瞬間移動がやりたくて〜空間魔法編〜

ストレットフィールド

文字の大きさ
179 / 265

第179話 ユベル子爵

しおりを挟む
「これがユベル子爵のおうちですか?」

「あぁこれは別宅だな。本宅はウェッジコートにあるからな」

「あっそうでしたね」

思ったよりも小さい家。祝福の拠点と同じ大きさぐらいな為に驚くが、アルの説明でそうかと思い出す

「じゃあ俺とノエルで行くから、シスレー達は帰っててくれ」

「私はここで待ってますわ!」

「うちも待ってるよ、すぐにどうなったか聞きたいから」

健気な2人の愛情を僕は感じる

「じゃあこれ金貨1枚渡すので、そこの近くのカフェで時間潰しててください。僕らが終わったら行くので」

シスレー達にお金を渡し、アルがベルを鳴らそうとするので

「サリアさんいこっか」

「えぇ・・・」

不安そうなサリアをシスレーが連れて行くため、僕もシスレーとサリアに笑顔で大丈夫ですと伝える

「お前は適当にしといてくれ、俺が頼みこむからよ」

「分かりました」

アルがふっと一呼吸いれるとベルを鳴らした

カラーン

高くいい音色が一度鳴らすと、余韻が残る様になり続ける

しばらくすると、門ごしから30代ぐらいの女性がメイド服をきて現れると

「どなたですかな」

「・・・祝福探しのアルフレッドです。ユベル子爵にお願い事があり、参上しました」

昨日あったばかりじゃないのだろうか?それでも聞いてくる感じにアルも微妙な顔をしている

「お約束はされてますかな」

「いえ、緊急の用事ですので出来ていません」

「それは通すわけには行きません、また日を改めてお越しください」

「おいおい!こっちは緊急だっていってるだろ!」

アルがそういうも聞く耳を持たない様子で、後ろ姿が遠ざかっていく

貴族が偉いのは分かるが、あの使用人は偉くないだろ。勘違い野郎は成敗!と僕は行動にうつす

アルの腕をつかみブリンク

「いやぁ頼んでみるもんですねー、約束もないのにいれてくれるなんて」

「は?・・・おまえ」

鉄格子の門なんてあって無いような物、僕らはこの女性にお願い事にきたのではない。

「え?なにしてるのです!」

僕らが入ってきている事により、女性は驚きもしたもののすぐに怒鳴り声をあげる

「え?通してくれたのはお姉さんじゃないですか、だから僕達は入れてるのに何怒ってるんですか?」

「わ、私は通した覚えはありません!」

「じゃあ僕らはどうやって中に?」

「知りませんよ!よじ登ったとかでしょう!」

「この門や壁を一瞬にですか?」

門や壁は3mはある、ディティマールの僕だってジャンプしてもそんなに跳べない

「そ・・・それは・・・そんな事どうでもいいわ!!早く出て行きなさい、守衛をよぶわよ!」

「なんで自分から入れておいて、早くでていけとは困った人ですね~。守衛さん呼んでくださいよ、あなたでは話になりません」

アルは珍しく僕が率先して喋っているので、黙って様子をみてくれている

「ちょっときてー!侵入者!!侵入者です!」

本当に守衛を呼んでいるのか、大声で叫ぶ

僕らは何もせずその場で待機していると、一人剣を持った執事服の男性が現れて

「メソッドさん!こいつら侵入者です!すぐに退治をお願いします!」

女性がその執事、メソッドという50代ぐらいの男性に声をかけた

「・・・アルフレッド殿、侵入者とはどういう了見かな」

ジロリと見つめる目は、アルが何か不振な事でも呟くとすぐにでも斬りかかってきそうな様子だ

「侵入者だなんて、とんでもないです。そちらの女性がこちらの要件を伝えると通してくれたのに、いきなり騒ぎ始めたのです」

僕が口を開くと視線の先を僕に移し、同じようにジロリとみられる

「・・・君はどなたかな」

「これは失礼いたしました。祝福探しのノエルです」

