大団円EDの作り方 if R18

吉瀬

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ウランif 詳細

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小説家になろうの感想で要望を頂いたので掲載します
エロエロ希望だったので、いつもより激しめ注意

――――――――――――――――――――――――――
 重ねた唇の感覚は、とうに馴染んでいて互いの舌が絡んだ。

「いけませんね。忠誠の証の無い今の方が遥かに欲に弱く、愛の証の無い貴女を遠く感じる。貴女はこんなに側にいるのに、大人げない」

 いえ、ウランさんの時も充分欲望に忠実だったかと。

「大人げない、と言うより、人に見られるとマズイと思います」
「他人に見られなければ構わない、とは大胆ですね」

 おおう、日本語って難しい。教育関係者と生徒という自覚はあるのだろうか。
 要さんは、私の頬にキスすると倒していたシートを戻した。

「同感です。あなたのあんな顔が他人の目に触れるのはいただけない」

 うん、確実に伝わってないね!

 車は見知らぬ道を行き、程なくして綺麗なマンションの駐車場に停車した。広い駐車場にコンシェルジュ付きだなんて、まるでホテルのよう。大理石のホールを抜けた後のエレベーターはセキュリティキーが必要で、更に目的の階にしか止まらない。

「私達はどちらに向かっているのですか?」
「私の部屋です」

 やはり。

「それも、マズイかと」
「何故です?私しか住んでいませんよ。それに、ホームキーピングも今日は来ません」

 いつもなら、ディナさんとか止めてくれてた流れだ。どうする?どうしよう?
 脳内で何人かの自分が会議をしたが答えは出ず、「こちらへどうぞ」という要さんのエスコートで私は部屋に足を踏み入れた。

「!」

 鍵が下りると同時に後ろから強く抱きしめられる。何事と思って振り返ると、口をまた口で塞がれた。

 要さんの私の口を吸う水音が、綺麗に磨かれた大理石の玄関に反響して耳に届く。
 水音に成る程、私の唾液も溢れていた。
 抱きしめられるようにしたまま、しばらく私達はお互いを貪った。

 不意に、カツン、と要さんの歯が私の歯が当たった?不思議に思い目を開けると……彼の頭には立派な狐耳が。

「耳っ?!」
「すみません、極度の興奮でこうなります」

 よく確認すると、目は金色で、尻尾が出ていた。そして、どうやらさっきは牙がぶつかってしまったようだった。
 狐耳なのに、息が上がってネクタイを緩める彼は色気の方が強くて直視は難しい。

「怖い、ですか?」
「いえ、むしろ可愛いですけど……」
「可愛いとは心外ですね。狐は狡賢く貪欲で独占欲が強い。中々大変だ。飼い主は」

 耳を舐められて、私はビクンとはねた。

「狡賢い……?」
「ええ、ですから戻すために少し手伝って頂いても?」

 掠れた声に少し潤んだ瞳でお願いされて、私は思考を手放したまま頷いた。

 玄関の戸に両手をつくように立たされた私を、彼は後ろから抱えるようにして、私の首筋を舐める。

「あ、んっ」

 ゾクリとした快感に身をよじると同時に、私の腿と腿の付け根に熱の塊が入り込んだ。

 ぬちゅっ、ずっ。

 これって。

 熱い塊が擦れる度に、感じた事ない刺激が私の下腹部を充血させる。

「えいこ、サンっ」

 鳩尾の、服の隙間から差し込まれた彼の右手が、私の胸の先を軽く爪を立てて摘んだ。

「!」

 途端に潤い過ぎた下部から、ぐっちゅぐっちゅと音が聞こえる。

「か、要さん!」
「痛いですか?」
「痛くは無い、ですけどっ」
「良かった」

 はぁはぁ、と彼の熱い息がかかって、私もクラクラしてきた。背中には彼の身体が密着していて、早鐘を打つような心臓の音はどちらのものか分からない。「あっ、あっ」と言う声は多分、私の口から漏れてる音。

