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訓練シリーズ
後輩三人vs柚木
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柚木がえっちに後輩に責められますので、苦手な方はご注意下さい。(射精無/服の上から触る程度)
人力拘束/擽り/羞恥/微裏
攻→由麗+千隼+渚 ※千隼視点
受→柚木
◇ ◆
渚達が任務から帰って来て、前と同じ平和な日常が戻った。少し変わったのは、再会した桃瀬と連絡を取り合うようになったことくらい。
【桃ちゃんおはよう】
【今日はお休みだよ】
そう文章を打ち、最後に可愛らしい絵文字を付けて桃瀬に送信すると、すぐに既読がついて返信がきた。
【千隼くんおはよ】
【休日楽しんでね】
【俺は今から栗原さんと任務だよ~】
【頑張ってね】
【ありがと】
【休み被ったらご飯行こうね】
【行ってきまーす】
再会した日に連絡先を繋げ、暇な時はこうやってやりとりするようになった。
最初は少し端的で淋しかった桃瀬の文章も、俺が絵文字を使うからか同じようにつけてくれるようになり、たまに可愛らしいスタンプも送ってくれるようになった。それが何だか新鮮で嬉しかった。
やりとりを終え、緩んだ顔で食堂に向かうと、柚木先輩達がみんなで食事をしていたので同じテーブルに座らせてもらった。
「おはようございます」
「おはよう、千隼。随分ご機嫌だね。何かあったの?」
目が合った瞬間、すぐに柚木先輩にバレてしまい、少し恥ずかしく思うも、朝の何気ないやりとりの話をすると、近くに居た渚が「ひゅう~」と言いながら茶化してきた。
その隣に居る由麗くんは全く興味なさそうにお味噌汁を飲んでいるし、七彩先輩は「幸せそうで何よりー」たと言ってくれたのだが──何故か柚木先輩は桃瀬の名前を聞くと明らかに表情が変わった。
「…な、何かありました?」
少しだけピリッとした雰囲気になってしまったので問い掛けると、返事をくれたのは七彩先輩だった。
「あははー。この前桃瀬さんにめちゃくちゃされたから、あの人の名前聞くだけで意識しちゃうんじゃなーい?」
「余計なこと言わなくていいから。──変な雰囲気にさせてごめんね。ちょっと前に桃瀬さんと色々あってまだ消化出来てなくてさ。千隼が幸せなら俺も嬉しいよ」
その後すぐに柚木先輩はいつも通り穏やかな表情に戻ってくれたが、「めちゃくちゃされた」という部分に少しだけ引っ掛かりを感じた。
「んじゃあ、俺は今から風見先輩と任務だからーまったねー」
カタンと音を立てて立ち上がると、七彩先輩はヒラヒラと手を振って食堂を後にした。
ムードメーカーでもある七彩先輩が居ないことで、少しだけ静かになったが、それを壊したのは渚だった。
「柚木先輩、桃に何されたんですか?もしかして…敗北でもしたの?」
「Daisyとは仲間なんだし、勝負なんてしてないよ」
「へぇ?じゃあ何で桃の名前聞いただけであんな顔したんですかー?怖い顔してましたよー?」
気になることをガンガン聞けるところが羨ましい。内心俺も気になっていたので耳を傾けると、柚木先輩は嫌そうにしながらも何があったか話してくれた。
「えー?柚木先輩も桃が作ったあのヘンテコな拘束台で攻められたんですかー?あれやばいですよねぇ。俺も死ぬかと思ったー」
「はぁ?あいつ、柚木先輩にもそんなことしたわけ?ぶっ飛ばしにいきましょうよ」
渚と由麗くんがそれぞれの思いを口にした後、柚木先輩は困ったように愛想笑いしながら食事を進めた。
(…柚木先輩、桃ちゃんに攻められたんだ)
今までなら、自分も由麗くんと同じで「大好きな柚木先輩に何してくれてんだ」と思っていただろうが、相手が桃瀬だけに何ともいえない感情が芽生えた。
「けどー柚木先輩!そんな精神じゃ何かあった時困りますよ!俺が鍛えてあげましょうか?」
「はぁ?お前誰に向かって言ってんだよ渚!柚木先輩に謝れ!」
「まぁまぁ由麗。渚、ありがとうね。じゃあみんなに鍛えてもらおうかな」
七彩も居ない今、俺たちから何されても問題ないと思っているのか、柚木先輩の余裕な対応。──それを聞いて、渚だけではなく由麗くんも俺もやる気が漲ってしまった。
「え、いいんですか?じゃあ折角だしー由麗くんと千隼と俺の三人で特訓してあげますよ!」
「いいよ。ただし、あの拘束台使うのはなしね。あれはもうこりごりだから」
「えぇ?あれ使わないと本当の特訓にならないじゃないですかー!」
「柚木先輩がそれさえ使わなければ三人で攻めても問題ないって言ってくれてんだしそれでいいだろ。──じゃあご飯食べたら柚木先輩の部屋に行っていいですか?俺の部屋でもいいですけど」
「俺の部屋においでよ。片付けして待ってるから」
ふふっと笑いながら柚木先輩が去っていくと、由麗くんは誰よりも燃えていた。
「よっしゃ。七彩は居ないけど、俺たち三人で絶対に柚木先輩を可愛くしてやる!」
「いえっさー!」
◇ ◆
