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訓練シリーズ

小谷のマッサージ店に行った学が意地悪される話③ 後編

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「さてと、綺麗になりました。ということで早速ハードコースの続きといきましょうか」

「…っ!」

暫くぼんやりと天井を眺めながら息を整えていたのだが、小谷さんの声でハッと意識が戻った。

「ふふ。体の具合はどうですかね」

そう言いながら肌を撫でられると、先程と変わらない気持ち良さにビクンと体が跳ねた。

「良かった。感度は変わってませんね」
「あっ、んん…!!はぅっ」

優しく乳首を弄られると、声が我慢出来ない。きゅんと下半身が熱くなる刺激に体を捩らせた。

「では今からたくさん丸してもらったオプションを一つずつ施行しますのでお楽しみくださいね」

直後にふわりと目元にはタオルが置かれ、耳には耳栓が装着された。感度がより良くなるからと「目隠し」等もオプションにもとりあえず全て丸をつけていたので、それだけで胸が期待に高鳴る。

視覚と聴覚が遮られた後、小谷さんの動きは止まってしまったが完全な放置はしないと約束してくれたので不安はない。

次に送られる刺激を待っているだけで下半身が反応し、見えてなくても今自分がどうなっているのかがわかる。先走りが滴り、股間が濡れ始めている。

──そんな姿が見られてるなんて。

そう思うと恥ずかしさと興奮が混ざり合い、余計に体が反応してしまう。

(次…何されちゃうんだろう)

なかなかこない刺激に期待していると、小谷さんの指が胸元へとやってきた。ヌルヌルと滑りが良いので、オイルかローションをつけたのだろうか。

乳首には触れないようにくるくると周りをなぞる指に、ビクビクと体が跳ねる。

(焦ったい…っ)

焦らされれば焦らされる程に自分がおかしくなっていくので、早く触れてほしい。我慢出来ずに一生懸命体を捩って乳首に当たるように暴れてみても、意地悪な手は離れていってしまう。

(やだ…っ)

もどかしい刺激に耐えられずにじわりと目元のタオルが湿り出した。

「さわっ、て…!!」

そう叫んでみても、耳栓で塞がれているので返事は聞こえない。指は胸元からわざとらしく離れていくと、ピタリと脇の下で止まった。

「ひゃああああ!?」

次の瞬間、ヌルヌルとした指が強烈なくすぐったさを生み出した。

「ひゃああああ!!いやぁぁぁあ!!やははははは!だめっっ!!ダメ……っっ!!」

「──」

小谷さんが何か言っているような気もするが、その言葉は上手く聞き取れない。敏感になった体には辛いくすぐりに激しく体を跳ねさせた。

「ぎゃっ、ぁぁあああ!!ひゃははははは!あひゃっ、あっ、あ゙ははははははっ!!」

くすぐったいツボをピンポイントで刺激してくる指に耐えれるはずもなく、苦しくなる程に悲鳴を上げた。脇の下から脇腹へ移動していく指は、ただただくすぐったい。

ビクンビクンと大きく腰を浮かせながら全力で暴れても、こちょこちょと動く指は止まらない。

「あ゙ははははははは!!い゙やぁああああ!!」

上半身が終わると鼠蹊部、太腿、足の裏と余すことなくくすぐってくる指にただ悲鳴を上げ続けた。

(くすぐったすぎる…!!だめだめ!死んじゃう…っ)

息苦しさが強くなって意識が遠のき始めた頃、突然望んでいた刺激が与えられた。

「ひゃうっ」

滑りの良い指が乳首へやってくると、クリクリと捏ね回してきた。くすぐりでより感度の上がった体には強すぎる刺激。

「やっ、ぁぁあ……!んんんっっ」

両乳首を捏ねられると、どんどんと股間が熱くなってくる。まだちゃんと触れてもらえてない部分はとろとろと先走りを溢れさせては僕の体を濡らしていく。

「ひゃっ……やぁぁあっ、イキ、たぃっ」

指で捏ねくり回されたり、爪でカリカリと優しく引っ掻かれたりという刺激を繰り返されると、イキたくて堪らなくなる。小谷さんの返事が聞こえないのは分かっていたが、とにかく自分の思いを告げた。

