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まこ

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訓練シリーズ

お風呂場で

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擽り/手コキ/射精有

攻→渚
受→千隼/視点

◇ ◆

新しく亜蘭という人がやってきてから、組織内はかなり乱れ始めた。

とはいえ男子校のような、風紀の乱れであり、内乱を起こしたりするような物ではないのだが。

「なーなー、千隼チャン。この中で誰が一番好き?」

宴会場で声をかけてきた亜蘭は、飲み物を片手に卑猥な雑誌を見せてきた。開かれたページには、浴衣を着た女性達がうつっていた。──しかしそれは普通の浴衣ではなく、何故か胸はスケスケで乳首は丸見えで、丈は短く少しでも動くと下まで見えてしまいそうなどエロいものだった。

散々訓練して性の知識はあるが、普通子供にそんな雑誌見せるだろうか。

「…どれも好きじゃない」

プイッと顔を背けると、無理矢理見せてこようとしたのでやめろと声を荒げると、ダッシュで桜花上司がこっちに走ってきた。

「──っ、何見せてんの! ちょっと来なさい!!」

ボカッと激しいグーパンが与えられた亜蘭は「いって!!」と叫びながらズルズルと上司に連れ去られていた。

殴られた拍子に落ちた雑誌は、さっきのページを開いたまま。

「……」

今まで女性の話は出たことないけど、上司や先輩達は女性が好きなんだろうか。──それなら桃瀬も、そっちなのかな。

雑誌に目を向けて見比べていると、渚がひょこっと顔を出した。

「うわ、何この雑誌。どーせ亜蘭でしょ?」

「うん。やめろって叫んだら桜花上司に引っ張られてったわ」

「あー、思いっきり引き摺られてたな。それにしてもさぁ、大人って何でこんなの見たがるかね?」

「渚は興味ねーの?」

「ないない。つーかこういうの見て何がいいの?」

「…オカズにすんだろ?」

「はぁぁ。オナニーって虚しくない?」

「虚しいというか…俺たち組織に居る以上、外に恋人とか作れねーじゃん。毎回そういう店行くのも難しいだろうし。だからオナニーするしかないんじゃん?」

「へぇ。じゃあ柚木先輩とか桃とかもオナってんのかな」

「…身近な人でそういうこと言うのやめろよ」

「だって気になるくない?まぁ柚木先輩は無駄に色んな人に攻められてっから溜んねーか」

「気になんねーから黙れ。やめろ」

変な想像をしてしまいそうになり、コップに入ったオレンジジュースを勢い良く飲んでいると、今度はほろ酔い気味の柚木先輩がこちらへやってきた。

「いい飲みっぷりだね。何の話で盛り上がってるの?」

「柚木先輩のオナ──」
「おいいい!やめろバカ!」

「俺のおな……?お腹?え、出てる?」

慌てて自分のお腹を触り、太ったかの確認する柚木先輩は頬が染まっていて可愛い。

こんな人って、どんなオナニーするんだろう。いやいや、考えるな!!

「で、出てません出てません。おら、渚。風呂入って寝るぞ」

「へいへい。飲み過ぎはダメですよー柚木先輩ー!お休みなさい!」

「うん。お休み」

先程の亜蘭と同じように渚を引っ張ると、途中で痛いんだけどとペシッと叩かれた。

「引っ張んなよなー」

「お前が先輩に変なこと言うからだろ」

「あはは。焦った柚木先輩見てみたいじゃん。七彩はどーせ先輩とニャンニャンしてるだろうし」

「だから!そういうこと言うのやめろってば。想像したくねーんだけど」

風呂場に到着して服を脱ぐと、中には誰も居らず、シンとしていた。大人組はまだまだ飲むだろうし、お酒を飲めない人たちは早めに解散していたのでもう風呂を済ませたのだろう。