食事を終え、三人揃って柚木先輩の部屋へ行くと、いつも通り綺麗に整頓されていた。
「失礼します」
「どうぞどうぞ」
「柚木先輩。さっき三人で話してたんですけど、前に俺したみたいに最初は拘束なしのくすぐり責めでどうですか?」
「うん。いいよ、何でも。座ったまま万歳すればいい?」
「──はい」
相変わらず俺たちに対しては余裕そうな先輩。今日はお酒も飲んでいないし、七彩先輩も居ないから感じるはずないとでも思っているんだろうが、そういう態度は余計やる気に火がつく。
「はい。じゃあどうぞ?」
「もし万歳の状態を崩したら、三人で押さえつけて柚木先輩が泣くまで攻めていいですか?」
「うん。いいよ?三人が気の済むまで攻めてね」
クスッと笑いながら、柚木先輩は腕を上げて頭の後ろで組むと、足も触りやすいように少し開いて座ってくれた。
ここへ来る前に話し合っていたので、それぞれが柚木先輩を取り囲み擽りやすい場所に腰掛けた。
俺は後ろから脇をくすぐれるように手を伸ばし、由麗くんは左太腿と脇腹をくすぐれる場所へ、渚は由麗くんとは逆の右側に腰掛けた。
「じゃあスタート」
その言葉を合図に、一斉に柚木先輩の体に指を這わせた。一瞬だけ力が入ったように見えたが、相変わらず無反応。
後ろから両方の脇へ指へ添えて、こちょこちょと全ての指で擽るも、何の反応も返ってこない。
由麗くんを見ると、服の中へ手を入れて直接脇腹を揉みながら服の上から左の太腿や膝を擽っていた。
サワサワと触ってみたり、こちょこちょと少し強めに擽ってみたり、反応を見逃さないように指を動かすと、もぞっと少しだけ動いた気がしたが、腕は全く下がっていない。表情は見えないが、正面から柚木先輩を見つめている由麗くんの顔は真顔なので、おそらく表情も変わってないんだろう。
(俺はあんなに辛かったのにすごいな。──こうやって桃ちゃんにも体触られたのかな。桃ちゃんはどんな攻めだったっけ)
前にされた攻めを思い出そうとしても、今の状態だけで俺なら悶えているはずだ。
とりあえず違う動きをしようと、指全体で擽るやり方からひとつの指でつつく方法に変えようと人差し指を添えた。
ツンツン、と胸の横を突くと、違う動きに驚いたのか少しだけ反応を示してくれた。ただ、それも一瞬だけで何度か突いたらすぐに元に戻ってしまった。
スルスルと人差し指だけで脇の下をなぞり、胸の横を突き、そして次は背中にそっと指を這わせた。
「──っ」
新しい箇所への刺激だからか、ピクッと動く体。どうせまたすぐに慣れるだろうと思ってサワサワと背中を5本の指でなぞると。
「っ、んんッ」
意外にも反応を示してくれて、背中をこちょこちょと擽る度に体を跳ねさせた。
(いつも寝転んだ状態が多くて背中はあんまり擽ってなかったもんな)
スゥ、と片方の人差し指を肩甲骨辺りから腰まで滑らせた。
「~~ッ」
頭の後ろで組まれた手に力が入り、若干前屈みになったのが確認出来た。
「柚木先輩、背中気持ち良いですか?ちょっと鳥肌立ってますよ」
サワサワと背中全体を擽ると、スイッチが入ったのか二人の指の動きにも反応を示すようになった。
「…っ、擽ったい」
素直にそう認めてくれたが、腕はキープしたまま。
「けど…もう、自分の弱いところ、見せたくないっ…から頑張る」
俺たち三人の攻めに体を震わせながら、小さくそう呟いた先輩はとてもイジらしく見えた。
「じゃあ頑張って下さい。俺たちも頑張るんで」
そう呟いて背中に這わせていた指を服の中へ入れ、両脇に添えて優しく擽ると、さっきまで殆ど無反応だった先輩の体が跳ねた。
肘が下がってきていて、今にも脇を閉じてしまいそうになっている姿は無性にいじめたくなり「もっと追い詰めたい」という思いになった。
先輩の可愛らしく頑張る姿は、三人の力を加速させ、特に煽ったり揶揄ったりするような言葉は出さず、ただ静かに指だけを動かし続けた。
「柚木先輩。耳かき使うんで、暴れないで下さいね」
足を担当している渚が自室から持って来た耳かきを取り出すと、柚木先輩に背中を向けて足元に腰掛けた。
「──ッ、ん」
渚の背中であまり見えないが、次の瞬間にビクンと跳ねたので、おそらく耳かきに反応したんだろう。
俺と由麗くんも負けじと自分の指で責め立てると、遂に俺の指が挟まってしまうくらいまでに腕が下がってきていた。
「柚木先輩、腕下がってますよ。30秒間、俺の指を挟んだままならゲームオーバーです。今すぐ万歳して下さい」
耳元で囁くと、吐息を漏らしながら腕を上げてくれた。しかし、もう限界そうなのは分かる。
「──こちょこちょこちょ」
息がかかるようにわざと囁きながらグリグリと脇の窪みを弄ると、すぐにまた指が挟まれた。挟まれていても動かすことは出来るのでグニグニとツボを突くように擽ると、「ぅあっ」と声を上げて体を捩り出した。
「あ…っ、ははは…!ンん、──んぅっ」
腕は下がったまま時間は経過し、敢えて何も言わずに責め立てると、思い出したように再び腕を上げてくれた。
突いたり揉んだりするのが多かったので、次はこちょこちょと脇の下を擽った。
