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第7章 生者と死者を巡る受難と解放の物語

58: ブルーこと寒楚(ハーン・チュウ) 落日の国にて (2)

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 再び「白いライトの部屋」に戻ってみた。
 少し“寝待ち”していたら、何とも言えない威圧感を漂わせたガッチリ体型の男が、私のことを見ているのを感じた。
 ジロジロと私の身体を、下から上までジックリと品定めしていた男は、いきなり私の横に座ったかと思うと、乳首をきつく摘み上げだした。
 噂に聞く憧れの、「ドSタチ」の責めだ。

「ッテエエ。イタッ。」
 私は思わず唸ってしまう。
「痛いだあ?」
 男はそんな私の反応に、むしろ責めのスイッチが入ったのだろう。
 男はますます遠慮なく私の身体に痛みと刺激を加えてきた。
 もともと、スカトロやフィスト以外は何をされても構わない私だ。
 その人のSM責めを受け入れないわけがない。
 男は、むんずと赤いTバックから私の勃起チンコを無造作に取り出す。
 そして私の勃起をギュッときつく握り締める。
「ウアアア。ペ。ペニス。・・・潰れる・・・。」
 すると今度は、勃起チンコを思い切り何度も何度も私の腹に打ち付ける。
 バチバチと勃起チンコが腹を打つ音が響く。


 ・・・もっと痛めつけて欲しい。もっと。・・・と心の中で叫ぶ。
 すると男は私のケツマンコにいきなり人差し指と中指2本を乱暴にねじ込んでくる。
 しかも奥深く、前立腺に当たるようにしてガツガツと指で私のケツマンコを痛めつけるように犯すのだ。

「アアア。ッテエエエ。壊れちゃう。壊れちゃう。ケツマンコ。壊れちゃう。」
 私は身体を仰け反らせながら悶えた。
 実際、本当にケツ穴が裂かれるような痛みだった。
 でも、その痛みに私は感じていた。
 そんなSMプレーに、もう一人の男が加わってきた。
 その男は私の真横に来て、しゃがみ込むなり、私の左側の乳首をガブリと噛みついたのだ。

「イタ。アァァ。乳首。噛まないで。」
 もちろん、そんな言葉は男への誘い水でしかない。
 その男は、今度は右側の乳首に顔を埋めて噛みついた。
 私の股間では、ドSタチがチンコの皮と急所の皮に夢を立てて抓り出した。
 皮はさすがに痛い。
「アア。痛い。」と言って思わず腰を引いてしまった。
 するとドSタチのその男は、グイッと私の両腰骨を引っつかんで私の身体を引き寄せた。
 そして、「痛いだって?痛いのがいいんだろ?こんなスケベな恰好して。」と言った。
「・・・ハイ・・・。」
「どうして欲しいんだ?」
 私は少し躊躇したが、「急所を・・・金玉を痛めつけてください。・・・あと・・・ケツマンコ・・・犯してください・・・・。」と答えた。
 そう言うと、ドSタチは、いきなり私をチングリ返しの状態にしながら、平手でバンバンと急所を連続殴打し始め、周りに見せつけるようにして私のアナルを指でぐちゃぐちゃにかき回しだした。


「アアア。アアア。スッゲ。アアア。アアア。もっと。アアア。急所。アアア。ケツマンコ。」
 チングリ返しが一旦中断したと思ったら、もう一人の男が、私の顔面に自分の股間をこすりつけて、私のチンコと急所を口の中に頬張った。
 そしてガジリと噛み出すのだ。
 痛いけれど、この上ない理想の状況。
 私が責められている。
 男責めされているのだ。

 ドSタチのケツマンコへの責めは執拗で、乱暴で、それでいて“雄のつぼ”を的確に突いてくる。
 ケツ穴を指3本でグチャグチャにかき回し、ズイズイと前立腺を刺激して快感をどんどん増させる。
 その一方で、ときどき指をパッと開く。
 ケツ穴が開いて肛括筋に痛みが走る。
 乳首に爪が食い込むほどに指を立てて捻る。
 痛みが走ったかと思うと、指の腹で乳首の先端を転がす。
 思わず私は、「アア。アアンンン・・・。イイ。イイ。・・・乳首。乳首。・・イイ。」というようなスケベな声を上げてしまう。
 この痛みと快楽の絶妙なバランス。
 そして不意にチングリ返しにしながらの急所への平手連打。

