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第二章 【開拓民と死人使い】
第3話 ケイとアキ
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リビングに彼等を通した後、キッチンで人数分のお茶を用意して戻ると……どういう訳か、険悪な雰囲気が場を支配している。
これはいったいどういう事なのか気になって、周囲を見渡すとそこには、不機嫌そうな顔をしたダートが、二人を不機嫌そうな表情を浮かべて無言で睨みつけていた。
「いやぁ、お茶を出してくれるなんて優しいっすねぇ」
「ケイ……あなたは、落ち着いて待つ事が出来ないの?」
けど、そんな事など興味が無いとでも言うかのように、嬉しそうにぼくがお茶を持ってくるのを待つケイと、たしなめながらも本を広げて何やら調べものをしているアキさんがいて、誰がどう見ても険悪な状況だ。
さすがにこのままだと、いつダートに我慢の限界が訪れるのか分からないから、急いで戻ると
「お待たせしました、淹れたばかりでまだ熱いと思うので、気を付けてくださいね?」
「おぉっ!いやぁ、ありがとっす……って、ほんとに熱いっすねぇ」
テーブルに置いた瞬間に、一気に飲み干して熱いと言い出す彼の姿を見て思わず言葉を失う。
一度しっかりと伝えた以上は、気を付けてくれると思っていたけれど……もしかしたら、ぼくの伝え方が悪かったのかもしれない。
そう思って、反射的にアキさんの顔を見ると、眉間を押さえながら溜息をつくと、申し訳なさそうな表情を浮かべて、ぼくの方を見て
「私の指導不足で、治癒術師様にご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ございません」
「……気にしないでください」
「ありがとうございます……このバカには、後で注意しておきます」
「ちょっ!アキ先輩、バカってなんす──ゴフ」
彼がいると一向に話が進みそうに無いからどうしようかと思っていると、先程と同じように魔術で生みだした水で、口元を覆ってこれ以上余計な事を話せなくしてくれる。
「このままだと話が進まないので、あなたは暫く大人しくしてなさい」
「……んー!?」
「さて、これでお話ができますね……」
「そうだな……あぁもう、静かにできるなら最初からそうしてくれよ、うるさすぎて、思わず手が出そうだったよ」
そう言って微笑みを浮かべるダートの眼は、少しも笑っていないどころか、アキさん達を見て警戒をしているかのように見える。
「で?話って言っても、レースと俺を護衛に同行させるって事だろ?」
「えぇ、その事についてなのですが、私達としまし──」
「あぁ、あのさ……確かにこの村にいる治癒術師はレースしかいないけどさ、他所から連れて来るとかできねぇの?」
アキさんの言葉を遮るように、上から強引に被せて話しだしたダートに不快感を覚えたのか、無言でぼくの方を見る。
「レース、おめぇの言いたい事は分かるけど、ちょっと今は黙っててくれ……護衛としてここにいる以上、交渉に来た相手の対応するのは俺の仕事だからな」
「……私としては、レースさんとお話をさせて頂きたいのですが?」
「まぁ、本来はそうするべきなんだろうけどな……残念な事に、俺の護衛対象は
診療所を開いてはいるのに、人とのコミュニケーションが苦手でさ、悪いけど俺と話して貰えねぇか?」
「……わかりました」
確かについ先ほどの出来事を考えると、交渉に関しては彼女に任せた方がいいのかもしれない。
冒険者として活動している以上、依頼主と直接交渉する時もあるだろうし、こういう時は素直に頼らせてもらおう。
「分かってくれたみたいで助かったわ……んでさ、話を戻すけど冒険者の中にも、少ないけど治癒術師はいるだろ?そいつ等に頼ればいいじゃねぇか」
「本来ならそれでも良いのですが、辺境の地に外部から人が来るとトラブルを招く恐れがありますので……」
「あぁ、確かにな、今でこそ俺も馴染んでは来たけど、最初は村に行く度に周囲の視線がきつかったからなぁ……まぁ、俺の場合は自分のせいなとこもあるけどさ」
「自分のせい……?、どういう事かは分かりませんが……そういう事ですので、ご理解いただけますと幸いです」
一応、教会所属の治癒術師に頼むという手段もあるけれど、辺境の地に果たして来てくれるだろうか。
「……それならしょうがねぇとは思うけどさ、レースが頷くか分からねぇぞ?」
仮に栄花騎士団の要請を受け入れて、教会所属の治癒術師が派遣されて来たとして、この村の人達に高額の寄付金を納める事が出来るだろうか。
そう思うと、彼等の金銭的な事情をある程度、理解している身としては好ましくはない。
「ぼくは……」
「ん?レース、どうした?」
「そう言う事でしたら、同行してもいいと思ってはいます」
事情を理解する事が出来た以上、ここで開拓に同行しないという選択肢はない。