「お、貸切じゃーん。この前、亜蘭と風呂一緒んなってさ。背中流しっこした」

「あいつ馴染んでんな」

「色々激しい奴だけどさ、話聞いてたら悪い奴じゃなさそうだし俺は結構好き。桜花上司は面倒見んの大変そうだけど」

「俺はまだゆっくり話したことねーから分かんないけど、渚がそう言うなら悪い奴じゃないだろうな」

「なぁ、千隼の背中も流してあげる」

「はぁ?いらねーよ別に」

「桃以外に触られたくないとか?」

「…そういうわけじゃないけど」

じゃあいいじゃん、と語尾に音符マークを付けたようなご機嫌な口調で話しながら、タオルにソープを泡立たせていく渚。俺の後ろへ来ると、ゴシゴシと背中を擦ってくれた。

「…気持ち良い」

「だろー?俺も亜蘭に洗ってもらってすげー気持ち良かったからさー」

洗い場に設置された鏡にうつる渚は嬉しそうに笑いながら俺の体に泡を馴染ませていった。気持ち良くて目を閉じて居ると、突然背中から胸元へ手が移動し、優しく乳首を触り出した。

「!? 何すんだよ」

「いや、どんな反応すんのかと思って」

そういうムードになってない今、胸を触られると擽ったい感情しか生まれず、乳首を摘んでくる渚の手を掴んで離そうとした。──のだが。

後ろから抱き締めるような形で動きを制御され、泡立っているので滑る可能性もあり上手く抵抗出来なかった。

「んん…!擽ったい…っ」

「あ、そういや前見てたけど千隼ってここ弱いんだっけ」

胸を弄っていた手が脇の下へ入り込むと、こちょこちょと擽り出した。たっぷりと泡が付いているので滑りが良く、今まで先輩に触られた時よりも擽ったく感じた。

「ひゃあっ!? んん…!ゃ、はははっ、ちょ、やめろッ」

「お、反応いい。くすぐりって好きな相手だとより効果あるんだって」

「いや、泡の所為だろ!!やめっ…!ひゃはっ、ぁはははは!!」

「危ないからそんなに暴れないでおこうね~」

ジタバタ暴れてすっ転びそうな体を支えてはくれたが、指は動いたままなのでどうしてもじっとしていることが出来ない。

「んはぁっ…!!やははは!脇やだ!やだははははは!!」

「危ないってば」

「じゃあとっととやめろ!!」

「面白いから無理」

入り込んだ指が抜けることはなく、脇を締めていてもグニグニと動く。

「やはぁぁっ、ぁ、!!」

「本当、ここ弱いよな」

「ぅん…っ、だめ!!擽ったぃ…っ」

「顔やっば。鏡に映ってんの知ってた?擽っただけで何でそんなエロいの?」

ふと鏡を見てみると、確かに頬は紅潮し、表情もかなりだらしなくなっていた。

「だ、て…っ、擽ったいからだよっ、」

「その割に蕩けてるけど」

脇から指が抜けると、両方の乳首を摘まれ、ゆっくりと捏ね回された。

「ぁ…っ!」

「小っちゃいのに硬い」

クリクリと指を動かされると、切なくなるような刺激が走り体が反応した。

「おい…っ、誰か、来たらどうすんだよっ」

「体の洗い合いって言やいいじゃん」

「はぅ…っ、!!やめ…っ」

次第に股間に熱が送られ、少しずつ反応し始めた自分自身に気付いて足を閉じると、渚は後ろから耳元で小さく囁いた。

「閉じちゃダメ」

いつもの緊張感ない声とは一変、少しだけ低い声にゾクリとした。

「…はぁ? 何、だよばか……っ」

「足、開いて?」

「……誰か、来たら…っ、恥ずかしい、無理!」

「じゃあこっち来て」

手首を掴まれると、奥の方へ連れて行かれた。誰かが入ってきても、すぐには目に付かない場所。

「ここ、座って」

