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第8章 ラッシュ 後ろで入れるか、前から入れるか

70: 海馬美園国シシィコップ (1)

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 私は、前日の打ち合わせ通り、顔見知りの高級人妖と2人で公園に向かって自転車で走って行った。
 もちろん二人乗りだ。
 最近、この国にもようやく行き渡ってきたオートバイという手もあったけれど、音がうるさい。
 ポツポツと街灯があるだけの暗い運動公園の横を通った時に、公衆トイレの近くにあるベンチに人が座っているのが見えた。

「あの人達、こんな時間に何してるの?ベンチで、ぼんやりしてるだけに見えるけど」
「男を待ってるんだよ、この公園では、色々なやり取りがあるんだ。ただ、あまり普通のは、いないな。」
 街中の捜査なら、私も隠れ蓑には、この人妖なんかではなく普通の女性を選んだだろう。
「あのオジサンたちホモなんだぁ、何処でやるのかしら?」
「公園トイレの個室とか、トイレの奥側にある林の中とか」
「林の中?外でやるんだ、すごいわねぇ」
「真っ暗だし、こんな時間に普通の人はいないよ」
「へえー、ねぇアタシ達もやってみようよ、」
「いいけど。、、それに囮になるしな。」
 私達は、公園内の林を少し入った木の下で始める事にした。

 私はバイだ。今まで、それで得をしたこともあれば、損をしたこともある。
 これからは警官の仕事がずっと続くわけだが、バイであることが、それにどう影響するかは分からない。
 私は、木にもたれデニムのホットパンツからペニスを出している人妖の前にしゃがみこんで、フェラを始めた。
「なんか、外でするとドキドキするのは確かだね」
 人妖は嬉しそうだ。
 本当は、外でこれくらいの事をするのは、人妖にとってはなんてことはない。
 だが此処は、そんな人妖でも興奮してしまう独特な雰囲気を持つ公園だった。
 場所を入れ替わって、今度は私が木につかまりお尻を突き出してやると、人妖のペニスがグイグイと入って来る。
 いきなり激しく腰を打ち付けて来て、パンパンと尻と腰の当たる音が辺りに響く。
 人妖も何時もより興奮してるようで、テンションが高い。
 野外なのに、安宿やプレイルームでしてる時と、さほど声の大きさが変わらない。

「イキそうだよ、中に出すよ、精子欲しい?」
「イッていいよ、来て、精子欲しい、中に出して!」
 ビュッビュッと人妖のペニスが、私のアナルの中で暴れている。
 精子を出しきった人妖が、ペニスを抜いて、私の口元にもって来たので私はお掃除フェラをしてやった。

 すると急にガサガサと音がした。
 ビクッとして音の方を見ると三人の男が此方に向かって歩いて来る。
「すげーなぁおい、自分のケツの穴に入ってたチンポをしゃぶってたぞ、ド変態かよ。」
「お掃除フェラか、ラブラブだな、」
「気持ち良さそうじゃん、お前の男のケツの穴。」
 チンピラみたいな奴ら数人に囲まれた。
 どうも私たちの様子を近くで見ていたらしい。

「おいっ、俺達にも犯らせろよ。」
 ヤバそうな奴らにからまれた・・・・。
 だが、いくら新米だといっても、こっちは警官だ。
 身分を明かせば、相手は引くだろうと思った。
 そんな事を考えていると、人妖が「嫌だ、帰る!」と、私を引っ張って帰ろうとした。
 だがチンピラ達は、私達を黙って帰してくれそうもない。

「なめんじゃねえぞ、この人妖が!」
 男の内の一人が、人妖の横っ腹に蹴りを入れた。
 吹っ飛ばされてゴロゴロと転がって行った人妖に、追い打ちをかけるように他の二人が動き出していた。
 二人は人妖の身体を抱え上げ、あっという間に彼女を何処かへ連れ去ってしまう。
 私は残った男に、警察バッチを黙って突きつけて見せた。
 それを見た男は、舌打ちをしたが、それでも渋々この場を立ち去った。

 月明かりの強い夜で、周囲が結構よく見えるというのに、一旦、見失った人妖の姿がなかなか探し出せない。
 折角、捜査協力を取り付け、協力して貰ったのに、この成り行きだ、このままでは申し訳ない。
 数十分のアテのない捜索を続けると、公園の一角でドタバタする音が響き、その方向から人妖の声がした。
 状況が飲み込めず、頭が真っ白になった状態で様子を見ると、人妖が知らない男に後ろから犯されていた。
 先ほどの二人はどうなったのだろうか?
 そんな事を考えながら、私はその男の顔をよく見た。

 なんと、その男は私が探していた指名手配中の李智深だった。
 生まれ故郷の亜馬森から出奔し、こちらで押し込み強盗を続けている凶悪犯だ。
 李智深の姿をこの公園で見かけるという情報は、正確だったわけだ。
 李智深をよく見ると、年は私と同じくらいで30後半、Tシャツから伸びた太い腕には花の入れ墨が見える大男だった。
 日に焼けて浅黒くガチムチの野獣の様だった。
 二人は私に気づき、人妖は悲鳴を上げてうずくまり、李智深は私の方を振り返えった。
 思わず、「止めろ!」と私は叫んでいたが、それは李智深の威圧感と迫力に、音が裏返った何とも情けない声だった。
 李智深が、「テメー、何のようだ?あん?」とドスの効いた低い声で威嚇しながら、こちらに来たので、私は怖じ気づいて思わず後退りをしてしまった。

