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訓練シリーズ
みんなで王様ゲーム☆②
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①桜花 ②亜蘭 ③柚木 ④渚
擽り/筆/クリーム/羞恥/微裏
攻→桜花+柚木+渚 ※柚木視点
受→亜蘭
◇ ◆
「じゃあ早速、次の王様を決めましょうか」
篠田さんが番号の書かれた割り箸くじを差し出すと、楽しそうに笑う渚を順番に一人ずつ手を伸ばした。
桜花先輩はさっきまで可愛かったのに、目が真剣で怖い。チラッと亜蘭を見ると、俺と同じような何とも言えない顔をしていた。
明日は早いからと帰って行った千隼を除き、みんながくじを手に取った所で自分の番号を確認した。
「わぁ!僕が王様です!」
篠田さんが嬉しそうにそう言うと、俺と亜蘭は目を合わせて安堵した。
(篠田さんが王様ってことは、きっと未南さんをいじめる方向に持って行くはず)
そう思っていると、篠田さんは笑顔で一つの提案をした。
「先程の塞原さんも仰ってましたが、毎回毎回くじを引き直すのは大変なので、5回命令してから交代しませんか?人数も人数ですし」
「うん。いいね」
桜花先輩がすかさず了承したので、俺達も特に何も反論するのとなくその案が通った。
「ではでは、一回目は……①が②の耳掃除をする!ってのはどうでしょう。もちろん膝枕付きです」
じゃじゃん!とシンプルな耳かきを用意した篠田さん。それを見て亜蘭が嬉しそうに「俺が②ー!」と手を上げた。
「やった。このメンバーなら膝枕で耳掃除とか極楽じゃん。①誰ですかー?」
「俺」
「うげ」
①は桜花先輩だった。亜蘭はそれを聞くと明らかに顔を歪めた。普段なら最高だが、ついさっきいじめたばかりのこの状況ではそうなるだろう。
「えぇ…変な事しないで下さいよ。まぁいいや。センパイ膝下さい」
「どうぞ」
先輩が準備すると、亜蘭は警戒しながらも太腿に頭を乗せた。
「あー柔らかい。センパイ、ズボン脱いで下さいよ」
「触らないで」
塞原のように太腿に触れる亜蘭は、バチンと激しく手を叩かれていた。何か起こると思ったが、その後は本当に耳掃除が実行されただけ。
ふぁぁと気持ち良さそうにネコのようにゴロンとする亜蘭は、少しだけ可愛らしく思えた。
「じゃあ折角耳掃除した事ですし、③も②のことを筆でお掃除しちゃいましょうか。①は逃げないように②を押さえてあげて下さい」
「は…?何その命令。篠田さん、②は俺だよー?未南さんじゃないよー?」
「そんなの分かってますよ?王様の命令は絶対ですよね。②は下着姿になって身体中お掃除されて下さい。③は誰ですかー?」
「あ、俺です…」
「じゃあ柚木さん、①の桜花さんと一緒に可愛がってあげて下さいね」
「はぁ? ふざけた事──」
「亜蘭くん。さっき塞原くんのやらしい命令に対して『王様のご命令なんで仕方ないでしょ』って言ってたじゃん。早く脱いで?もし従わないなら俺と柚木くんで無理矢理その状況に持って行くけど」
「……チッ」
桜花先輩の圧に負けたのか、力じゃ敵わないと思ったのか。亜蘭は嫌そうにしながらも纏っていた服を脱いで命令通り下着姿になった。
「はい。これで命令は3回目だろ?あと2回の命令は?先に言っとけよ」
「そうですねー。お掃除の具合を見て決めます」
ニコニコと笑いながらそう言う篠田さんを睨みつけた後、亜蘭は桜花先輩に床に無理矢理寝かされた。
腕を下げられないように万歳させられた両手を桜花先輩が足で押さえつけ、俺は足の動きを封じるために太腿に跨った。
「はい。ではたっぷりとお掃除してあげて下さいね」