壁際にお風呂の椅子を置き、そこへ座るように誘導された。力もあまり入らないのでぺたんとお尻を乗っけて、壁に背を預けた。正面に居る渚は、グイッと俺の足を開かせた。

「あ……!」

「可愛い。勃ってる」

「見んなよバカ……っ」

「その割に抵抗しねーじゃん?」

近くにボディソープを手繰り寄せ、手の平で泡立たせると、反応した俺自身に塗りつけた。

「──ッ、んぅ」

自身を揉み込むように手を動かされると、快感が襲う。

「おっきくなってきた」

指を輪っかにさせた渚が嬉しそうに手を上下させると、気持ち良さに足が震え始め、ぎゅっと渚の手を掴んだ。

「ぁ、あっ…!ちょ…!バカやめろっ」

「何で?」

「何でって……っ、はぁ、ぁ…!それやだっ」

親指の腹で先端を撫でられると体が大きく跳ねた。そんな自分の反応が恥ずかしくて足を閉じようとするも、上手く力が入らない。

「これ気持ち良い?」

「き、もちぃっ、気持ち……!だめ、出るから…ッ」

ダメだと訴えても渚はニヤニヤと笑うだけで、手の動きを緩めることはない。しっかりと陰茎を扱きながら先端をクルクルと撫でては、俺を絶頂に導いた。

「千隼、やっぱ感じてる時可愛い。今まで攻められてんの散々見てきたけど」

「んん…っ、だめ…本当に、出る…っ、渚、こっち、来て…!」

絶頂が近付くにつれ、抱きつきたい衝動に駆られて手を伸ばすと、不思議そうにしながらもぎゅっと抱き寄せてくれた。

背中に手を回してしがみつくと、自身を扱く手が早まり、目の前に見えてきた絶頂。ふるっと体を身震いさせてそれに備えると、ガラッと風呂場の扉が開いた。

「!」

その音を聞いて俺も渚もビクッと体を反応させた。

「ふぇー今日も飲んだ飲んだぁ」
「お前飲み過ぎだから。湯船は危ないから体洗ったらさっさと部屋行くぞ」

声を聞く限り、入ってきたのは柚木先輩と七彩先輩の二人だけ。

こんな姿見られたくなくて、ぎゅうっとしがみつく腕に力を込めると「大丈夫。湯船入んないなら多分こっちまでは来ないよ」と安心する言葉をかけられた。

「…っ、でも、見られたら……っ」
「大丈夫。見せないから」

ポンポンと背中を撫でてくれた渚だが、先輩達の行動をしっかりと聞いて警戒している様子。

柚木先輩達は仲良さげな会話をしながら、入り口近くの洗い場で体を洗っているようで、こちらには全く気付いている様子はない。

「ほら、七彩。あと泡流したら出るぞ」
「はぁい……ねぇ、流してー?」
「ほらよ」
「ぎゃああ水かけないでぇぇ!」

二人の騒がしい会話を聞きながら、あと少しで出て行く雰囲気になったので安堵していると、ずっと止まっていた刺激が再開し、俺の体はピクンと跳ねた。

「!…渚っ、お前……」

「だってもうすぐ出て行くし、良くない?あと少し千隼が声我慢すりゃいいだけだろ」

緩々と自身を扱く手が動き出し、ハムっと耳を咥えられると、強い刺激に耐えきれず、ガリッと背中へ爪を立てた。

「んん…!!~~──ッッ!!」

体に傷つけたことに何も触れない渚は、ギリギリ我慢出来る力加減で愛撫を続けた。

「む、りぃっ…声、……我慢、出来なっ……」

その言葉に返事がくることはなく、代わりに与えられたのは強い快感。グリグリと先端を刺激されるとゾワっと鳥肌が立った。

「渚っ、なぎ……だめ、出る…!!イク……っ」

我慢出来ない波にぎゅぅぅ、としがみつくと、耳元で「いいよ」と優しく囁かれた。

声が出ないように必死に歯を食い縛りながら絶頂すると、丁度先輩達が風呂場を出て行った。

「あはは。千隼やば。先輩達がきてからすげーデカくなったけどこういうスリル好きなの?」

「んなわけねーだろバカ…っ」