由麗くんも足は渚に任せたのか、柚木先輩の顔を眺めながら正面から両方の脇腹を優しく擽っており、先輩は我慢出来ずに体を捩り出した。
「やはっ…あは!~~ッ、だ、だめっ…擽ったい…」
今までならここまできたらやめてと叫んで暴れている頃だが、桃瀬に攻められた事が引っ掛かっているのかリタイアは言わない。
体を捩るだけで、本気の抵抗はないのでくすぐりも継続出来た。腕も15秒くらいしたら思い出したかのように毎回ちゃんと上げてくれるので、まだゲームオーバーにはなってない。
「…由麗くん。俺、前から攻めてみたいな」
「え? いいけど」
不思議そうにしながらも場所を交換してくれたので、俺は正面から先輩のことを見つめた。
可愛らしい表情は何処となく桃瀬に似ていて、少しだけ興奮してしまう。
(桃ちゃんも感じたらこんなに色っぽい顔するのかな)
──いや、あいつは一切感じなさそう。
一人で訂正しながら、赤く染まった顔を見ながら服の中へ手を入れた。
脇腹を軽く擽った後に、上まで指を滑らせて胸元を触ってみると、少しだけ主張した突起に当たる。
「ぁっ…」
指が当たった瞬間、先輩は可愛い声を出した。それが恥ずかしかったのか、フイとすぐに目を逸らす。
(可愛い…)
もっとそんな姿を見たくて指で乳首を摘むと、ふるふると小さく首を振って歯を食い縛る姿が見えた。
由麗くんも後ろから背中や首筋を攻めているので、腕は下がりっぱなし。
もうあと数秒でゲームオーバーになりかけた頃に、先輩は勢いよく腕を上げてそれを阻止した。
そんな状況を繰り返していると、次第に座っていた状態が崩れて、いつの間にか床の上へ寝転がる先輩。由麗くんは俺とは左右それぞれ座り、両側から二人で攻め立てているような状況になった。
しっかりと万歳して頑張る姿は中々凄くて。荒い息を吐いて涙目になりながらも、必死に俺たちからの攻撃を受け止めていた。
「はぁ…っ、も、もうそろそろ…終わる?どれくらい経ったかな」
「ん、確かに結構経ちましたね。──じゃあ、最後の勝負は3分にしましょうか。先輩は1秒でも下げたらお仕置きです」
「…」
中途半端な時間設定に、柚木先輩は少し悩んだ表情を見せたが3分ならいけると判断したのか掠れた声で「分かった」と返ってきた。
「じゃあ改めまして、スタートです」
スマホを3分にセットし、最初から手加減なしで肌に指を這わせると、可愛らしくビクビク跳ねながらも必死に万歳をキープする先輩。
ぎゅっと閉じた瞼の端からは涙が溢れ、我慢しきれずに出た声は爆笑するような声ではない、上擦ったような甘い声。
「~~ッ、んっ、ぁ…はぁっ…んん、ははぁっ…擽った、くないっ、擽ったくないぃぃ…!」
フルフルと首を振りながら発する言葉は、自分に暗示をかけているかのようで。それを打ち消すように俺と由麗くんはわざとらしく擽ったくなる言葉を吐きながら指を動かした。
「やっ! はははっ、ぁはぁ…!あはっ、はぁ…んん」
もうそろそろ時間なので、俺は脇腹を擽り、由麗くんは指を立てて脇を擽った。するとビクッと激しく跳ねた後、先輩は阻止するように俺の手を掴んだ。
「やはっ…ぁは、やっ…はは!ギブ、ですっ」
笑い泣きながら俺と由麗くんの手を掴んだ柚木先輩。可愛い顔でギブアップを訴えてきたが、約束は約束。
「じゃあ柚木先輩。泣くまで──もう泣いちゃってますけど…今から徹底的に攻めますね?千隼、悪いけど先輩の腕押さえててもらえる?」
「はい」
先輩が上に着ていた服を脱がすと、両手を頭上に持って行き、足で押さえつけた。
白い肌にはぷくりとピンクの突起が目立っており、じっと見つめていると「あんま見んなよ…」と頬を染めた先輩に怒られた。
「先輩。お仕置きなんで、今からちょこっと恥ずかしいことしますね?」
腰辺りに座った由麗くんは、俺が眺めていた乳首に顔を近付けると軽く音を立ててそこへキスをした。
「な…っ、に」
「お仕置きはくすぐりだけじゃなくて、ちょっとえっちなのも混ぜますね」
ちゅっと乳首に吸い付いた由麗くんはめちゃくちゃ嬉しそうで、舌先でころころと乳首を転がしながら、優しく胸の横辺りをくすぐり始めた。
その瞬間に押さえつけていた先輩の腕にかなり力が入り、危うく解放しそうになってしまった。
「柚木先輩、腕下ろしちゃダメですよ」
足に力を込めて宥めるように言うと、由麗くんの刺激が強いのか恥ずかしそうに声を上げながら離してと訴えてきた。
「やあはははっ、くすぐっ、ないで…!やめっ、ぁ、あ…ははっ」
リップ音が響く中、由麗くんの攻めは変わらず、優しく擽りながら攻め立てていたので俺も全開の脇の下へ指を添えて人差し指だけでくるくると擽ると、一層体が大きく跳ねた。ググッと、腕にはかなりの力が加わるが、しっかりと足で押さえつけてカリカリと爪で窪みを引っ掻いた。
「ぃっ、ぁははは!! んぅっ……はぁ、あははっ、待っ、──~~っ、!!」
腕が無理だと気付いた先輩は思いっきり足をバタつかせて暴れると、渚が両足に跨って抵抗を遮り、サワサワと足の裏に指を這わせていた。