渡されたのは普通の筆。2本ずつ渡された筆を手に持ち、何処を刺激しようかと考えた。
「!……っ、……ん、」
甘い声がしたので亜蘭の方を見ると、桜花先輩は大きく晒された脇の窪みにふわふわと筆を滑らせていた。
「……ッ、…っ」
小さな吐息を漏らし、プルプルと震えながら耐える姿は意外にも可愛らしい。いつもクソ生意気でデカい態度を取っているので、躾も兼ねて脇腹へ筆を這わせた。
「っんん」
片方ずつ持った筆を左右の脇腹に添えてなぞると、ピクンと小さく跳ねた。
「亜蘭くんの体がぜーんぶ綺麗になるまで、丁寧にしてあげて下さいね」
篠田さんは楽しそうに笑いながら亜蘭の痴態を眺めており、その楽しそうな声を聞き、亜蘭は篠田さんを睨みつけた。
「亜蘭くん。そんな怖い顔で篠田さんを睨んじゃダメでしょ?」
「~~──ッッ!! や……ッ、め、ろ…!!」
脇の下から移動した桜花先輩の筆は、綺麗な淡い色をした乳首を撫で始めた。
「そんなにビクビクしちゃって。俺はただお掃除してるだけなんだけど」
「っ、…ん、!!ゃめ…っ、先輩……っ」
筆が動く度に、ピクピクと体が跳ねている。全く反応していなかった胸は、ぷくっとピンク色に主張を始めた。
「へぇ。亜蘭もそんな声出せるんだ!可愛い!」
目を輝かせた渚が亜蘭のすぐ傍へやってくると、そう呟いた。渚の場合は羞恥を煽るためではなく、純粋に思ったことを言っているだけなのだが。
「…てめ、見んな!!ガキは寝ろ!!」
「やだ!寝ない!俺明日休みだもん!それよりさ、いっっつも桜花上司にも柚木先輩にも生意気な口聞いてるからさ、たまにはお仕置きされろよ!」
「っ、はぁ?てめ、ざけん──っ、あ……」
渚に何かを言い返そうとした瞬間、俺が下着の上から股間を撫でると、思いっきり高い声が出た。
「ちょ…っ、柚木さっ……何処、」
「だって渚がお仕置きしろって言うから、してあげようかと思って。ここ、苦しそうだし出してあげるね」
「はぁぁあ!? 何──ッ、」
黒いボクサーパンツに手を入れて少しだけ反応し始めた亜蘭自身を取り出すと、ぶわっと顔が真っ赤に染まった。
「何でそんな照れてんの?風呂場でみんなで裸踊りしてるじゃん!」
渚が不思議そうにそう言うと、桜花先輩はクスッと笑った。
「いつもみんなと楽しそうに遊んでるのに、反応してるの見られるのは恥ずかしいだね」
「っ──、ぅ……」
クルクルと乳首をなぞりながら笑う桜花先輩に言い返せない亜蘭は、耳まで染めながら必死に声を押し殺した。
勃ち上がって濡れた先端に筆を這わせると、ビクッと腰が跳ね、逃げようと暴れ出した。
「ちょっ…もぉ!柚木さん!やめっ……ぅあ」
竿に手を添えてどんどんと溢れてくる先端をなぞると、次第に声が甘くなっていった。
「ぅ…待って、待って…!柚木さん、これは…っ」
普段からは想像出来ないほどに切羽詰まった声。桜花先輩は相変わらず乳首を撫でており、たまにそっちに大袈裟に反応を示している。
「何?別に掃除してるだけだし問題ないよね。もしかして感じてるの?」
「…~~ッッ、つ、次はあんたのこと、めちゃくちゃに、してやるからなっ」
「うん。楽しみにしてるよ」
敏感な先端を集中して筆でなぞり、毛先で鈴口を擽ると、思いっきり背中がのけ反った。顔を背けて誰にも表情を見せないようにしながらも、小さく痙攣し始めた太腿。
完全に空気になっている他のみんなが見守る中、絶頂を迎えようとした時。
「はい、筆でのお掃除は終了です」
パンっと手を叩く音と共に、篠田さんの声が聞こえた。イク寸前だった亜蘭は「へ…?」と間抜けな声を出しながらとろんとした表情を見せていた。
「お掃除して綺麗になった体には、この間僕が作った保湿クリーム兼マッサージクリームを塗ってあげましょう。たっぷり全身に塗ってあげて下さいね~」