(すごく気持ち良いけど、このまま胸ばっかりだと…っ体が、)

くねくねと腰を揺らして下半身に注目してもらおうとしたが、今小谷さんが何処を見てるのかも分からない。恥ずかしいけど一生懸命触ってアピールをしていると、ぎゅうっと強めに乳首を抓られた。

「ッひゃぅん!?」

少し痛みが走る刺激だが、何故かとても気持ち良い。──気持ち良いのだが。

「やぁぁぁぁぁあ!!胸っ、もぉいいっ、です!!ねぇっ、そろそろ、イカせて…っ!!もぉいっぱい、我慢しましたっっ」

僕の反応が良いことに気付いたのか、少し強めに乳首のみを愛撫してくる指。ぐっしょりと下半身が濡れ始めて発散を夢見る中、僕はひたすら叫び続けた。

「やぁっ、あッ、気持ちいっ、気持ちぃぃ…!!けどっ」

胸だけじゃイケないからやめてほしい。

イキたくて狂いそうになる中、必死に叫び続けても、小谷さんの指は執拗に乳首だけを愛撫し続けた。

強めに愛撫された後は、カリカリと指一本でくすぐられ、その後は優しく周りをなぞった後にピシッと弾かれる。

どれも耐えがたい刺激なのは変わりなく、僕はやだやだと叫びながら快感に耐えるしかなかった。

「やぁぁぁ……胸ばっか、やだぁっ、イキたぃっ、イキたい…!!もぉ…っ限界です、限界っ外して!!自分で触るっ」

ガチャガチャと手足をバタつかせると、ふと乳首の愛撫が止まった。

「……?」

やっと終わったことに安堵すると、ついに待ち焦がれていた部分に触れてもらうことが出来た。

小谷さんの大きな手が僕自身を掴むと、かなり弱い力ではあるがゆっくりと扱いてくれた。小谷さんがローションをつけているのか、僕の先走りかは分からないが、とても滑りが良くてもう少し手を上下してくれたらすぐにでもイケそう。

「あ…!あっ、イク……っ気持ちぃ、っイキ、ますっ、イキます……」

陰茎を扱かれ、優しく先端を撫でられると、ピンッと足が伸びて体がのけ反った。

(あ……やっと、イケる…!!)

身体中を駆け巡るサインに最後の力を込めようとした瞬間、パッと手が離れていった。

「え……?」

あと一歩の所でお預けをくらってしまい、一瞬何が起こったか分からなくなった。

「…っ、うそ……っ、うそ!やだ!あとっ、あとちょっと…!!あとちょっとで…っ、」

これまで以上に意地悪なタイミングの寸止めにおかしくなりそうで、必死に体をばたつかせると、小谷さんの指は再び乳首へと戻ってきては僕の弱い触り方で弄り出した。

「い゙やぁぁぁぁぁあ!!やだぁぁぁ!!やだやだやだぁぁあ!…っおねが、我慢が……っ出来なっ、イカせてっ、イカせてぇぇぇ!!」

「──」

小谷さんが何か言ってるような気もするが、相変わらず聞こえない。執拗に快感を与えてくる指に狂いそうになりながら泣き叫んでも、一番望んでいる絶頂は与えられない。

「っはぁ、アッ、あ、あっ」

最高潮だった絶頂感が落ち着くと、全てお見通しだと言うようにまた自身を愛撫された。イケる、と確信した直後に二度目の寸止めを食らってしまい、また乳首だけの愛撫に戻される。

