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生まれたマリちゃんは普通の男の子だった。向こうでしたような早期教育もしたけど、マリスと違って人間の子は手がかかる。前回程徹底してないせいか、マリちゃんは少し育てやすい子くらいの普通の子供に育っていった。
まぁ、じぃじとばぁばは天才天才言っていたけどセレスの子だし、私も赤子の時は天才だったし。流石に姫カットにはしなかったけれど、マリス時代と似た容姿でセレスにもちょっと似ていて、両親は異世界からの子だと納得して可愛がってくれた。
けれど、マリちゃんに異世界の記憶があるか確信が持てなかった事と、育て上げるために資格を取得したり、働いたりと忙しかった事、何より私自身がセレスの事を気軽に話せる程強くなくて私はマリちゃんにあちらの話はできなかった。パパはいないけど、ママがパパを好きだった事だけしか伝えられなかった。
マリちゃんが小学生になって、今でも交流があった友人のだんだんともっちゃんに高校の文化祭に誘われて、ようやく私はマリちゃんにあちらの事を話そうと思えた。
もっちゃんが華麗なるヨーヨー釣りで店を荒らしまくり、卒業生のくせに先生に叱られている間にマリちゃんと祠の方に行く。
「マリちゃん、今から見る事もお話しする事も他の人に言っちゃダメだよ?それから……」
祠は以前と違って穏やかな空気を纏っていた。静謐だった周囲は、虫や鳥がむしろ多くて夏休みの田舎のよう。
万一があってはいけないから、マリちゃんが祠に触れないようにしよう。そう思って説明しようと向かい合った瞬間、
「見つけた!」
マリちゃんは祠に走って行った。
「マリ!駄目、触っちゃ……」
声が届く前にマリちゃんは祠に触れた。その場だけ影になる。
駄目!マリちゃんは連れて行かないで!
走る私の前に黒い霧が集まり、マリちゃんが見なくなって私は恐怖で叫んだ。
「ママ、大丈夫、…………だよ」
マリちゃんの声が歪んで聞こえて、霧を掻き分けようとして、手を伸ばすと何かにあたった。手で確かめると……人間?
黒い霧は人になっていった。その人は白い肌で黒い目で、そして最高に整った容貌。
「嘘……、セ、レス?」
「…………?…………。……」
セレスは聞き取れない何かを話して、私を引き寄せキスをした。目の先でセレスは着色されていく……。肌はほんの少しペールオレンジが加わり、髪も茶色っぽくなる。こちらの世界のコーカソイドかハーフのようになったのは色だけでなく、服装も変わっていった。
一度伏せられた瞳が開かれると、目の色も柔らかいブラウンになっていた。
「これで最適化された、か。……まぁ、悪くないバックグラウンドだ」
私を離したセレスは、マリちゃんを抱きあげている。
「良くやった」
「思ったより時間かかっちゃったよ」
「そうか?」
「だって僕もう七歳だよ。こっちとあっちと言葉がそもそも違うから、結局ママに説明できてないし」
「ああ、通りでアキホが間の抜けた顔をしているわけか。テルラの入れ知恵だ。戸籍や経歴とやらも手に入ったらしい」
色々突っ込みたいけれど、名前を呼ばれてキュンとなる。アキホじゃないんだけどね、今は。
永遠に会う事は出来ないと思っていた彼に咄嗟に言うべき言葉は思いつかない。
私は無言で二人に抱きついて、思いっきり睨みながら
「ちゃんと説明してよっ」
と叫んだ。
――――――――――――――――――――――――――
あ、そっかそっか、大丈夫。これなら説明できるよ!
あのね、ママがセレスとハウスに残った後、僕はご主人様にお願いして、人型として主従契約を結んでもらったんだ。ご主人様は何でもかんでも書き残してる人だったし、何となく繰り返しにも気づいてる感じだったしで、僕の下手な説明も理解してくれたの。
それで、ママと僕の契約は特殊で僕には自由意志での契約が可能だったから、ママとの契約が切れる瞬間にご主人様と主従契約が発動するように契約を結んでもらったの。僕の寿命自体は実はママとの契約完了で伸びるって分かってたから、大団円の邪魔をせず、あの世界に留まる理由を作れば僕はまだ消されないと思ったんだ。
結果は大当たり!光の国での勉強は、無駄じゃなかったよ!伸びた寿命も、並魔力の時にご主人様と契約完了した時よりやっぱりぐんと伸びてたんだ!