「ぅあ"っ…あ、あははは!! んンっ、ふ…ぁ、ぁ!やぁぁ!」
動けないと、感覚的に更に感じ始めていくのは体験しているので分かる。完全に動きが封じられた先輩は、今まで以上に激しく悶え出した。
由麗くんが乳首を歯で挟み、優しく舌先で擽ると、ビクッと腰が浮いて甘い声が部屋に響いた。
「──~~っ、ん、んんっ……由麗、由麗ぁっ……それ、恥ずかしい……っ!やめて、…」
耳まで赤く染めた先輩は、俺たちに性的な刺激をされると堪えるのかグズグズと鼻を啜りながら制止を求めた。
「だーめ」
「っ、ん……!んん…ッ」
「先輩くすぐりながら舐めるとすごい跳ねますね。そんなに気持ち良いですか?」
「…っ、るさい、そういうの、やめなさいっ…」
「こうやって脇腹つつきながら吸ってみるとすごい跳ねますよ」
「ッ、──ん、ぅっ、」
悔しそうにしながらも、由麗くんの優しい愛撫に柚木先輩の顔は蕩けていった。それがあまりにも可愛くて、こちょこちょと脇の下を全ての指で擽ると、激しく体を捩り出した。
「ゃはぁぁっ……やめっ…やっ、あ!」
「先輩ビクビクして可愛いです」
「うん、可愛い。──下も反応してきてるし、嬉しい。七彩じゃなくても気持ちいですか?」
乳首から唇を離した由麗くんは、熱っぽい表情を浮かべながら腰から降り、服の上から主張した股間部分を撫で始めた。
「やめ……っ、バカ、やめ、そこは…っ」
「前触ってもいいって言ってたじゃないですか。あぁ、あの時は無反応だったから良かったけど、今はぐっしょりだし恥ずかしいですか?」
わざと煽ってるのか、相当興奮してこんな発言をしているのか分からないが、由麗くんはとても嬉しそうにしながら膨らんだ部分を人差し指でなぞり始めた。
「え、先輩勃ってるのー?可愛いー」
ずっと足元に居た渚がこちらへやってくると、由麗くんの指をじっくりと眺め出した。
「~~ッッ、んん、見んな…っ、やめて、やめて由麗…っ!千隼も、手離してっ」
三人から眺められて真っ赤になってしまった先輩はバタバタと暴れ出した。
「渚、柚木先輩の右足お願い。恥ずかしく開かせてあげよ」
「──っ、おい、」
抵抗虚しく、柚木先輩の足は左右に大きく開かされ、片足ずつ押さえつけられることとなった。服は着たままだが、よっぽど恥ずかしいらしく、体を攻め立てているわけでもないのに瞳からはポロポロ涙が流れていて、それもまた色気があった。
「あったかい」
きゅっと股間に触れた由麗くんは、服の上から形が出ているそこを握り、優しく揉みしだいた。
「んんっ……」
「揉んだら硬くなった。可愛い」
「ぅぁ……っ、や……め、なさい、もう…っ」
「──あと10分。柚木先輩の可愛いところ見たいです」
「んんっ──、はぁ、…っ分か、たっ…10分経ったら…やめろよっ、本当に…!」
「わかりました。でも10分の間にイッたらプラス5分です」
「はぁ…?何、──っひぁ」
カリカリと服の上から先端部分を引っ掻く由麗くんの指。途端に激しくビクンと跳ねた先輩はイカないように必死に体に力を込めた。
「先輩、そんなに力入れたら疲れちゃいますよ?」
力が抜けるように、俺はサワサワと脇をくすぐり、渚は耳かきを復活させてさじの部分を利用して先輩の乳首を引っ掻いた。
三つの異なる刺激に暴れる先輩は、魚のように飛び跳ね、甘くて大きな声を響かせた。
「──っぁ、やだっ、耳かきやめっ、」
「嫌なのは耳かきだけですか?俺の指は?」
「こうやってくすぐるのも耐えれるってことですか?」
先輩の失言に反応したのは耳かきを使っていない俺と由麗くん。自分達の攻めを認めさせるように強度を上げると、「全部やだぁぁ!」と泣きながら叫び出した。
「全部って?特にどれが一番やですか?」
楽しそうに笑いながら由麗くんが問いかけると、激しく体を揺らしながら息を荒くする先輩。
「ぜ、んぶっ、やだっ、──ん、ひぁっ」
「俺が一番って認めるまでやめませんよ?」
その後柚木先輩は由麗くんの名前しか呼べないくらいに攻め立てられた。必死に由麗くんの名前だけを呼ぶ先輩は可愛くて、自分の名前を呼ばれたわけでもないのに俺と渚も表情を緩ませた。
──しかしすごいと思ったのは、そんな状態になってもイクことはなく、そのまま先輩の粘り勝ちとなったことだ。
◇ ◆
「ちぇ。やっぱり俺の攻めではイケませんか?」
「いや、別にそういうわけじゃないよ。けどこの前桃瀬さんに攻められた時凄く悔しくて。それに俺が無様にイッたらみんな俺のこと慕えなくなるだろ。──まぁかなり恥ずかしい姿見せてるし今更かもしれないけど。だからそれだけは嫌だから必死に我慢しただけ」
「俺は、柚木先輩のこと尊敬してます。それは一生変わりません!だから可愛い姿見せてください」
「……あ、ありがと」
「そうやって今も顔真っ赤にしてる柚木先輩もめちゃくちゃ可愛くて抱き締めたいです!」
そこからは二人のイチャラブのようなもの──というより由麗くんの一方的な愛を見せられ、白けた渚は「お疲れ様でした」と立ち上がったので俺もそれに便乗して挨拶をしてから部屋を出た。
end.