楽しそうに笑う篠田さんにクリームを渡されると、桜花先輩はそれを指につけた。
「それでは最後の命令をしますね。①と③は、②にクリームを塗りながら~…思いっきりマッサージあげて下さい。それで終了です!」
「…っ、はぁ…?何言って…」
「王様の命令は絶対だよね。亜蘭くん」
「っっ!?!?」
クリームを付けた桜花先輩の指が脇の下へ食い込むと、亜蘭は声にならない声を上げた。そして次の瞬間、激しい笑い声が部屋に響いた。
「あ"っっははははははぁぁぁあ!!」
滑りを良くした指が窪みを押すと、発狂したように笑い出した。
「いっ、ぎゃぁぁぁあ!!ぁはははははは!!」
「おやおやー亜蘭くんはクリームでマッサージされるのが効くんですねぇ。たまに居るんですよねー、ローションとかクリームとか、滑りを良くして体に触れるとめちゃくちゃ効果ある人」
「ゃはははは!! 待ってぇぇ!!やばい!くすぐったぃぃぃ!!や"めっ、~~──っッ!!」
面白いくらいにビクビク跳ねる体に、全く我慢出来ていない声。亜蘭からはいつもの生意気な表情は一切なく、本気で辛そうにしていた。
それを見て面白くなり、たっぷりとクリームをつけると、俺はビクビクと跳ね続ける脇腹に手を添えた。
ヌルヌルとした指で少し揉み込むように撫でると、亜蘭は絶叫しながら暴れ出した。
「っ、あは!ぁはははは!!やめっれ、やめぇぇっっ!!やはははははぁぁっっ」
「こんな亜蘭初めて見たぁぁ!篠田さん!俺も混ざりたい!!俺④だよ!」
渚が自分の割り箸を見せながら言うと、篠田さんは笑いながら「じゃあ④は②の足の裏にたっぷりクリーム塗ってあげてね」と言った。
「っ!?なぎさっ…おまえぇぇっ、そんなことして──っぃゃははははははは!!」
それに気付いた亜蘭は泣きながら渚の名前を叫んだが、俺と桜花先輩が指を動かしたことにより、文句が爆笑に変わった。
「わぁ。手がヌルヌル!亜蘭って意外と足ちっちゃいんだな!擽りやすそう」
ガシッと足の指の間に指を挟み込んだ渚は、足を丸まらせることが出来ないように反らすと、こちょこちょと土踏まずを擽り出した。
「っっ!! あっ、ひゃはははははは!! ゃ"めろっ、ばかぁぁぁぁぁ!!」
三箇所からの刺激に絶叫する姿を見て、七彩と由麗と未南さんは青ざめていた。
「ゃめれっっ……!!お願いやめて、くらっ…ぁひゃぁぁぁぁっははははは!!あはっ、あはははははぁぁ!!」
「ふふ。亜蘭くん可愛い。この前必死に柚木くんと七彩くんに聞かれないように頑張ってたのにね。恥ずかしい声、みんなに聞かれてるよ?」
「っ、ひぁあッッ、せんぱっ……そこだめ!!だめっ、お願いっ、むりっ、そこやめっ、あ!ぁっははぁぁっ、くるひっ……ゃはははははぁぁ……!!」
「この前擽った時に君の弱点は把握してるからね」
黒い笑みを浮かべながら、先輩は亜蘭がより激しく悶える擽り方を徹底しながら指を動かした。
「ぁっ……ぁ!ぁ…っ…、むり…!せんぱっ……ごめ、なさっ……ぁははぁ…ぅぅ…許して、ゆるしっ…」
あれだけ激しかった笑い声も、数分も経つと小さくなっていった。顔は涙や鼻水でぐちゃぐちゃで、真っ赤に染まって目尻は垂れていて、何度か絶頂した後のような色気があった。
「俺は王様の命令を聞いてるだけ。かなりしんどそうだけど、まだまだ終わるつもりはないよ?」
脇から指を離した先輩は、先程可愛く悶えていた乳首に刺激を移した。
「ぁっ……あ、」
人差し指だけを動かしてこちょこちょと擽ると、亜蘭は恥ずかしそうにしながらモゾモゾと動き出した。
「柚木くん、渚くん。ずっと同じ所を触ってても慣れちゃうから、次はそうだなぁ。柚木は足の付け根のマッサージ、渚くんは指の間を爪で触ってあげて?」