けど……もし、道中でモンスターに遭遇する事になったら、足手まといになってしまうとは思うけど、ダートもついて来てくれるのなら話は別だ。
「……ん、レースがそう決めたなら俺からは特に言う事はねぇな」
そんなぼくの気持ちを察してくれたのか、ダートが静かに頷いてくれる。
「いやぁ……来てくれるみたいで、良かったっすね先輩」
「えぇ……必要以上に揉める事無く、話を進める事ができて安心しました」
二人が安心したような表情すると、荷物をまとめて帰り支度を始める。
その姿を見てふと、いったい何処に帰るのだろうかと気になったけど、この前家にダートに会うために診療所に来た患者が村に領主の指示で簡易的な宿泊施設が出来たと話していた事を思い出す。
「では私達はこれで……あら?治癒術師様、どうしましたか?」
「なんか凄い顔に出てるっすけど、俺何かやっちゃいました?」
「え、あぁ……いや、そういう訳じゃなくて」
「レース、何か気になる事でもあるのか?」
聞いた方が良いのだろうけれど、帰り支度をしてしまった二人を引き留めるのに気まずさを感じてしまう。
たぶん、考えている事が直接が顔に出てしまったのだろうけれど、そんなに分かりやすいのだろうか……。
「おめぇよぉ、そんな顔するくらいなら聞けって……で?何が聞きたいんだ?」
「……えっと、開拓に同行するとはいいましたが、日時が分からなくて」
「そう言えば言ってなかったっすね、一週間後だって俺達は気いてるっすよ?」
一週間か……となると、明日とかだったら時間的に厳しかったけれど、結構時間があるみたいだし、暫くは急患以外は診療所を閉めて、身を守る為の準備をしよう。
「治癒術師様……他に聞きたい事はござますか?」
「……多分、大丈夫です」
「多分って……まぁ特に無いなら別にいいっすけど、あっ!そう言えば、言い忘れてたんすけど、もし俺達と行くのが不安だなって思ったら、一人くらいなら好きに追加していいっすよ?ね?アキ先輩?」
「そう……ですね、治癒術師様が信頼なされている方なら、問題ございません」
「っすよね?よっし!じゃあ俺達はもう宿に帰るんで、当日はよろしくっす」
帰路に着く二人を玄関まで見送りながら、誰を連れて行くか考えてみる。
信頼できる相手となると、雑貨屋を経営しているコルクしかいないけど、誘ったら来てくれるだろうか。
彼女は元冒険者だから、戦力的には問題無いとは思うけど……こういう時はまず、自分一人で勝手に決めないでダートに相談した方がいい気がする。
リビングに戻るまでの間に、自分なりの考えをまとめると、勇気を出して、椅子に座って疲れた顔をしている彼女に声を掛けた。
これはいったいどういう事なのか気になって、周囲を見渡すとそこには、不機嫌そうな顔をしたダートが、二人を不機嫌そうな表情を浮かべて無言で睨みつけていた。
「いやぁ、お茶を出してくれるなんて優しいっすねぇ」
「ケイ……あなたは、落ち着いて待つ事が出来ないの?」
けど、そんな事など興味が無いとでも言うかのように、嬉しそうにぼくがお茶を持ってくるのを待つケイと、たしなめながらも本を広げて何やら調べものをしているアキさんがいて、誰がどう見ても険悪な状況だ。
さすがにこのままだと、いつダートに我慢の限界が訪れるのか分からないから、急いで戻ると
「お待たせしました、淹れたばかりでまだ熱いと思うので、気を付けてくださいね?」
「おぉっ!いやぁ、ありがとっす……って、ほんとに熱いっすねぇ」
テーブルに置いた瞬間に、一気に飲み干して熱いと言い出す彼の姿を見て思わず言葉を失う。
一度しっかりと伝えた以上は、気を付けてくれると思っていたけれど……もしかしたら、ぼくの伝え方が悪かったのかもしれない。
そう思って、反射的にアキさんの顔を見ると、眉間を押さえながら溜息をつくと、申し訳なさそうな表情を浮かべて、ぼくの方を見て
「私の指導不足で、治癒術師様にご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ございません」
「……気にしないでください」
「ありがとうございます……このバカには、後で注意しておきます」
「ちょっ!アキ先輩、バカってなんす──ゴフ」
彼がいると一向に話が進みそうに無いからどうしようかと思っていると、先程と同じように魔術で生みだした水で、口元を覆ってこれ以上余計な事を話せなくしてくれる。
「このままだと話が進まないので、あなたは暫く大人しくしてなさい」
「……んー!?」
「さて、これでお話ができますね……」
「そうだな……あぁもう、静かにできるなら最初からそうしてくれよ、うるさすぎて、思わず手が出そうだったよ」
そう言って微笑みを浮かべるダートの眼は、少しも笑っていないどころか、アキさん達を見て警戒をしているかのように見える。
「で?話って言っても、レースと俺を護衛に同行させるって事だろ?」