その後はね、僕はどうしてもママを幸せにしたかったから、神さまに願い事を叶えて貰うために聖女の一員として世界を救う戦いに参加したんだよ。
本当はセレスを送れれば良かったんだけど、それは無理で、予想通りだったから神様には違うお願いを叶えてもらったの。
僕は『最後の戦いの前にみんなに記憶を返してください』ってお願いした。敵はすでに神様になってるから、戦い自体は茶番としてその部分だけ繰り返してもらえたよ。
んー確かに賭けだったけど、もう大団円を邪魔しない、誰も大団円の後を壊したりしないって、僕『みんなを信頼』したんだ。それも上手くいって、みんなは過去の記憶全部返してもらえたの。後はみんなに任せてママとこっちの世界にに送ってもらっちゃった。
?そう!実は僕だけ、二回目の戦いの後のお願いも叶えてもらえちゃったから二個叶えてもらったんだ。他のみんなは一回目がキャンセルになったのに、えへへ。ルール的にはグレーだけど、神様達はもっと昔にママの魂にお世話になったからその恩返しって言ってた。
あのね、ママ、『一人でできない事なら皆んなでやれば良い』んだよ。僕、みんなが全部知って、ママの事放っておくわけ無いって分かってたから!
――――――――――――――――――――――――――
セレスはこちらとあちらの言葉や表現の違いをマリちゃんにインストールした。で、説明を受けて卒倒しそうになる。私が旅立った後、マリちゃんが合流するまで一年経っていたって事?それにパーティに参加なんて……
それはルールとしてアウトじゃなかろうかと思ったけれど、よく考えるとこの世界はゲームを元に作った世界だけど、ルールは結局大団円に結びつくがどうかを重視して改変していた。そうでなければディナさん達が強くなりすぎ事だってアウトになってしまう。
マリちゃんはこちらで産まれてから、何度か私に向こうの言葉で説明していたらしい。だけど、知能はこちらの年齢通りだったのと根本的に言語体系が異なっていた。更に、マリちゃんは自身として言葉での説明は元々得意じゃ無い。
かといって、ドラゴンとの戦いの絵を描いて見せられても、私は本好きに育ったから空想力豊かだなーと微笑ましく思うのみで、強い勇者達とマリちゃんは一緒にドラゴンを倒したと言われても、いやいやマリちゃんとママが悪いドラゴン側だったよと心で突っ込みながらも、本気にしていなかった。そもそもとして、あちらの出来事に向かい合わない私にマリちゃんが説明するのは無理だったのだ。
「……最後の戦いの前、パーティ全員にいきなり記憶が戻った。それから、サタナがカークから、カナトがマリから全て聞き出して情報全ては奴らに把握され……奴らは、神に業を振り分けさせたらしい」
「振り分けって……」
「テルラ様は『元々世界再編なんて苦境がつきものだし』って、サタナさんは『俺、結構すでに業受けとらへん?先払いしとるやろー』って言ってたよ。それから、相談にセレス入れちゃうと、失敗したら駄目だからセレスは終わるまで蚊帳の外にするって言ってた」
記憶を戻した一行は、名目上ラスボス退治の直前にもかかわらずセレスを追い出して、私について協議してくれていたらしい。カークが甘味につられてペラペラ喋る姿も、マリちゃんが一行の輪に頭を突っ込んで頑張っている姿も容易に想像がつく。
神への願いは心の底からの願いしか叶えられない。彼らの願いが、私のために使われた事、それ自体に胸がいっぱいになった。
「俺の願いは、礼を込めて聖女の願いを叶える事にした。月子はネフとあちらで添いたいそうだ」
この世界、こちらもあちらも元はゲームの中の世界だ。最早意思を持った管理者は無く、残ったルールに触れなければ、かなり色々な事ができる。セレスはゲームの設定にまでハッキングできるし、大地君達がいればこちらの世界の情報も知り放題……
「もしかして……こちらとあちらは行き来可能?」
「理論上は、な。業はゼロでは無く、危険は伴う。だから、お前をあちらに送る事はしない。……それが奴らとの約束でもある。残念だったな」
「ううん。ありがとうと、一言伝えたかっただけだから。……私に何かできる事があれば良かったんだけど」
結局世界を救う事の手伝いもせず、自業自得の結果さえ彼らに助けられて礼も言えない。己の非力を苦笑いで誤魔化すと、セレスは私の頭をくしゃっと撫でた。
「無い事は無い。奴らの願いはお前自身の幸せだ。存分に励め」
歪めた笑顔は相変わらずの彼を見る。私が唯一できる事があるとすれば……彼らの大事な仲間に普通の幸せを教えてあげることぐらいだろうか?