完全に王様ゲームではなくなってしまったが、俺と渚は桜花先輩の指示に従った。
「あっ!? ぁひゃぁぁぁっ!!」
「わぁ!亜蘭可愛い!指の付け根引っ掻いたらめちゃくちゃ悶えてくれる!!」
「渚ぁっ、ちょ…ぁはははは!!やばいやばいやばいっ、それやめろッッ!!」
「やだー!!弱点発見~」
「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!」
渚の攻撃に声が復活した亜蘭は、最初と同様に激しく暴れ始めた。俺も負けていられないのでクリームをつけて下着の中へ手を入れ、親指で指圧するように鼠蹊部をなぞると、激しい乱れを見せてくれた。
「──ッッぁぁぁぁぁあ!! 無理ぃいッッ!!」
「良かった。声戻ってきたね。またこっち触ってあげるね」
「!? っ"、~~──ッッ!!」
桜花先輩が再び脇の下へ指を移動させると、激しく体が跳ねた。正直ちょっと可哀想になってくる程に乱れまくっているが、散々生意気な態度を取ってきていたので最後までお仕置きは続行してやる。
クリームの効果がなくならないようにしながら鼠蹊部を揉み込むと、「やぁ…!!」と甘い声を出しながらボロボロと泣き始めた。
「亜蘭くん。もう無理?限界?」
「っ、だ、めっ…も、…げんかっ……つらぃ、ですっ」
苦しそうな呼吸を繰り返しながら、必死に桜花先輩に訴えていたので、俺と渚は一旦手を止めた。
「そっか。でも、俺は前もっと辛かったなぁ」
「っ、ゆるし…もぉ、くすぐりは…!無理っ、やめて…!ごめんなさい、もうっ…当分、いじめないから…!」
「よし。そんなにたくさん喋れるならまだまだ元気だね。二人とも、指動かして?」
ニコッと優しく微笑む顔とは裏腹に、命令はありえないほどに鬼畜だった。
「っ、てんめ……いい加減にしろよ…!ゲーム関係ねぇだろ…!次は篠田が使った触手でめちゃくちゃにすんぞ!!泣き叫んでも許さないからな!!」
「あはは。やっぱりまだまだ元気だね。これくらいで終わったら物足りないと思ってたから良かったよ。──じゃあ、頑張ってね?」
「っっ、~~~!?!?!?!?」
結局亜蘭はその後、気を失いそうになるまでクリーム責めにあうこととなった。
(桜花先輩には絶対手を出さないでおこう…)
部屋にいるみんなが強くそう思った。
◇ ◆
「ぜぇっ……ぜぇ……」
「すごいね。体ガクガクだね」
解放された亜蘭は、桜花先輩から逃げようと体を引き摺りながら隅っこの方へ逃げて行った。散々鬼畜なくすぐり責めを受けたのにちゃんと動けているのはすごいとは思う。
「るっっっせぇぇぇ……つーか篠田てめぇぇ…何で桜花センパイの味方したんだよぉぉ…」
「だって亜蘭くんや柚木さんの為に頑張ってる桜花さんを見たら、応援したくなるじゃないですか。それに日頃からクソ生意気な君に、僕もお仕置きしたかったんです!」
「てめぇは未南だけいじめとけよ…っ」
「はい。未南さんをいじめるのは僕だけです。みんなの前で可愛い姿見せたくないので」
「くっっそぉ……絶対許さねぇ…!次だ次!!」
亜蘭は先程までの責めの余韻でポロポロ涙を流し、顔を真っ赤にさせたまま割り箸を集め出した。
(あれだけされてまだ王様ゲームやるんだ…)
「次は篠田!桜花……っ、せ、センパイ!柚木さん!渚!てめぇらのことめちゃくちゃにする!!早くくじ引け!!」
勢いよく差し出されたくじを見て、俺達は苦笑いが漏れた。
「つーか俺達要る……?」
「俺帰りたい」
「あー…俺も寝たい」
今回全く登場しなかった七彩と由麗と未南さんの声が聞こえる中、次の王様ゲームが始まろうとしている──。
end.