 彼の左手が私の秘部に伸びてきて、蕾の中の突起の周りを撫でた。
 ビクビクっと身体が震えると、同時にびちゃびちゃっと水音がした。
 私の股間から液が玄関に垂れた音で、恥ずかしくて死にそうだ。

「すみませんっ!こんな、汚してっ!」
「こちらこそすみません。今からあなたの下着を汚します」

 左手で弄られて過敏になったあそこに、ぱんっぱんっと彼は自身を擦り始めた。

「んんっあんっ」

 全身の鳥肌が立つほどの快感がして、私の下は、またぷしっと液が吐き出した。これは、もしかしなくてもイッテしまった?要さんに、彼のを擦られて、私イっちゃった?

「……出しますっ」

 私の下着の奥深くで、要さんのがビュルビュルっと熱を放った。ピクンビクンと脈打ちながら、精子は下着から溢れて地面にまで滴り落ちている。脚に伝うのは彼の物だけではないけどっ。

「先に、言っておいて欲しかった、です」
「すみません。けれど、こんな時ですらあなたのその表情は私を唆る」

 汗の香りと要さんの雄臭さに、私の下半身は何かを求めている。それを埋めるために、私は要さんに与えられるまま彼の唾液を吸った。舌先同時で愛し合うのも気持ちが良い。

 金色の瞳も綺麗だな、と見惚れていると、すうっと元の濃い茶色に戻った。途端に彼は赤面した。

「……シャワーをお貸しします。その間に洗濯してしまいましょう」
「……はい」

 激しかった、な。行為も気持ちも。いや、彼の想いが激しそうな気はしていた。意外だったのはそのままぶつけられた事。

 汚した衣類を洗濯機で回してから、私は耐えがたい渇望と火照った身体を冷たいシャワーで癒そうとした。私もイッたはず、だよね。何故にこんなに奥が堪らないんだろう?鏡に写る自分もなんだか目が潤んでるし、頬は紅潮してるし、どこか物欲しげな……、もうっ!
 鏡の中の私にもシャワーをかけた。
 切り替え、切り替え、と念仏のように心で唱えながら風呂場を出ると、

 脱衣所に置いてありました。アレが。

 クラシックロリータのワンピース。サイズはジャスト。

 どうやって手に入れたんだろう……。ネット?サイズはどうやって?着るものは他になく、私に拒否権は無い。タオル巻いて出るよりはマシ。
 洗い終わった下着をドライヤーで乾かして、少し湿ったまま私はそれを履いた。

 廊下に顔を出すと、玄関の方の掃除は終わっているみたい。反対側の、おそらくリビングに彼はいるらしく、明かりが漏れていた。深呼吸して部屋に入ると、要さんはカウンターにもたれるようにして私を待っていた。

「先程は……失礼しました」

 真っ赤な顔を隠すように手を口に当てたその姿にデジャヴ感。指が長くて顔が小さいので、恐ろしく絵になる。

「どうやら、あの姿になると歯止めが……。あなたにあのような」

 彼はそのまま、膝からふにゃふにゃと崩れて落ちたのであります。

「ふ、ふふふ」
「えいこサン?」

 変わらない。要さんはウランさんと変わらない。変わらないまま、私のところに来てくれたんだと思うと、愛しさを感じた。

 しゃがんで両手で顔を覆う彼の横に、私もしゃがんで並ぶ。

「私、今、トトカカのN o.8を2人で飲みたい気分です」
「……今は別離の予定はありませんが?」
「でも、生徒と理事です。会えない間、私は寂しく想います」

 あ、ぴょんっと彼に狐耳が生えた!