僕は挨拶と同時にお辞儀、日本人スタイルだ

「ほぉ、名乗るのか。クレア、彼はこう言ってるが」

「嘘っぱちです!信用してはいけません!」

メソッドさんが女性をクレアと呼ぶ。クレアという女性も反論するが

「ふむ・・・何が正しいのか分からんが、君らは危害を加えに来たわけではないようだな」

「もちろんです。そうしているのならそちらの女性は既に死んでいるでしょうね。仮にも僕らはDランクの冒険者、武器の類を持っていなくてもそれぐらいは」

僕が脅しの言葉を伝える

「こ、これだから冒険者という人種は!今の発言こそ野蛮な言葉です!メソッドさん!」

「ノエル殿、あまり不用意な言葉は控えて頂きたい」

「失礼いたしました。ですが私達も緊急の案件ですので、そちらの女性の一貫していない行動に少しいら立ちを見せてしまいました」

僕は頑なにこの女性のせいにすると決め込んでいるのだ

「ふむ・・・アルフレッド殿はユベル様もお気に入りのサーヤ殿のお連れ様だ。私から、ユベル様に許可をもらってこよう」

「ありがとうございます」

僕はまた頭を下げる

「ふむ・・・」

僕の様子をみて、また呟くとメソッドさんは家に戻り、その後を早足でクレアという女性もついていった

「・・・はぁお前みててヒヤヒヤしたぜ」

「たまには説得じゃなく、ペテンで言いくるめるのも手ですよ」

「お前そんな事できたんだな」

「全くです、勝てる材料がないとやりません」

「クク、そうか頼りになるやつだなノエル」

3分ほどで、メソッドさんは帰ってくると

「ユベル子爵がお会いになるそうだ、粗相のないように頼むぞ」

「はい、ありがとうございます」

僕がお礼をいうと、アルも同じように頭をさげた

メソッドさんに連れられ、家の中へ。家の大きさはそこまで大きくない物の、入ってみれば内装はやはり貴族だと思わせられる家具たちがあった

コンコン

メソッドさんがドアをノックすると

「いいぞー、はいれー」

そんな返事がくるが、僕が想像するよりももっと若い声に疑問がうかぶ

えっユベル子爵何歳?5.60代だと思っていたが声色が2.30代だぞ

そんな疑問が浮かび、中に入る

「失礼いたします。先ほど申しました通り、アルフレッド殿とその連れ、ノエル殿を連れてまいりました」

メソッドさんに促され、中にはいる。メソッドさんの体越しに見えていたが今はユベル子爵の全貌がみえた

見た目はやはり20代後半から30代。小太りで茶色のカールした髪に、口ひげを蓄えた男性だ

「失礼いたします」

アルが声をかけ頭を下げる為、同じように頭を下げる

「気楽にやれアルフレッド、それにそこのお前も硬くならなくていいぞ。緊急の要件なんだってな?」

何か思っている貴族の風貌なのに、喋ると一気に雰囲気が変わる

「はい、昨夜のランスミリザ邸襲撃の事はご存じだと思うのですが」

「おぉ、耳にしているぞ、お前らも行くといってたな」

「はい、そこで魔法使いが攫われたという話も」

「しってるぞ、その件から帝国が宣戦布告し戦争が始まるのだな」

貴族ってやっぱり耳が早いな

「昨夜の襲撃で、サーヤも連れ去られてしまいました・・・」

「な、なに!?お、お前なにしてた!一緒にいたのではないのか!」

「はい・・・不甲斐ないです」

「こ、こうしてはおられん!サーヤの捜索をギルドにい、いらいするのだ!メソッド!すぐに手配を!」

これはこのユベル子爵もサーヤさんに入れ込んでいる様子か?やっぱもてるんだなサーヤさんは

「ちょっちょとお待ちを!その件で私はお願いにきたのです!」

「な、なにをお願いするのだ!お前サーヤも守れないでどの面下げてここにきた!」

一気に豹変するユベル子爵。これはかなり惚れているのだろうか