「えぇ、その事についてなのですが、私達としまし──」
「あぁ、あのさ……確かにこの村にいる治癒術師はレースしかいないけどさ、他所から連れて来るとかできねぇの?」
アキさんの言葉を遮るように、上から強引に被せて話しだしたダートに不快感を覚えたのか、無言でぼくの方を見る。
「レース、おめぇの言いたい事は分かるけど、ちょっと今は黙っててくれ……護衛としてここにいる以上、交渉に来た相手の対応するのは俺の仕事だからな」
「……私としては、レースさんとお話をさせて頂きたいのですが?」
「まぁ、本来はそうするべきなんだろうけどな……残念な事に、俺の護衛対象は
診療所を開いてはいるのに、人とのコミュニケーションが苦手でさ、悪いけど俺と話して貰えねぇか?」
「……わかりました」
確かについ先ほどの出来事を考えると、交渉に関しては彼女に任せた方がいいのかもしれない。
冒険者として活動している以上、依頼主と直接交渉する時もあるだろうし、こういう時は素直に頼らせてもらおう。
「分かってくれたみたいで助かったわ……んでさ、話を戻すけど冒険者の中にも、少ないけど治癒術師はいるだろ?そいつ等に頼ればいいじゃねぇか」
「本来ならそれでも良いのですが、辺境の地に外部から人が来るとトラブルを招く恐れがありますので……」
「あぁ、確かにな、今でこそ俺も馴染んでは来たけど、最初は村に行く度に周囲の視線がきつかったからなぁ……まぁ、俺の場合は自分のせいなとこもあるけどさ」
「自分のせい……?、どういう事かは分かりませんが……そういう事ですので、ご理解いただけますと幸いです」
一応、教会所属の治癒術師に頼むという手段もあるけれど、辺境の地に果たして来てくれるだろうか。
「……それならしょうがねぇとは思うけどさ、レースが頷くか分からねぇぞ?」
仮に栄花騎士団の要請を受け入れて、教会所属の治癒術師が派遣されて来たとして、この村の人達に高額の寄付金を納める事が出来るだろうか。
そう思うと、彼等の金銭的な事情をある程度、理解している身としては好ましくはない。
「ぼくは……」
「ん?レース、どうした?」
「そう言う事でしたら、同行してもいいと思ってはいます」
事情を理解する事が出来た以上、ここで開拓に同行しないという選択肢はない。
けど……もし、道中でモンスターに遭遇する事になったら、足手まといになってしまうとは思うけど、ダートもついて来てくれるのなら話は別だ。
「……ん、レースがそう決めたなら俺からは特に言う事はねぇな」
そんなぼくの気持ちを察してくれたのか、ダートが静かに頷いてくれる。
「いやぁ……来てくれるみたいで、良かったっすね先輩」
「えぇ……必要以上に揉める事無く、話を進める事ができて安心しました」
二人が安心したような表情すると、荷物をまとめて帰り支度を始める。
その姿を見てふと、いったい何処に帰るのだろうかと気になったけど、この前家にダートに会うために診療所に来た患者が村に領主の指示で簡易的な宿泊施設が出来たと話していた事を思い出す。
「では私達はこれで……あら?治癒術師様、どうしましたか?」
「なんか凄い顔に出てるっすけど、俺何かやっちゃいました?」
「え、あぁ……いや、そういう訳じゃなくて」
「レース、何か気になる事でもあるのか?」
聞いた方が良いのだろうけれど、帰り支度をしてしまった二人を引き留めるのに気まずさを感じてしまう。
たぶん、考えている事が直接が顔に出てしまったのだろうけれど、そんなに分かりやすいのだろうか……。
「おめぇよぉ、そんな顔するくらいなら聞けって……で?何が聞きたいんだ?」
「……えっと、開拓に同行するとはいいましたが、日時が分からなくて」
「そう言えば言ってなかったっすね、一週間後だって俺達は気いてるっすよ?」
一週間か……となると、明日とかだったら時間的に厳しかったけれど、結構時間があるみたいだし、暫くは急患以外は診療所を閉めて、身を守る為の準備をしよう。
「治癒術師様……他に聞きたい事はござますか?」
「……多分、大丈夫です」
「多分って……まぁ特に無いなら別にいいっすけど、あっ!そう言えば、言い忘れてたんすけど、もし俺達と行くのが不安だなって思ったら、一人くらいなら好きに追加していいっすよ?ね?アキ先輩?」
「そう……ですね、治癒術師様が信頼なされている方なら、問題ございません」
「っすよね?よっし!じゃあ俺達はもう宿に帰るんで、当日はよろしくっす」
帰路に着く二人を玄関まで見送りながら、誰を連れて行くか考えてみる。
信頼できる相手となると、雑貨屋を経営しているコルクしかいないけど、誘ったら来てくれるだろうか。
彼女は元冒険者だから、戦力的には問題無いとは思うけど……こういう時はまず、自分一人で勝手に決めないでダートに相談した方がいい気がする。
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