12 / 91
12話 子供たちの眠りを見守る優しいあやかし2
しおりを挟む
「ここがそうなのか?」
『うん、ここだよ! ここはもう使わない保育園で、新しい保育園に行くまで? 子供はみんなお休みなんだって。晴翔を呼んで欲しいって言ったあやかしも、一緒に引っ越しするんだけど、まだここに居るんだ。ささ、こっちにくれば、中に入らなくても話しができるよ』
ヒビキに連れられ、俺とシロタマとカエンが連れて来られたのは、ひまわり保育園という保育園だった。
ここへ来るまでに、ヒビキに話しを聞きながら、そしてちょっと調べながらきたけど。ヒビキの話し通り、ひまわり保育園は、もうすぐ別の場所へ移転するようで。
そのため今保育園は休みになっており、入り口はしっかりと施錠されていた。ただ、まだ荷物は運び終わっていないのか、そこら中にいろいろな物が置いてあったよ。
そんな様子を見ながら、さらに連れて行かれたのは、保育園の裏だった。保育園は、裏でも遊べるようになっており。子供達のおもちゃや、砂遊び用の道具などが、箱に入れられた状態で置かれている。
花壇には花はなく、おそらく引っ越しをするからと、かたずけてしまったか。もともと引っ越しに合わせて、植えていなかったんだろう。
そうして、そんな保育園の裏の右側の方。1番大きな木の前に、そこそこ大きな池があった。どうやらあの池に、俺を呼んだあやかしがいるらしい。
『こっちこっち。ほらここだと、他から見えにくいから、みんなが話すにはちょうど良い場所だ。ここで待ってて、今呼ぶからね。お~い! 晴翔を連れてきたよ!! 起きてるぅ!?』
柵によじ登り、池に向かって声をかけるヒビキ。するとすぐに水面が揺れ、ゆっくりと甲羅が浮かび上がった。そしてひょこっと顔が出て、そのまま池から出ると、俺たちの方へゆっくりゆっくり近ずいてきたよ。
『守亀だな』
「守亀?」
『ああ。穏やかで寡黙なあやかしだ。甲羅に力が宿っていて、その力で災厄を遠ざける。ここに住んでいるのか?』
『うん、ここができてから少しして、ここで暮らし始めて。それからずっとここで暮らしてるって言ってたよ』
『なるほど、ここの子供たちを守っている感じか』
ここができてからって事は、もう何10年もここに住んでるのか。守亀について聞いているうちに、俺たちの前までやって来た守亀。ぺこんと頭を下げて自己紹介をして来た。
『初めましてじゃの。わしは守亀のサブロウじゃ。子供たちは皆、サブロウじいちゃんと呼んでおる。お主らもサブロウじいちゃんと呼んどくれ。お主が由伸の孫の晴翔かの』
「ああ、俺が晴翔だ。初めまして。じいちゃんを知ってるのか?」
『まぁのう、わしはかなり昔から、この町で暮らしておるし。皆から話しは伝わってくるからの。それに夜、時々抜け出して、夜の町を楽しむんじゃ。その時に人間たちの会話を聞いて、いろいろ情報を仕入れとるんじゃよ。この前はキャバクラちゅう所に遊びに行ったぞい』
「キャバクラ!? 亀、いやあやかしはキャバクラに入れないだろう?」
『小さくなれるんでな。見つからないように小さくなって、開いてたドアから入った。いつも開いているドアは決まっておるからの。それでこそっとお酒も飲ませてもらった。楽しかったぞい』
なんかシロタマから説明された時に。子供を守ってくれる優しいあやかしなのかと思ったけど、キャバクラ!? あやかしってみんなお酒が好きなのか? ニコニコのサブロウじいちゃん、よほど楽しかったらしい。
「ああ、そう。楽しかったなら良かったな……。ふぅ、それじゃあ、早速なんだけど、俺に頼みがあるって聞いたんだけど、その頼みを聞かせてくれるか?」
本当はじいちゃんたちの手伝い予定だったけど、カエンがじいちゃんに、俺に話しを聞いて欲しい人がいるって言ってくれて、今俺はここまで来ている。話しの内容によっては、さらにじいちゃんに迷惑をかける事になるかもしれないから、しっかりと聞かないとな。