人力拘束/擽り/羞恥/微裏
攻→由麗+千隼+渚 ※千隼視点
受→柚木
◇ ◆
渚達が任務から帰って来て、前と同じ平和な日常が戻った。少し変わったのは、再会した桃瀬と連絡を取り合うようになったことくらい。
【桃ちゃんおはよう】
【今日はお休みだよ】
そう文章を打ち、最後に可愛らしい絵文字を付けて桃瀬に送信すると、すぐに既読がついて返信がきた。
【千隼くんおはよ】
【休日楽しんでね】
【俺は今から栗原さんと任務だよ~】
【頑張ってね】
【ありがと】
【休み被ったらご飯行こうね】
【行ってきまーす】
再会した日に連絡先を繋げ、暇な時はこうやってやりとりするようになった。
最初は少し端的で淋しかった桃瀬の文章も、俺が絵文字を使うからか同じようにつけてくれるようになり、たまに可愛らしいスタンプも送ってくれるようになった。それが何だか新鮮で嬉しかった。
やりとりを終え、緩んだ顔で食堂に向かうと、柚木先輩達がみんなで食事をしていたので同じテーブルに座らせてもらった。
「おはようございます」
「おはよう、千隼。随分ご機嫌だね。何かあったの?」
目が合った瞬間、すぐに柚木先輩にバレてしまい、少し恥ずかしく思うも、朝の何気ないやりとりの話をすると、近くに居た渚が「ひゅう~」と言いながら茶化してきた。
その隣に居る由麗くんは全く興味なさそうにお味噌汁を飲んでいるし、七彩先輩は「幸せそうで何よりー」たと言ってくれたのだが──何故か柚木先輩は桃瀬の名前を聞くと明らかに表情が変わった。
「…な、何かありました?」
少しだけピリッとした雰囲気になってしまったので問い掛けると、返事をくれたのは七彩先輩だった。
「あははー。この前桃瀬さんにめちゃくちゃされたから、あの人の名前聞くだけで意識しちゃうんじゃなーい?」
「余計なこと言わなくていいから。──変な雰囲気にさせてごめんね。ちょっと前に桃瀬さんと色々あってまだ消化出来てなくてさ。千隼が幸せなら俺も嬉しいよ」
その後すぐに柚木先輩はいつも通り穏やかな表情に戻ってくれたが、「めちゃくちゃされた」という部分に少しだけ引っ掛かりを感じた。
「んじゃあ、俺は今から風見先輩と任務だからーまったねー」
カタンと音を立てて立ち上がると、七彩先輩はヒラヒラと手を振って食堂を後にした。
ムードメーカーでもある七彩先輩が居ないことで、少しだけ静かになったが、それを壊したのは渚だった。
「柚木先輩、桃に何されたんですか?もしかして…敗北でもしたの?」
「Daisyとは仲間なんだし、勝負なんてしてないよ」
「へぇ?じゃあ何で桃の名前聞いただけであんな顔したんですかー?怖い顔してましたよー?」
気になることをガンガン聞けるところが羨ましい。内心俺も気になっていたので耳を傾けると、柚木先輩は嫌そうにしながらも何があったか話してくれた。
「えー?柚木先輩も桃が作ったあのヘンテコな拘束台で攻められたんですかー?あれやばいですよねぇ。俺も死ぬかと思ったー」
「はぁ?あいつ、柚木先輩にもそんなことしたわけ?ぶっ飛ばしにいきましょうよ」
渚と由麗くんがそれぞれの思いを口にした後、柚木先輩は困ったように愛想笑いしながら食事を進めた。
(…柚木先輩、桃ちゃんに攻められたんだ)
今までなら、自分も由麗くんと同じで「大好きな柚木先輩に何してくれてんだ」と思っていただろうが、相手が桃瀬だけに何ともいえない感情が芽生えた。
「けどー柚木先輩!そんな精神じゃ何かあった時困りますよ!俺が鍛えてあげましょうか?」
「はぁ?お前誰に向かって言ってんだよ渚!柚木先輩に謝れ!」
「まぁまぁ由麗。渚、ありがとうね。じゃあみんなに鍛えてもらおうかな」
七彩も居ない今、俺たちから何されても問題ないと思っているのか、柚木先輩の余裕な対応。──それを聞いて、渚だけではなく由麗くんも俺もやる気が漲ってしまった。
「え、いいんですか?じゃあ折角だしー由麗くんと千隼と俺の三人で特訓してあげますよ!」
「いいよ。ただし、あの拘束台使うのはなしね。あれはもうこりごりだから」
「えぇ?あれ使わないと本当の特訓にならないじゃないですかー!」
「柚木先輩がそれさえ使わなければ三人で攻めても問題ないって言ってくれてんだしそれでいいだろ。──じゃあご飯食べたら柚木先輩の部屋に行っていいですか?俺の部屋でもいいですけど」
「俺の部屋においでよ。片付けして待ってるから」
ふふっと笑いながら柚木先輩が去っていくと、由麗くんは誰よりも燃えていた。
「よっしゃ。七彩は居ないけど、俺たち三人で絶対に柚木先輩を可愛くしてやる!」
「いえっさー!」
◇ ◆
食事を終え、三人揃って柚木先輩の部屋へ行くと、いつも通り綺麗に整頓されていた。
「失礼します」
「どうぞどうぞ」
「柚木先輩。さっき三人で話してたんですけど、前に俺したみたいに最初は拘束なしのくすぐり責めでどうですか?」
「うん。いいよ、何でも。座ったまま万歳すればいい?」
「──はい」