「アア・・。チンコ・・。チンコ・・ください・・。」
 私は何度も何度も、その人のチンコをケツマンコにぶち込んで欲しいと懇願した。
 ただ、その人にとって、私という相手は、その人のドS嗜好には物足りなかったのかも知れない。
 彼は「また、やってやるからな。」と言い残して、部屋を出て行ってしまった。
 もっと私が痛みに耐えられたらよかったのかも知れない。
 (後で判ったことだが、私のチンコの竿部分と右睾丸に爪痕が残っていた。2日ばかり僅かな痛みを感じた。)

 ただ、「もっと犯されたい。」という私の欲望は、“掘られなかった”ことで余計にましていた。
 そこで、あの最初の「髭の人」にやられたいと思って、「赤い部屋」に行ってみたが、さすがにそこにはあの人の姿はなかった。
 「悪いことをしたな」と思いながら、まだ「犯されたい」私は、ゴーグルに赤のTバックのまま歩いて、そのハッテンバの薄暗い2段ベッドの部屋の下の段中央で、再び寝待ちすることにした。



 薄暗い2段ベッドの部屋の下の段中央で寝待ちしていると、入れ替わり立ち替わり3・4人ほどの男が私を弄ってきた。
 いろいろなペニスがあった。
 先端は小さいけれど、付け根に行くほど太いのもあった。
 「これをケツに突っ込まれたら、どんな感じかな。」などと期待を少ししていたけど、その人の挿入はなかった。
 そうやって、正午を過ぎた頃だろうか。
 まるでプロレスでもやっているかのような、ガタイの良い短髪の人が、私のところにやってきた。

 大の字に寝ている私の乳首に指を這わせる。
 電気が走るような快感が突き抜ける。
「ハアァァァ。・・・イィ・・・。」
 私はすぐさま感じまくりの喘ぎ声を上げた。
 ガタイがデカイのに、この細やかで優しい指遣い。
 そして舐めのテクニック。
「イィ。気持ち・・イィ。」
 めくるめく快感に、喘ぎまくる。
 そして「この人のチンコが欲しい。」という欲望が沸き起こり、愛撫され身をよじらされる中で、私は手を這わせてその人のチンコを握りしめた。

 ・・・勃起してる。・・・と、思った途端、その人が私の胸に顔を埋めて乳首舐めを始めた。
 同時に指を、私のケツマンコに差し入れてクチュクチュとこねくり回し出す。
「ワァァ。アァァ。イィ。イィ。乳首・・・乳首・・・。アァァ。ケツマンコ。」
 慈しむような官能的なテクニック。
 私みたいなヤツを“愛してくれてる”と感じさせる、その技。
 幸福感と犯されたい願望で、私はその人に抱きつく。
 そんな私に呼応して、その人はムチュムチュと音を立てて、私の首筋やら耳たぶ、さらには乳首を甘噛みしつつ舐めまくり、ケツマンコのこねくり回しと亀頭責めを絶妙な指遣いで仕掛けてくる。

「アアア。イイ。アアア。アアア。ペニス。ペニス。欲しい。」
 私は身悶えしながら、その人に懇願する。
 と、その人がスクッと膝立ち状態になり、巧みに自分の勃起にコンドームを装着しオイルを塗りたくり、さらに自分の指と私のアナルの口にタップリ垂らした。
 そしてまた、指をズブッと私のケツマンコに突っ込んでほぐしにかかって来る。

「ハアアアア。ハアアアア。イイイ。イイイ。ペニス。ペニス。ペニス。突っ込んで・・ください・・。」
 私はワナワナと身体を震わせて、足を開き腰を突き出し、さらにアナルの口の両側を自分の手で捲って待ち構えるド変態ぶりで狂いだしていた。
 ズブ。
 その人の太いペニスが一気に私のケツマンコを貫く。

「カアアア。イイイイ。ケツマンコ。イイイイ。」
 その人は時にガツガツと激しく、時に静止する。
 それもアナルの口ギリギリまで引いて、亀頭部分をケツマンコから抜くか抜かないかの際のところまでで静止したりする。
 私は一層激しく犯されたいものだから、身体を震わせて、その人の腰骨をガッシリつかみ、勃起チンコをケツマンコに入れようと身をよじる。