そんな酷な仕打ちが何回も何回も繰り返された。

僕がただひたすら狂ったように泣き叫んでいると、真っ暗だった視界が開放され、耳栓も取り外された。

「おやおや…本当に寸止めは苦手みたいですね。それなのに"寸止め"オプションにも丸するなんて可愛いですね」

「っ、だ、ってぇ……こたに、さんにっ全部…してほし…っから…」

「ふふ。可愛いなぁ」

涙で霞んだ視界に映る久しぶりの小谷さんの顔。表情はとても楽しそうで、いつもの営業スマイルよりも少し柔らかく見えた。

「でも残念ながらねぇ、時間はまだまだたっぷりあるんです。今から学さんの一番望んでいる「連続絶頂コース」を始めてしまうと、大変なことになると思うんですよ」

「…っいい、です…!!もぉ無理です…っっ、どれだけ、辛くても、僕は…っ、イキたぃ…!!触って…くださいっお願いします……!!」

「おやおや…仕方ありませんねぇ。ではどうやってイキたいのか仰って下さい」

「え……?」

「何処をどう触ってほしいですか?」

にっこりとした悪魔のような笑顔は、ゾワっとした寒気を生み出した。

(言わないと……絶対に与えてくれない…)

言葉にするとなると、少しだけ理性が戻ってきてしまい、つい口篭ってしまう。

(たくさん、大きな手で、扱いてほしい……前立腺マッサージも気持ち良いって聞いたし、ナカもたくさん刺激されたい……全部の絶頂を教えてほしい、のに)

口に出すことが出来なくて黙っていると、小谷さんはクスッと笑いながら再び乳首を愛撫し始めた。

「っひゃぁ、あっ」
「言わないと残り時間はずーっとここだけを弄りましょうか?──下は随分と濡れてますけど耐えれます?」

「っあ゙………ぅぅぅ……っ」

カリカリと優しく引っ掻く爪の動きに、ドクンと股間に熱が送られる。

「……っ、した……さわ、って…さっき、みたいに…小谷さんの、手で……」
「下とは?」

「ぅぅぅ…っ!!引っ掻か、なぃでっ、もっ、…胸やぁ…!お願いっ、下ぁ……」

おねだりしようとする最中も、追い詰めるように動く指に体が反応してしまう。

「………っ、ん……を、」
「はい?」

「…ぼく、の……おち………ちん、を…小谷さんの、手で…いっぱい、扱いて…くださぃ……っ、あと、オプションも、全部っ、して……お願い…しますっ」
「うーん?すみません、もう少ししっかりと言ってもらわないと分かりませんねぇ。あ、何度も確認出来るように録音するので、大きな声でどうぞ?」

ニコッと微笑みながら僕の前に見せつけてきたのは小谷さんのスマホ。それを見てブンブンと首を横へ振ると、「残念です」とまた寸止めで追い詰めてくる。

「っ、や゙だぁぁぁぁあっっ」
「いつでも聞いてあげますから、どうぞ?早く言えば楽になると思うんですがねぇ」

羞恥と寸止めの苦しさに悶えること数十分。流石に寸止めされる苦しさの方が明らかに優った時、僕は小谷さんのスマホに向けて先程と同じ言葉を放った。

しかし気に入らないのか、何度も何度も何度も何度も、言い直しをさせられて爆発しそうな程に全身が羞恥に染まった頃、漸くOKが出た。

「本当はもう少しだけはっきりと言って欲しかったですが、最初に比べるとよくなりましたね。では、ここからは学さんが望んだことなのでキャンセルは出来ません。全ての絶頂をお楽しみください」

その言葉に、僕は小さく頷いた。

(やっと…イケる……)

そう安堵したのも束の間、すぐにイカせてもらえると思いきや、小谷さんはまず足首についた拘束具を取り外すと足が閉じることが出来ないようにベッドの上へのぼってきては体を入れ込ませてきた。

