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訓練シリーズ
柚木と亜蘭の再訓練
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人力拘束/擽り
攻→桜花
受→柚木+亜蘭 ※柚木視点
桜花が二人から擽られるシーンもあります。
◇ ◆
桜花先輩の部屋にて。何故か俺は亜蘭の前で擽られていた。
「っぁはははははは!!苦しい…ッ、桜花先輩っ」
「柚木くん、訓練なんだから我慢して。最近二人の感度が上がってきてるから再訓練。亜蘭くんはどうやったら相手が悶えるか、しっかり見ててね」
枷や紐などで拘束こそはされていないが、壁に追いやられて逃げ場はない。桜花先輩に両手を掴まれているので擽ってくる手を止める手立てもない。挙句崩れ落ちることが出来ないようにするため、足の間には先輩の足で支えられていて上手く動けない。
「へぇへぇ、柚木さん可愛いぃ。頑張って~」
ニヤニヤ笑いながら傍で見ている亜蘭を睨みつけながら、逃げることの出来ない攻めを受けた。
「柚木くんはここをこうするのも苦手だよね」
グイッと両手を一纏めにして頭上へ持って行かれると、ガラ空きになった脇に先輩の細い指が食い込んだ。
「ひっ、ぁははははははは!!」
脇の窪みに食い込む指に悶えて暴れると、体を支えている足が股間に当たってしまい、変な感覚も覚えてしまう。
「ふふ。擽られてるだけなのに、何で反応してるの?」
「そこ…っ、やめ、てッ」
俺の反応に気付いた先輩はわざとグリグリと膝も動かしてきて、カァッと顔が熱くなった。後輩である亜蘭の前であることもあり、かなりの羞恥が襲ってくるが、先輩の手足は的確に俺を追い詰めた。
ビクンと性的な反応を見せるようになったところでパッと手が離されて股間を刺激していた足にも力がなくなった。
「っ、」
咄嗟に自分の足で立つことが出来ずにしがみつくと、先輩は俺を抱き寄せて支えてくれた。
「はい。柚木くんの番はおしまいね」
「…っ」
終わったことへの安堵と先輩のあたたかさにぎゅっと抱き締める力を込めると、珍しくポンポンと頭を撫でて長いこと抱き締めてくれた。
いつもクールだった先輩は、訓練が終わったら体調を見た後にすぐに帰って行ってしまうので、こうやって長く触れ合ったのは初めてかもしれない。
そう思っていると、目の前の体がビクンと跳ねたかと思えば、先輩の高い声が響いた。
「桜花センパイ~。おかげさまでーよく分かりましたぁ。俺がちゃんと理解出来たかどうか、身を持って体験して下さいよ」
「っ、ちょ……亜蘭くん!」
「ほら、柚木さんも早く復活して下さいよ。ちゃんと理解したって、この人に実践しましょ?」
クスッと意地悪な笑みを浮かべた亜蘭は、油断していた先輩を擽り出した。
抱き締めていた体が離れていくと、必死に抵抗しているが擽ったいからか上手く抵抗出来ていない。
(──いつもクールで格好良い先輩が好きで堪らなかったけど、こういう先輩も可愛くていいな)
少し休憩すると気持ちに余裕も生まれ、押し倒されてバタバタ暴れる先輩を見ていると俺も参戦したくなった。
「先輩。復習しますね。ちゃんと出来てるか見て下さい」
「あはは。復習?復讐ー?どっちもですかぁ?」
「…そうだね、どっちもかも」
「っんん、…二人とも、やめなさいッ、あははっ」
亜蘭が腹部に乗ってくれているので、手首を掴んでついさっき攻めれた場所を晒すように万歳をさせた。
「あ…っ」
焦ったような声が聞こえたかと思えば、必死に下げようと腕に力を込めたので俺も全力で手首を押さえつけた。
「お、センパイ。万歳しちゃって可愛い。ここ擽ってほしいんですかー?」
「そんなわけっ…次は君なんだから、離し──ッ、んんっ」
俺が腕を押さえている間、亜蘭はこちょこちょと脇を擽り出した。必死に声を堪えながらビクビクと跳ねる先輩を見つめ、暫く二人で先輩の体を攻め立てた。
◇ ◆
「殴ることないでしょ」
亜蘭がそう呟いたのは、全力の抵抗をして抑え込めなかった先輩の手が思いっきり亜蘭の頬をグーパンした直後だった。
「俺は今日は指導者なの。君たちが攻めていい時間はないの」
形勢が逆転するのは一瞬で、殴られて怯んだ隙に桜花先輩は亜蘭を押し倒していた。
「じゃあ最後は亜蘭くんね。柚木くん、さっきみたいにこの子の腕押さえてて」
「…はい」
「ちぇ」
もうこうなると抵抗しても無駄だと悟ったのか、亜蘭は素直に万歳して俺に手を伸ばした。その手を掴んで下げれないようにさせると、次は桜花先輩の逆襲──ではなく、指導が始まった。
「……っ」
「最近こういう責めに耐性がない人が増えてるらしくてね。拷問によく利用されてるんだって」
亜蘭の服の中へ手を入れた先輩は、ゆっくりと脇腹から脇をなぞり始めた。その刺激にピクンと反応した亜蘭はふるふると小さく震え出し、唇を結んだ。
優しくなぞる刺激に、明らかに感じている様子だが、俺が居るからか前と同じく必死に声は我慢している。
「そう、いい子だね。ちゃんと耐えれるように頑張ろうね」
服の中に手が入っていて詳しい動きは見えないが、モゾモゾと服が動いているのを見る限り、全ての指で優しく擽っているようだ。
「…っ、ふ……ぅぅ、」
ググッと抑えて込んでいる手に力が入ったので下げれないように俺も力を込めると、逃げれない状況だからか亜蘭が更に敏感になり始めた。
「ひ…ぁはぁ、あっ……」
「声、出てるよ? 意識を別の方へ向けて、感じないようにしてごらん」
優しく囁く声と、同じくらいに優しい指の動き。それに耐えれないのかバタバタ暴れ出した亜蘭の頬は、殴られたものとは別の赤みを帯びていた。
「10秒、声出すの我慢してみようか」
「っ、~~──ッ、」
コクコク頷きながら必死に声を我慢している亜蘭は、いつもと違ってとても可愛らしい。涙を浮かべて耐える姿に悪戯心が芽生え、腕を一纏めにして片手で押さえつけて俺も肌に触れた。
「ッッ!? ……!!」
俺の参戦に睨んでくるも、たったの10秒だけなので、口は開かない。
「はい、あと4秒ね」
「──っひぁぁあはははははは!!」
ビクンと激しく体が跳ねたと同時に部屋にはどでかい声が響いた。
「はい、アウト。ちゃんと我慢出来ない子には、荒治療かもしれないけど激しくしようか」
「ッ、や、めっ…センパイ!!やめてっ、やあはははははは!!」
服の中にある手が激しく動き出し、泣きながら激しく叫ぶ亜蘭は、前と同じく間抜け顔。
「…亜蘭、お前もうちょっと鍛えろよ」
「いや柚木さんもねっ!? ちょ、やめれぇぇぇぇ」
「そこ。二人で喋らないの。柚木くんも今は訓練モードになってね」
「分かりました」
「いやはははははははははは!!」
暴れる腕を足で押さえつけ、俺は脇を擽り、桜花先輩は脇腹を集中して攻め立てた。
どれだけ叫んで暴れて咽せようとも、桜花先輩はニヤニヤ笑いながらやめる様子はないので俺もそれに合わせて訓練している時と同じように指を動かした。
少しでも大きく悶えた場所が分かれば集中して攻め立て、慣れてきた頃に優しく焦らすような動きへ変えてみたり。桜花先輩も同じように攻め立てているので、亜蘭は一秒たりとも休むことは出来ていない。
真っ赤になって顔がぐちゃぐちゃになって体が痙攣しても、鬼畜な先輩は手を止める事はない。
(あー…やばいかもな)
明らかにもう意識を飛ばしそうなのが分かる状態になった頃、先輩は足で亜蘭の股間を刺激した。
「ひゃあっ!?」
「勝手に寝ないでね?──亜蘭くん」
「…っゆるひ、っれ……ごめ、なさっ、ぁ、ああああああ!!」
股間を刺激したことにより、少し意識が戻った亜蘭は泣きじゃくりながら許しを乞うた。
「やめっ、手ぇぇっ、止め、っあはッ、はははははは」
「しっかりと訓練してあげるからね?今日は拘束してないし、服も脱いでないからかなり易しい方だからさ」
(うわぁ…)
私情を挟んでいるであろう表情の先輩は、とても嬉しそうに微笑んでいた。
(まぁ、俺はずっと桜花先輩に従いますけど)
結局その後、亜蘭は何度も同じことを繰り返され、最後にはもう上手く喋ることが出来ない程に疲労していた。
◇ ◆
「はい。終わりです。じゃあ柚木くん、後はよろしくね。訓練終わったこと、報告してくるよ」
いつもと同じようにそう言って立ち上がって部屋を出て行った先輩。一人で動けない亜蘭を介抱すると、ぎゅぅぅぅぅっと恨みを含んだように激しい力で抱き締められた。
「……もぉぉぉぉっ、やりすぎですよぉぉ…」
「いやぁ、凄かったね。桜花先輩」
「柚木さんも止めて下さいよぉぉっ!!」
「あの状態の先輩を止めれるほど俺は強くないからね」
ポンポンと背中を撫でてやると、ぐずぐずと胸元が湿ってきた。俺の胸に顔を埋めた亜蘭の涙は暫く止まることはなく、余韻なのか体はピクピクと震えていた。
「次はぜっっったいに俺が泣かせるからなぁぁぁ…」
「お前、懲りねぇな…」
end.
攻→桜花
受→柚木+亜蘭 ※柚木視点
桜花が二人から擽られるシーンもあります。
◇ ◆
桜花先輩の部屋にて。何故か俺は亜蘭の前で擽られていた。
「っぁはははははは!!苦しい…ッ、桜花先輩っ」
「柚木くん、訓練なんだから我慢して。最近二人の感度が上がってきてるから再訓練。亜蘭くんはどうやったら相手が悶えるか、しっかり見ててね」
枷や紐などで拘束こそはされていないが、壁に追いやられて逃げ場はない。桜花先輩に両手を掴まれているので擽ってくる手を止める手立てもない。挙句崩れ落ちることが出来ないようにするため、足の間には先輩の足で支えられていて上手く動けない。
「へぇへぇ、柚木さん可愛いぃ。頑張って~」
ニヤニヤ笑いながら傍で見ている亜蘭を睨みつけながら、逃げることの出来ない攻めを受けた。
「柚木くんはここをこうするのも苦手だよね」
グイッと両手を一纏めにして頭上へ持って行かれると、ガラ空きになった脇に先輩の細い指が食い込んだ。
「ひっ、ぁははははははは!!」
脇の窪みに食い込む指に悶えて暴れると、体を支えている足が股間に当たってしまい、変な感覚も覚えてしまう。
「ふふ。擽られてるだけなのに、何で反応してるの?」
「そこ…っ、やめ、てッ」
俺の反応に気付いた先輩はわざとグリグリと膝も動かしてきて、カァッと顔が熱くなった。後輩である亜蘭の前であることもあり、かなりの羞恥が襲ってくるが、先輩の手足は的確に俺を追い詰めた。
ビクンと性的な反応を見せるようになったところでパッと手が離されて股間を刺激していた足にも力がなくなった。
「っ、」
咄嗟に自分の足で立つことが出来ずにしがみつくと、先輩は俺を抱き寄せて支えてくれた。
「はい。柚木くんの番はおしまいね」
「…っ」
終わったことへの安堵と先輩のあたたかさにぎゅっと抱き締める力を込めると、珍しくポンポンと頭を撫でて長いこと抱き締めてくれた。
いつもクールだった先輩は、訓練が終わったら体調を見た後にすぐに帰って行ってしまうので、こうやって長く触れ合ったのは初めてかもしれない。
そう思っていると、目の前の体がビクンと跳ねたかと思えば、先輩の高い声が響いた。
「桜花センパイ~。おかげさまでーよく分かりましたぁ。俺がちゃんと理解出来たかどうか、身を持って体験して下さいよ」
「っ、ちょ……亜蘭くん!」
「ほら、柚木さんも早く復活して下さいよ。ちゃんと理解したって、この人に実践しましょ?」
クスッと意地悪な笑みを浮かべた亜蘭は、油断していた先輩を擽り出した。
抱き締めていた体が離れていくと、必死に抵抗しているが擽ったいからか上手く抵抗出来ていない。
(──いつもクールで格好良い先輩が好きで堪らなかったけど、こういう先輩も可愛くていいな)
少し休憩すると気持ちに余裕も生まれ、押し倒されてバタバタ暴れる先輩を見ていると俺も参戦したくなった。
「先輩。復習しますね。ちゃんと出来てるか見て下さい」
「あはは。復習?復讐ー?どっちもですかぁ?」
「…そうだね、どっちもかも」
「っんん、…二人とも、やめなさいッ、あははっ」
亜蘭が腹部に乗ってくれているので、手首を掴んでついさっき攻めれた場所を晒すように万歳をさせた。
「あ…っ」
焦ったような声が聞こえたかと思えば、必死に下げようと腕に力を込めたので俺も全力で手首を押さえつけた。
「お、センパイ。万歳しちゃって可愛い。ここ擽ってほしいんですかー?」
「そんなわけっ…次は君なんだから、離し──ッ、んんっ」
俺が腕を押さえている間、亜蘭はこちょこちょと脇を擽り出した。必死に声を堪えながらビクビクと跳ねる先輩を見つめ、暫く二人で先輩の体を攻め立てた。
◇ ◆
「殴ることないでしょ」
亜蘭がそう呟いたのは、全力の抵抗をして抑え込めなかった先輩の手が思いっきり亜蘭の頬をグーパンした直後だった。
「俺は今日は指導者なの。君たちが攻めていい時間はないの」
形勢が逆転するのは一瞬で、殴られて怯んだ隙に桜花先輩は亜蘭を押し倒していた。
「じゃあ最後は亜蘭くんね。柚木くん、さっきみたいにこの子の腕押さえてて」
「…はい」
「ちぇ」
もうこうなると抵抗しても無駄だと悟ったのか、亜蘭は素直に万歳して俺に手を伸ばした。その手を掴んで下げれないようにさせると、次は桜花先輩の逆襲──ではなく、指導が始まった。
「……っ」
「最近こういう責めに耐性がない人が増えてるらしくてね。拷問によく利用されてるんだって」
亜蘭の服の中へ手を入れた先輩は、ゆっくりと脇腹から脇をなぞり始めた。その刺激にピクンと反応した亜蘭はふるふると小さく震え出し、唇を結んだ。
優しくなぞる刺激に、明らかに感じている様子だが、俺が居るからか前と同じく必死に声は我慢している。
「そう、いい子だね。ちゃんと耐えれるように頑張ろうね」
服の中に手が入っていて詳しい動きは見えないが、モゾモゾと服が動いているのを見る限り、全ての指で優しく擽っているようだ。
「…っ、ふ……ぅぅ、」
ググッと抑えて込んでいる手に力が入ったので下げれないように俺も力を込めると、逃げれない状況だからか亜蘭が更に敏感になり始めた。
「ひ…ぁはぁ、あっ……」
「声、出てるよ? 意識を別の方へ向けて、感じないようにしてごらん」