「帝国へ捜索や工作などは、Cランク以上でしか受けれず・・・ユベル子爵に私とノエルに帝国へいけるよう指名依頼を出して頂きたいのです」

「なにをバカな事を!サーヤを守れなかったやつ、誰が信用するか!メソッド!Bランク以上だ!Bランク以上に依頼をだせ!」

「必ずサーヤを助け出します!お願いします!」

「馬鹿をいうな!もう帰れ!」

話が出来そうにない様子で激怒しているユベル子爵にこれ以上、説得は無理だろう

メソッドさんもそれを察し、僕らを部屋から出す様に案内する為、少し口を挟むことに

「あっユベル様、グレム酒は飲まれましたか?あれ実は私が見つけたんですよ」

「・・・その件は感謝している。だがこれは話は別だ」

グレム酒という言葉に少し熱が引いたのか、声のトーンは落ちる

「いえいえ、たまたま拾ったものなのでお渡し出来てよかったです。ユベル子爵はグレム酒を飲むのがお好きなようですね」

「あぁ、私の祖父、父上が好きだったのでな。私も影響された」

なるほど・・・年代が多かったから一人で集めた物と勘違いしてユベル子爵は年をとっていると錯覚したのか。3代にわたってか

それにユベルはグレム酒の話になると一気に、機嫌をよくしている

「なるほど、3代で集めたものなのですね。まさに家系のように受け継がれる様は素晴らしいものですね」

「おぉ分かるか!そうなのだ、祖父や父上が感じた物を時代を超えて私も味わえるとはすばらしいと思わんかね」

「時代を感じれるのはいいことですね。ユベル子爵はお酒を集め、飲むのが好きというのは私と少しにていますね」

「おっそうか!ノエルもその歳でグレム酒の良さが分かるか!」

「いえ、私は壊すのが好きなのです」

「こわす・・・?こわすとは壊すか?」

「はい、アルフレッドもお酒が好きなものでこの袋にいつもお酒をいれて持ち運んでいるのですが、そうですねユベル子爵もいることなので、このグレム酒がいいでしょうか」

よく分からないが、ユベルの酒蔵ではなく街で拾ったものをイベントリから取り出すふりをする。隣でぼそりまさかと呟くアルを置いて僕は話を続ける

「おっおぉ!それはロック蝶が描かれている41年物か!?そんなのも持っていたのか!」

「ロック蝶というんですね、この蝶々は」

「そうだ!その年はロック蝶が大量にでて、いろんな花の蜜が市場に並んだとおじい様が嬉しそうに話をしていたのを覚えているぞ・・・うんうん」

へー、お酒集めも楽しそうじゃん。でもこれは壊れる運命なのだ

「そうですか、いいですね思い出話にも花が咲きそうです。そこで話は戻るのですが私は壊すのが好きなのです。こんな風にね」

勢いよく振り被る僕、それをあーあという顔でみるアルと目が合うがもう僕の手はとまらなかった

「えい!」

勢いよくそのグレム酒の瓶を地面に叩きつける

きれいにパリンと割れて、中のグレム酒は絨毯を赤く染めていく

「は?お、おまえ何をしている!!」

「ノエル殿!粗相のないようにといったはず!」

ユベルとメソッドに怒られるが、大丈夫こんなときに便利なのがそう

「あっ大丈夫ですよ。汚れた破片はすぐに片づけますので。リコール!」

床にこぼれたグレム酒は綺麗に消え、絨毯にしみこんだ赤見をきえる。散らばったガラスもこの場にあるため、からの瓶がだけがそこに残った

僕を押さえつけに来たメソッドさんは、その光景をみて僕を捕まえようとした手を止めて空き瓶を拾い上げた

「メソッド!どうなった!グレム酒!どこだ!」

「分かりません、ここには空き瓶しかなく、床の汚れも消えております」

メソッドは冷静に事実を告げる

「ノエル!どういうことだ!」

「え?どうとは?僕のすきな事をお近づきの印にお披露目したのですが、お気に召さないようですね」

「お前、私がグレム酒を好きとしってよくそんな事を!もう二度と手に入らないかもしれないのだぞ!!」

