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1.一之瀬くんと愉快な友たち
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高校デビューしたら、きっと飽きさせない刺激的な物語が始まるに違いないとそう思っていた。
彼女いない歴イコール年齢の成績も運動も顔までもが冴えない一之瀬弥太郎は中学生活では俗にいうイケてないグループに属していたが、男女共に憧れの存在になるという願望を抱き地元でトップクラスの有名な進学校の私立彩色学園へ行くためにひたすら勉学に勤しんだ。
ちなみに私立彩色学園とは化学研究やコンピュータに力を入れている地元では最先端の進学校である。
志望動機が不純ながらも恋愛(だが童貞の一之瀬には無理ゲー)、娯楽(とは言ってもゲームのみ)は一切禁止して時間があれば勉強に明け暮れていた。
しかしその頑張りが変な方向へ行こうとはこの時はまだ気づいていなかった。
時は進学校入学から五ヶ月過ぎたある日の事であった。
***
(くそぉ、二学期始まったばっかなのに寝坊かよ)
家を出て猛ダッシュで走り続けているが、帰宅部で体力があまりなくすぐに息があがった。
しかし、成績順位が下の方で特に秀でたステータスを持ってなく何も取り柄のない一之瀬は遅刻する訳にはいかない。せめて生活態度を良く見せて評価に響かないように真面目に生活せねばならない。
一年目で留年なんてしたくないんだよぉぉと心で叫びながら、日差しが眩しく残暑が続いている中で必死に走った。
廊下は走るなとは小学時代からのルールだったが、早歩きではセーフなのか、アウトなのか迷ってる暇がなく早歩きで教室に向かった。
教室の前に着いたが、急いでるのもあってガタンといつもより気持ち強めに教室の扉を開けた。強めに開いた扉の音と共にクラスメイト達が振り向いて一瞬だけ静かになったが、特に気にする事もなくまたいつもの賑やかな教室に戻る。
一之瀬ははぁはぁと呼吸を整えながら自分の机にゆっくりと向かう。
「一之瀬っ! おはよ! 今日は俺の方が早いな」
「はぁ……おはよう。別にお前と早いかどうかは競ってねぇけどな」
「それもそうだな。でも今日は俺の勝ちだぜ」
「ああー、わかった、わかった。今日はぁ朝早いかどうかで花岡くんに負けましたっ。俺は物すごーく悔しいです! これでいいか?」
「ぷっ。何だよ、それ」
小学生のようにふざけて喋ったら、花岡は笑いを堪えられず吹き出し、一之瀬はフッと笑いながら鞄を机に置いて一息ついてから席に着く。
最初に明るく挨拶したこいつは一之瀬の隣の席でこの高校に入ってからの親しい友達の花岡大佑だ。
身長は一之瀬より少し上くらい。少し童顔だが、可愛いらしい訳ではなく一般男子高校生らしい素朴な顔立ちだ。
一般的なスポーツを完璧にこなし運動神経抜群。勉強は苦手って言ってる割には成績は一之瀬よりも若干ではあるが上ときた。顔の偏差値もやや高いのも気に食わないが、裏表ない性格で良い意味でも悪い意味でも思った事はすぐに口に出す、と言うか口に出ている。
一之瀬的にはいい奴だと認識している。
「おはよう、一之瀬。今日は何かあったのか? いつもより遅いから凄く心配したよ」
「はよ。……ってマジな顔するなよ。ただの寝坊だ、寝坊」
「本当に寝坊なの? まさかトラブルに巻き込まれたんじゃ……」
「ないない。それは絶対ないから」
春風はすっと出したハンカチで俺のおでこ、頬、首元の順にトントンと優しく汗を拭き取ってくれた後にネクタイの位置を定位置にしたり身だしなみを整えてくれた。
心配そうに見つめながら、一之瀬の世話を焼くこいつは前の席で同じくこの高校からの親しい友達の春風優希。
隣の席の花岡とは幼小中学までも一緒で幼馴染らしく身長は一之瀬より高い。歳の割には目、鼻立ちがくっきりとした男らしい顔立ちでややがっちりとした体格で羨ましい。成績は常に学年でトップを維持。花岡程ではないが、スポーツもそつなくこなす。顔もそこそこいい。
穏やかな口調で温厚な性格。完璧な優等生だが、ここまで聞いたら妬まずにはいられない。だがしかし同じ中学の奴から聞いた話だが、その頃やんちゃだった花岡の尻拭いとフォローを当たり前のように毎度してたみたいでかなり大変だったらしい。その香ばしいエピソードの数々を聞いて同情してしまった。