「……?」
「まずは前立腺マッサージから始めますね」

「あっ!!やだぁっ」

大きく足を開かせると、全てが丸見えになるM字開脚にさせられた。

「嫌ならやめますけどどうされますか?」
「あ……ごめんなさい……っ」

「では足に力を入れずに、ちゃんとこのポーズをキープしてて下さいね」

恥ずかしさのあまり閉じようと力を込めていた足を緩め、自らの意思で大きく足を開いた。

お尻まで全て見られていると思うと、恥ずかしくて死んじゃいそうになるが──それも、気持ち良い。

「おやおや…見られて嬉しいんですか?ここ、とてもヒクヒクしてますよ」

ツン、と人差し指で尻の蕾を突かれると、それだけできゅっと力が入ってしまう。

「ではゆっくり指を入れていきますので、力は抜いててね。痛かったりしたら言ってください」

たくさんのローションをつけた指が、優しく蕾を解すように撫でる。それもくすくったくて気持ち良くて、つい尻に力が入ってしまうと、もう片方の手が尻の丸みをくすぐり出した。

「ひゃんっ」
「力抜いてて下さいね」

「あっ、くすぐっ……たぃっ、ひゃあっ」

尻をくすぐる指に気を取られていると、ツプリと指が蕾の中へと入ってきた。指一本とは言えど、異物感は強い。

「あっ、」
「痛くないですか?」
「っ。はぃ、平気、ですッ」

僕の様子を確認しながらゆっくりと進んでくる指は、優しさを感じることが出来て不安な気持ちはない。指が進んでくる毎に息を吐いてなるべく力が入らないようにすると、小谷さんは良い子だねと言ってくれた。

「さっきたくさんたくさん焦らしたからですかね。ナカとてもあたたかいです」
「っ、んぅ……!?」

指が一旦止まったかと思えば、クイッと少し曲げられた。その瞬間、電気が走ったかのような不思議な感覚が体全体に駆け抜けた。

「ふふ。小さいけどちゃんとありました」
「ぅあっ、ぁ、あ……ッ、そこ……!」
「まずは指で前立腺マッサージしますので、力を抜いて感じて下さいね。苦しかったり痛かったりしたら言って下さい」

痛みや苦しさはないけど、あんまりずっと触られると──。

「っや、あッ……そこっ、や……気持ち…っ、良すぎて、だめです……っ」

「そうですか、それは良いことですね」

指の腹で何度も擦られると、入れたくなくても体に力が入ってしまう。少しずつ高まる絶頂感はあるが、何とも言い表せない快感にぶるりと体が身震いした。

「~~ッッ、んんん──……ッ」
「指増やしますね」

僕の様子を確認しながら、もう一本の指もナカへ挿入された。ある程度解してくれていたからか、本来受け入れる場所ではない箇所にも関わらず痛みはない。

痛くならないようにつけてくれたたっぷりのローションがくちゅくちゅといやらしい音を立てる。

「っ、──~~ッ!!だ、めッ、だめ…!!」
「すごいですね。2本も指が入ってるの分かります?──ここ、少しずつ硬くなっていってて可愛いです」

グイッと強めに前立腺を突かれると、ガクンと背中がのけ反って身体中に電流が駆け抜けた衝撃と、目の前にはチカチカと光が散った。

強めに突かれた後は一定のリズムで擦られ、ガクガクと足が震える。

(うぅぅ…イケそうっ、なんか、クルっ、うぅ…)

前を刺激される時とは違う気もするが、確実に襲いかかる絶頂感。目を閉じて体の反応のままに受け入れようとすると、指がするりと抜けた。

「さて、ではここにはローターを入れますね」
「っあぁ……!んッ」

指が抜けた直後に小さなローターが一つ、二つと挿入された。そのローターにも丁寧にローションをつけてくれていたので、良いのか悪いのか、すんなりと受け入れていく。

「最初ですし3つくらいにしておきますね」
「っっあ゙!!あたっ、て、ぅッ、」

挿入されたローターが先程指で意地悪された前立腺に当たり、ガクンとのけ反ると体内でブブブと振動し始めた。

「あ゙ぁああぁッッ」

ぴったりと前立腺にくっついたローターが動き出すと、強すぎる刺激が襲う。

「はい。ではきちんと入りましたので足は元に戻しますね」

膝を曲げてM字をキープしていた足が、再び伸ばした状態で固定された。

「--~~ッッ」

少し体を動かしただけではローターの位置は変わらず、的確に前立腺を刺激し続けた。

「本当はこのまま一度目の絶頂を迎えて欲しいのですが、難しいと思うのでここで触りますね」

再び小谷さんの指がやってきたのは、先程散々いじめられた乳首だった。きゅっと二つとも摘まれて捏ね回されると、ビクンと腰が浮いた。

両方の刺激が強すぎて体に勝手に力が入ってしまい、ナカにあるローターを思い切り締め付けてしまう。するとより刺激を強く感じ取ってしまい、更に力が入る──という最悪な状況になりながらも、あと一歩の所で"絶頂"がこない。