擽り/筆/クリーム/羞恥/微裏
攻→桜花+柚木+渚 ※柚木視点
受→亜蘭
◇ ◆
「じゃあ早速、次の王様を決めましょうか」
篠田さんが番号の書かれた割り箸くじを差し出すと、楽しそうに笑う渚を順番に一人ずつ手を伸ばした。
桜花先輩はさっきまで可愛かったのに、目が真剣で怖い。チラッと亜蘭を見ると、俺と同じような何とも言えない顔をしていた。
明日は早いからと帰って行った千隼を除き、みんながくじを手に取った所で自分の番号を確認した。
「わぁ!僕が王様です!」
篠田さんが嬉しそうにそう言うと、俺と亜蘭は目を合わせて安堵した。
(篠田さんが王様ってことは、きっと未南さんをいじめる方向に持って行くはず)
そう思っていると、篠田さんは笑顔で一つの提案をした。
「先程の塞原さんも仰ってましたが、毎回毎回くじを引き直すのは大変なので、5回命令してから交代しませんか?人数も人数ですし」
「うん。いいね」
桜花先輩がすかさず了承したので、俺達も特に何も反論するのとなくその案が通った。
「ではでは、一回目は……①が②の耳掃除をする!ってのはどうでしょう。もちろん膝枕付きです」
じゃじゃん!とシンプルな耳かきを用意した篠田さん。それを見て亜蘭が嬉しそうに「俺が②ー!」と手を上げた。
「やった。このメンバーなら膝枕で耳掃除とか極楽じゃん。①誰ですかー?」
「俺」
「うげ」
①は桜花先輩だった。亜蘭はそれを聞くと明らかに顔を歪めた。普段なら最高だが、ついさっきいじめたばかりのこの状況ではそうなるだろう。
「えぇ…変な事しないで下さいよ。まぁいいや。センパイ膝下さい」
「どうぞ」
先輩が準備すると、亜蘭は警戒しながらも太腿に頭を乗せた。
「あー柔らかい。センパイ、ズボン脱いで下さいよ」
「触らないで」
塞原のように太腿に触れる亜蘭は、バチンと激しく手を叩かれていた。何か起こると思ったが、その後は本当に耳掃除が実行されただけ。
ふぁぁと気持ち良さそうにネコのようにゴロンとする亜蘭は、少しだけ可愛らしく思えた。
「じゃあ折角耳掃除した事ですし、③も②のことを筆でお掃除しちゃいましょうか。①は逃げないように②を押さえてあげて下さい」
「は…?何その命令。篠田さん、②は俺だよー?未南さんじゃないよー?」
「そんなの分かってますよ?王様の命令は絶対ですよね。②は下着姿になって身体中お掃除されて下さい。③は誰ですかー?」
「あ、俺です…」
「じゃあ柚木さん、①の桜花さんと一緒に可愛がってあげて下さいね」
「はぁ? ふざけた事──」
「亜蘭くん。さっき塞原くんのやらしい命令に対して『王様のご命令なんで仕方ないでしょ』って言ってたじゃん。早く脱いで?もし従わないなら俺と柚木くんで無理矢理その状況に持って行くけど」
「……チッ」
桜花先輩の圧に負けたのか、力じゃ敵わないと思ったのか。亜蘭は嫌そうにしながらも纏っていた服を脱いで命令通り下着姿になった。
「はい。これで命令は3回目だろ?あと2回の命令は?先に言っとけよ」
「そうですねー。お掃除の具合を見て決めます」
ニコニコと笑いながらそう言う篠田さんを睨みつけた後、亜蘭は桜花先輩に床に無理矢理寝かされた。
腕を下げられないように万歳させられた両手を桜花先輩が足で押さえつけ、俺は足の動きを封じるために太腿に跨った。
「はい。ではたっぷりとお掃除してあげて下さいね」
渡されたのは普通の筆。2本ずつ渡された筆を手に持ち、何処を刺激しようかと考えた。
「!……っ、……ん、」
甘い声がしたので亜蘭の方を見ると、桜花先輩は大きく晒された脇の窪みにふわふわと筆を滑らせていた。
「……ッ、…っ」
小さな吐息を漏らし、プルプルと震えながら耐える姿は意外にも可愛らしい。いつもクソ生意気でデカい態度を取っているので、躾も兼ねて脇腹へ筆を這わせた。