言わば花岡のストッパー的役割をこなしている。
だからこいつには妬みなどは一切抱かない。
「寝坊とか言いつつエロ本の立ち読みで遅くなったりして……」
「それはおめーの事だろうがっ!」
「怒ってる所が怪しいなぁ。白状しろよ、いっちー」
「寝坊だっつーの。何故か今日に限って目覚ましが鳴らなかったんだよ」
「ベタだな、つまんねぇの」
霧谷はどうでも良さげに話す。
からかっているこいつは同じくこの高校からの親しい友達で後ろの席の霧谷拓篤。
花岡と春風と同じ中学出身。身長は春風と同じ位。人気アイドルグループにいそうな容姿で少しチャラいが、コミュ力が高くて空気が読めるし、話し上手。成績もいい方でスポーツもそこそこ出来る。
他のクラスにも男女友だちが多いらしく休み時間はあっちこっちに行ってて友だちが少ない童貞の一之瀬にとっては正直、裏山けしからん奴だ。
だが、それを鼻にかけないし、スクールカースト下位の一之瀬にも普通に接してくれるいい奴だ。
「一之瀬はどんなえろい本が好きなんだ?」
興味あり気に聞いてくるが、さっきの話は花岡的には続いているようだ。
少々空気が読めない所があるのだが、愛嬌があって憎めない性格をしている。
だから一之瀬は話に乗ってやる事にした。
「ほぉ、俺の好みが聞きたいのか? 俺はだが……」
「もう、朝っぱらから何て話を……。時と場所を選んで発言しなさいって」
「はいはーい。俺はもちろん人妻熟女系!」
「俺は断然、清楚巨乳系だな」
「俺はい……──」
「だからそう言う話はやめろって言ってるだろ!」
「わー、母ちゃん激おこー」
霧谷は人妻熟女と言うか年上が好みなのか。中々お前もやりおるな、と心で思う。花岡は言いかけていたようだが、聞き取れなくて残念だ。
春風の若干怒り気味な困り顔で一之瀬達に注意する姿はまさにオカンようだった。
だが、一之瀬はしょうもない話に付き合ってる暇がない。朝食抜きだったからこのままでは昼までには腹が持たない。携帯を確認すると、チャイムが鳴る五分前か。
五分ならいけると昼食用の弁当を取り出そうと思った時に春風はレジ袋の中をもぞもぞと探って焼きそばパンを一之瀬の目の前にそっと置いた。
「朝食べてなかったんだろ? これ食べなよ」
「いいのか、春風」
「ああ、昼食は多めに買ってたから気にしないでいいよ」
「さんきゅな」
礼を言って春風の思いやりに心で感謝しつつ急いで開封して焼きそばパンをほうばる。その様子を春風が微笑ましく見つめていたが、気にしてる場合じゃない。
霧谷にお前の母ちゃんは気が効くねー、なんて茶化されたが、無視だ、無視。香ばしいソースが堪らないが、味わってる暇がなく無理矢理胃に押し込んだ。
ぐふっ……とむせて案の定、ものが喉に詰まってしまったらしい。
「み、水を……」
「い、一之瀬! 大丈夫か? 今、飲み物を持って来るから……」
「頼む……」
「飲みかけだけど、俺のお茶飲むか?」
春風が顔を青くして慌てながら飲み物探そうとしたが、すぐに気付いた花岡にお茶のペットボトルを渡された。
それを受け取り一気に流し込んだ。
「はぁ……死ぬかと思ったぜ……」
「もう、一之瀬ったら心配させないでよ。食べる時はよく噛んでゆっくり食べようね」
「子供かよっ!まぁ、わかったって」
本当かな、と疑いの目をした春風よりも花岡が机に伏せて黙って俺の顔をじーっと見つめている視線が気になってしまい真意はわからないが、しょうがなく声をかける。
「……何だ? 花岡。飲み物なら後で買って返すぞ」
「一之瀬」
「何だ、改まって」
「一之瀬が俺のペットボトルに口付けたよな」
「……で、お前は何がいいたいんだ」
「俺と間接キスだな」
にっとした笑顔でとんでもない事をいいやがった。
「……それ、男の俺に言ってどうする」
ぎょっとして当然の台詞で返したが、花岡はその反応が気に食わないのかむすっとした表情をしている。
花岡は何とも思わないのか……ってぼそりと呟いていた。何なんだ、あいつはと疑問に思うが、真意に辿り着かずに彷徨っていて考える事を放棄した。
「あはははっ。お前らはいつも見ていて飽きないよなぁ」
霧谷が楽しげに笑いながら、な? いっちー、と問いかけるように一之瀬の肩を軽く叩くが、こいつもいまいち何考えてるかよくわからない時がある。ま、気にしないでおこうと一之瀬は思う。