「そうですか。僕はまだまだ出来るのでそこは違うようですね」

僕の言葉にユベルは驚いた顔をする

「お前まだ持ってるのか!よこせ!」

「嫌ですよ」

「メソッド!その袋を奪え!」

ユベルはメソッドへと命令する

「ノエル殿、その袋をいただいても。手荒な事はしたくないのでな」

「いいですよ、どうぞ」

何の偏屈もない小袋を渡す

「ふむ・・・ユベル様どうぞ」

「はっはっは、どれどれ何を隠し持っている・・・何も入ってはないではないか!」

小袋をさぐり空っぽの小袋だと分かり、僕に投げつける為

「え?入ってますよ、ほら」

僕はすぐに小袋を探る振りをし、もう一本適当に選んだグレム酒を出す

「・・・」

「おい!お前どこからだした!」

「これ僕しか出せないアーティファクトなんですよね。あーこの瓶も割ったらユベル様も僕の趣味を理解して頂けるでしょうか」

僕はまた瓶を振り被る

「ま、まてまて!!」

「どうしました?一緒に割りたいです?」

「まて、まってくれ落ち着いて話をしようじゃないか」

ユベルが話をしようと言ってくれている為、僕はグレム酒をアルに渡す

アルはそれを受け取ると、僕をみて小さくうなずく

少し手荒でいいやり方ではないが、ここからはアルが話をまとめてくれるだろう。こっちにも優位な材料があるのだから

「私からももう一度、お願いを聞いて頂きたい」

「・・・脅しているのか」

「いえ、先ほどからずっとお願いと言っております」

アルは優位になったとはいえ、お願いしている姿勢は崩さなかった。いつものなら吹っ掛けたり、脅したりするのに、真摯にお願いしている

これじゃあ僕だけが悪者じゃないか

そこからアルは必至に頭を下げて、お願いをしていた

「・・・お前ら2人まだDランクだろ。ギルドの方針をまげてまで私の意見が通るとは思えんな」

「そこ何とかお願いします!」

「ユベル様、関所ぐらいなら通れる依頼を出せるのではないでしょうか」

アルが頼みこみ、考えを変えた感じでなくアルの熱意が伝わったような感じがユベルとメソッドから伝わってくる

「関所か・・・そこを通った後は知らんぞ。お前らが掴まろうが何も助けてやれんからな」

「じゃあ!」

「あぁ、関所を少し超えた先で適当な依頼をだしてやれ、メソッド」

「承知しました」

メソッドさんは、ユベルさんにそう言われて早々手配に入ってくれる様子だ

「はぁ~・・・お前らサーヤを必ず連れ戻せるんだろうな」

「必ず連れ戻します!」

「僕らこうみえても2度サーヤさんを救ってるので」

半ばあきらめた様子だ。指名依頼は一度に1っ回しかだせないと聞いている。僕らに出すとなると他のBランク冒険者を雇えない為だ

「・・・お前、お前だよ!貴重なグレム酒割りやがって!アルフレッドの熱意にかけてやったが、そのグレム酒は貰えるんだろうな!」

「ノエルが失礼な事をしました、どうぞお受け取りください」

「ったく、メンバーの躾もちゃんとしとけよな」

そんな口を開きながらも嬉しそうに、グレム酒を受け取っている

「私もまだ隠し持っているとは知らず、申し訳ないです」

「おい、ノエルまだ持っているのか?」

「さぁどうでしょうか。僕らが無事に帰ってこれたら祝い酒として出すかもしれませんね」

「アルフレッド!なんだこいつは!」

「すいません、こういうやつなんです。でも頼りになる俺の相棒なので今回は多めに見てください。俺からもグレム酒がどれぐらいあるか確かめておきますので!」

「まったく、頼むぞ」

なぜか僕が悪役になる事で、アルの好感が高くなっていっているようだ。別にいいけど、グレム酒拾ったの本当に僕なんだぞとまたいらない言葉を吐きそうになり、目をつぶりシスレーの笑顔を思い出す様に勤めた