サブロウじいちゃんの話しは、ひまわり保育園の子供達のお昼寝の話しから始まった。
ひまわり幼稚園では昔から昼寝の時、あるぬいぐるみを子供たちに持たせて、お昼寝をさせているようで。園長先生の話しでは、そのぬいぐるみを持たせる事で、子供たちが安心し、ぐっすりお昼寝できるんだとか。
そのぬいぐるみとは、園長先生が考えた、サブロウじいちゃんのそっくり亀のぬいぐるみだった。
若かりし頃の園長先生は、前任の園長先生も気づかないうちに住み着いていた、子供たちに大人気のサブロウじいちゃんを見て、これならと思ったらしい。
実はそれまでお昼寝の時は、まぁまぁ大変で。みんながみんな、静かに寝てくれるわけもなく。お昼寝の時間なのに、あっちへこっち走り回ったり、やっとお布団に入ったと思ったら、今度は隣の子とケンカを始めたり。他にもいろいろと大騒ぎだったと。
そうなると、先生の話しもなかなか聞いてくれず、やっと全員が寝たと思えば、昼寝の時間が終わりっていう。先生たちはお昼寝の時、ぐったりしていたようだ。まぁ、子供はそう簡単に寝てくれないよな。
そんな時、今の園長先生が気づいたらしい。みんなサブロウじいちゃんと遊んでいる時は、落ち着いて遊んでいるし、ちゃんと先生の言うことを聞いてくれる? と。
もちろん子供たちは、サブロウじいちゃんと元気には遊ぶよ。子供は遊ぶのが仕事だからな。その遊ぶ姿が、サブロウじいちゃんも好きだって。
だけど、みんな大好きなサブロウじいちゃんを子供ながらに、雑に扱ってはいけない、優し接しなければいけないって分かっていて。だからみんな落ち着いているし、落ち着いているから、先生の話しも聞こえるわけで。
そこで園長先生は、サブロウじいちゃんのぬいぐるみを作る事にした。業者に頼んで人数分作って貰ったらしい。そうして出来上がったぬいぐるみは、サブロウじいちゃんそっくりで。
そしていざ、子供達にお披露目の時が。お披露目はお昼寝前に行われた。
「みんな、今日はサブロウじいちゃんから、みんなにプレゼントがあります。みんながお昼寝の時も、サブロウじいちゃんと一緒にいられるように。サブロウじいちゃんがみんなに、ぬいぐるみをくれました!!」
その時の盛り上がり方は凄かったと。それまでの昼寝前で、1番の騒ぎだったらしい。でもその後の園長先生の言葉で、状況が変わった。
「お池にいるサブロウじいちゃんも、これからこの亀のぬいぐるみさんたちも、みんなお昼寝の時間みたいなの。だからサブロウじいちゃんと亀のぬいぐるみさんたちが、いっぱいお昼寝できるように、みんなも一緒に、静かにお昼寝しましょう! みんなお昼寝できるかなぁ?」
「じちゃとねんね」
「あっくん、ねんねできりゅ!」
「ねんね?」
「ねりゅ!!」
お兄ちゃんお姉ちゃんたちが率先して寝始めると、それを見ていた小さな子たちが真似をして、みんなでお布団の中へ入り、静かにお昼寝をしたらしい。
そしてその時の姿を、お母さんお父さんたちに見せると。家で安心し切って、お腹を出している時と同じだ。ここまでぐっすり寝ているなんて、よほどあのぬいぐるみが安心できるんですね。と感心されたんだ。
サブロウじいちゃんぬいぐるみ、効果的面だった。こうしてそれ以降、この保育園では、サブロウじいちゃんぬいぐるみと一緒に寝るようになったと。
『じゃがのう、ついにわしの出番も終わりらしいんじゃ』
「終わり?」
『少し前、新しいぬいぐるみが届いたんじゃ』
『うん、ここだよ! ここはもう使わない保育園で、新しい保育園に行くまで? 子供はみんなお休みなんだって。晴翔を呼んで欲しいって言ったあやかしも、一緒に引っ越しするんだけど、まだここに居るんだ。ささ、こっちにくれば、中に入らなくても話しができるよ』
ヒビキに連れられ、俺とシロタマとカエンが連れて来られたのは、ひまわり保育園という保育園だった。
