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11=連絡先=
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翌日、香ばしい匂いで目が覚めた美奈子。
ベットには一人で寝ていたが、トーストとバターの香りに優斗がまだいる事が分かった。
「おはよう、美奈子ちゃん」
体を起こしたところで、遠くから優斗の声が聞こえてきた。
「少し元気になった?」
「はい!すっかり」
飛び起きてキッチンへ向かう。
トーストやスクランブルエッグ、サラダがテーブルに並べられているが、一人分だけだった。
「優斗さんの分は?」
「オーナーから呼び出しあって、もう行かなくちゃいけなんだ」
美奈子に近寄った優斗は、その両頬を手で包み込み、チュッチュッと数回キスをした。
「週末の予定は?」
顔が離れた優斗に、美奈子は真っ赤な顔で答える。
「特に、何も……」
「じゃあ俺が予約してもいい?店休めるか今から交渉するから、最悪夜中だけになるけど」
黙って大きく首を縦に振った。
「一晩もらうけど、いい?」
それにも頷く。
「よし!それじゃあ、今日も張り切って仕事してくるよ」
美奈子をぎゅっと抱きしめた優斗は、一度大きく息を吸ってから離れた。
玄関まで見送った美奈子は、小さくなっていく優斗の背を見ていたが、ややしてあっと声を上げる。
「……また連絡先聞くの忘れた」
玄関ドアに額を擦り付けながらそう呟いた。
「お疲れ、美奈子」
その日の午後。
桜が席までやってきて付箋をそっとデスクの端に貼り付けた。見るとそこには電話番号らしき文字の羅列。
「ん?誰の番号?」
「阿澄から美奈子にってメッセージ来たんだけど、誰の番号か書いてなくて。今聞いてるから、分かったらまた来るね」
欲しい番号は優斗だけだが、桜経由で来るだろうか。首を捻りつつ業務に戻った。
その後桜がミーティングなどで駆り出され、席にいなかったため、その番号は定時後に判明する。
美奈子が欲しかった、優斗の番号だった。
「あの店長さんって、連絡とれにくいんだって。あまりスマホ見ないみたいで、みんな捕まえるの大変だって阿澄が言ってたの。だから美奈子ちゃんに教えといてって」
優斗の番号は嬉しいが、言われた事がいまいちピンとこなくて、首を捻りつつ桜を見る。
「今ね、店長さん、美奈子の事気になってるから、その美奈子から連絡が来るってなれば、少しはスマホを気にするんじゃないかって。阿澄と澄人の企みだから、美奈子は無理しなくていいよ」
でも、と桜は言ってから少し間をおき、微笑んでから続ける。
「美奈子は店長さんの事、嫌いじゃないよね?私は良い人だと思うよ。美奈子を大切にしてくれそうだし」
何も言えなくて無言で頷く。
「私は二人の距離が縮まればいいなって思うよ」
桜はそう嬉しそうに言って帰って行った。
「アプリでもSNSでもないし、電話番号でのメッセージって何送ったら良いんだろ……」
用事があるわけでもないしと、美奈子は自分のスマホを自宅のテーブルにおいて、くるくる回しながら考える。
画面を立ち上げては消す、番号を打ち込んでは消す、それを数回繰り返した美奈子。
考えるのに疲れて立ち上がった。
「…………」
部屋の中をうろうろしながら、チラリとスマホを見る。
「ん~」
テーブルにパッと手を伸ばして画面を立ち上げ、パパッとメッセージをうって送信した。
”あいたい”
シンプルな言葉だ。見るかどうかも分からない。
桜の言葉を間に受けるなら、メッセージなんて見ない可能性だってある。それでも今更取り消せないしと、美奈子はスマホを目にしないよう伏せた。
ゆっくり夕食を作り、のんびり食べている間も、優斗と交わした会話を思い出す。
最初に体を重ねた時の事まで思い出して、一人赤面してはニヤつく。
思い出すだけで幸せな気分になれる自分が不思議だった。
「あたしって、こんな単純だっけ?」
ふと伏せたスマホに目が向かう。
そっと手を伸ばし、裏返して見るが、待機画面になっても何も通知はなさそうだ。
残念そうに息を吐き出した美奈子は、立ち上がって浴室へ向かった。
ゆっくり風呂に浸かって出た美奈子。テーブルに置きっぱなしのスマホに目を向ける。