相変わらず俺たちに対しては余裕そうな先輩。今日はお酒も飲んでいないし、七彩先輩も居ないから感じるはずないとでも思っているんだろうが、そういう態度は余計やる気に火がつく。
「はい。じゃあどうぞ?」
「もし万歳の状態を崩したら、三人で押さえつけて柚木先輩が泣くまで攻めていいですか?」
「うん。いいよ?三人が気の済むまで攻めてね」
クスッと笑いながら、柚木先輩は腕を上げて頭の後ろで組むと、足も触りやすいように少し開いて座ってくれた。
ここへ来る前に話し合っていたので、それぞれが柚木先輩を取り囲み擽りやすい場所に腰掛けた。
俺は後ろから脇をくすぐれるように手を伸ばし、由麗くんは左太腿と脇腹をくすぐれる場所へ、渚は由麗くんとは逆の右側に腰掛けた。
「じゃあスタート」
その言葉を合図に、一斉に柚木先輩の体に指を這わせた。一瞬だけ力が入ったように見えたが、相変わらず無反応。
後ろから両方の脇へ指へ添えて、こちょこちょと全ての指で擽るも、何の反応も返ってこない。
由麗くんを見ると、服の中へ手を入れて直接脇腹を揉みながら服の上から左の太腿や膝を擽っていた。
サワサワと触ってみたり、こちょこちょと少し強めに擽ってみたり、反応を見逃さないように指を動かすと、もぞっと少しだけ動いた気がしたが、腕は全く下がっていない。表情は見えないが、正面から柚木先輩を見つめている由麗くんの顔は真顔なので、おそらく表情も変わってないんだろう。
(俺はあんなに辛かったのにすごいな。──こうやって桃ちゃんにも体触られたのかな。桃ちゃんはどんな攻めだったっけ)
前にされた攻めを思い出そうとしても、今の状態だけで俺なら悶えているはずだ。
とりあえず違う動きをしようと、指全体で擽るやり方からひとつの指でつつく方法に変えようと人差し指を添えた。
ツンツン、と胸の横を突くと、違う動きに驚いたのか少しだけ反応を示してくれた。ただ、それも一瞬だけで何度か突いたらすぐに元に戻ってしまった。
スルスルと人差し指だけで脇の下をなぞり、胸の横を突き、そして次は背中にそっと指を這わせた。
「──っ」
新しい箇所への刺激だからか、ピクッと動く体。どうせまたすぐに慣れるだろうと思ってサワサワと背中を5本の指でなぞると。
「っ、んんッ」
意外にも反応を示してくれて、背中をこちょこちょと擽る度に体を跳ねさせた。
(いつも寝転んだ状態が多くて背中はあんまり擽ってなかったもんな)
スゥ、と片方の人差し指を肩甲骨辺りから腰まで滑らせた。
「~~ッ」
頭の後ろで組まれた手に力が入り、若干前屈みになったのが確認出来た。
「柚木先輩、背中気持ち良いですか?ちょっと鳥肌立ってますよ」
サワサワと背中全体を擽ると、スイッチが入ったのか二人の指の動きにも反応を示すようになった。
「…っ、擽ったい」
素直にそう認めてくれたが、腕はキープしたまま。
「けど…もう、自分の弱いところ、見せたくないっ…から頑張る」
俺たち三人の攻めに体を震わせながら、小さくそう呟いた先輩はとてもイジらしく見えた。
「じゃあ頑張って下さい。俺たちも頑張るんで」
そう呟いて背中に這わせていた指を服の中へ入れ、両脇に添えて優しく擽ると、さっきまで殆ど無反応だった先輩の体が跳ねた。
肘が下がってきていて、今にも脇を閉じてしまいそうになっている姿は無性にいじめたくなり「もっと追い詰めたい」という思いになった。
先輩の可愛らしく頑張る姿は、三人の力を加速させ、特に煽ったり揶揄ったりするような言葉は出さず、ただ静かに指だけを動かし続けた。
「柚木先輩。耳かき使うんで、暴れないで下さいね」
足を担当している渚が自室から持って来た耳かきを取り出すと、柚木先輩に背中を向けて足元に腰掛けた。
「──ッ、ん」
渚の背中であまり見えないが、次の瞬間にビクンと跳ねたので、おそらく耳かきに反応したんだろう。
俺と由麗くんも負けじと自分の指で責め立てると、遂に俺の指が挟まってしまうくらいまでに腕が下がってきていた。
「柚木先輩、腕下がってますよ。30秒間、俺の指を挟んだままならゲームオーバーです。今すぐ万歳して下さい」
耳元で囁くと、吐息を漏らしながら腕を上げてくれた。しかし、もう限界そうなのは分かる。
「──こちょこちょこちょ」
息がかかるようにわざと囁きながらグリグリと脇の窪みを弄ると、すぐにまた指が挟まれた。挟まれていても動かすことは出来るのでグニグニとツボを突くように擽ると、「ぅあっ」と声を上げて体を捩り出した。
「あ…っ、ははは…!ンん、──んぅっ」
腕は下がったまま時間は経過し、敢えて何も言わずに責め立てると、思い出したように再び腕を上げてくれた。
突いたり揉んだりするのが多かったので、次はこちょこちょと脇の下を擽った。
由麗くんも足は渚に任せたのか、柚木先輩の顔を眺めながら正面から両方の脇腹を優しく擽っており、先輩は我慢出来ずに体を捩り出した。
「やはっ…あは!~~ッ、だ、だめっ…擽ったい…」