ここへ来るまでに、ヒビキに話しを聞きながら、そしてちょっと調べながらきたけど。ヒビキの話し通り、ひまわり保育園は、もうすぐ別の場所へ移転するようで。
そのため今保育園は休みになっており、入り口はしっかりと施錠されていた。ただ、まだ荷物は運び終わっていないのか、そこら中にいろいろな物が置いてあったよ。
そんな様子を見ながら、さらに連れて行かれたのは、保育園の裏だった。保育園は、裏でも遊べるようになっており。子供達のおもちゃや、砂遊び用の道具などが、箱に入れられた状態で置かれている。
花壇には花はなく、おそらく引っ越しをするからと、かたずけてしまったか。もともと引っ越しに合わせて、植えていなかったんだろう。
そうして、そんな保育園の裏の右側の方。1番大きな木の前に、そこそこ大きな池があった。どうやらあの池に、俺を呼んだあやかしがいるらしい。
『こっちこっち。ほらここだと、他から見えにくいから、みんなが話すにはちょうど良い場所だ。ここで待ってて、今呼ぶからね。お~い! 晴翔を連れてきたよ!! 起きてるぅ!?』
柵によじ登り、池に向かって声をかけるヒビキ。するとすぐに水面が揺れ、ゆっくりと甲羅が浮かび上がった。そしてひょこっと顔が出て、そのまま池から出ると、俺たちの方へゆっくりゆっくり近ずいてきたよ。
『守亀だな』
「守亀?」
『ああ。穏やかで寡黙なあやかしだ。甲羅に力が宿っていて、その力で災厄を遠ざける。ここに住んでいるのか?』
『うん、ここができてから少しして、ここで暮らし始めて。それからずっとここで暮らしてるって言ってたよ』
『なるほど、ここの子供たちを守っている感じか』
ここができてからって事は、もう何10年もここに住んでるのか。守亀について聞いているうちに、俺たちの前までやって来た守亀。ぺこんと頭を下げて自己紹介をして来た。
『初めましてじゃの。わしは守亀のサブロウじゃ。子供たちは皆、サブロウじいちゃんと呼んでおる。お主らもサブロウじいちゃんと呼んどくれ。お主が由伸の孫の晴翔かの』
「ああ、俺が晴翔だ。初めまして。じいちゃんを知ってるのか?」
『まぁのう、わしはかなり昔から、この町で暮らしておるし。皆から話しは伝わってくるからの。それに夜、時々抜け出して、夜の町を楽しむんじゃ。その時に人間たちの会話を聞いて、いろいろ情報を仕入れとるんじゃよ。この前はキャバクラちゅう所に遊びに行ったぞい』
「キャバクラ!? 亀、いやあやかしはキャバクラに入れないだろう?」
『小さくなれるんでな。見つからないように小さくなって、開いてたドアから入った。いつも開いているドアは決まっておるからの。それでこそっとお酒も飲ませてもらった。楽しかったぞい』
なんかシロタマから説明された時に。子供を守ってくれる優しいあやかしなのかと思ったけど、キャバクラ!? あやかしってみんなお酒が好きなのか? ニコニコのサブロウじいちゃん、よほど楽しかったらしい。
「ああ、そう。楽しかったなら良かったな……。ふぅ、それじゃあ、早速なんだけど、俺に頼みがあるって聞いたんだけど、その頼みを聞かせてくれるか?」
本当はじいちゃんたちの手伝い予定だったけど、カエンがじいちゃんに、俺に話しを聞いて欲しい人がいるって言ってくれて、今俺はここまで来ている。話しの内容によっては、さらにじいちゃんに迷惑をかける事になるかもしれないから、しっかりと聞かないとな。
サブロウじいちゃんの話しは、ひまわり保育園の子供達のお昼寝の話しから始まった。
ひまわり幼稚園では昔から昼寝の時、あるぬいぐるみを子供たちに持たせて、お昼寝をさせているようで。園長先生の話しでは、そのぬいぐるみを持たせる事で、子供たちが安心し、ぐっすりお昼寝できるんだとか。
そのぬいぐるみとは、園長先生が考えた、サブロウじいちゃんのそっくり亀のぬいぐるみだった。
若かりし頃の園長先生は、前任の園長先生も気づかないうちに住み着いていた、子供たちに大人気のサブロウじいちゃんを見て、これならと思ったらしい。