「あ゙ぁッ、あ゙あ゙ぁぁぁぁ!!」

イキたい。イケない。苦しい。

ボロボロと大粒の涙を流しながら声を張り上げると、小谷さんの指が脇の下へとやってきた。

「っっひゃあぅ!?」

「うーん。意地悪してるつもりはないんですがなかなかイケなくて辛いですねぇ。学さんはくすぐりの方がイキやすいかもしれないので少しこういう刺激に変えますね」

脇の下に添えられた指がこちょこちょと動き出すと、途端にズクンと体が熱くなった。

(くすぐったい…!!)

指の動きに関してはその感情しか湧いてこないのに、何故かどんどんと火照り出した。

「おや、いい反応ですね。ローターの動きを強めたらイケるかな」

その言葉の直後に強くなったローターの動きに、目の前がチカチカと光り出した。前立腺を容赦なく刺激するローターに、優しく肌をくすぐる小谷さんの指。そしてもう片方の手は乳首へ伸びてきてぎゅっと強く抓ってくる。

その瞬間、

「ん゙んん゙ッッ!!」

僕は言葉にならない声を放ちながら──絶頂した。

「ふふ。イケたかな」

目の前に映る小谷さんの顔はとても嬉しそうで、いつと通りニコニコと笑っている。僕はあまりの気持ち良さに言葉を返す余裕もなく、ただビクビクと面白い程に体を跳ねさせることしか出来なかった。

「あ゙ゔッ、──っは、あ、あ゙」
「では次はローターの動きだけでイッてみましょうね。最強に設定しますので、最低3回はイキましょう。イキ方をしっかりと覚えておかないと今後またイケなくてもどかしい思いをしてしまうと思うので」