嫌がらせでガリッと爪を立ててやると「痛い!」と騒ぎ出した。

「バレそうになって興奮したくせに」

俺の出した欲を洗い流そうとシャワーを出した渚が、俺の股間目掛けてお湯を当てた。

「ひゃあッ」

達したばかりの股間にシャワーの水圧はやけに気持ち良くて。ビクッと体を跳ねさせて甘い声を出してしまうと、ニヤァと口角を上げた渚と目が合った。

「なになに?シャワーに感じるの?」

「──っ、やぁぁ……」

「可愛い」

綺麗に洗い流し終えてシャワーが片付けられると、俺は気怠さから壁へもたれた。

「えっろい顔して可愛い。敏感になった千隼くんの体はこちょこちょしたらどうなるのかなー?」

「はぁ…?」

グッタリとしていると、渚は俺の両手首を片手で掴んで頭上へ持って行くと、壁に押し付けた。そして脇の下を片手でこちょこちょと擽り出した。

「はい、こちょこちょこちょ~」

「ひゃあっ!?離せ…っ、あはははははは!!」

上手く力が入らず、片手の渚に勝つことが出来ずにされるがままになっていると、調子づいた渚は脇や脇腹など、俺の反応する箇所を集中して擽り出した。

「あ"ははははははは!!」

渚の小さな指が激しく肌を動き回ると、俺はひたすら笑い声を響かせた。

誰かが入ってくるかもしれない状況で、間抜けな声を出すのはかなり恥ずかしいが、我慢出来るほど俺も強くない。

「ばかぁっ、ばかぁ!!渚っあはははははは!!やめろ!離せ──、ひゃはぁ!」

「じゃあもっと抵抗してみろよー?片手で押さえつけられてるくせにー。本当はそこまでやじゃないんだろー?」

「ひっ、はははははは!!それくすぐったいぃぃっ!!やだ!やだぁぁあ!!!」

「これー?じゃあいっぱいしてあげるー。こちょこちょこちょ~」

「ぁはははははは! っ"、やめ"ッ、れ…!!」

必死に腕を下げようと力を込めても、両手を押さえつけられた状態から変えることは出来ず、渚の気が済むまで擽られ続けた。


◇ ◆


「千隼、めっっちゃ可愛かったよ!」

「懐かしい台詞を吐くな」

くすぐり攻撃が終わり、二人で湯船につかっているとキラキラした瞳でそう言われたので、前と同じく思いっきり平手打ちをくわらせると、綺麗な乾いた音が風呂場に響いた。

「いったいなぁ!もう!最後「やめて渚ぁ、何でもするからくすぐらないでぇぇ」って泣き喚いてたくせに」

「黙れ」

幸い、くすぐり攻撃中は誰も風呂場にやってくることはなく見られずに済んだのだが、さっきまでの痴態が恥ずかしくて堪らない。

「でもさ、何でもするって言ったじゃん?一個お願いがあるんけど」

ほっぺたに思いっきり手の平の跡をつけた渚がニヤニヤしながらこっちへやってきた。明らかに何か企んでいる顔だが、口走ってしまったのも事実。一応聞くだけ聞くことにすると。

「明日夏祭りあるじゃん。一緒に行きたい」

「はぁ?」

内容は意外にも可愛らしいもので、つい間抜けな声が出た。

「だって千隼、前までずっと仕事仕事で、全然遊んだりしてなかったじゃん。だから、今年からは千隼と一緒に季節を楽しみたいの」

目を輝かせて可愛いおねだりをする渚を拒絶する理由もないので、「いいよ。一緒に行こ」と答えると、渚は嬉しそうに万歳した。

「やったぁぁ!」

案外可愛らしい一面もあるんだな、とさっきまでのことをなかったことにしてやろうとすると──。

「千隼は、亜蘭がさっき見せてきた雑誌と同じ浴衣着て行ってね!風見上司、現物持ってたから!」

「ぶっ飛ばすぞ」

風呂場にはもう一度「バチン」と乾いた音が響いたのだった。

end.