画面をタップしてみたが、やはり何も新着の通知はない。
「見てないか……」
タオルで髪の水分を拭き取りながら残念に思う。
「でも、週末は会えるから……」
そう呟いた時だった。
廊下からバタバタと足音が聞こえ、ガチャガチャと玄関の方から音が聞こえると思ったら優斗が顔を出した。ゼェゼェ言いながら上がってきた優斗は、真っ直ぐ美奈子の元に来ると、ぎゅっと抱きしめて言った。
「さっき連絡くれた?くれたよね?飛んできたけど違った?」
かなり息が上がっているが、走ってきたのだろうか。
「お店は……?」
「平日だし暇だったから任せてきた」
「え……それじゃあ途中で抜け出してきたの?」
「うん。美奈子ちゃんの一大事だと思って」
「そんな……」
”あいたい”のたった一言で飛んでくるなんて思ってもみなかった。ただ仕事中でも、ちょっとやりとりできたらくらいの気持ちで送ったのにと、美奈子は言葉を失う。
「メッセージで返事欲しかっただけなのに……」
「え!そうなの?」
驚いて体を離した優斗は、美奈子の肩に手を置いたまま顔を覗き込む。
「うん。お仕事の邪魔したいわけじゃないし、わがまま言って試そうとかそんなんじゃないから。ただ、元気しているかなとか……少しはあたしの事思い出して欲しいなとか、そんな事考えてたら送っちゃったって言うか……」
送った内容の通りに行動した優斗が悪いわけじゃない。それを誤解させないように説明するには、どうしたら良いのかと考えながら美奈子は続ける。
「あいたかったのは本当だよ?でも、お仕事の邪魔もしたくないな」
美奈子の言葉に、優斗は真剣な眼差しで頷く。
「このまま居座ったら気を使わせちゃうか。それじゃ、仕事に戻ろうかな」
「うん。週末を楽しみにしてる。だけど、時々はメッセージとかでやりとりしたいな。苦手?」
「スマホ無精なんだよなぁ」
その言葉に美奈子は笑って言う。
「出無精じゃないのにね」
「よく言われる……」
優斗はそう言うと、美奈子の肩に置いた手にぐっと力を入れる。
「チャージさせて」
密着した状態で、上から優斗の唇が覆い被さる。
「うん……」
キスをしながら返事をした美奈子。その口中に、優斗の舌が伸びてきて探索する。
「う……ふ……」
クチュクチュと口元から音が聞こえ、長いキスが続く。
「ふ……ん……」
苦しげな美奈子の声に、ようやく優斗の顔が離れた。
「俺、気づいちゃった」
余韻でぼうっとしたまま美奈子は優斗の言葉を待つ。
「苦しそうな美奈子ちゃんの声、ツボかも……」
優斗はそう言うと、ちゅっと軽いキスを最後にして体を離した。
「じゃ、仕事に戻るね」
手を振りながら出ていく優斗に、部屋の中で手を振る美奈子。
外から鍵がかけられるのを聞き届けると、パタンと椅子に崩れ落ちた。
「なんか最後、不安になるような事言ってなかった?」
期待と不安を孕んだ言葉に、美奈子は一人週末を危惧するのだった。
「金曜日~!」
ランチタイムに桜と合流し、外に出て一声、叫ぶように美奈子が言った。
「もしかして週末はデート?」
桜が美奈子にそう聞いてくる。
「うん、その予定」
「店長さんと?」
頷くと桜は手を叩いて喜んだ。
「よかった。うまく行ったんだね。なんだか不穏な事を阿澄が言ってたから心配だったんだ」
「不穏な事?」
「美奈子周辺の男関係を一掃したいのかもって阿澄が言ってたから」
一掃とは確かに穏やかじゃない。
「優斗さんがそう言ってたの?」
「うん。なんか聞かれたみたいよ。前に飲み会あったでしょ?向こうが五人で、愛衣蘭ちゃんが来てくれた時の」
「あ、うん。あれね」
優斗も知っている事だが、桜には詳細までは話していない。察しているだろうとは思うが……。
美奈子が複雑そうな顔をして桜を見ると、同じような顔がこちらを見返していた。
「なんて言うか、その、あまり良い人達じゃなかったみたいで、優斗さんが気にしてたみたい」
「そう……なんだ。でもあたし、連絡先とか誰とも交換してないから、特に接点ないよ」
「うん。私も阿澄にはそう言ったんだけどね……」
優斗の反応が気になるが、桜も双子経由のようでよく分からないようだ。
「あ、今日のランチはあっちの居酒屋にしない?煮付けが美味しいって聞いて」