「っんん」
片方ずつ持った筆を左右の脇腹に添えてなぞると、ピクンと小さく跳ねた。
「亜蘭くんの体がぜーんぶ綺麗になるまで、丁寧にしてあげて下さいね」
篠田さんは楽しそうに笑いながら亜蘭の痴態を眺めており、その楽しそうな声を聞き、亜蘭は篠田さんを睨みつけた。
「亜蘭くん。そんな怖い顔で篠田さんを睨んじゃダメでしょ?」
「~~──ッッ!! や……ッ、め、ろ…!!」
脇の下から移動した桜花先輩の筆は、綺麗な淡い色をした乳首を撫で始めた。
「そんなにビクビクしちゃって。俺はただお掃除してるだけなんだけど」
「っ、…ん、!!ゃめ…っ、先輩……っ」
筆が動く度に、ピクピクと体が跳ねている。全く反応していなかった胸は、ぷくっとピンク色に主張を始めた。
「へぇ。亜蘭もそんな声出せるんだ!可愛い!」
目を輝かせた渚が亜蘭のすぐ傍へやってくると、そう呟いた。渚の場合は羞恥を煽るためではなく、純粋に思ったことを言っているだけなのだが。
「…てめ、見んな!!ガキは寝ろ!!」
「やだ!寝ない!俺明日休みだもん!それよりさ、いっっつも桜花上司にも柚木先輩にも生意気な口聞いてるからさ、たまにはお仕置きされろよ!」
「っ、はぁ?てめ、ざけん──っ、あ……」
渚に何かを言い返そうとした瞬間、俺が下着の上から股間を撫でると、思いっきり高い声が出た。
「ちょ…っ、柚木さっ……何処、」
「だって渚がお仕置きしろって言うから、してあげようかと思って。ここ、苦しそうだし出してあげるね」
「はぁぁあ!? 何──ッ、」
黒いボクサーパンツに手を入れて少しだけ反応し始めた亜蘭自身を取り出すと、ぶわっと顔が真っ赤に染まった。
「何でそんな照れてんの?風呂場でみんなで裸踊りしてるじゃん!」
渚が不思議そうにそう言うと、桜花先輩はクスッと笑った。
「いつもみんなと楽しそうに遊んでるのに、反応してるの見られるのは恥ずかしいだね」
「っ──、ぅ……」
クルクルと乳首をなぞりながら笑う桜花先輩に言い返せない亜蘭は、耳まで染めながら必死に声を押し殺した。
勃ち上がって濡れた先端に筆を這わせると、ビクッと腰が跳ね、逃げようと暴れ出した。
「ちょっ…もぉ!柚木さん!やめっ……ぅあ」
竿に手を添えてどんどんと溢れてくる先端をなぞると、次第に声が甘くなっていった。
「ぅ…待って、待って…!柚木さん、これは…っ」
普段からは想像出来ないほどに切羽詰まった声。桜花先輩は相変わらず乳首を撫でており、たまにそっちに大袈裟に反応を示している。
「何?別に掃除してるだけだし問題ないよね。もしかして感じてるの?」
「…~~ッッ、つ、次はあんたのこと、めちゃくちゃに、してやるからなっ」
「うん。楽しみにしてるよ」
敏感な先端を集中して筆でなぞり、毛先で鈴口を擽ると、思いっきり背中がのけ反った。顔を背けて誰にも表情を見せないようにしながらも、小さく痙攣し始めた太腿。
完全に空気になっている他のみんなが見守る中、絶頂を迎えようとした時。
「はい、筆でのお掃除は終了です」
パンっと手を叩く音と共に、篠田さんの声が聞こえた。イク寸前だった亜蘭は「へ…?」と間抜けな声を出しながらとろんとした表情を見せていた。
「お掃除して綺麗になった体には、この間僕が作った保湿クリーム兼マッサージクリームを塗ってあげましょう。たっぷり全身に塗ってあげて下さいね~」
楽しそうに笑う篠田さんにクリームを渡されると、桜花先輩はそれを指につけた。
「それでは最後の命令をしますね。①と③は、②にクリームを塗りながら~…思いっきりマッサージあげて下さい。それで終了です!」
「…っ、はぁ…?何言って…」