最初、七彩も攻に居るパターンで書いてたんですが、何か違うなと思って二人の世界に変更しました。

でも折角書いたので、七彩居るver.も下に載っけておきます。序盤は全く同じで「じゃあとっととやめろ!!」から七彩登場になります。

















◇ ◆


「じゃあとっととやめろ!!」

必死に暴れていると、ガラッと扉が開く音が聞こえた。

「!」

渚と俺が同じタイミングで入り口を見ると、入ってきたのは七彩だった。

「あれ、楽しそうなことしてるー」

「何だ七彩か」

「うん。言葉遣い気を付けようね渚ー」 

ほろ酔い気味の大人が一番タチが悪い。七彩先輩は頬を染めた顔でこちらへやってくると、俺の背後に回って、グイッと両手首を掴んで万歳させた。

「!?」

「はい渚ー。お手伝いしてあげる。押さえておくからいじめてあげてー?」

「へぇ。七彩にしては上出来じゃん!」

俺を押さえる必要のなくなった渚は相変わらず失礼な発言をかますと、俺の正面にやってきては、新しくソープを泡立たせた手を近付けてきた。

「やめ……!!」

腕を下げようと力を込めると、更に上に引っ張られてピンと腕を張らさせた。全開の脇の下に伸びてきた渚の手がこちょこちょと擽ってきた。

「ひゃははははは!!やだぁぁあ!!七彩先輩っ、離してっ!!」

「えー?やだぁ。だって千隼の笑い声と笑顔、可愛いもん」

「うんうん、千隼すげー可愛い。こちょこちょこちょー」

「ぁははははは!! やめ"っ、……ひゃははははは!」

「脇腹もー乳首もー、いっぱい擽ってあげるー」

言葉通り脇の下から脇腹へ移動した後、指全体でこちょこちょと乳首を擽られると、ビクンと背中がのけ反った。

「やぁぁ……!!」

擽られて敏感になったからか、少しだけ刺激に快感が混ざると、甘い声が出た。

「あー可愛いぃぃ。気持ち良いのー?千隼ー」

変態チックな口調の七彩先輩はからかうようにそう言いながらも、しっかりと腕は掴んだまま。振り解こうとしてもビクともしない。

「あ、そうだ」

何かを思いついたのか、渚はシャワーを手に持つと、俺の体に当たるよう調整した。

弱い水圧で乳首にシャワーが当たると、渚の指についていた泡が落ちていく。

「はぁ…っ」

指での刺激が終わったことに安堵すると、シャワーは股間に当てられた。それに対して全くの無反応だった俺を見ると、渚はつまんなさそうにしながらシャワーを元に戻した。

「シャワーでも擽ったいって言うけど全然だなぁ」

「あー…確かに別に何も思わな──っ!?」

「じゃあ次は俺の口で」

胸へ顔が近付くと、カプリと乳首を甘噛みされた。ピリッとするような甘い刺激に腰をくねらせると、渚は自分の体を使って俺の足を固定し、舌先で擽るように乳首を舐めた。

「──ッ、んん、んっ」

ちゅっとたまにリップ音が鳴りながら、片方の乳首が刺激される。

「渚ぁ……恥ずかしい…っ」

「うわぁ。照れ顔最高。可愛い」

「るさぃ…っ、やめろ、よっ……」

「あとちょっとだけ」

乳首を吸うように舐めながら、渚の指は脇に添えられ、ゆっくりとなぞるように擽られた。

「ひゃ……!! 指やだぁっ……ぁ、ははぁ…!」

「やだ?本当に?」

乳首を舐めながら俺を見る渚は、角度的に上目遣いになっており、舌も突き出しているので何だか。

(えっち……)

そう思ってしまうと、擽ったいのも快感に変わっていってしまい、指が動く度に変な声が出た。

「やぁ…!擽ったぃ……っ、ぁぁ…っ!」

「声は気持ち良さそうだけど」

じゅっ、と強めに乳首を吸われると、ビクンと腰が跳ね、いやいやと首を振った。もちろんそれでやめてくれるはずもない渚は、強めに吸った後に尖らせた舌先で乳首を擽ってくる。