「う、うん……いいよ、そこ行こう」
桜の先導で居酒屋に向かった。
ベットには一人で寝ていたが、トーストとバターの香りに優斗がまだいる事が分かった。
「おはよう、美奈子ちゃん」
体を起こしたところで、遠くから優斗の声が聞こえてきた。
「少し元気になった?」
「はい!すっかり」
飛び起きてキッチンへ向かう。
トーストやスクランブルエッグ、サラダがテーブルに並べられているが、一人分だけだった。
「優斗さんの分は?」
「オーナーから呼び出しあって、もう行かなくちゃいけなんだ」
美奈子に近寄った優斗は、その両頬を手で包み込み、チュッチュッと数回キスをした。
「週末の予定は?」
顔が離れた優斗に、美奈子は真っ赤な顔で答える。
「特に、何も……」
「じゃあ俺が予約してもいい?店休めるか今から交渉するから、最悪夜中だけになるけど」
黙って大きく首を縦に振った。
「一晩もらうけど、いい?」
それにも頷く。
「よし!それじゃあ、今日も張り切って仕事してくるよ」
美奈子をぎゅっと抱きしめた優斗は、一度大きく息を吸ってから離れた。
玄関まで見送った美奈子は、小さくなっていく優斗の背を見ていたが、ややしてあっと声を上げる。
「……また連絡先聞くの忘れた」
玄関ドアに額を擦り付けながらそう呟いた。
「お疲れ、美奈子」
その日の午後。
桜が席までやってきて付箋をそっとデスクの端に貼り付けた。見るとそこには電話番号らしき文字の羅列。
「ん?誰の番号?」
「阿澄から美奈子にってメッセージ来たんだけど、誰の番号か書いてなくて。今聞いてるから、分かったらまた来るね」
欲しい番号は優斗だけだが、桜経由で来るだろうか。首を捻りつつ業務に戻った。
その後桜がミーティングなどで駆り出され、席にいなかったため、その番号は定時後に判明する。
美奈子が欲しかった、優斗の番号だった。
「あの店長さんって、連絡とれにくいんだって。あまりスマホ見ないみたいで、みんな捕まえるの大変だって阿澄が言ってたの。だから美奈子ちゃんに教えといてって」
優斗の番号は嬉しいが、言われた事がいまいちピンとこなくて、首を捻りつつ桜を見る。
「今ね、店長さん、美奈子の事気になってるから、その美奈子から連絡が来るってなれば、少しはスマホを気にするんじゃないかって。阿澄と澄人の企みだから、美奈子は無理しなくていいよ」
でも、と桜は言ってから少し間をおき、微笑んでから続ける。
「美奈子は店長さんの事、嫌いじゃないよね?私は良い人だと思うよ。美奈子を大切にしてくれそうだし」
何も言えなくて無言で頷く。
「私は二人の距離が縮まればいいなって思うよ」
桜はそう嬉しそうに言って帰って行った。
「アプリでもSNSでもないし、電話番号でのメッセージって何送ったら良いんだろ……」
用事があるわけでもないしと、美奈子は自分のスマホを自宅のテーブルにおいて、くるくる回しながら考える。
画面を立ち上げては消す、番号を打ち込んでは消す、それを数回繰り返した美奈子。
考えるのに疲れて立ち上がった。
「…………」
部屋の中をうろうろしながら、チラリとスマホを見る。
「ん~」
テーブルにパッと手を伸ばして画面を立ち上げ、パパッとメッセージをうって送信した。
”あいたい”
シンプルな言葉だ。見るかどうかも分からない。
桜の言葉を間に受けるなら、メッセージなんて見ない可能性だってある。それでも今更取り消せないしと、美奈子はスマホを目にしないよう伏せた。
ゆっくり夕食を作り、のんびり食べている間も、優斗と交わした会話を思い出す。
最初に体を重ねた時の事まで思い出して、一人赤面してはニヤつく。
思い出すだけで幸せな気分になれる自分が不思議だった。
「あたしって、こんな単純だっけ?」
ふと伏せたスマホに目が向かう。
そっと手を伸ばし、裏返して見るが、待機画面になっても何も通知はなさそうだ。
残念そうに息を吐き出した美奈子は、立ち上がって浴室へ向かった。
ゆっくり風呂に浸かって出た美奈子。テーブルに置きっぱなしのスマホに目を向ける。
画面をタップしてみたが、やはり何も新着の通知はない。
「見てないか……」
タオルで髪の水分を拭き取りながら残念に思う。
「でも、週末は会えるから……」