「だから、中庭から無事で帰ってこれて良かったです。私のいとし……」

 獣は私に最後まで言わせずに、一瞬で毛足の長いラグの上に私を押し倒した。もちろん衝撃は無いよう後頭部は彼の手で守られてはいますが。

「……分かっていて、その様な事をおっしゃってるのですか?」
「……はい」

 さっき苦戦して着たばかりの服は緩められ、さっき苦戦して乾かした下着も取り払われた。

「ん」

 キスをしながら、証のあった耳を露わにされる。そして、彼の口は印のあった所にうつって……強く吸われた。

「わた、しもっ!」

 要さんのモフモフの耳に口付けると、何となく紅く染まった気がした。
 舌を絡めながら、彼は彼自身を取り出して、乱れたロリータな服を着たままの私にあてがった。

「先程言いかけた言葉をもう一度……」
「私の、愛しい人?」

 ぶちぶちっと音がして、彼が入ってきた。破れた痛みより、生で入ってきた事に気がついて慌てる。

「あ、ゴムっ!」
「大丈夫です、中では出しませんから」

 いや、でも、ほら、万一とか……もし中で出されたら、と考えて、私の奥はきゅうっと震えた。最悪だ。

 私の身体は今究極に彼が欲しい。

 こつっ。

 と私の最奥に彼が届いた。

「えいこサンの身体は締め付けてますが、動いても?」

 動いて、というか気持ち良すぎて自分の腰が勝手に動いてしまう。それを要さんは、手で止めていた。

「うご、いて、ほしい、です」
「えいこサン、今日みたいな事をもうしないと約束を」

 へぁ?

「いくら、安全と分かっていても、私のためにご自身の身体を盾にするような事、です」
「そんな、要さんがあんな目に遭うの、なんて、体が勝手にしてしまいますっ」
「それは、安全だと確信が無かったという意味ですか?」
「えっと」

 優しく揺れていた彼がピタリと止まった。そして、彼は私から出て行った。

「要、さん?」
「お仕置き、です。あんな事は二度としないよう、本能で学んでいただかないと」

 彼は少し離れて椅子に座った。雄は凛々しくて、私はそれが欲しくて欲しくて堪らない。

「辛い、でしょう?私はえいこサンの身体にはかなり詳しい。けれど、私も辛いので一緒に耐えましょうか」

 何故私の体に詳しいの?と思わないでも無いけど、その通りだった。狂いそうな位、渇望が子宮を支配する。

「ごめんなさい、でも、無理です」

 近づいて、キスをすると要さんも甘く吸ってくれた。

「えいこサンの気持ちは嬉しいのですが……」

 目を瞑り、要さんも耐えている。狐耳の時は欲に弱いと言っていて、今耐えてくれている。それも愛なんだろうけど。

 私は彼に跨り自分で彼を中に入れた。

「えいこサン!」

 立とうとする彼にしがみつく。

「まずは、お手本見せてください!」
「お手本とは……」

 中では出さないんですよね?

 私は彼の口を吸いながら、腰を振った。奥にガンガンぶつけると、彼のも硬く反り返ってくるのが分かり、息遣いもさっきみたいに荒くなってきた。

「いけませんっ。これはっ」
「あ、ん。要さんっ、私を見てくださいっ。さっきまで経験なんか無かったのにっ、要さんが欲しくてっ、こんな事しちゃってるんですよっ?や、いくっ。要さんっ、好きぃっ!」

 彼の金色の瞳を見つめながら私が果てると、彼は私を強く抱きしめて、私の名を呼んで、

 一番奥で彼と私は繋がった。



「ね?」
「ね?じゃありません。全く」
「本能には逆らえないんですって」

 抱き抱えられたままのピロートークで、私は彼の胸に顔を押し付けながら甘えた。
 魔法とは何と恐ろしい。よくウランさんの胸で、この人の香りの中で心穏やかに安心しきっていたものだ。いや、今も安心はするんだけど。

「……やはり、本能には教え込まないといけませんね」

 え?

 私を抱き抱えたまま、要さんはリビングを出た。お風呂?という甘い考えは秒で否定されて、着いた先はベッドルーム。ベッドにそっと下ろされて、彼は私を組み敷いた。

「さて、この手強い飼い主さんはどう調教しましょうか?」

 え?飼い主側が調教されるの?というか、飼い主にいつなりましたっけ?

 全て質問は口付けで封じられて、私はその後、要さんには逆らわない方が良い事を本能で知る事になる。
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