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[小学編閑話]小学時代に聞いたショートストーリー(二人視点)
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ある日、教室で好きな人に聞いた。
「一之瀬くんはどんな子が好きなの?」
近くに座っている大ちゃんも聞きたそうな顔をしてチラチラとこっちを見ている。そんなに気になるんだったら、本人に聞けばいいのに。でも大ちゃんはいっつも一之瀬くんと張り合ってて素直じゃないから難しいのかな。
「んー、かっこいい奴かな……」
一之瀬くんは足を組んでキッズ向けファッション誌を見ながら、そう答えた。そんな姿の一之瀬くんって様になってかっこいいね。
(そ、それって……男らしい人って事かな……)
僕はある決心をして明日を迎えた。
「ねぇねぇ、一之瀬くん。僕、かっこいい?」
いち早く教えたくて勢いよく机に両手を叩いてしまって一之瀬くんは苦笑いをしていた。
「お前、髪切ったんだな」
「うん、どうかな?」
そう僕は長かった髪を切ったの。でも自信なくてさっきの勢いが急になくなって恥ずかしくて下を向いてしまった。やっぱりこの髪、変なのかな。
「前の長い髪も好きだけど、短いのもかっこいいな」
そう言って頭を撫ででくれた。やっぱり一之瀬くんは優しくてかっこいいな。僕のヒーロー。どうしたら、僕をだけを見てくれるのかな。どうしたら……。
────
ある日、教室で俺の好きな人にある事を聞いた奴がいた。
「一之瀬くんはどんな子が好きなの?」
幼馴染が聞いていた。チラチラと様子を見ながら聞き耳を立てた。俺は気になって気になってしょうがない。
「んー、かっこいい奴かな……」
一之瀬は足を組んでキッズ向けファッション誌を見ながら、そう答えてた。そんな姿もかっこいいが、絶対にあいつには言えない。そんなの恥ずかしい。
(かっこいい奴って事は強い奴とかか?)
俺はある決心をして明日を迎えた。
「お前、その怪我どうしたんだ?」
ほっぺに大きな絆創膏貼った俺を見て驚いた顔して一之瀬が言った。
「別に。お前には関係ないだろ」
好きになって貰うために強くなれるように家で特訓したなんて言えない。
「その怪我は男のくんしょうって奴か。かっこいいな、お前って」
「うるせぇ……」
照れて可愛げない言い方をして一之瀬はにししと笑った。
「あんまり心配させんじゃねーよ」
そう言って怪我してない方のほっぺを撫ででくれた。一之瀬には何にしても敵わない。俺のヒーロー。どうやったら俺を見てくれるんだ。どうしたら……。
「一之瀬くんはどんな子が好きなの?」
近くに座っている大ちゃんも聞きたそうな顔をしてチラチラとこっちを見ている。そんなに気になるんだったら、本人に聞けばいいのに。でも大ちゃんはいっつも一之瀬くんと張り合ってて素直じゃないから難しいのかな。
「んー、かっこいい奴かな……」
一之瀬くんは足を組んでキッズ向けファッション誌を見ながら、そう答えた。そんな姿の一之瀬くんって様になってかっこいいね。
(そ、それって……男らしい人って事かな……)
僕はある決心をして明日を迎えた。
「ねぇねぇ、一之瀬くん。僕、かっこいい?」
いち早く教えたくて勢いよく机に両手を叩いてしまって一之瀬くんは苦笑いをしていた。
「お前、髪切ったんだな」
「うん、どうかな?」
そう僕は長かった髪を切ったの。でも自信なくてさっきの勢いが急になくなって恥ずかしくて下を向いてしまった。やっぱりこの髪、変なのかな。
「前の長い髪も好きだけど、短いのもかっこいいな」
そう言って頭を撫ででくれた。やっぱり一之瀬くんは優しくてかっこいいな。僕のヒーロー。どうしたら、僕をだけを見てくれるのかな。どうしたら……。
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ある日、教室で俺の好きな人にある事を聞いた奴がいた。
「一之瀬くんはどんな子が好きなの?」
幼馴染が聞いていた。チラチラと様子を見ながら聞き耳を立てた。俺は気になって気になってしょうがない。
「んー、かっこいい奴かな……」
一之瀬は足を組んでキッズ向けファッション誌を見ながら、そう答えてた。そんな姿もかっこいいが、絶対にあいつには言えない。そんなの恥ずかしい。
(かっこいい奴って事は強い奴とかか?)
俺はある決心をして明日を迎えた。
「お前、その怪我どうしたんだ?」
ほっぺに大きな絆創膏貼った俺を見て驚いた顔して一之瀬が言った。
「別に。お前には関係ないだろ」
好きになって貰うために強くなれるように家で特訓したなんて言えない。
「その怪我は男のくんしょうって奴か。かっこいいな、お前って」
「うるせぇ……」
照れて可愛げない言い方をして一之瀬はにししと笑った。
「あんまり心配させんじゃねーよ」
そう言って怪我してない方のほっぺを撫ででくれた。一之瀬には何にしても敵わない。俺のヒーロー。どうやったら俺を見てくれるんだ。どうしたら……。
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