「それから、お前ら侵入してきたとクレアが言ったが本当なのか」

「いえいえ、クレアさんに招き入れられましたよ。あの方少し記憶が飛ぶようなので気を付けた方がよろしいかと」

「お前がいう言葉は何も信用できん」

「いえいえ事実ですよ。昨日アルフレッドとクレアさんはお会いになったというのに、今日初対面のように接してこられましたし、少し心を患っているのかもしれません。冒険者に何か強い恨みがあるとか」

「分かるのか?いや・・・何が事実か知らんが、次からまずメソッドを通す様にしろ。こちらもクレアに言っておくからな」

「その方が賢明でしょうね。でないと、次からこちらのお宅の前がグレムのいい匂いと地面は綺麗なワイン色で染まるでしょうから」

「おまえ、絶対するなよ!アルフレッド絶対とめろ!そしたら話ぐらいはまず聞いてやるからな!」

「承知しました」

悪者なら悪者っぽく最後まで通そうかと思い、追い打ちをかけると面会は自由にしてもらえる許可がとれた。なんだ貴族も話が分かるやつはいるんだなと心の中で思う

しばらく、グレム酒の話のうんちくを聞き時間をつぶしていると、メソッドが戻ってくる

「こちら用意いたしました。スードリカの山の麓になるホグズマッシュの採取の依頼です。こちらは今の季節しかとれない高級珍味ですので、丁度良い依頼になるかと」

「あぁそれでいいな。これで関所は超えれるはずだを、後はそっちで何とかして必ずサーヤを見つけてこいよ」

「分かってます、私にとっても大事な人。ユベル子爵にとって大事な姪にあたるサーヤを必ず連れ戻します」

え?姪なの?

「うむ、ノエルは知らんがアルフレッド、お前は期待しているからな!」

「では、お二人とも私と一緒にギルドへ向かいましょう」

「はい、ユベル様ありがとうございました」

アルが深々と一礼をして出るので

「あっ次はグレム酒で染まった服など持参しましょうか。2本ぐらい使って浸しておけばいい色に」

最後の挨拶に、次回の手土産の候補をだしてあげるが

「いらんいらん!さっさとこいつもつれてけ!」

結局ユベルが面白いやつだった為、僕もからかう事をやめなかった

アルとメソッドさんはそのままギルドへ向かい、僕はシスレーを迎えに行く

カフェが並んでいる場所に着くが人が少なく感じる。みな戦争に何か準備をしだしているのだろうか

「おーい、こっちこっちー」

シスレーが先に僕を見つけ声をかけてくれる為、声の方角へ向かう

シスレーの前には空になったお皿、サリアの前には何も手を付けていない様子のケーキが置かれている

「おまたせしました。ユベルさんにお願いが通り指名依頼を頂けましたよ」

「おっ流石、アル君とノエル君!ほらサリアさん2人なら絶対大丈夫っていったじゃん」

「それでアルフレッド様はどこへ!」

「ユベルさんの使用人のメソッドさんという方と一緒に依頼を受けにギルドですよ」

「そう!」

僕から話しを聞くと、サリアは走ってギルドの方へ向かっていった

「ケーキ勿体無いので僕食べても?」

「いいよ、サリアさんそわそわして何も食べなかったから、はい金貨1枚もいらなかったよ」

ケーキをさっと食べると、僕らもギルドへ向かう

ユベル邸での出来事をシスレーに喋ると、何勿体無いことしてるのと怒られたのだ

それにユベルさんが優しくて助かったが、犯罪になりうることだったようで次からは馬鹿な事をするなと怒られた

「最初話聞いてもらう為だったんですけどね、ちょっと僕も楽しくなってしまってつい」

「ついじゃないよー!ほんとうち着いてなくて大丈夫かな・・・」

「でも僕の機転のおかげで指名依頼してくれるので、えっへん」

「えっへんじゃない!」

ちょっとは誰かに褒めてもらいたかったが、流石に今回は貴族に無礼を働き過ぎたためシスレーでさえ擁護してくれなかった
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

処理中です...