「ごめん!ごめん!」と人妖は取り乱しながら叫んでいる。
 一体誰に何を謝っているのか、よく分からなかったが、少なくとも、この厄介な情況をなんとかしようとしているのだけは解った。
「おい、せっかくだから、ここで見とけや!」と李智深は、私の胸ぐらを掴むと物凄い力で、私を人妖の側に引きずり込み、地面に突き飛ばした。
 私は身長170cmに満たない痩せ男、李智深とは圧倒的な体格差で、いとも簡単に投げ飛ばされ、地面に強く打ち付けられていた。

 「その人に乱暴しないで!お願いします!」という人妖の叫び声が、朦朧とする耳に聞こえた。
 李智深は私の前にしゃがみ込むと、「こいつはよ、すっかり淫乱になっちまって、俺のをぶち込まれて、よがりまくっとったんだわ。つうか、お前、情けねえ男やな。相方がハメられまくっとんの気付かんでなあ!これから、たっぷり見せてやっからよお、俺のやること、おとなしく見とけや。」と、ニヤニヤと悪どい笑みを浮かべていた。
 私は「やめろ!」と抵抗したが、その途端、みぞおちに李智深の一撃をくらい、それで呆気なく勝敗はついてしまった。
 強烈な一発だった。
 この時、私は自分の身分を明かすのは、絶対止めようと思った。
 私が警官だと知ったら、この男は怯むどころか、私を手酷く痛めつけるだろう。
 李智深は再び、後ろから人妖に自分のペニスをねじ込んだ。
 夜気の中に「あーっ!」という人妖の悲鳴が轟く。

「おい、ちゃんと見てるか?お前の相方が犯されとんで!」
 相方と呼べる程の仲ではないが、私が身分を隠すための隠れ蓑として彼女が捜査協力してくれたのは確かである。
「嫌っ!見ないで!見ないで!」
 その人妖が、得体の知れない野獣に強姦されている。
 屈強な李智深に、無理矢理組み敷かれている。
 李智深は人妖のバックから激しく打ち付け、パンパンと物凄い音を響かせている。
 人妖はうわごとの様に「止めてっ!!!見ないで、止めて、お願いします…」と呟きながら涙を流していた。
 いくら高級人妖といっても、野外でセックスをする事くらいは平気な筈なのだが、現在の状況は明らかに、そういう事からは逸脱していた。
 それ程、李智深のセックスは暴力的だったのだ。
 李智深は更に激しく犯し始め、「おい、この野郎、目反らすやな。」とこれ見よがしに人妖を突き続ける。

「お前よお、感じとんのやろ?素直になれや~」
「そっ、そんな事ない、もう止めて、お願いします!」
「こいつよ、ちんぽ気持ちイイ~!って、さっき泣いてたんだぜ。」
「嘘っ、そんなことないよ!」
 そんな人妖の言葉に反応したのか、李智深は物凄い勢いで動き始め、ぬちゃぬちゃと音を出しながら突き続け、人妖の悲鳴が更に一層大きくなった。
 人妖の腰の括れを掴みながらペニスをねじ込み、「お~し、そろそろやぞ。たっぷり中に出してやっからな~。相方の前で中出し、くっくっくっ、たまんねぇなあ!おいテメー、しっかり見とけよ!」
 ・・・何と李智深は、私に向かって射精宣言をしたのだ。

 目の前が真っ暗になった。
 人妖は傷つくだろう。
 これは商売ではないのだ、、そして自分を巻き込んだ上、助ける事も出来ない私を恨むだろう。
 並の男でもその情けなさを詰られて当然だが、私は更に警官なのだ。
 そしてこの人妖が、私の正体を知っている事が何よりも問題だった。
 李智深に告げ口されても困るし、この後で、この出来事を他に言い触らされても私の信用はガタ落ちになる。

「止めて!それだけは止めて下さい!お願いします!中は許して下さい!お願いします!」
「頼む、それだけは勘弁してくれ!勘弁して下さい!お願いです!」
 私はワケの判らない事を叫んでいた。
 李智深は、人妖の体を持ち上げると、正常位の体勢になった。
 人妖の両脚の間に割って入ると、ペニスの先端でアナルを嬲り始めたのだ。
 潤んだ精液で『クチュクチュ』と卑猥な音が立っていた。
 李智深は明らかに人妖を焦らしているのだ。
 人妖の口から「ぁぁん…」と物欲しそうな吐息がもれ始めた。

「欲しいのか?」
「はい・・お願いします・・」
「ちゃんとお願いしろや」
「・・・入れて下さい・・」
「何処に何を入れて欲しいのか、ちゃんと言えや」
「そんなぁ」
「んなら止めちまうか?」
「ダメっ、止めないで、、」
「おら、はよ言えや」
「はい・・・私のけつまんこに…あなたのちんぽ、入れて欲しいです」
 李智深は、私の方を向き、勝ち誇った顔でニヤついている。
 そして「ぶち込むぞ」の一言で、一気に人妖を貫いた。

「ぁあああああんっ!」
 予想に反して人妖の悲鳴には、間違いなく悦びの色が滲んでいた。
 李智深は相当な絶倫のようで、これで何回目かの筈なのに、あり余る力を全て人妖にぶつけている。
「あ゛~エエ締まりや、ちんぽもげちまうわ」
「ぁんっ、ぁんっ、っ、イイっ!」

 レイプされている筈の人妖のこの様変わり。
 明らかに先ほどとは違う空気が漂っていた。
 人妖は李智深の顔を見つめながら、その丸太のような太い首に両腕を巻き付けている。
 そして何と、人妖の方から李智深にキスをしたのだ。
 これには李智深も驚いた様だったが、すぐさま二人は舌を絡ませ合い、熱烈なディープキスをし始めた。
 もうこれは、レイプでも無理矢理でもない。
 人妖がすっかり李智深に心酔しているのが一目瞭然だった。


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