優しく囁く声と、同じくらいに優しい指の動き。それに耐えれないのかバタバタ暴れ出した亜蘭の頬は、殴られたものとは別の赤みを帯びていた。
「10秒、声出すの我慢してみようか」
「っ、~~──ッ、」
コクコク頷きながら必死に声を我慢している亜蘭は、いつもと違ってとても可愛らしい。涙を浮かべて耐える姿に悪戯心が芽生え、腕を一纏めにして片手で押さえつけて俺も肌に触れた。
「ッッ!? ……!!」
俺の参戦に睨んでくるも、たったの10秒だけなので、口は開かない。
「はい、あと4秒ね」
「──っひぁぁあはははははは!!」
ビクンと激しく体が跳ねたと同時に部屋にはどでかい声が響いた。
「はい、アウト。ちゃんと我慢出来ない子には、荒治療かもしれないけど激しくしようか」
「ッ、や、めっ…センパイ!!やめてっ、やあはははははは!!」
服の中にある手が激しく動き出し、泣きながら激しく叫ぶ亜蘭は、前と同じく間抜け顔。
「…亜蘭、お前もうちょっと鍛えろよ」
「いや柚木さんもねっ!? ちょ、やめれぇぇぇぇ」
「そこ。二人で喋らないの。柚木くんも今は訓練モードになってね」
「分かりました」
「いやはははははははははは!!」
暴れる腕を足で押さえつけ、俺は脇を擽り、桜花先輩は脇腹を集中して攻め立てた。
どれだけ叫んで暴れて咽せようとも、桜花先輩はニヤニヤ笑いながらやめる様子はないので俺もそれに合わせて訓練している時と同じように指を動かした。
少しでも大きく悶えた場所が分かれば集中して攻め立て、慣れてきた頃に優しく焦らすような動きへ変えてみたり。桜花先輩も同じように攻め立てているので、亜蘭は一秒たりとも休むことは出来ていない。
真っ赤になって顔がぐちゃぐちゃになって体が痙攣しても、鬼畜な先輩は手を止める事はない。
(あー…やばいかもな)
明らかにもう意識を飛ばしそうなのが分かる状態になった頃、先輩は足で亜蘭の股間を刺激した。
「ひゃあっ!?」
「勝手に寝ないでね?──亜蘭くん」
「…っゆるひ、っれ……ごめ、なさっ、ぁ、ああああああ!!」
股間を刺激したことにより、少し意識が戻った亜蘭は泣きじゃくりながら許しを乞うた。
「やめっ、手ぇぇっ、止め、っあはッ、はははははは」
「しっかりと訓練してあげるからね?今日は拘束してないし、服も脱いでないからかなり易しい方だからさ」
(うわぁ…)
私情を挟んでいるであろう表情の先輩は、とても嬉しそうに微笑んでいた。
(まぁ、俺はずっと桜花先輩に従いますけど)
結局その後、亜蘭は何度も同じことを繰り返され、最後にはもう上手く喋ることが出来ない程に疲労していた。
◇ ◆
「はい。終わりです。じゃあ柚木くん、後はよろしくね。訓練終わったこと、報告してくるよ」
いつもと同じようにそう言って立ち上がって部屋を出て行った先輩。一人で動けない亜蘭を介抱すると、ぎゅぅぅぅぅっと恨みを含んだように激しい力で抱き締められた。
「……もぉぉぉぉっ、やりすぎですよぉぉ…」
「いやぁ、凄かったね。桜花先輩」
「柚木さんも止めて下さいよぉぉっ!!」
「あの状態の先輩を止めれるほど俺は強くないからね」
ポンポンと背中を撫でてやると、ぐずぐずと胸元が湿ってきた。俺の胸に顔を埋めた亜蘭の涙は暫く止まることはなく、余韻なのか体はピクピクと震えていた。
「次はぜっっったいに俺が泣かせるからなぁぁぁ…」
「お前、懲りねぇな…」
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