「ねーねー、とりあえずたこ焼き食べに行きたいよぅ」
マリちゃんのお腹が盛大になって、私達三人は手を繋いで、まずは文化祭を楽しむ事から始める事にした。
――――――――――――――――――――――――――
後書き
以上です。読了ありがとうございました。
まぁ、じぃじとばぁばは天才天才言っていたけどセレスの子だし、私も赤子の時は天才だったし。流石に姫カットにはしなかったけれど、マリス時代と似た容姿でセレスにもちょっと似ていて、両親は異世界からの子だと納得して可愛がってくれた。
けれど、マリちゃんに異世界の記憶があるか確信が持てなかった事と、育て上げるために資格を取得したり、働いたりと忙しかった事、何より私自身がセレスの事を気軽に話せる程強くなくて私はマリちゃんにあちらの話はできなかった。パパはいないけど、ママがパパを好きだった事だけしか伝えられなかった。
マリちゃんが小学生になって、今でも交流があった友人のだんだんともっちゃんに高校の文化祭に誘われて、ようやく私はマリちゃんにあちらの事を話そうと思えた。
もっちゃんが華麗なるヨーヨー釣りで店を荒らしまくり、卒業生のくせに先生に叱られている間にマリちゃんと祠の方に行く。
「マリちゃん、今から見る事もお話しする事も他の人に言っちゃダメだよ?それから……」
祠は以前と違って穏やかな空気を纏っていた。静謐だった周囲は、虫や鳥がむしろ多くて夏休みの田舎のよう。
万一があってはいけないから、マリちゃんが祠に触れないようにしよう。そう思って説明しようと向かい合った瞬間、
「見つけた!」
マリちゃんは祠に走って行った。
「マリ!駄目、触っちゃ……」
声が届く前にマリちゃんは祠に触れた。その場だけ影になる。
駄目!マリちゃんは連れて行かないで!
走る私の前に黒い霧が集まり、マリちゃんが見なくなって私は恐怖で叫んだ。
「ママ、大丈夫、…………だよ」
マリちゃんの声が歪んで聞こえて、霧を掻き分けようとして、手を伸ばすと何かにあたった。手で確かめると……人間?
黒い霧は人になっていった。その人は白い肌で黒い目で、そして最高に整った容貌。
「嘘……、セ、レス?」
「…………?…………。……」
セレスは聞き取れない何かを話して、私を引き寄せキスをした。目の先でセレスは着色されていく……。肌はほんの少しペールオレンジが加わり、髪も茶色っぽくなる。こちらの世界のコーカソイドかハーフのようになったのは色だけでなく、服装も変わっていった。
一度伏せられた瞳が開かれると、目の色も柔らかいブラウンになっていた。
「これで最適化された、か。……まぁ、悪くないバックグラウンドだ」
私を離したセレスは、マリちゃんを抱きあげている。
「良くやった」
「思ったより時間かかっちゃったよ」
「そうか?」
「だって僕もう七歳だよ。こっちとあっちと言葉がそもそも違うから、結局ママに説明できてないし」
「ああ、通りでアキホが間の抜けた顔をしているわけか。テルラの入れ知恵だ。戸籍や経歴とやらも手に入ったらしい」
色々突っ込みたいけれど、名前を呼ばれてキュンとなる。アキホじゃないんだけどね、今は。
永遠に会う事は出来ないと思っていた彼に咄嗟に言うべき言葉は思いつかない。
私は無言で二人に抱きついて、思いっきり睨みながら
「ちゃんと説明してよっ」
と叫んだ。
――――――――――――――――――――――――――
あ、そっかそっか、大丈夫。これなら説明できるよ!
あのね、ママがセレスとハウスに残った後、僕はご主人様にお願いして、人型として主従契約を結んでもらったんだ。ご主人様は何でもかんでも書き残してる人だったし、何となく繰り返しにも気づいてる感じだったしで、僕の下手な説明も理解してくれたの。
それで、ママと僕の契約は特殊で僕には自由意志での契約が可能だったから、ママとの契約が切れる瞬間にご主人様と主従契約が発動するように契約を結んでもらったの。僕の寿命自体は実はママとの契約完了で伸びるって分かってたから、大団円の邪魔をせず、あの世界に留まる理由を作れば僕はまだ消されないと思ったんだ。
結果は大当たり!光の国での勉強は、無駄じゃなかったよ!伸びた寿命も、並魔力の時にご主人様と契約完了した時よりやっぱりぐんと伸びてたんだ!
その後はね、僕はどうしてもママを幸せにしたかったから、神さまに願い事を叶えて貰うために聖女の一員として世界を救う戦いに参加したんだよ。
本当はセレスを送れれば良かったんだけど、それは無理で、予想通りだったから神様には違うお願いを叶えてもらったの。
僕は『最後の戦いの前にみんなに記憶を返してください』ってお願いした。敵はすでに神様になってるから、戦い自体は茶番としてその部分だけ繰り返してもらえたよ。
んー確かに賭けだったけど、もう大団円を邪魔しない、誰も大団円の後を壊したりしないって、僕『みんなを信頼』したんだ。それも上手くいって、みんなは過去の記憶全部返してもらえたの。後はみんなに任せてママとこっちの世界にに送ってもらっちゃった。
?そう!実は僕だけ、二回目の戦いの後のお願いも叶えてもらえちゃったから二個叶えてもらったんだ。他のみんなは一回目がキャンセルになったのに、えへへ。ルール的にはグレーだけど、神様達はもっと昔にママの魂にお世話になったからその恩返しって言ってた。
あのね、ママ、『一人でできない事なら皆んなでやれば良い』んだよ。僕、みんなが全部知って、ママの事放っておくわけ無いって分かってたから!
――――――――――――――――――――――――――
セレスはこちらとあちらの言葉や表現の違いをマリちゃんにインストールした。で、説明を受けて卒倒しそうになる。私が旅立った後、マリちゃんが合流するまで一年経っていたって事?それにパーティに参加なんて……
それはルールとしてアウトじゃなかろうかと思ったけれど、よく考えるとこの世界はゲームを元に作った世界だけど、ルールは結局大団円に結びつくがどうかを重視して改変していた。そうでなければディナさん達が強くなりすぎ事だってアウトになってしまう。
マリちゃんはこちらで産まれてから、何度か私に向こうの言葉で説明していたらしい。だけど、知能はこちらの年齢通りだったのと根本的に言語体系が異なっていた。更に、マリちゃんは自身として言葉での説明は元々得意じゃ無い。
かといって、ドラゴンとの戦いの絵を描いて見せられても、私は本好きに育ったから空想力豊かだなーと微笑ましく思うのみで、強い勇者達とマリちゃんは一緒にドラゴンを倒したと言われても、いやいやマリちゃんとママが悪いドラゴン側だったよと心で突っ込みながらも、本気にしていなかった。そもそもとして、あちらの出来事に向かい合わない私にマリちゃんが説明するのは無理だったのだ。
「……最後の戦いの前、パーティ全員にいきなり記憶が戻った。それから、サタナがカークから、カナトがマリから全て聞き出して情報全ては奴らに把握され……奴らは、神に業を振り分けさせたらしい」
「振り分けって……」
「テルラ様は『元々世界再編なんて苦境がつきものだし』って、サタナさんは『俺、結構すでに業受けとらへん?先払いしとるやろー』って言ってたよ。それから、相談にセレス入れちゃうと、失敗したら駄目だからセレスは終わるまで蚊帳の外にするって言ってた」
記憶を戻した一行は、名目上ラスボス退治の直前にもかかわらずセレスを追い出して、私について協議してくれていたらしい。カークが甘味につられてペラペラ喋る姿も、マリちゃんが一行の輪に頭を突っ込んで頑張っている姿も容易に想像がつく。
神への願いは心の底からの願いしか叶えられない。彼らの願いが、私のために使われた事、それ自体に胸がいっぱいになった。
「俺の願いは、礼を込めて聖女の願いを叶える事にした。月子はネフとあちらで添いたいそうだ」
この世界、こちらもあちらも元はゲームの中の世界だ。最早意思を持った管理者は無く、残ったルールに触れなければ、かなり色々な事ができる。セレスはゲームの設定にまでハッキングできるし、大地君達がいればこちらの世界の情報も知り放題……
「もしかして……こちらとあちらは行き来可能?」
「理論上は、な。業はゼロでは無く、危険は伴う。だから、お前をあちらに送る事はしない。……それが奴らとの約束でもある。残念だったな」
「ううん。ありがとうと、一言伝えたかっただけだから。……私に何かできる事があれば良かったんだけど」
結局世界を救う事の手伝いもせず、自業自得の結果さえ彼らに助けられて礼も言えない。己の非力を苦笑いで誤魔化すと、セレスは私の頭をくしゃっと撫でた。
「無い事は無い。奴らの願いはお前自身の幸せだ。存分に励め」
歪めた笑顔は相変わらずの彼を見る。私が唯一できる事があるとすれば……彼らの大事な仲間に普通の幸せを教えてあげることぐらいだろうか?
「ねーねー、とりあえずたこ焼き食べに行きたいよぅ」
マリちゃんのお腹が盛大になって、私達三人は手を繋いで、まずは文化祭を楽しむ事から始める事にした。
――――――――――――――――――――――――――
後書き
以上です。読了ありがとうございました。
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