「んん…!!」

ビクビクと体を反応させていると、渚の手は俺の股間へ伸び、ゆっくりと手を上下させた。

「ばかぁ…変なとこ、触んなぁ…」

「そんな蕩けた顔と声で言われても」

乳首からやっと顔を離した渚は、ニヤッと笑いながら顔を見つめた後、俺の耳元へ唇を寄せた。

「逃げれないし、俺と七彩の前でイッて?」

耳元でそう言われると、吐息がかかって一気に力が抜けた。

「やだ…耳、やっ、」

「耳も弱いんだっけ?可愛い。ここも硬くなってる」

くちゅくちゅと音を立てながら自身を扱かれると、ゾクリとした刺激が襲う。

二人の前でイクのは恥ずかしいけど、今まで散々痴態を見せてきたのでそこまでの抵抗はない。

さっきまで閉じようとしていた足は気持ち良さで力が入らなくてだらしなく開いてしまう。

「千隼可愛い。俺は優しくこちょこちょしてあげるから、イッていいよ?」

抵抗が弱まったからか、七彩は掴んでいた手首を解放すると、後ろから両脇に手を差し込み、優しく指を動かした。

(擽ったいけど、気持ち良い……)

指が動く度に腰を揺らしていると、渚も扱くスピードを早め、的確に絶頂に追い込んできた。

小さく太腿が震え出し、波が押し寄せてくると、俺は渚に手を伸ばした。

「ん、手繋ぎたい?」

「ん、ぅんっ、イキそぅ、渚…っ、イク、だめ、」

伸ばした右手に渚の指が絡まり、ぎゅっと力を込めた。目を固く閉じ、押し寄せる波に身を任せた。
 

◇ ◆


「可愛かったぁぁぁ」

事を終えた俺たちはシャワーで体を綺麗にした後、三人で仲良く湯船に浸かった。

「黙れ」

「渚ぁ、イクぅ。手繋ぎたぃい。って超可愛かった」

「言ってねーよ」

「いやあの行動はそういう事だろ。イク時目閉じて、手ぎゅぅって握ら──」
「黙れっつってんだろ!」

ニヤニヤしてうるさい顔面にバシャっとお湯をかけてやった。

「ぶわっ! もう照れ屋さんなんだからー」

お湯のかかった顔を拭きながら笑う渚はとても無邪気で可愛らしいが、それ以上に恥ずかしくて腹立たしい。

「ほんとー!千隼ちょー可愛かった。鏡に顔映ってたけど最高だったよー?」

七彩先輩まで腹立たしい発言をしたので文句を言おうとしたら、渚が俺より先に口を開いた。

「あれ?つーか七彩何で居んの?俺、千隼と二人がいいんだけど」

「えええ!?何その辛辣発言!!俺も可愛い後輩とお風呂入りたいんだけど!!」

「だって明らかに邪魔じゃん。早く出てよ。お酒飲んでんだからとっとと寝たら?」

「ひどいなー先輩もつけないわ言葉遣いも悪いわで生意気なんだけどー」

「ぎゃあっ!?」

「ちょ…七彩先輩!お風呂場で渚を暴れさせないで下さいよっ」

「だーめ。渚にお仕置きしないと気が済まないー」

湯船の中で渚を抱き締めた七彩先輩はくすぐり攻撃をしたのか、渚は爆笑しながら湯を飛ばした。

「てめぇ何すんだ!」
「ぶっ……!渚こそ何すんの!殴んないでー」

そこから二人の戦いが始まり、近くにいた俺は激しいお湯の被害を受けた。かなり迷惑ではあるが、こんなバカみたいな事が出来るのは何だか嬉しくて。

「もう!お湯飛ばし過ぎ!顔にかかるんだけど!」

数分後、お風呂場に入ってきた柚木先輩に止められるまで、三人の楽しい争いは続いた。

end.
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感想 22

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