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第3章:最強ヤンキーはコスプレが苦手?
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しおりを挟む「俺が昼休みに何してようが俺の勝手だろうが!」
ジタバタしてみるが、力が強すぎて何の意味もない。むしろこっちが疲れるだけだ。
「やば。俺の腕の中で暴れてる悠雨、めちゃくちゃ可愛い!」
「……情緒不安定すぎるだろ」
「お前がクラスメイトとイチャつくからだろ?」
「イッ……まず、その前提が間違ってんだよ!」
イチャつくって何だよ! 俺と奏十は友達であって、恋人じゃない。友達の頭を触ったくらいで、何でこいつにこんな言われなきゃなんねーんだよ!
「へえ、じゃあお前は友達の頭を撫でるわけだ?」
「いや、それくらい、いいだろ!」
「じゃあ、俺も撫でるぞ?」
「何でそうなるんだよ! お前は奏十と大した面識ねえだろ!」
「俺が撫でるのはお前の胸だ」
「殺すぞ」
しれっと胸を触ってきたので、冬牙の腕の中で体を反転させて、加減せずに頭突きをした。
「つか、昼休みにわざわざこっち来るとか何の用だよ」
「ん? ああ、そうそう。ちょっと生徒会室に来てくれ。大事な話があんだよ」
冬牙があまりにも真剣な顔つきだったので、言われるがままに生徒会室まで着いて行く。昼休みの生徒会室には誰もいない。重要な話をするにはちょうどいい。
「で、何だよ。大事な話って」
ここの生徒会室には、会長専用のテーブルとシングルソファが用意されている。もちろん冬牙の私物だ。部屋の中央にはその他の役員たちが座る用のコーナーソファとローテーブルがある。
冬牙はシングルソファに座ると、わざとらしく咳払いした。俺はテーブルを挟んで冬牙の向かいに立つ。
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