くだらない話をしてる間にキーンコーンカーン……──とチャイムが鳴り響く。また平凡な一日が始まろうとしている。
これが一之瀬達のいつも通りの日常なのだ。
彼女いない歴イコール年齢の成績も運動も顔までもが冴えない一之瀬弥太郎は中学生活では俗にいうイケてないグループに属していたが、男女共に憧れの存在になるという願望を抱き地元でトップクラスの有名な進学校の私立彩色学園へ行くためにひたすら勉学に勤しんだ。
ちなみに私立彩色学園とは化学研究やコンピュータに力を入れている地元では最先端の進学校である。
志望動機が不純ながらも恋愛(だが童貞の一之瀬には無理ゲー)、娯楽(とは言ってもゲームのみ)は一切禁止して時間があれば勉強に明け暮れていた。
しかしその頑張りが変な方向へ行こうとはこの時はまだ気づいていなかった。
時は進学校入学から五ヶ月過ぎたある日の事であった。
***
(くそぉ、二学期始まったばっかなのに寝坊かよ)
家を出て猛ダッシュで走り続けているが、帰宅部で体力があまりなくすぐに息があがった。
しかし、成績順位が下の方で特に秀でたステータスを持ってなく何も取り柄のない一之瀬は遅刻する訳にはいかない。せめて生活態度を良く見せて評価に響かないように真面目に生活せねばならない。
一年目で留年なんてしたくないんだよぉぉと心で叫びながら、日差しが眩しく残暑が続いている中で必死に走った。
廊下は走るなとは小学時代からのルールだったが、早歩きではセーフなのか、アウトなのか迷ってる暇がなく早歩きで教室に向かった。
教室の前に着いたが、急いでるのもあってガタンといつもより気持ち強めに教室の扉を開けた。強めに開いた扉の音と共にクラスメイト達が振り向いて一瞬だけ静かになったが、特に気にする事もなくまたいつもの賑やかな教室に戻る。
一之瀬ははぁはぁと呼吸を整えながら自分の机にゆっくりと向かう。
「一之瀬っ! おはよ! 今日は俺の方が早いな」
「はぁ……おはよう。別にお前と早いかどうかは競ってねぇけどな」
「それもそうだな。でも今日は俺の勝ちだぜ」
「ああー、わかった、わかった。今日はぁ朝早いかどうかで花岡くんに負けましたっ。俺は物すごーく悔しいです! これでいいか?」
「ぷっ。何だよ、それ」
小学生のようにふざけて喋ったら、花岡は笑いを堪えられず吹き出し、一之瀬はフッと笑いながら鞄を机に置いて一息ついてから席に着く。
最初に明るく挨拶したこいつは一之瀬の隣の席でこの高校に入ってからの親しい友達の花岡大佑だ。
身長は一之瀬より少し上くらい。少し童顔だが、可愛いらしい訳ではなく一般男子高校生らしい素朴な顔立ちだ。
一般的なスポーツを完璧にこなし運動神経抜群。勉強は苦手って言ってる割には成績は一之瀬よりも若干ではあるが上ときた。顔の偏差値もやや高いのも気に食わないが、裏表ない性格で良い意味でも悪い意味でも思った事はすぐに口に出す、と言うか口に出ている。
一之瀬的にはいい奴だと認識している。
「おはよう、一之瀬。今日は何かあったのか? いつもより遅いから凄く心配したよ」
「はよ。……ってマジな顔するなよ。ただの寝坊だ、寝坊」
「本当に寝坊なの? まさかトラブルに巻き込まれたんじゃ……」
「ないない。それは絶対ないから」
春風はすっと出したハンカチで俺のおでこ、頬、首元の順にトントンと優しく汗を拭き取ってくれた後にネクタイの位置を定位置にしたり身だしなみを整えてくれた。
心配そうに見つめながら、一之瀬の世話を焼くこいつは前の席で同じくこの高校からの親しい友達の春風優希。
隣の席の花岡とは幼小中学までも一緒で幼馴染らしく身長は一之瀬より高い。歳の割には目、鼻立ちがくっきりとした男らしい顔立ちでややがっちりとした体格で羨ましい。成績は常に学年でトップを維持。花岡程ではないが、スポーツもそつなくこなす。顔もそこそこいい。
穏やかな口調で温厚な性格。完璧な優等生だが、ここまで聞いたら妬まずにはいられない。だがしかし同じ中学の奴から聞いた話だが、その頃やんちゃだった花岡の尻拭いとフォローを当たり前のように毎度してたみたいでかなり大変だったらしい。その香ばしいエピソードの数々を聞いて同情してしまった。
言わば花岡のストッパー的役割をこなしている。
だからこいつには妬みなどは一切抱かない。
「寝坊とか言いつつエロ本の立ち読みで遅くなったりして……」
「それはおめーの事だろうがっ!」