そう呟いた時だった。
廊下からバタバタと足音が聞こえ、ガチャガチャと玄関の方から音が聞こえると思ったら優斗が顔を出した。ゼェゼェ言いながら上がってきた優斗は、真っ直ぐ美奈子の元に来ると、ぎゅっと抱きしめて言った。
「さっき連絡くれた?くれたよね?飛んできたけど違った?」
かなり息が上がっているが、走ってきたのだろうか。
「お店は……?」
「平日だし暇だったから任せてきた」
「え……それじゃあ途中で抜け出してきたの?」
「うん。美奈子ちゃんの一大事だと思って」
「そんな……」
”あいたい”のたった一言で飛んでくるなんて思ってもみなかった。ただ仕事中でも、ちょっとやりとりできたらくらいの気持ちで送ったのにと、美奈子は言葉を失う。
「メッセージで返事欲しかっただけなのに……」
「え!そうなの?」
驚いて体を離した優斗は、美奈子の肩に手を置いたまま顔を覗き込む。
「うん。お仕事の邪魔したいわけじゃないし、わがまま言って試そうとかそんなんじゃないから。ただ、元気しているかなとか……少しはあたしの事思い出して欲しいなとか、そんな事考えてたら送っちゃったって言うか……」
送った内容の通りに行動した優斗が悪いわけじゃない。それを誤解させないように説明するには、どうしたら良いのかと考えながら美奈子は続ける。
「あいたかったのは本当だよ?でも、お仕事の邪魔もしたくないな」
美奈子の言葉に、優斗は真剣な眼差しで頷く。
「このまま居座ったら気を使わせちゃうか。それじゃ、仕事に戻ろうかな」
「うん。週末を楽しみにしてる。だけど、時々はメッセージとかでやりとりしたいな。苦手?」
「スマホ無精なんだよなぁ」
その言葉に美奈子は笑って言う。
「出無精じゃないのにね」
「よく言われる……」
優斗はそう言うと、美奈子の肩に置いた手にぐっと力を入れる。
「チャージさせて」
密着した状態で、上から優斗の唇が覆い被さる。
「うん……」
キスをしながら返事をした美奈子。その口中に、優斗の舌が伸びてきて探索する。
「う……ふ……」
クチュクチュと口元から音が聞こえ、長いキスが続く。
「ふ……ん……」
苦しげな美奈子の声に、ようやく優斗の顔が離れた。
「俺、気づいちゃった」
余韻でぼうっとしたまま美奈子は優斗の言葉を待つ。
「苦しそうな美奈子ちゃんの声、ツボかも……」
優斗はそう言うと、ちゅっと軽いキスを最後にして体を離した。
「じゃ、仕事に戻るね」
手を振りながら出ていく優斗に、部屋の中で手を振る美奈子。
外から鍵がかけられるのを聞き届けると、パタンと椅子に崩れ落ちた。
「なんか最後、不安になるような事言ってなかった?」
期待と不安を孕んだ言葉に、美奈子は一人週末を危惧するのだった。
「金曜日~!」
ランチタイムに桜と合流し、外に出て一声、叫ぶように美奈子が言った。
「もしかして週末はデート?」
桜が美奈子にそう聞いてくる。
「うん、その予定」
「店長さんと?」
頷くと桜は手を叩いて喜んだ。
「よかった。うまく行ったんだね。なんだか不穏な事を阿澄が言ってたから心配だったんだ」
「不穏な事?」
「美奈子周辺の男関係を一掃したいのかもって阿澄が言ってたから」
一掃とは確かに穏やかじゃない。
「優斗さんがそう言ってたの?」
「うん。なんか聞かれたみたいよ。前に飲み会あったでしょ?向こうが五人で、愛衣蘭ちゃんが来てくれた時の」
「あ、うん。あれね」
優斗も知っている事だが、桜には詳細までは話していない。察しているだろうとは思うが……。
美奈子が複雑そうな顔をして桜を見ると、同じような顔がこちらを見返していた。
「なんて言うか、その、あまり良い人達じゃなかったみたいで、優斗さんが気にしてたみたい」
「そう……なんだ。でもあたし、連絡先とか誰とも交換してないから、特に接点ないよ」
「うん。私も阿澄にはそう言ったんだけどね……」
優斗の反応が気になるが、桜も双子経由のようでよく分からないようだ。
「あ、今日のランチはあっちの居酒屋にしない?煮付けが美味しいって聞いて」
「う、うん……いいよ、そこ行こう」
桜の先導で居酒屋に向かった。
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