「アア。掘って。アァァ。イイイイイイ。掘って。」
 すると、その人が一気にズンとチンコを、私の中にめり込ませる。
 そして一層激しくグチョグチョと音を立てて私のケツマンコを犯すのだ。
 汗だくになったその人の汗が、ポタリポタリと私頬や首筋に滴り落ちる。
 ・・・こんなに一生懸命、私のこと犯してくれるんだ。・・・と私は心底嬉しさで心が一杯になった。
 首筋にギュッと抱きついて唇を求める。
 その人の舌と、私の舌をヌチャヌチャと音を立てて絡めあう。
 彼の逞しい二の腕を掴む。

「スゴイです。何かスポーツやってますか。?格好いいです・・・」
 掘られながら、そう言うと、その人が「・・・んなことないよ。ただのデブだよ。」などと苦笑交じりに謙遜して、犯しまくりを続ける。
 間で何度か中断しては雄交尾、中断しては雄交尾のエッチが続いた。
 3時間は交わったと思う。
 心底、その人のザーメンが欲しかった。
 ただ、私の帰りの時間が近づいて来てしまった。
 ドール化の適正な処置をしなければ、門戸さんから譲り受けた、あの女装の若者が死んでしまう。

 「もっとやりたい」とその人は言ってくれたけど、わけありで時間に限りのあることを告げると、「またいつかやろうな」と言ってくれて、私から離れていった。
 その人が出ていた後、少しの間、幸福感とケツの中のペニスの感じにしばし酔いしれていた。
 「腰が立たない」という感覚に満たされた幸せを味わっていた。
 そして、シャワーを浴びようかと思ったところに、中肉中背の短髪と思われる人が私のチンコと乳首をまさぐってきた。
 どうやら、私とあのプロレスラー体型の人との淫乱エッチを眺めていたようなのだ。
 雄の快楽のつぼを心得たエロ攻め。
 私は、さっきの人に悪いなと思いながらも、その中肉中背短髪男の責めに身を委ねた。
 もう門戸屋敷のあの若者の事が、あまり気にはならなくなっていた。
 もし何かがあれば、門戸さんには「事故」だったと言うつもりになっていた。
 男がグチュグチュと私のケツマンコを指攻めしてくれる。

「ハアア。イイ。」
 エッチな声で身をよじる私。
 その人のチンコに手を伸ばして握ってみる。
 ゴツゴツとして亀頭から根元までがぶっとい。
 ・・・スゴイ。犯されたい。・・・
 私の気持ちはその人にも伝わったのだろう。
 すぐさまその極太をズブズブと突っ込んできた。
「グアアアアアア。イイイイイイイイ。イイイイイ。スッゲエチンコ。アアアア。急所。急所、痛めつけて。・・・」
 するとその人はズコズコ掘りながら、「こんな風にか?」と私の急所に、拳で連続パンチしながらケツ堀を続けてくれる。
 急所を責められながらのケツマンコを陵虐された。
 脳天を突き抜ける痛気持ちよさと、ケツマンコを貫き沸き起こる、めくるめく快感。
 これが私の新しい理想のエッチだ。
 すると、その人の腰の動きが早くなった。
 気持ちがいいのか・・・。
 そして、「ガアアア。アアアア。気持ちイイ。アア。イク。。」と言うや否や、私のケツマンコから極太を引き抜いて、私の急所とチンコにザーメンをビショビショとぶっ掛けてくれた。

「気持ちよかったゼ・・・。またいつかやろうな・・・。」
 そういい残して、その人は出て行った。

 時間は4時を回った。
 さすがに、ここを出なければならない。
 やっぱり、あの若者は見捨てられない。
 元はといえば、私が門戸さんにねだって手に入れた身体なのだから。
 人も増えて、まだ残っていたら、もっともっと犯されるだろうなと、口惜しさ一杯ながら、我慢してシャワーを浴びて、そのハッテンバを後にして電車に乗り込み、門戸さんの屋敷に向かった。
 電車に座っていると、ケツマンコがひくつきっぱなしだった。
 私は、ぶち込まれたチンコの感触の余韻に浸っていた。

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