「怒ってる所が怪しいなぁ。白状しろよ、いっちー」
「寝坊だっつーの。何故か今日に限って目覚ましが鳴らなかったんだよ」
「ベタだな、つまんねぇの」
霧谷はどうでも良さげに話す。
からかっているこいつは同じくこの高校からの親しい友達で後ろの席の霧谷拓篤。
花岡と春風と同じ中学出身。身長は春風と同じ位。人気アイドルグループにいそうな容姿で少しチャラいが、コミュ力が高くて空気が読めるし、話し上手。成績もいい方でスポーツもそこそこ出来る。
他のクラスにも男女友だちが多いらしく休み時間はあっちこっちに行ってて友だちが少ない童貞の一之瀬にとっては正直、裏山けしからん奴だ。
だが、それを鼻にかけないし、スクールカースト下位の一之瀬にも普通に接してくれるいい奴だ。
「一之瀬はどんなえろい本が好きなんだ?」
興味あり気に聞いてくるが、さっきの話は花岡的には続いているようだ。
少々空気が読めない所があるのだが、愛嬌があって憎めない性格をしている。
だから一之瀬は話に乗ってやる事にした。
「ほぉ、俺の好みが聞きたいのか? 俺はだが……」
「もう、朝っぱらから何て話を……。時と場所を選んで発言しなさいって」
「はいはーい。俺はもちろん人妻熟女系!」
「俺は断然、清楚巨乳系だな」
「俺はい……──」
「だからそう言う話はやめろって言ってるだろ!」
「わー、母ちゃん激おこー」
霧谷は人妻熟女と言うか年上が好みなのか。中々お前もやりおるな、と心で思う。花岡は言いかけていたようだが、聞き取れなくて残念だ。
春風の若干怒り気味な困り顔で一之瀬達に注意する姿はまさにオカンようだった。
だが、一之瀬はしょうもない話に付き合ってる暇がない。朝食抜きだったからこのままでは昼までには腹が持たない。携帯を確認すると、チャイムが鳴る五分前か。
五分ならいけると昼食用の弁当を取り出そうと思った時に春風はレジ袋の中をもぞもぞと探って焼きそばパンを一之瀬の目の前にそっと置いた。
「朝食べてなかったんだろ? これ食べなよ」
「いいのか、春風」
「ああ、昼食は多めに買ってたから気にしないでいいよ」
「さんきゅな」
礼を言って春風の思いやりに心で感謝しつつ急いで開封して焼きそばパンをほうばる。その様子を春風が微笑ましく見つめていたが、気にしてる場合じゃない。
霧谷にお前の母ちゃんは気が効くねー、なんて茶化されたが、無視だ、無視。香ばしいソースが堪らないが、味わってる暇がなく無理矢理胃に押し込んだ。
ぐふっ……とむせて案の定、ものが喉に詰まってしまったらしい。
「み、水を……」
「い、一之瀬! 大丈夫か? 今、飲み物を持って来るから……」
「頼む……」
「飲みかけだけど、俺のお茶飲むか?」
春風が顔を青くして慌てながら飲み物探そうとしたが、すぐに気付いた花岡にお茶のペットボトルを渡された。
それを受け取り一気に流し込んだ。
「はぁ……死ぬかと思ったぜ……」
「もう、一之瀬ったら心配させないでよ。食べる時はよく噛んでゆっくり食べようね」
「子供かよっ!まぁ、わかったって」
本当かな、と疑いの目をした春風よりも花岡が机に伏せて黙って俺の顔をじーっと見つめている視線が気になってしまい真意はわからないが、しょうがなく声をかける。
「……何だ? 花岡。飲み物なら後で買って返すぞ」
「一之瀬」
「何だ、改まって」
「一之瀬が俺のペットボトルに口付けたよな」
「……で、お前は何がいいたいんだ」
「俺と間接キスだな」
にっとした笑顔でとんでもない事をいいやがった。
「……それ、男の俺に言ってどうする」
ぎょっとして当然の台詞で返したが、花岡はその反応が気に食わないのかむすっとした表情をしている。
花岡は何とも思わないのか……ってぼそりと呟いていた。何なんだ、あいつはと疑問に思うが、真意に辿り着かずに彷徨っていて考える事を放棄した。
「あはははっ。お前らはいつも見ていて飽きないよなぁ」
霧谷が楽しげに笑いながら、な? いっちー、と問いかけるように一之瀬の肩を軽く叩くが、こいつもいまいち何考えてるかよくわからない時がある。ま、気にしないでおこうと一之瀬は思う。
くだらない話をしてる間にキーンコーンカーン……──とチャイムが鳴り響く。また平凡な一日が始まろうとしている。
これが一之瀬達のいつも通りの日常なのだ。
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