れるものではない。
番頭は息を呑んだ。そして、
「これは、私どもの商いとは関係ないもので、私どもの主の道楽にかかるものです。
私にこれを如何こうする権限はありませんので、今主を呼んで参ります。」
と言って番頭は席をはずした。
ほどなくして、番頭は初老の人物を伴った戻ってきた。
老人は好々爺と言う笑みを浮かべているが、眼光鋭く目は全然笑っていなかった。
「帝都から来なすったようで、よう来られました。
私は、呉服白川屋の店主で、白川屋善吉と申します。
なんぞ、珍しいものをお持ちいただいたそうで?」
由紀と桜子は、善吉に挨拶したあと、桐箱を差し出した。
「ほう、舶来もののグラスですか。
これは、確かに番頭では判断つきかねるものですな。
こんなに透き通ったグラスは今まで見たことがない。しかも、信じられないくらい薄い。
輝きはまるで本物の水晶のようだ。
良いに目の保養になりました。
でも、これは手が出ませんな。
心は欲しいって言ってますが、身の程をわきまえませんと。
私の道楽で、これを買うのは贅沢すぎますわ。
ちなみに由紀さんは、いかほどでこれをお譲りいただけるのですか?」
由紀は、四百圓 と言った。これは、由紀が希望する価格の倍である。
桜子から、どうせ足元を見られるから最初は倍で吹っかけてみろと教えられていたからである。
「おお、これは相場も読めない小娘とは侮ることはできませんな。
私も、道楽にいくらでも金を使えるなら、そのくらいは出しますよ。
でも、目利きはあるようですが、売る場所を間違えていますよ。
この辺でそんなお金を道楽に出せるのは、お殿様か、酒田の本間様ぐらいですよ。
なんで、東北まで来たんですかい?」
と善吉は眼光を緩めてにっこり笑っていった。
由紀は、自分の会社を女性二人で設立したこと、事業を本格的に始めるに当たって優秀な女性従業員が欲しいこと、東北で身売りに出される少女の中から頭の良い子を買って教育しようとしていることを話した。
その上で、東北地方の農家の状況や身売りの実態の情報が欲しくて、情報を多く持っている地域の大店に接触しようとしたこと、大店の店主の気を引くような商品を持ってきたことを話した。
「そういうことでしたか。
でしたら、こちらにも少し分があるようですね。
正直、山縣さんが持ってきたグラスは、喉から手が出るくらい欲しかったんです。
でも、こちらも商人、商いとは関係ないわし自身の道楽に使ってよい金はわきまえてます。
山縣さんの言い値の四百円は、わしから見ても妥当だと思って諦めていた訳ですが、
どうですか取って置きの情報を提供しますので、ドンと値引いてもらえないでしょうか?」
話を聞くと、値引きの引き換えに由紀がもらえる情報は、東北地方一帯の昨年の作柄の細かい地域別情報と身売りの実情といった一般情報に加えて、善吉が掘り出し物と太鼓判を押す娘の情報、しかも娘の保護者に口利きをしてくれると言う。
その娘の話をもう少し詳しく聞いた由紀たちは、これが原価でこれ以上値引きはできないと大嘘をついて、いっきに半額の二百圓を提示した。
善吉は、ホクホク顔で、桐箱を引き寄せると、もう返さんぞと言うばかりに腕に抱えた。
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