実はそれまでお昼寝の時は、まぁまぁ大変で。みんながみんな、静かに寝てくれるわけもなく。お昼寝の時間なのに、あっちへこっち走り回ったり、やっとお布団に入ったと思ったら、今度は隣の子とケンカを始めたり。他にもいろいろと大騒ぎだったと。
そうなると、先生の話しもなかなか聞いてくれず、やっと全員が寝たと思えば、昼寝の時間が終わりっていう。先生たちはお昼寝の時、ぐったりしていたようだ。まぁ、子供はそう簡単に寝てくれないよな。
そんな時、今の園長先生が気づいたらしい。みんなサブロウじいちゃんと遊んでいる時は、落ち着いて遊んでいるし、ちゃんと先生の言うことを聞いてくれる? と。
もちろん子供たちは、サブロウじいちゃんと元気には遊ぶよ。子供は遊ぶのが仕事だからな。その遊ぶ姿が、サブロウじいちゃんも好きだって。
だけど、みんな大好きなサブロウじいちゃんを子供ながらに、雑に扱ってはいけない、優し接しなければいけないって分かっていて。だからみんな落ち着いているし、落ち着いているから、先生の話しも聞こえるわけで。
そこで園長先生は、サブロウじいちゃんのぬいぐるみを作る事にした。業者に頼んで人数分作って貰ったらしい。そうして出来上がったぬいぐるみは、サブロウじいちゃんそっくりで。
そしていざ、子供達にお披露目の時が。お披露目はお昼寝前に行われた。
「みんな、今日はサブロウじいちゃんから、みんなにプレゼントがあります。みんながお昼寝の時も、サブロウじいちゃんと一緒にいられるように。サブロウじいちゃんがみんなに、ぬいぐるみをくれました!!」
その時の盛り上がり方は凄かったと。それまでの昼寝前で、1番の騒ぎだったらしい。でもその後の園長先生の言葉で、状況が変わった。
「お池にいるサブロウじいちゃんも、これからこの亀のぬいぐるみさんたちも、みんなお昼寝の時間みたいなの。だからサブロウじいちゃんと亀のぬいぐるみさんたちが、いっぱいお昼寝できるように、みんなも一緒に、静かにお昼寝しましょう! みんなお昼寝できるかなぁ?」
「じちゃとねんね」
「あっくん、ねんねできりゅ!」
「ねんね?」
「ねりゅ!!」
お兄ちゃんお姉ちゃんたちが率先して寝始めると、それを見ていた小さな子たちが真似をして、みんなでお布団の中へ入り、静かにお昼寝をしたらしい。
そしてその時の姿を、お母さんお父さんたちに見せると。家で安心し切って、お腹を出している時と同じだ。ここまでぐっすり寝ているなんて、よほどあのぬいぐるみが安心できるんですね。と感心されたんだ。
サブロウじいちゃんぬいぐるみ、効果的面だった。こうしてそれ以降、この保育園では、サブロウじいちゃんぬいぐるみと一緒に寝るようになったと。
『じゃがのう、ついにわしの出番も終わりらしいんじゃ』
「終わり?」
『少し前、新しいぬいぐるみが届いたんじゃ』
69
あなたにおすすめの小説
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏路地古民家カフェでまったりしたい
雪那 由多
大衆娯楽
夜月燈火は亡き祖父の家をカフェに作り直して人生を再出発。
高校時代の友人と再会からの有無を言わさぬ魔王の指示で俺の意志一つなくリフォームは進んでいく。
あれ?
俺が思ったのとなんか違うけどでも俺が想像したよりいいカフェになってるんだけど予算内ならまあいいか?
え?あまい?
は?コーヒー不味い?
インスタントしか飲んだ事ないから分かるわけないじゃん。
はい?!修行いって来い???
しかも棒を銜えて筋トレってどんな修行?!
その甲斐あって人通りのない裏路地の古民家カフェは人はいないが穏やかな時間とコーヒーの香りと周囲の優しさに助けられ今日もオープンします。
第6回ライト文芸大賞で奨励賞を頂きました!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる