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第5章 やって来たアサシン・ドール

43: シンクロ ネクロフィリア

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「主な仕事は輸入業、流行りのマルチタレントとやらで新進気鋭の映像作家の顔を持っている億万長者、、門戸も結構な食わせものですな。美馬と比べると、その怪物ぶりは比較すべくもないが、、それでも、今までずっと黒い噂が付きまとっているにも関わらず、麻取が踏み込めないでいる。それに私の方も、未だに、門戸と美馬の力関係が分からんのですよ。門戸は、既に海馬美園国とのパイプを持っている。それがなんで、わざわざ自分の市場を荒らされかねないリスクを冒してまで、美馬と海馬美園国の中継ぎ役をかって出たのか、、つくづく、謎の多い男ですよ。」
 喉黒警部補が悩ましげに言った。
 どうも我が6係が抱え込んだこの裏事案は、あらゆる面で、今までのようにすんなりとは行かないようだ。

「そんな門戸の内懐に、戸橋が潜入しているわけだ。なんとかしないとな。特にあの人をな。」
「指尻さんの代わりですか?警察内に適当な人物がいますかね?私は正直言って、今でも指尻さんが適役だと思っていますが。」
 喉黒警部補は、上司である私にも思ったことをハッキリ言ってくれる、有り難いことだ。
「私もそう思ってるよ。だがそういうわけには、いかんだろう。それに、一人思い当たる人物がいる。亀虎管理官に無理を聞いて貰うつもりだ。」
 私は一刻も早く、指尻女史を門戸照人から引き離したかった。


 いかにもネクロフィリアの門戸が好みそうな、このビデオがどういう仕組みで、ゑ梨花達のセックスとシンクロしているのかが、判らない。
 あの興奮剤に秘密があるのかも知れないし、ベッドの側で流されているビデオ自体が、単純な録画再生のようなものではないのかも知れない。
 いずれにしても、ゑ梨花は死体男達のセックスと自分たちのセックスが、シンクロしている状況自体に、性的な興奮をより掻き立てられていた。
 そして普段より、もっと淫乱になれる自分を感じていた。

 ビデオの画面が再び死者達の69の映像に変わった。
 ゑ梨花は横目でそれを見ながら、自然と奈央に自分のペニスを向けている。
「わかってるわね」と奈央が嬉しそうに、ゑ梨花のペニスを軽く揉む。
 ゑ梨花はその軽い一揉みで充分に感じてしまう。
 声が出た。ゑ梨花の形の良い眉が歪む。

「ああ、いいわ、その顔。もっと激しくよがって見せて。」
 奈央がゑ梨花のビキニ越しにペニスにむしゃぶりつく。
 ゑ梨花も、再び奈央のペニスにビキニ越しにむしゃぶりつく。
 ビデオから「すごい、お前の包帯が透けてペニスが浮き出てる」というような台詞が、薄暗い声で聞こえて来る。
 ゑ梨花は、それに応えるかのように、「こっちはもっと太いのがスケスケでいやらしく見えてる。生で音立ててしゃぶらせてね。」と言った。

 ゑ梨花は、奈央の返事と同時に、奈央のビキニから太くいきり起ったペニスを引きずり出し、しゃぶりついていた。
 薄黒くて使い込まれた感のあるそのペニスは、血管が浮き出て刈り込まれた密林の中からそびえ起っている。
 カリの部分が大きく張っており、そこに軽く歯を当てたり、くびれに唇を巻きつけるような形でしゃぶり上げる。
「うぅぅ、すごぃ…」
 奈央が思わず溜息と共によがりだす。
 そして、奈央もゑ梨花のペニスをビキニから取り出し激しく音を立てながらしゃぶり返してくる。
 ゑ梨花は亀頭が弱かった。
 特にカリの部分が引っかかる感じでフェラをされると、声が出てしまう程おかしくなりそうになる。
 ゑ梨花は今までにないくらい声を上げ、そして奈央のペニスに奉仕をした。

 画面では死体男2人が、お互いのヌラヌラになった死人のペニスを押し当てながら激しくキスをしている。
 死人のペニスのアップ。そして死人がキスをしている顔のアップ。
 死人のまぐあいがグロテスクだった。
 それを見たゑ梨花はそうするのが自然というように、奈央の上に覆い被さり、2人のヌラヌラになったペニスを押し付け合う。
 奈央はまた、ゑ梨花に興奮剤を嗅がせ自分も吸う。
 奈央は激しくキスをしながら、ゑ梨花のアナルに指を当て解し始めた。

「もっと気持ちよくなりたい?奈央のが欲しい?」
 挑発するかのように、奈央はゑ梨花にそう問いかけて来る。
「欲しい、でも、そんなに太いのは無理。」
 ゑ梨花は半ば意地悪っぽくそう答えた。
「奈央は、セックスが上手いって言われてるから、大丈夫。」
 奈央はそう言うと、体勢を変え、ゑ梨花の足を持ち上げ、アナルを舐め始める。
「あぁぁ…」
 実際に戸橋は、上手かった。
 ゑ梨花は腰が抜けるような感覚に襲われる。

 その時、画面を見てみると、ちょうど死体男がアナルを舐められてるシーンに切り替わっていた。
 つまりゑ梨花達は、画面よりも行為を先取りし始めていたのだ。
 そして、その画面の横にある姿見をみると、ゑ梨花のいやらしく快感に歪んだ顔が見えた。
 奈央が指を入れ始める。
 ゑ梨花は、もう勝手に自分で興奮剤を吸っている。
 奈央が激しくキスをしてくる。そして、奈央の指が身体の奥まで入ってくる。
 快感に仰け反るゑ梨花を、奈央は逃がさない。
 ゑ梨花の口から出る溜息までもを、むしゃぶるようにキスをして来る。
 差し込まれた指の本数がじわじわと増えていく。
 ゑ梨花は手を伸ばし、奈央のペニスを扱き返す。
 その指は奈央の先走りでタップリと濡れていた。
 少し泡の混じった汁を手のひらに絡め取り、亀頭を覆うような形で刺激する。
 
「あぁぁ…」
 奈央もどんどん淫乱を極めつつあった。
 ゑ梨花が、指で輪を作るように奈央の直径を扱くと、奈央は自分でも腰を動かし始めた。
 その度に奈央の指が出し入れされ、ゑ梨花もどんどんおかしくなっていく。
「奈央のペニス、どうしたらいい?」
 いやらしく挑発するように、ゑ梨花に問いかけてくる奈央。
「入れて」
「どこに?」
「ここ、、」
 ゑ梨花は奈央のペニスをゑ梨花のアナルに宛がう。

「そんなに、欲しいの?」
 また奈央がいやらしく挑発して来る。
 そしてそれが、ビデオでも同じようなことが繰り広げられている。
 奈央もゑ梨花も、既にそのシンクロする仮想現実の訳のわからない世界に酔いしれていた。
 死と生の国の狭間にある世界でのセックス。

「ぶっといの入れて、もっとよがらせて」
 奈央が激しくキスをしてくる。
 そして、ゑ梨花のアナルに宛がわれたペニスが、その突きを奥へと進め始める。
「あぁぁ、、」
 奈央の太いモノが、ゑ梨花のアナルの壁を押しのけながら入ってくる。
 ゆっくりと、ゑ梨花の反応を窺いながら、その突きはどんどん奥へと進められた。
 ゑ梨花は、生で入れられカリが引っかかる快感に、何も言えない状況で涅槃の空に浮いた。
「あぁ、奥まで入ったわ、」
 奈央はそう言うと、少しゑ梨花の身体を持ち上げ、姿見に2人の結合部分が見るような位置へと移動させた。

「ほら、見て。ぶっといのが出たり入ったりしてる。」
「奈央のペニスに犯されてるのよ、やらしいねゑ梨花は、」
「ほら、見て。今、先っぽしか入ってない、おぉぉ、ほら、奥まで入ってる。」
 奈央の巧みな言葉責めが、ゑ梨花の快感をもっと刺激する。
 興奮剤を何回も吸い、そして奈央にも吸わせ、お尻を掘られている自分の姿を見て興奮し、ビデオの死体男と同じことをしてる自分に興奮し、そしていやらしい言葉を投げかけながらも、ゑ梨花から視線を外さない奈央の可愛いのにいやらしく歪んだ顔に興奮し…。
 快楽の合わせ鏡だった。