絶頂直後にも関わらず、無情にも強度が上がるローター。もちろんそんなもの耐えられるはずもなく、僕の体は悲鳴を上げた。

「あ゙ぁぁぁぁあっ!!イッ、あ゙、や゙め゙、っ」

クスクスと楽しそうに笑いながらも一切止めようとしない小谷さんに絶望していると、二度目の絶頂感がやってきてしまい、先程よりも体を激しくびくつかせながら絶頂した。

「どうです?可愛いここでイクより深い絶頂で気持ち良いんじゃないですか?」

絶頂している最中に、つんと僕自身を突かれてそれにも激しく体は反応してしまう。

「私は次の絶頂の準備をしますので、頑張って下さいね。あ、部屋にはずっと居ますのでご安心を」

そうして約束の回数絶頂するまで、僕はただローターに追い詰められることとなった。

この状況が変わったのは、それから数十分後のこと。3回どころではない程にイカされた僕は、激しく痙攣して号泣しながら小谷さんの準備を待ち続けていた。

「あらあらすみません。ちゃんと3回イキましたって言って下さらないのでまだかと思いましたよ。準備はとっくに出来ていたんですけどねぇ」

わざとらしくそう言いながらも、小谷さんはやっとローターを止めて取り出してくれた。

「さーて、次は暴れたら危ないので私が押さえますね」

よいしょとベッドの上に乗った小谷さんは、僕が少しも動くことが出来ないように太ももの辺りへ腰掛けた。

試しに体を捩ってみても、全く動けない。──そんな状況にも興奮してしまう僕はもう、かなり躾けられてしまったのだろう。

「押さえつけられると興奮しちゃいますか?本当にドMさんですねぇ」

僕の反応にすぐ気付いた小谷さんはそう茶化しながら、とある物を見せてきた。それはかなり細いビーズが連なった棒のようなもの。

「では、次は尿道を失礼しますね。最初は痛いかもしれませんが、あなたならすぐ良くなるでしょう」

先走りで濡れた先端を優しく撫でられると、それだけでガクガクと体が震え出した。たっぷりと棒の玩具にローションをつけると、それを尿道口へと当てがった。

ツプリ、とゆっくりと挿入される玩具はあまり痛みは感じない。寧ろとても気持ち良いとさえ感じる。

「痛くないですか?」
「っ、ん、んッッ」

コクコクと頷くも、挿入スピードはかなり遅い。僕の反応をしっかりと眺めながら丁寧に入ってくるので、それはそれでもどかしい感覚。

「最初は怖がる方も多いんですが、体がおかしくなっちゃいましたかねぇ。すんなり入りました。これをこうやって奥の方まで入れると前立腺を刺激することが出来るので、学さんならこっちでもイケるようになると思いますよ」

「ッッ~~!?」

玩具が奥まで入った瞬間、目の前が真っ白になる程の強い刺激が走った。

「っは、ぁぁっ、あ゙っ」
「危ないから飛び跳ねないで下さいね~」

反射的に跳ねる体を押さえつけながら、的確に奥を突いてくる玩具。目の前が何度もチカチカと光り輝いた瞬間に、体が強い反応を示した。それが絶頂の反応なのか、なんなのか、自分でも分からない。

ただ分かるのは「気持ち良い」ということだけ。

「きっ、も、ちぃっ!!気持ちぃぃいッッ」
「はーい。良かったです。こうやって中から外からも可愛がってあげますからね」

玩具は刺したまま、小谷さんは足の拘束を解いて開かせた後、親指を不自然な所へと置いた。そこはちょうど性器とお尻の穴の間あたり。

「っひあ゙ぁぁぁぁあ!!」
「ここは会陰って言ってね、前立腺を開発出来てる状態で触れるととても気持ち良いんですよ」

ただ優しく撫でられているだけなのに、とても気持ち良くて。背中をのけ反らせながら何度も何度も絶頂してしまった。

「ふふ。可愛いですね~さて、ドライでイケてるので問題なかったかもしれませんが、最後は出なくなるまでイカせてあげますからね」

その言葉を聞いて、僕は小さく頷きながら意識を手放した。


◇ ◆


「おはようございます」
「………」

目を覚ますと、そこはさっきまで眠っていたベッドの上だった。体はとても綺麗になっているが、拘束は一切変わっていない。

「ぁ……」
「寝ぼけてる顔も可愛いですね。まだ時間はありますが、次は学さんが一番望んでいた連続絶頂のコースです。まぁさっきもそうだったのですが、学さんはこっちでの絶頂が大好きでしょうからね」

人差し指でツンと自身を突かれると、今までのことを一気に思い出した。イキすぎてまだ体の感覚がおかしいが、やっと"出せる"。一番望んでいた絶頂の仕方が出来ることが分かり、つい気持ちが昂ってしまう。

「あっ、おね、がいっ…早く……」
「分かりました。どれだけ泣き叫ぼうとやめませんよ。大丈夫ですか?」
「はいっ、はぃ……っイカせてっ、触って…!!」

腰を浮かせて股間が主張するように動かすと、小谷さんはにっこりと微笑んだ。

「では、大好きなコースの開始です」

その言葉を合図に、やっと僕自身に大きな手が触れた。たくさんローションをつけてくれたのか、とても滑りが良くて気持ち良い。

1、2回手を上下してくれただけで、僕は盛大に白濁液を吐き出した。

「おやおや、大量ですねぇ。こんなに早くて平気ですか?まだまだ時間はあるんですよ」

「っあ゙、ぁぁぁぁあ!!やぁぁぁぁぁああ!!」

精液を吐き出している最中でも止まらずに動く手。激しく体を痙攣させながら暴れても、強い快感から逃げることは出来なかった。

「っ゙あ、ぁぁぁあ!またっ、また、出っ、る!!」
「はい、2回目ですね」

2度目も勢いが衰えることはなく、吐き出された精液は色んなところに飛び散った。

「っ、あ゙、あっ、き、もちっ、ぃぃい゙!!」

連続でイクのはかなりきついが、それ以上にこの耐えられない快感が好きだ。体は本能的に逃げようとしているのに、もっともっと攻めて欲しくなる。手はずっと動かしていてほしい。

激しくベッドを揺らしながら暴れていると、手コキ以外の刺激も加わった。

「イッた敏感になった先端をこうやって擦ると気持ち良いでしょう?」

親指の腹で容赦なく先端を擦られ、堪らない気持ち良さに3度目の絶頂をした。もうイキすぎて体がおかしくなっているのか、どんどんとイク間隔が短くなっている気がする。

「さっき玩具でいじめたここもパクパクしてて可愛いですね」

小谷さんの爪が尿道口を優しく引っ掻くと、それもまた強い快感になった。何も考えることが出来なくなって、気持ち良いという言葉だけを繰り返した。

「まだ少量ですが出ますねぇ。出なくなるまではしっかりとお手伝いしますので頑張って下さいね」

竿を上下したり、少し強めに睾丸を握ってきたり、先端をグリグリと撫でてきたりと、色んなパターンで攻めてくれる指が気持ち良くて。

出なくなってもずっとずっと触っていて欲しいと願いながらも、体はもう限界を訴えているようで、本格的に逃げようと暴れ出した。

「ふふ。嬉しそうなのに逃げるなんておかしいですね。ほら、逃げれませんよ?これからまだまだ私の手にイカされるんですから」

そんな楽しそうな声も聞こえないほどに、僕は泣きながら気持ち良いと叫んで暴れ続けた。

「もう出なくなっちゃいましたねぇ。それにしても連続で攻められるのが好きなんて本当に面白いですねぇ。次はより強い刺激でイッて終わりにしましょうね」

どれくらいイカされ続けたか分からないが、やっと刺激が止まったので呼吸を整えていると、小谷さんは洗面器とガーゼを持ってこちらへとやってきた。

「最後はローションガーゼで天国を味わって下さいね」

たっぷりと浸したガーゼを見ているだけで、体が疼く。今からあれで、めちゃくちゃにされちゃうんだ。

ぼんやりとした頭の中で今から起こることを考えた瞬間──。

「っやぁぁぁぁあああ!!」

僕は激しく絶叫して体を痙攣させた。

「…ん? え?」

僕を見て小谷さんは珍しく驚いた表情をしていたが、自分自身も正直何が起こったのか分からなかった。

(今の、何……?今から小谷さんが持っているガーゼでおちんちんを…ゴシゴシされちゃうんだって、想像したら…っ、あ、だめ、また…!!)

「やぁぁぁぁあ!イク…ッッ!!」

「え……っと?もしかして、ん?えーっと…今からこのガーゼでいっぱい意地悪されちゃうと考えただけでイッてしまわれたのですか?」

「はっ、ぁ、やぁぁぁ…っ」

「人間の体はすごいんですね。流石に驚いちゃいました。さて、期待してるみたいなのでしていきましょうね」

たっぷりとローションを含んだガーゼが亀頭に被せられ、欲しかった刺激が与えられた。それは想像の何百倍も気持ち良くて、ガーゼが左右に動くだけで絶頂を繰り返した。





学くんへローションガーゼをし始めてどれくらい経っただろうか。普通なら早々にギブアップするはずのプレイにも関わらず、学くんは泣き叫びながらも幸せそうに「気持ち良い」と叫び続けている。

ガーゼが乾いてしまわないようにローションを足しつつ、これでもかというくらいに刺激を与えた。

(ここまでしても嫌がらないのも面白いなぁ)

今までの自分なら、幸せそうな顔を見せてくる時点でやめている所だが、体は本気で逃げようとしているのでそれを押さえつけながら刺激し続けるのはとても楽しい。

(ずっと俺のおもちゃになって欲しい所だけど、自分の物になっちゃうとすぐ飽きちゃうだろうしなぁ。この楽しい関係を続けていくなら"お客様"じゃないと難しいだろうな)

そう考えながら悲鳴を上げ続ける体にローションガーゼを続けていくと、ビクビクと跳ね続けていた体は動きを止めた。

(あらら。まーた気絶しちゃった。時間的にもこれで終わりだな)

少しは体を休めてもらおうと、体を綺麗に拭いた後に今まで使用していた玩具を片付けを開始した。暫く時間が経過した所で体をゆすって声をかけてみても、学くんはすやすやと幸せそうに眠っている。

「……"お客様"起きて下さい」

何度かそう声を掛かると、ゆっくりと瞼が開いた。

「あ……」

俺の顔を見た瞬間、学くんはカァッと顔を赤らめて俯いてしまった。

「体は平気ですか?あまり遅くなると心配される方が居るかと思ってお声をかけましたが、問題ないなら少し眠りますか?」

「あ、時間は、大丈夫、です……あのっ」
「はい?」

「……」

学くんは何かを言いそうにしながら、手を伸ばしてぎゅっと袖を掴んできた。

「……今日の最後に、少しだけ、」

そう言うと学くんはぽすんと俺の胸に顔を埋めて抱きついてきた。小さな体はいまだにぽかぽかしていて気持ち良い。

(しっかりしてるところもあるみたいだけど、まだ甘えたい年頃なのかな)

背中に手を添えて体を支えると、学くんは嬉しそうにしながらも小さく何かを呟いた。

「…もう少し、だけ、このまま…。ぎゅっとしていても…いいですか。…していたい、です」

追い込んだ時くらいにしか口に出してくれない本音を言ってくれたのが可愛くて、「ご自身の意見を言えて偉いですね」と褒めた後にそのままポンポンと背中を撫でた。

「……ありがとうございました。また、来ます」

パッと体を離した学くんは、切り替えたようにそう言うとテキパキと着替えて帰る準備を始めた。

「次回も楽しみにしていますね。気を付けてお帰り下さい。随分暗くなりましたし、お家まで送りましょうか?」

「……え!いいんですか。あの、じゃあ、家の近くまで、お願いします」
「はい。では私も着替えてきますので──」

そう言って準備を始めようとした時、学くんのスマホが鳴り始めた。

「っ!?」
「親御さんですかね?出て下さいね」

スマホの画面を確認した瞬間青ざめた気がしたので、そう伝えると学くんはぺこりと頭を下げた後に応答をした。

『学!今マッサージ店の前に居るんだけど、そこに居るのかなっ!?今日遅くなるとは言っていたがあまりにも遅いからGPSで辿ってみたんだ!俺も小谷さんのところへマッサージへ来ているからその人が変な人じゃないのは知っているんだけど……可愛い顔を見せてくれないか!?』

(……あれ?この声…塞原さん……?)

学くんのスマホから聞こえてきた声は、よく指名してくれる塞原さんによく似ている気がする。七彩さんも桃瀬さんも知り合いみたいだし、一体何の繋がりなんだろうと思って聞いていると、学くんは「あっ、えっと、」と焦りながら返事をしていた。

「こ、小谷さん…また、来ますっ、お、お父さんが迎えに、来てるので失礼します………」

困ったような、残念そうな表情をしながらそう言うと、バタバタと慌ただしく店を出て行ってしまった。

さっきまで可愛い声が響いていた部屋が急にしんとすると少し淋しい気もするが、送って行ってプライベートを見てしまわないで良かったかもしれないとふと思った。

「…また、待ってますね」

誰も居ない部屋でそう呟いて、俺も帰る支度をした。

end.
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感想 22

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騙されて快楽地獄

てけてとん
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友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
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とある変態の話。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
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イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

R指定

ヤミイ
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ハードです。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
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触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

上司と俺のSM関係

雫@不定期更新
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タイトルの通りです。

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