「王様の命令は絶対だよね。亜蘭くん」
「っっ!?!?」
クリームを付けた桜花先輩の指が脇の下へ食い込むと、亜蘭は声にならない声を上げた。そして次の瞬間、激しい笑い声が部屋に響いた。
「あ"っっははははははぁぁぁあ!!」
滑りを良くした指が窪みを押すと、発狂したように笑い出した。
「いっ、ぎゃぁぁぁあ!!ぁはははははは!!」
「おやおやー亜蘭くんはクリームでマッサージされるのが効くんですねぇ。たまに居るんですよねー、ローションとかクリームとか、滑りを良くして体に触れるとめちゃくちゃ効果ある人」
「ゃはははは!! 待ってぇぇ!!やばい!くすぐったぃぃぃ!!や"めっ、~~──っッ!!」
面白いくらいにビクビク跳ねる体に、全く我慢出来ていない声。亜蘭からはいつもの生意気な表情は一切なく、本気で辛そうにしていた。
それを見て面白くなり、たっぷりとクリームをつけると、俺はビクビクと跳ね続ける脇腹に手を添えた。
ヌルヌルとした指で少し揉み込むように撫でると、亜蘭は絶叫しながら暴れ出した。
「っ、あは!ぁはははは!!やめっれ、やめぇぇっっ!!やはははははぁぁっっ」
「こんな亜蘭初めて見たぁぁ!篠田さん!俺も混ざりたい!!俺④だよ!」
渚が自分の割り箸を見せながら言うと、篠田さんは笑いながら「じゃあ④は②の足の裏にたっぷりクリーム塗ってあげてね」と言った。
「っ!?なぎさっ…おまえぇぇっ、そんなことして──っぃゃははははははは!!」
それに気付いた亜蘭は泣きながら渚の名前を叫んだが、俺と桜花先輩が指を動かしたことにより、文句が爆笑に変わった。
「わぁ。手がヌルヌル!亜蘭って意外と足ちっちゃいんだな!擽りやすそう」
ガシッと足の指の間に指を挟み込んだ渚は、足を丸まらせることが出来ないように反らすと、こちょこちょと土踏まずを擽り出した。
「っっ!! あっ、ひゃはははははは!! ゃ"めろっ、ばかぁぁぁぁぁ!!」
三箇所からの刺激に絶叫する姿を見て、七彩と由麗と未南さんは青ざめていた。
「ゃめれっっ……!!お願いやめて、くらっ…ぁひゃぁぁぁぁっははははは!!あはっ、あはははははぁぁ!!」
「ふふ。亜蘭くん可愛い。この前必死に柚木くんと七彩くんに聞かれないように頑張ってたのにね。恥ずかしい声、みんなに聞かれてるよ?」
「っ、ひぁあッッ、せんぱっ……そこだめ!!だめっ、お願いっ、むりっ、そこやめっ、あ!ぁっははぁぁっ、くるひっ……ゃはははははぁぁ……!!」
「この前擽った時に君の弱点は把握してるからね」
黒い笑みを浮かべながら、先輩は亜蘭がより激しく悶える擽り方を徹底しながら指を動かした。
「ぁっ……ぁ!ぁ…っ…、むり…!せんぱっ……ごめ、なさっ……ぁははぁ…ぅぅ…許して、ゆるしっ…」
あれだけ激しかった笑い声も、数分も経つと小さくなっていった。顔は涙や鼻水でぐちゃぐちゃで、真っ赤に染まって目尻は垂れていて、何度か絶頂した後のような色気があった。
「俺は王様の命令を聞いてるだけ。かなりしんどそうだけど、まだまだ終わるつもりはないよ?」
脇から指を離した先輩は、先程可愛く悶えていた乳首に刺激を移した。
「ぁっ……あ、」
人差し指だけを動かしてこちょこちょと擽ると、亜蘭は恥ずかしそうにしながらモゾモゾと動き出した。
「柚木くん、渚くん。ずっと同じ所を触ってても慣れちゃうから、次はそうだなぁ。柚木は足の付け根のマッサージ、渚くんは指の間を爪で触ってあげて?」
完全に王様ゲームではなくなってしまったが、俺と渚は桜花先輩の指示に従った。
「あっ!? ぁひゃぁぁぁっ!!」
「わぁ!亜蘭可愛い!指の付け根引っ掻いたらめちゃくちゃ悶えてくれる!!」
「渚ぁっ、ちょ…ぁはははは!!やばいやばいやばいっ、それやめろッッ!!」