「バックで突いてあげる。」
 ちょうどビデオもそうなっていた。
 ゑ梨花は、奈央にお尻を向け、四つん這いになりながら奈央の方を振り向く。
 奈央は再びペニスをゑ梨花のお尻に宛がい、その時、初めて画面に目をやったようだ。
 画面では、死体男が同じくバックの体勢で、今から相手に入れようかというタイミングだった。
 突然、画面が結合部分のアップになった。
 まだ入ってない。

 死体男は、ペニスの先端でもう一体の死体のアナルを広げている。
 すると、奈央も同じようにやり始めた。
 顔は画面を向いたままで。
 死体男が先端を入れた。
 すると奈央も同じようにやり始めるのだ。
 少しピストン。そして、奈央もピストン。
 ゑ梨花は、まるで自分のアナルに奈央のペニスが入ってくるのを、死体男になってビデオで撮られているような感覚になる。

 ゑ梨花は奈央の顔を見ず、そして奈央もゑ梨花の顔を見ず、二人の視線は画面の出し入れされる死体男のペニスとアナルに向けられていた。
 ゑ梨花は興奮剤を吸いまくった。
 もう頭がトロトロになるくらいで、上半身はもうグニャグニャになっていた。
 ただ自分の穴に突き立てられる奈央のペニスの感触だけが、体全体に響き渡っている。
 奈央が、ゑ梨花の上半身に腕を回し、ゑ梨花の上体を起こした。
 後ろから抱きかかえられる姿勢で腰を激しく振って来る。
 片手でゑ梨花の胸を鷲掴みにし、もう片方の手でゑ梨花のペニスを激しく扱いてくる。
 首筋から耳を、ベチャベチャになるくらい舐め回して来る。
 時折、聞こえる奈央のいやらしい溜息が、ゑ梨花をもっといやらしくさせる。
 ゑ梨花もゑ梨花で、最初は遠慮がちだった喘ぎも、いつしか大きなものになっていた。

「あぁ!奈央のペニスすごい!」
「そろそろイケる?」
 奈央が耳元で息を切らしながら聞いて来る。
「うん、もっと激しく突いて!いやらしくイカして!」
 奈央は掴んでいた手を両方ゑ梨花の腰に回し、「うん、うん、うん」と激しく突く。
 ゑ梨花はゑ梨花で、奈央の手から解放された上半身をベッドに投げ出し、左手で自分の乳首を痛いくらい摘み、右手でジュルジュルになったペニスを音が出るように激しく扱く。

 顔は、姿見と画面が見えるように。
 ビデオの中の死人達も同じ事をしていた。
 部屋の中に奈央が腰を打ち付けるパンパンと言う音が響く。
 同じくビデオからも、その音が聞こえてくる。
 2つの激しく突き上げられる音が、ゑ梨花達の興奮を絶頂へと導こうとしていた。

「そら、イクよ、イクよ、イクよ、イク」
「あ、あ、あ、きて、きて、きて」
 奈央の腰の動きが獣のように動く。
 ゑ梨花のアナルの中で、奈央の太いペニスが縦横無尽に動き回る。
 ゑ梨花も自分で扱く手を速めた。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 ほとんど同じなくらいに、2人が絶頂を迎えた。
 ゑ梨花の中にビュ、ビュッと搾り出すかのようにザーメンが流し込まれた。
 ゑ梨花もゑ梨花で、それに応えるかのようにザーメンを噴出させながら奈央のペニスを締め上げてやる。
 奈央はイキながら、ゑ梨花に覆い被さり激しく首筋に吸い付いてきた。
 満足感に沈もうと瞼を閉じようとしたゑ梨花の視野の片隅に、窓際でひっそりと立っているパズスの姿がチラリと見えた。
 そして、あの香革という人物が、もしかしてこの屋敷に匿われているのかも知れないという思いに至って、少しだけ震えた。


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