今までならここまできたらやめてと叫んで暴れている頃だが、桃瀬に攻められた事が引っ掛かっているのかリタイアは言わない。
体を捩るだけで、本気の抵抗はないのでくすぐりも継続出来た。腕も15秒くらいしたら思い出したかのように毎回ちゃんと上げてくれるので、まだゲームオーバーにはなってない。
「…由麗くん。俺、前から攻めてみたいな」
「え? いいけど」
不思議そうにしながらも場所を交換してくれたので、俺は正面から先輩のことを見つめた。
可愛らしい表情は何処となく桃瀬に似ていて、少しだけ興奮してしまう。
(桃ちゃんも感じたらこんなに色っぽい顔するのかな)
──いや、あいつは一切感じなさそう。
一人で訂正しながら、赤く染まった顔を見ながら服の中へ手を入れた。
脇腹を軽く擽った後に、上まで指を滑らせて胸元を触ってみると、少しだけ主張した突起に当たる。
「ぁっ…」
指が当たった瞬間、先輩は可愛い声を出した。それが恥ずかしかったのか、フイとすぐに目を逸らす。
(可愛い…)
もっとそんな姿を見たくて指で乳首を摘むと、ふるふると小さく首を振って歯を食い縛る姿が見えた。
由麗くんも後ろから背中や首筋を攻めているので、腕は下がりっぱなし。
もうあと数秒でゲームオーバーになりかけた頃に、先輩は勢いよく腕を上げてそれを阻止した。
そんな状況を繰り返していると、次第に座っていた状態が崩れて、いつの間にか床の上へ寝転がる先輩。由麗くんは俺とは左右それぞれ座り、両側から二人で攻め立てているような状況になった。
しっかりと万歳して頑張る姿は中々凄くて。荒い息を吐いて涙目になりながらも、必死に俺たちからの攻撃を受け止めていた。
「はぁ…っ、も、もうそろそろ…終わる?どれくらい経ったかな」
「ん、確かに結構経ちましたね。──じゃあ、最後の勝負は3分にしましょうか。先輩は1秒でも下げたらお仕置きです」
「…」
中途半端な時間設定に、柚木先輩は少し悩んだ表情を見せたが3分ならいけると判断したのか掠れた声で「分かった」と返ってきた。
「じゃあ改めまして、スタートです」
スマホを3分にセットし、最初から手加減なしで肌に指を這わせると、可愛らしくビクビク跳ねながらも必死に万歳をキープする先輩。
ぎゅっと閉じた瞼の端からは涙が溢れ、我慢しきれずに出た声は爆笑するような声ではない、上擦ったような甘い声。
「~~ッ、んっ、ぁ…はぁっ…んん、ははぁっ…擽った、くないっ、擽ったくないぃぃ…!」
フルフルと首を振りながら発する言葉は、自分に暗示をかけているかのようで。それを打ち消すように俺と由麗くんはわざとらしく擽ったくなる言葉を吐きながら指を動かした。
「やっ! はははっ、ぁはぁ…!あはっ、はぁ…んん」
もうそろそろ時間なので、俺は脇腹を擽り、由麗くんは指を立てて脇を擽った。するとビクッと激しく跳ねた後、先輩は阻止するように俺の手を掴んだ。
「やはっ…ぁは、やっ…はは!ギブ、ですっ」
笑い泣きながら俺と由麗くんの手を掴んだ柚木先輩。可愛い顔でギブアップを訴えてきたが、約束は約束。
「じゃあ柚木先輩。泣くまで──もう泣いちゃってますけど…今から徹底的に攻めますね?千隼、悪いけど先輩の腕押さえててもらえる?」
「はい」
先輩が上に着ていた服を脱がすと、両手を頭上に持って行き、足で押さえつけた。
白い肌にはぷくりとピンクの突起が目立っており、じっと見つめていると「あんま見んなよ…」と頬を染めた先輩に怒られた。
「先輩。お仕置きなんで、今からちょこっと恥ずかしいことしますね?」
腰辺りに座った由麗くんは、俺が眺めていた乳首に顔を近付けると軽く音を立ててそこへキスをした。
「な…っ、に」
「お仕置きはくすぐりだけじゃなくて、ちょっとえっちなのも混ぜますね」
ちゅっと乳首に吸い付いた由麗くんはめちゃくちゃ嬉しそうで、舌先でころころと乳首を転がしながら、優しく胸の横辺りをくすぐり始めた。
その瞬間に押さえつけていた先輩の腕にかなり力が入り、危うく解放しそうになってしまった。
「柚木先輩、腕下ろしちゃダメですよ」
足に力を込めて宥めるように言うと、由麗くんの刺激が強いのか恥ずかしそうに声を上げながら離してと訴えてきた。
「やあはははっ、くすぐっ、ないで…!やめっ、ぁ、あ…ははっ」
リップ音が響く中、由麗くんの攻めは変わらず、優しく擽りながら攻め立てていたので俺も全開の脇の下へ指を添えて人差し指だけでくるくると擽ると、一層体が大きく跳ねた。ググッと、腕にはかなりの力が加わるが、しっかりと足で押さえつけてカリカリと爪で窪みを引っ掻いた。
「ぃっ、ぁははは!! んぅっ……はぁ、あははっ、待っ、──~~っ、!!」
腕が無理だと気付いた先輩は思いっきり足をバタつかせて暴れると、渚が両足に跨って抵抗を遮り、サワサワと足の裏に指を這わせていた。
「ぅあ"っ…あ、あははは!! んンっ、ふ…ぁ、ぁ!やぁぁ!」
動けないと、感覚的に更に感じ始めていくのは体験しているので分かる。完全に動きが封じられた先輩は、今まで以上に激しく悶え出した。