「やだー!!弱点発見~」
「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!」
渚の攻撃に声が復活した亜蘭は、最初と同様に激しく暴れ始めた。俺も負けていられないのでクリームをつけて下着の中へ手を入れ、親指で指圧するように鼠蹊部をなぞると、激しい乱れを見せてくれた。
「──ッッぁぁぁぁぁあ!! 無理ぃいッッ!!」
「良かった。声戻ってきたね。またこっち触ってあげるね」
「!? っ"、~~──ッッ!!」
桜花先輩が再び脇の下へ指を移動させると、激しく体が跳ねた。正直ちょっと可哀想になってくる程に乱れまくっているが、散々生意気な態度を取ってきていたので最後までお仕置きは続行してやる。
クリームの効果がなくならないようにしながら鼠蹊部を揉み込むと、「やぁ…!!」と甘い声を出しながらボロボロと泣き始めた。
「亜蘭くん。もう無理?限界?」
「っ、だ、めっ…も、…げんかっ……つらぃ、ですっ」
苦しそうな呼吸を繰り返しながら、必死に桜花先輩に訴えていたので、俺と渚は一旦手を止めた。
「そっか。でも、俺は前もっと辛かったなぁ」
「っ、ゆるし…もぉ、くすぐりは…!無理っ、やめて…!ごめんなさい、もうっ…当分、いじめないから…!」
「よし。そんなにたくさん喋れるならまだまだ元気だね。二人とも、指動かして?」
ニコッと優しく微笑む顔とは裏腹に、命令はありえないほどに鬼畜だった。
「っ、てんめ……いい加減にしろよ…!ゲーム関係ねぇだろ…!次は篠田が使った触手でめちゃくちゃにすんぞ!!泣き叫んでも許さないからな!!」
「あはは。やっぱりまだまだ元気だね。これくらいで終わったら物足りないと思ってたから良かったよ。──じゃあ、頑張ってね?」
「っっ、~~~!?!?!?!?」
結局亜蘭はその後、気を失いそうになるまでクリーム責めにあうこととなった。
(桜花先輩には絶対手を出さないでおこう…)
部屋にいるみんなが強くそう思った。
◇ ◆
「ぜぇっ……ぜぇ……」
「すごいね。体ガクガクだね」
解放された亜蘭は、桜花先輩から逃げようと体を引き摺りながら隅っこの方へ逃げて行った。散々鬼畜なくすぐり責めを受けたのにちゃんと動けているのはすごいとは思う。
「るっっっせぇぇぇ……つーか篠田てめぇぇ…何で桜花センパイの味方したんだよぉぉ…」
「だって亜蘭くんや柚木さんの為に頑張ってる桜花さんを見たら、応援したくなるじゃないですか。それに日頃からクソ生意気な君に、僕もお仕置きしたかったんです!」
「てめぇは未南だけいじめとけよ…っ」
「はい。未南さんをいじめるのは僕だけです。みんなの前で可愛い姿見せたくないので」
「くっっそぉ……絶対許さねぇ…!次だ次!!」
亜蘭は先程までの責めの余韻でポロポロ涙を流し、顔を真っ赤にさせたまま割り箸を集め出した。
(あれだけされてまだ王様ゲームやるんだ…)
「次は篠田!桜花……っ、せ、センパイ!柚木さん!渚!てめぇらのことめちゃくちゃにする!!早くくじ引け!!」
勢いよく差し出されたくじを見て、俺達は苦笑いが漏れた。
「つーか俺達要る……?」
「俺帰りたい」
「あー…俺も寝たい」
今回全く登場しなかった七彩と由麗と未南さんの声が聞こえる中、次の王様ゲームが始まろうとしている──。
end.
60
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完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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