由麗くんが乳首を歯で挟み、優しく舌先で擽ると、ビクッと腰が浮いて甘い声が部屋に響いた。
「──~~っ、ん、んんっ……由麗、由麗ぁっ……それ、恥ずかしい……っ!やめて、…」
耳まで赤く染めた先輩は、俺たちに性的な刺激をされると堪えるのかグズグズと鼻を啜りながら制止を求めた。
「だーめ」
「っ、ん……!んん…ッ」
「先輩くすぐりながら舐めるとすごい跳ねますね。そんなに気持ち良いですか?」
「…っ、るさい、そういうの、やめなさいっ…」
「こうやって脇腹つつきながら吸ってみるとすごい跳ねますよ」
「ッ、──ん、ぅっ、」
悔しそうにしながらも、由麗くんの優しい愛撫に柚木先輩の顔は蕩けていった。それがあまりにも可愛くて、こちょこちょと脇の下を全ての指で擽ると、激しく体を捩り出した。
「ゃはぁぁっ……やめっ…やっ、あ!」
「先輩ビクビクして可愛いです」
「うん、可愛い。──下も反応してきてるし、嬉しい。七彩じゃなくても気持ちいですか?」
乳首から唇を離した由麗くんは、熱っぽい表情を浮かべながら腰から降り、服の上から主張した股間部分を撫で始めた。
「やめ……っ、バカ、やめ、そこは…っ」
「前触ってもいいって言ってたじゃないですか。あぁ、あの時は無反応だったから良かったけど、今はぐっしょりだし恥ずかしいですか?」
わざと煽ってるのか、相当興奮してこんな発言をしているのか分からないが、由麗くんはとても嬉しそうにしながら膨らんだ部分を人差し指でなぞり始めた。
「え、先輩勃ってるのー?可愛いー」
ずっと足元に居た渚がこちらへやってくると、由麗くんの指をじっくりと眺め出した。
「~~ッッ、んん、見んな…っ、やめて、やめて由麗…っ!千隼も、手離してっ」
三人から眺められて真っ赤になってしまった先輩はバタバタと暴れ出した。
「渚、柚木先輩の右足お願い。恥ずかしく開かせてあげよ」
「──っ、おい、」
抵抗虚しく、柚木先輩の足は左右に大きく開かされ、片足ずつ押さえつけられることとなった。服は着たままだが、よっぽど恥ずかしいらしく、体を攻め立てているわけでもないのに瞳からはポロポロ涙が流れていて、それもまた色気があった。
「あったかい」
きゅっと股間に触れた由麗くんは、服の上から形が出ているそこを握り、優しく揉みしだいた。
「んんっ……」
「揉んだら硬くなった。可愛い」
「ぅぁ……っ、や……め、なさい、もう…っ」
「──あと10分。柚木先輩の可愛いところ見たいです」
「んんっ──、はぁ、…っ分か、たっ…10分経ったら…やめろよっ、本当に…!」
「わかりました。でも10分の間にイッたらプラス5分です」
「はぁ…?何、──っひぁ」
カリカリと服の上から先端部分を引っ掻く由麗くんの指。途端に激しくビクンと跳ねた先輩はイカないように必死に体に力を込めた。
「先輩、そんなに力入れたら疲れちゃいますよ?」
力が抜けるように、俺はサワサワと脇をくすぐり、渚は耳かきを復活させてさじの部分を利用して先輩の乳首を引っ掻いた。
三つの異なる刺激に暴れる先輩は、魚のように飛び跳ね、甘くて大きな声を響かせた。
「──っぁ、やだっ、耳かきやめっ、」
「嫌なのは耳かきだけですか?俺の指は?」
「こうやってくすぐるのも耐えれるってことですか?」
先輩の失言に反応したのは耳かきを使っていない俺と由麗くん。自分達の攻めを認めさせるように強度を上げると、「全部やだぁぁ!」と泣きながら叫び出した。
「全部って?特にどれが一番やですか?」
楽しそうに笑いながら由麗くんが問いかけると、激しく体を揺らしながら息を荒くする先輩。
「ぜ、んぶっ、やだっ、──ん、ひぁっ」
「俺が一番って認めるまでやめませんよ?」
その後柚木先輩は由麗くんの名前しか呼べないくらいに攻め立てられた。必死に由麗くんの名前だけを呼ぶ先輩は可愛くて、自分の名前を呼ばれたわけでもないのに俺と渚も表情を緩ませた。
──しかしすごいと思ったのは、そんな状態になってもイクことはなく、そのまま先輩の粘り勝ちとなったことだ。
◇ ◆
「ちぇ。やっぱり俺の攻めではイケませんか?」
「いや、別にそういうわけじゃないよ。けどこの前桃瀬さんに攻められた時凄く悔しくて。それに俺が無様にイッたらみんな俺のこと慕えなくなるだろ。──まぁかなり恥ずかしい姿見せてるし今更かもしれないけど。だからそれだけは嫌だから必死に我慢しただけ」
「俺は、柚木先輩のこと尊敬してます。それは一生変わりません!だから可愛い姿見せてください」
「……あ、ありがと」
「そうやって今も顔真っ赤にしてる柚木先輩もめちゃくちゃ可愛くて抱き締めたいです!」
そこからは二人のイチャラブのようなもの──というより由麗くんの一方的な愛を見せられ、白けた渚は「お疲れ様でした」と立ち上がったので俺もそれに便乗して挨拶をしてから部屋を出た。
end.
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